Contents
- 1古典的な様式美パワーメタルを展開していたスラッシュ四天王末席のバンドは、どうやってクールでヒップなストリート系ヘヴィバンドにへと転身したのか?
- 1...1USエクストリームの重鎮ダン・リルカーも在籍!
- 1...2ストリートに根ざしたヒップなメタルバンド!?
- 1...3フットワークもマインドも羽毛のように軽い!
- 1...4ヴォーカルチェンジでスラッシュの枠を超える!!
- 1...5当然のようにスラッシュリバイバルに便乗!!
- 1.1ANTHRAX|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Fistful of Metal|フィストフル・オブ・メタル
- 1.1.2Spreading the Disease|狂気のスラッシュ感染 / スプレッディング・ザ・ディジーズ
- 1.1.3I'm the Man|アイム・ザ・マン
- 1.1.4Among the Living|アマング・ザ・リヴィング
- 1.1.5State of Euphoria|ステート・オブ・ユーフォーリア
- 1.1.6Persistence of Time|パーシステンス・オブ・タイム
- 1.1.7Attack of the Killer B's|アタック・オブ・ザ・キラー・ビーズ
- 1.1.8Sound of White Noise|サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ
- 1.1.9Stomp 442|ストンプ442
- 1.1.10Volume 8: The Threat Is Real|ヴォリューム8:スレット・イズ・リアル
- 1.1.11We've Come for You All|ウィ・ハヴ・カム・フォー・ユー・オール
- 1.1.12The Greater of Two Evils|ザ・グレーター・オブ・トゥ・イーヴルス
- 1.1.13Worship Music|ワーシップ・ミュージック
- 1.1.14For All Kings|フォー・オール・キングス
- 1.1.14.1◎ ANTHRAXはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
- 1.1S.O.D. (Stormtroopers of Death) |DISCOGRAPHY
- 1.1.1Speak English or Die|スピーク・イングリッシュ・オア・ダイ
- 1.1.2Live at Budokan|ライヴ・アット・ブドーカン
- 1.1.3Bigger than the Devil|ビガー・ザン・ザ・デヴィル
- 1.1.3.1◎ S.O.D.はコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
古典的な様式美パワーメタルを展開していたスラッシュ四天王末席のバンドは、どうやってクールでヒップなストリート系ヘヴィバンドにへと転身したのか?
ANTHRAX(アンスラックス)は、ニューヨークを拠点とするスラッシュ/ヘヴィメタルバンド。スラッシュBIG4(四天王)一角としても知られています。
USエクストリームの重鎮ダン・リルカーも在籍!
ANTHRAXは、スラッシュメタルの黄金期とアメリカのメタル界を代表格として、USスラッシュメタルBIG4に名を連ねる栄誉を受けた、アメリカン・ヘヴィメタル・シーンのビッグネーム。
さらには、クロスオーバー・スラッシュの名バンドNUCLEAR ASSAULT(ニュークリア・アサルト)を経てBRUTAL TRUTH(ブルータル・トゥルース)を結成し、アメリカン・グラインドコアのカリスマとなる、ダン・リルカー(Dan Lilker)が在籍していたことでも知られています。
なお、リスカーはANTHRAXメンバーによるハードコアユニット、S.O.D.にもフル参加してクロスオーバーに貢献しています。
ストリートに根ざしたヒップなメタルバンド!?
ANTHRAXは一般的には、ハードコアやミクスチャーの影響が強い、ストリート・カルチャー/スケーター・カルチャーに根ざしたバンドとされています。
にもかかわらず、最初期の彼らは、スラッシュメタルの中でもオールドスクールなメタル様式の強い、パワーメタル寄りのサウンドを展開していました。
ヴォーカルもハイトーンで歌い上げる典型的なヘヴィメタルスタイルの“お達者系歌唱”で、これらの特徴によって、初期のスラッシュシーンの中では保守的なメタルファンからの支持も高いバンドのひとつとなります。
フットワークもマインドも羽毛のように軽い!
ANTHRAXの最大の持ち味は、良くも悪くもフットワークの軽い音楽センスと、人当たりの良さからくる多岐に渡った交友関係の広さで、この二つで業界をサバイヴしてきたバンドとも言えます。
その立ち回りのうまさを生かして、ハードコアバンドやHIPHOPユニットとのコラボレーションなど、勢いのある異ジャンルとの交流を重ねるようになり、その結果、次第にヒップなイメージを強めストリート感覚を全面に押し出してゆくようになります。
ヴォーカルチェンジでスラッシュの枠を超える!!
二作目から参加してスラッシュ全盛期を支えたヴォーカリストのジョーイ・ベラドナ(Joey Belladonna)は、5作目の完成させたのち1992年に脱退してソロへと移行。バンドはパワフルな歌唱で知られるARMORED SAINT(アーマード・セイント)のジョン・ブッシュ(John Bush)を後任に招き、より幅広い音楽性を持つ作風を確立。スラッシュメタルの枠を超えヘヴィメタルシーンを代表する存在として黄金期を迎えます。
当然のようにスラッシュリバイバルに便乗!!
その後、00年代のオールドスクール・スラッシュメタルのリバイバルに乗じ、 2005年にベラドナをヴォーカルに迎えてリユニオン活動を行います。その流れで2010年にはベラドナが完全復帰、アルバムもリリースして現在も同じ体制で活動を続けています。