★ ANVIL(アンヴィル)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|実録映画と超絶電マ奏法で世界に名を知らしめたカナディアンスピードメタルの重鎮!!…必聴アルバムは?

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大ヒットドキュメンタリー映画の主役として、この後に及んで大ブレイクを果たしたベテランは、バイブレーターを駆使したギタープレイで知られる実力派B級バンド!?

ANVIL(アンヴィル)は、カナダ有数のヘヴィメタルバンドのひとつで、ヘヴィメタル・パワートリオ(3ピースバンド)を代表するバンドひとつとしても知られています。

ANVILはスピードメタル?パワーメタル?

オーソドックスなヘヴィメタルでありながらスピードが強化された、エクストリーム進化系ジャンルの“スピードメタル”のパイオニアとして世に出たグループ。

とはいえ、スピードチューンとドゥーム的な展開も見せるミッド〜スローチューンの二枚看板が基本で、それほどスピード偏重型ではありません。
また、あくまでもオーソドックスなヘヴィメタルを基調としたスタイルであり、スラッシュメタル世代のエクストリミティが強調されたサウンドとは一線を画しています。

音楽性の変化やサブジャンルの再定義とともに、“パワーメタル”として語られることも少なくありませんが、オールドファンは“スピードメタル”の肩書きに拘る傾向があります。

知名度だけは高い理由は!?

ANVIL(アンヴィル)は、カナディアンヘヴィメタルの代表各のひとつではあるものの、ヘヴィメタルシーン全体の中では音楽的な独創性や革新性、驚異的なクオリティといった点において特筆するほどの要素は持っておらず、愛すべき万年B級バンドと呼ぶべき存在です。
ただし、ANVILはいくつかの理由から、本来の実力やメタルシーンでの存在感以上の知名度を持っています。

インパクト抜群のギタープレイ!?

ANVILが最初に世に知られたキッカケは、ギタリストのリップスによる“バイブレーター=アダルトグッズ”を用いたギタープレイ。

80年代には、ショックロック系バンド演出の一環として、あるいは早弾きギターヒーローのテクニカルアピールのひとつとして、チェンソーやドリルなどの電動工具をはじめとした特殊なアイテムで、ギターを演奏するというステージングが一部で流行を見せました。

リップスのプレイもそれに類するものといえますが、これによって“下品/下世話”なイロモノバンドという第一印象が先行して、リスナーを選ぶ結果にもなりました。

ビッグネームと日本のメタルフェスに出場!!

日本においては、1984年に開催されたメタルフェスの先駆け的なイベント、『SUPER ROCK ’84』に出場したことで知名度を上げました。

これは、SCORPIONS(スコーピオンズ), THE MICHAEL SCHENKER GROUP:MSG(マイケル・シェンカー・グループ), WHITESNAKE(ホワイトスネイク)という当時のビッグネームや、期待の新人BON JOVI(ボン・ジョヴィ)が名を連ねたイベント。

ANVILはこの中では明確に格下の前座扱いでしたが、これによって日本でも、「とりあえずバンドの名前だけは知っている」というリスナー層を、多く生み出すことに成功しました。

実録映画の主役として再ブレイク!?

さらに世界的な知名度を獲得することとなったキッカケが、2009年にANVILの反省をテーマにした映画『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち(邦題)』が公開されたこと。

この映画はスマッシュヒットとなり、のちに一気に増加する“バンド実録系映画”や“ヘヴィメタル映画”ブームの火付け役にもなり、それによってさらに多くの“バンド名だけは知っている”層を生み出すことになりました。

ブランク知らずのベテランバンド!?

ANVILはシーンの第一線に登ってくることはありませんでしたが、解散や長期間のブランクはなく活動を続けてきました。映画公開もアルバムの爆発的大ヒットには結びつかなかったものの、ささやかな後押し程度にはなったようで、現在も“知名度だけは高い万年B級バンド”としてしぶとい活動を続けています。

ANVIL|DISCOGRAPHY

Hard ‘n’ Heavy|ハード’ン’ヘヴィ:ヘヴィ・メタル・ドリーム

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オリジナルアルバム – 1作目 (1981年)

この時点では、初期のアメリカンメタルに多いポップでロッキンなサウンドで、MANOWARの1stあたりに近いかもしれません。及第点のレベルには仕上がっているものの、全体的に曲のつくりが甘く勢いもキレもいま一歩で、突き抜けた魅力は感じられません。

その中で例外的に、パワフルでスピーディーなT-05は、のちのパワーメタル/スポードメタルの片鱗を見せつける出色のナンバーで、名曲と呼んでもいいでしょう。ストーンズの名曲カバーT-07も、多少のメタルアレンジを施したそれなりに味のある仕上がりです。

