- MEGADETHのデイヴ・ムステインからオファーを受けたほどの腕利きギタリスト、ジェフ・ウォーターズ率いるカナディアンスラッシュメタルバンド!!
- ANNIHILATOR|DISCOGRAPHY
- Alice in Hell|アリス・イン・ヘル
- Never, Neverland|ネヴァー,ネヴァーランド
- Set the World on Fire|セット・ザ・ワールド・オン・ファイア
- King of the Kill|キング・オブ・ザ・キル
- Refresh the Demon|リフレッシュ・オブ・ザ・デーモン
- Remains|リメインズ
- Criteria for a Black Widow|クリテリア・フォー・ア・ブラック・ウィドウ
- Carnival Diablos|カーニヴァル・ディアブロス
- Waking the Fury|ウェイキング・ザ・フューリィ
- All for You|オール・フォー・ユー
- Schizo Deluxe|スキゾ・デラックス
- Metal|メタル
- Annihilator|アナイアレーター
- Feast|フィースト
- Suicide Society|スーサイド・ソサイアティ
- For the Demented|フォー・ザ・ディメンテッド
- Ballistic, Sadistic|バリスティック, サディスティック
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- ANNIHILATOR|DISCOGRAPHY
MEGADETHのデイヴ・ムステインからオファーを受けたほどの腕利きギタリスト、ジェフ・ウォーターズ率いるカナディアンスラッシュメタルバンド!!
ANNIHILATOR(アナイアレーター)は、中心メンバーでMEGADETHのデイヴ・ムステインからオファーを受けた経験もあるギタリスト、ジェフ・ウォーターズ(Jeff Waters)を中心としたカナダのスラッシュメタルバンド。
スラッシュムーヴメントの収束間際のデビューというかなりの後発組ながら、カナディアスラッシュシーンVOIVOD(ヴォイヴォド)に次く知名度と人気を誇っています。ただし、その人気は北米エリアよりも欧州や日本に集中しており、特に日本での人気は非常に根強いものがあります。
結成以来メンバーの入れ替わりが絶えないバンドで、歴代メンバーの在籍期間は2000年代に加入したデイブ・パデン(Dave Padden[Gt/Vo])の10年間弱というのが最長という状況です。基本的には中心メンバーのジェフ・ウォーターズ主体のプロジェクトバンドという面が強く、そのバンドの体制とコンセプトはデビュー以来一貫して変化していません。状況によってはウォーターズがギター以外のパートをカバーすることもあります。
初期のMEGADETHに刺激を受けてバンドをスタートしただけあって、当初はそれに類するテクニカルなスラッシュメタルを志していましたが、デビュー直後にスラッシュメタルムーヴメントの収束を迎えてしまったために早々に軌道修正を余儀なくされ、時代の趨勢を横目で見て試行錯誤を続けながら歌物のパワーメタルやグルーヴメタルなどを取り入れ、音楽性を変化させてゆくことになります。
しかし、2000年前後から盛んになったオールドスクール・スラッスメタル・リバイバルの機運もに乗って、初期に近いスラッシュメタル路線へと再度軌道修正、それ以降は音楽性に大きな変化はありません。
不安定なバンド体制にもかかわらず大きなブランクも無く活動を続け、アルバムもコンスタントにリリースしており、作品数では北米のスラッシュメタルバンドの中でも上位に位置する多作家として知られています。
ANNIHILATOR|DISCOGRAPHY
Alice in Hell|アリス・イン・ヘル
オリジナルアルバム 1作目 – (1989年)
MEGADETHの影響を受けたというインテレクチュアル/テクニカル系のスラッシュサウンド。同郷のVOIVODをはじめとしたテクニカルスラッシュ勢に見られるアートな変態性は感じられないので、マニアックなリスナーには物足りないかもしれませんが、それが逆により幅広いリスナー層にアピールできる結果につながっているのでしょう。
ほぼ全編疾走曲で勢いがありますし、荒々しいながらも楽曲はよく練られて粒ぞろいの充実作です。
ポップネス:★★☆☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
Never, Neverland|ネヴァー,ネヴァーランド
オリジナルアルバム 2作目 – (1990年)
本作も同様のテクニカルスラッシュ路線ですが、いくぶんソーソドックスなヘヴィメタル様式が強まり、パワメタルと呼ぶべきような楽曲も目立ち、MEGADETHでいえばアルバムRust in Peace(4th)あたりに近い印象があります。前作と比較するとスラッシュメタルとしての突進力やテンションは薄れてインパクトは弱まりましたが、引き続き緻密に作り込まれた楽曲が満載の高水準なテクニカルスラッシュアルバムです。
ポップネス:★★☆☆☆|マニア度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
Set the World on Fire|セット・ザ・ワールド・オン・ファイア
