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★ AMORPHIS(アモーフィス) ディスコグラフィー ★ メタル推進国フィンランドのメロディックデスメタル界の重鎮!……必聴のオススメアルバムは?

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Contents

AMORPHIS|DISCOGRAPHY

The Karelian Isthmus|ザ・カレリアン・イスムス

AMORPHIS_The_Karelian_Isthmus

オリジナルアルバム – 1作目 (1992年)

このデビュー作で聴ける最初期のスタイルは、これ以降の作風とは全く異なるほぼ完全なデスメタルとしか呼びようのないサウンドで、ドゥームデス系のスロー〜ミッドパートと、ファストパートが織り交ぜられたスタイルを展開しています。

イントロを中心に、いくらかはメロディと耽美性にも意識を向けたような音づくりもされてはいますが、あくまでも、プログレ・フレーバーを振りかけた行きがかり上、もうしわけ程度にメロディも同時に導入されたといったた程度の扱いでしかなく、根本的にそれをメインにすえる意思は感じられません。

それも仕方のない話で、この時点ではまだメロデス革命の雄DARK TRANQUILLITYが登場する以前の、アーリー・メロデス時代という状況でもあり、シーン全体を見渡してもメロディや耽美演出の導入についてはその萌芽が見える程度のささやかなものでした。

デスメタルとしては及第点はクリアしているものの、後のメロディを全開にしたサウンドに惚れ込んだリスナーがさかのぼって聴くには、好奇心だけではややつらい部分があるかもしれません。

|デスメタ度:★★★★☆
|メロディ度:★☆☆☆☆
|耽美度:★☆☆☆☆
|アイデア:★★☆☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み 実験作

Privilege of Evil|プリヴィレッジ・オブ・イーヴル

AMORPHIS_Privilege_of_Evil

ミニアルバム:EP (1993年)

Tales from the Thousand Lakes|テイルズ・フロム・ザ・サウザンド・レイクス

AMORPHIS_Tales_from_the_Thousand_Lakes

オリジナルアルバム 2作目 (1994年)

当初は日本盤未発売ながら、マスコミの大プッシュを受けて輸入盤店の稼ぎ頭にもなっていた、AMORPHISのブレイクスルーとなったアルバム。

一般的に“メロデス黎明期を代表する1枚”という扱いですが、前作同様ドゥームデスが基調となったサウンドは、やはりドゥームデスがベースだった初期ゴシックメタルにも通じるものです。

この時期の、メロデスでは既にDARK TRANQUILLITYがデビューを果たし、CARCASSやDEATHらも独自のメロディック・スタイルを完成させおり、ゴシックメタルではPARADISE LOSTやTIAMATらがその進化を加速させていました。

その急速な進化を考えると、本作のアプローチは当時としてもやや古く、1〜2年(現在の感覚では5〜10年)は遅れた印象がありました。
ちょうど、メディアがメロデスのプッシュや先物買に走っていた時期であり、「多少でもメロディのあるデスメタルはとりあえず推しておこう」という、空気があったのが幸運だったと言えます。

ありがちなようで意外と例外的なスタイルで、確かに品質自体は高水準ではあるのですが、やや下駄をはかされていた印象は拭えず、既存のヘヴィメタル/ハードロックにデスヴォーカルを乗せたようなアプローチも少々安易に感じられます。
しかし、後半に顔を出すヴィンテージなサイケ風味漂う、ダンサブルとも言えるサウンドはなかなか絶妙で印象的。
これもCATHEDRALという前例があってのものですが、それでも彼らならではのモダンな味付けが施されており、これは次作で彼らの個性として開花することになります。

|デス度:★★★☆☆
|メロディ度:★★★☆☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★★☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 賛否両論 スルメ盤 実験作

Elegy|エレジィ

AMORPHIS_Elegy

オリジナルアルバム – 作目 (1996年)

前作で部分的に見られたAMORPHISの個性とセンスが、ようやく花開いたアルバム。
シーンを見渡してもオンリーワンと呼べる独自性と、彼らのカタログ中でも最高峰に位置する完成度、その双方を兼ね備えた数少ない傑作と言えます。

その音楽性をザックリ言ってしまえば、メロディックデスメタル、トラッドテイストのゴシックメタル、サイケなドゥーム/ストーナー、そしてオーソドックスなヘヴィメタル/ハードロックの、ベタな全部乗せ。
さらには、同郷のKINGSTON WALLに影響を受けたと思しき、中東風のオリエンタルなエスノ・メロディが、全編にわたってフィーチャーされています。
ヴォーカルは、現在ではありふれた定番となってしまった、デス&クリーンヴォイスを併用して、その対比で効果を上げるスタイル。

技量が伴わなかったり、そうでなくても一歩間違えると胸焼けしそうなクドさになったり、ただ散漫なだけになりそうな取り合わせですが、卓越したバランス感覚とブレンドセンスで絶妙に練り上げて一体化させています。

もっとも、ゴシックとサイケの取り合わせについては、メタラーや近年のゴスクラスタには馴染みが薄いようですが、THE SISTERS OF MERCYやBAUHAUSなど80年代のポジパン/ゴシックはもとより、さかのぼるならDOORSやTHE VELVET UNDERGROUND & NICOにも至る、同じ根を持つ鉄板の伝統的マリアージュです。
90年代のこの時期に限っても、TIAMATやCELESTIAL SEASONらによって、すでにいち早く展開されていたアプローチでした。

本作を当時のシーンの中でも特異な存在たらしめているポイントは、CATHEDRALの2ndあたりのアッパー・チューンにヒントを得たと思しき、ダンサブルな躍動感を持ったパートの導入でしょう。
時に70〜80年代の北欧ディスコポップや、BONEY M.(ボニー・エム)やDSCHINGHIS KHAN(ジンギスカン)といったビッグネームも想起させる、レトロなディスコ・テイストのみならず、かつてのサイケ・トランス大国フィンランドのスオミトランスの要素までをも取り入れ、彼ら独自のスタイルへと昇華させています。

惜しむらくは、このアプローチが本作限りで終了してしまい、これ以降の作品には活かされることがなかったことです。

|デスメタ度:★★☆☆☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★★★☆
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Tuonela|トゥネオラ

AMORPHIS_Tuonela

オリジナルアルバム – 4作目 (1999年)

基本的には前作の延長線上にある音楽性なのですが、ダンサブルなディスコ・テイストという、前作を特異なアルバムたらしめていた重要な要素がスポイルされ、やはり、前作で特徴的だったヴィンテージなサイケデリック・テイストも、薄っすらとした程度にまで弱体化しています。

前作のアクの強さが薄まったことで、ある意味では万人向けになったと見ることもできますが、それはパンチに欠ける結果にもなっていますし、何よりキラーチューンが皆無というのは如何ともしがたいところです。

|デスメタ度:☆☆☆☆☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★☆☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

賛否両論

Am Universum|アム・ユニバース

AMORPHIS_Am_Universum

オリジナルアルバム – 5作目 (2001年)

|デスメタ度:☆☆☆☆☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★★☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤

Far from the Sun|ファー・フロム・ザ・サン

AMORPHIS_Far_from_the_Sun

オリジナルアルバム – 6作目 (2003年)

|デスメタ度:☆☆☆☆☆
|メロディ度:★★★☆☆
|耽美度:★★☆☆☆
|アイデア:★★★☆☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤

Eclipse|エクリプス

AMORPHIS_Eclipse

オリジナルアルバム – 7作目 (2006年)

|デスメタ度:★★★☆☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★☆☆☆
|アイデア:★★★☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤

「Eclipse」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Silent Waters|サイレント・ウォーターズ

AMORPHIS_Silent_Waters

オリジナルアルバム – 8作目 (2007年)

|デスメタ度:★★★☆☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★☆☆☆
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆

入門盤 お布施

Skyforger|スカイフォージャー

AMORPHIS_Skyforger

オリジナルアルバム – 9作目 (2009年)

|デス度:★☆☆☆☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★☆☆☆
|マニア度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★

代表作 入門盤

Magic & Mayhem – Tales from the Early Years|マジック・アンド・メイヘム – テイルズ・フロム・ザ・アーリィ・イヤーズ

AMORPHIS_Magic_&_Mayhem-Tales_from_the_Early_Years

初期作セルフリメイク (2010年)

|デスメタ度:★★★★☆
|メロディ度:★★☆☆☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★☆☆☆
|マニア度:★★★★★
|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 お布施

The Beginning of Times|ザ・ビギニング・オブ・タイムズ

AMORPHIS_The_Beginning_of_Times

オリジナルアルバム – 10作目 (2011年)

|デスメタ度:★☆☆☆☆
|メロディ度:★★★☆☆
|耽美度:★★☆☆☆
|アイデア:★★★☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

入門盤 スルメ盤 お布施

Circle|サークル

AMORPHIS_Circle

オリジナルアルバム – 11作目 (2013年)

|デスメタ度:★★★★☆
|メロディ度:★★★★☆
|耽美度:★★★★☆
|アイデア:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 お布施

Under the Red Cloud|アンダー・ザ・レッド・クラウド

AMORPHIS_Under_the_Red_Cloud

オリジナルアルバム – 12作目 (2015年)

|デスメタ度:★★★★☆
|メロディ度:★★★☆☆
|耽美度:★★★☆☆
|アイデア:★★★☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤

Queen of Time|クイーン・オブ・タイム

AMORPHIS_Queen_of_Time

オリジナルアルバム – 13作目 (2018年)

|デスメタ度:★★★☆☆
|メロディ度:★★★☆☆
|耽美度:★★☆☆☆
|アイデア:★☆☆☆☆
|マニア度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤  お布施

「クイーン・オブ・タイム」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Halo|ヘイロー

AMORPHIS_Halo

オリジナルアルバム – 14作目 (2022年)

次ページはライターが選ぶAMORPHISのおすすめアルバムを紹介!!▼リンクはページ下!▼

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