オリジナルアルバム 3作目 – (1993年)
すでにスラッシュメタルムーヴメントが完全に収束し、BIG4らをはじめとして現役組が続々と軌道修正して立つスラッシュを図っていた時期のアルバム。
さらにパワーメタル化が進みオールドスクールなヘヴィメタルに接近する一方、ファンキー&グルーヴィーなモダンテイストを取り入れるなど試行錯誤が見えますが、あまりアカ抜けたセンスを持つバンドではないだけに、どうにもメタル様式美とモダン要素の食い合わせが悪く効果を上げていません。T-01やT-10のようなユニークで完成度の高い楽曲もありますが、全体的にはどうしても煮え切らない印象が残り、実際にこのあたりから失速気味とっていきます。
ポップネス:★★★☆☆|マニア度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 実験作
King of the Kill|キング・オブ・ザ・キル
オリジナルアルバム 4作目 – (1994年)
ここかのら三作は、基本的にはドラム以外はすべてウォーターズ手によるもので、いつにも増してソロプロジェクト感が強まった時期です。
前作の試みをさらに推し進めて、BIG4も試みたようなグルーヴメタルや歌物ヘヴィロック路線をメインにしつつも、普遍的なヘヴィメタルスタイルの枠を踏み越えないという方法論を選んでいます。
スラッシャーやオールドファンからは否に傾きがちな賛否両論ですが、その実、完成度においては全キャリア中でも最上位に位置しているアルバムです。全14曲と曲数が多めでやや似たような印象の曲が多い傾向はありますが、どでもそれぞれアイデアを凝らして練りこまれた楽曲ですし、中でもライヴでも定番のキラーチューンとなっているT-02の存在も強力です。ジャケットは微妙ですが必聴盤といっていいでしょう。
ポップネス:★★★★☆|マニア度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Refresh the Demon|リフレッシュ・オブ・ザ・デーモン
オリジナルアルバム 5作目 – (1996年)
前作とほぼ同路線なのですが、ある程度の水準には達しているものの、前作の比較するとそのアウトテイクかとももうほどソングライティングに冴えが見られず、アイデア不足で練り込みも足りないフックに欠けた凡庸な楽曲が並んでいます。前作に見られたアンセム級の突出した仕上がりの楽曲も見らないのも大きすぎる弱点です。前作以上にダメダメ感をにじませた、NWOBHMのB級バンドと見まごうような微妙なジャケットアートも、冴えない印象を倍増させます。
ポップネス:★★★☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤 実験作 お布施
Remains|リメインズ
オリジナルアルバム 6作目 – (1997年)
ANNIHILATORのアルバムではもっとも評価の低い1枚となりました。
確かにインダストリアル路線は間違いなく失敗ですが、前作よりはフックの効いたナンバーも見られ、全カタログ中で見るならそこまで低い位置にあるわけではありません。
ポップネス:★★★☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Criteria for a Black Widow|クリテリア・フォー・ア・ブラック・ウィドウ
オリジナルアルバム 7作目 – (1999年)
楽曲によってはグルーヴメタル〜ニューメタル的なアプローチもありますが、基本的にはスラッシュメタルリバイバルの匂いを嗅ぎつけて初期のスラッシュ路線に回帰した作品。いくぶんストレートな作風になdり、リフワークにときおり借り物感を漂わせる部分もありますが、クオリティは向上していますし、そうでなくても疾走曲が多いので憩いで聴きとおせます。
ポップネス:★★☆☆☆|マニア度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論
Carnival Diablos|カーニヴァル・ディアブロス
オリジナルアルバム 8作目 – (2001年)
Waking the Fury|ウェイキング・ザ・フューリィ
オリジナルアルバム 9作目 – (2002年)
All for You|オール・フォー・ユー
オリジナルアルバム 10作目 – (2004年)
Schizo Deluxe|スキゾ・デラックス
オリジナルアルバム 11作目 – (2005年)
Metal|メタル
オリジナルアルバム 12作目 – (2007年)
Annihilator|アナイアレーター
オリジナルアルバム 13作目 – (2010年)
Feast|フィースト
オリジナルアルバム 14作目 – (2013年)
Suicide Society|スーサイド・ソサイアティ
オリジナルアルバム 15作目 – (2015年)
For the Demented|フォー・ザ・ディメンテッド
オリジナルアルバム 16作目 – (2017年)
Ballistic, Sadistic|バリスティック, サディスティック
オリジナルアルバム 17作目 – (2020年)
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