パワメタ度:★★★☆☆|ヘヴィネス:★★☆☆☆|スピード:★★★★☆
ロッキン度:★★★★☆|ポップネス:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 通好み スルメ盤

Metal on Metal|メタル・オン・メタル

ANVIL_Metal_on_Metal

オリジナルアルバム – 2作目 (1982年)

前作からパワー&スピードともに強化され、クオリティも大きく向上、ミッドチューンも単なる捨て曲には終わらない程度に仕上がっています

NWOBHM塀のオーソドックスなヘヴィメタルを基調としつつもアメリカンテイストを漂わせたサウンドで、T-03, T-05のようなポップ&ロッキンな作風も健在で、初期の代表作に挙げるリスナーも多いアルバムです。
バンドのぶっ飛んだイメージに反して、サウンド自体は破綻無くまとまったヘヴィメタルであり、B級の枠は超えものではないものの、その中では一級品の超B級メタルアルバムとは言えるでしょう。

パワメタ度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★★★
ロッキン度:★★★☆☆|ポップネス:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 スルメ盤

Forged in Fire|フォーゲット・イン・ファイア:ヘヴィ・メタル・マシーン

ANVIL_Forged_in_Fire

オリジナルアルバム – 3作目 (1983年)

最も勢いのあった時期の作品であり、前作と並んで代表作とされる事も多いアルバム。
パワー&スピードに上積みはささやかなものですが、いちおう過去最高にアグレッシヴではありますし、楽曲アベレージも上々で、B級なりに水準以上でスキがないナカナカの出来栄えです。

スピードメタル/パワーメタルとして見るなら、同年アルバムデビューを果たした同郷のEXCITERに夜、スラッシュ世代ならではのエクストリームなサウンドと比較すると刺激に欠けますが、オールドスクールなヘヴィメタルが好みなら聴いて損はないでしょう。

パワメタ度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★★★
ロッキン度:★★☆☆☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 スルメ盤

Strength of Steel|ストレングス・オブ・スティール

ANVIL_Strength_of_Steel

オリジナルアルバム – 4作目 (1987年)

ファストチューンが半数を占めていた近作から一転して、ミッド〜スローの曲が大半を占めています。
ちょうど、スラッシュ界隈でダウンテンポ傾向に突入の気配があらわれた頃ですが、本格化するのは翌年なので関連性については微妙です。

以前からときおり見られたドゥーミィな曲やヘヴィグルーヴ的な曲もあり、それらの原点とまでは言い過ぎとしても先駆けていたのは確かで、聴き手を選ぶ面はあるものの興味深いアルバムではあります。
また、数少ないファストチューンの佳曲T-06などは比較的モダンなパワーメタルで、いちおう彼らなりにシーンの最新モードに目を配っていたこともうかがえます。

パワメタ度:★★★☆☆|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★★☆☆☆
ロッキン度:★★☆☆☆|ポップネス:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Pound for Pound|パウンド・フォー・パウンド

ANVIL_Pound_for_Pound

オリジナルアルバム – 5作目 (1988年)

原点回帰というか、スピードチューン&ミッド/スローのハーフ&ハーフという、定番のスタイルに戻ったアルバム。

以前よりも強靭なヘヴィネスを持った、ストロングななパワーメタルサウンドに近づいていますが、基本的にはいつも通りで冒険も実験も無いANVILとして定番の安パイスタイル。
音楽性はもとよりクオリティ面でも、B級の枠を超えるほどのプラスアルファの上乗せは見られ無いので、熱心なファン向けの域は出ません。

ただし、メタルアルバムとしての及第点には達しており、初期と比較すると現代的なパワーメタルサウンドに近いので、一見さんの最初の1枚としては無難な選択でしょう。

パワメタ度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★★☆
ロッキン度:★★☆☆☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤

Worth the Weight|ワース・ザ・ウェイト

ANVIL_Worth_the_Weight

オリジナルアルバム – 6作目 (1991年)

ここに来てなぜかいきなり、収録曲の過半数が6分以上という長尺ぞろいに、やや変則的でトリッキーで複雑な展開という、プログレメタル風味のテクニカル方面に曲がって行ってしいました。

同様のアプローチとしては、METALLICAの“メタルジャスティス”が思い浮かびますが、実際、曲展開やリフやフレーズの端々にに、それを意識したような節も見られます。

テクニカル&インテレクチュアルなスタイルが、全く資質に合っていなかったMETALLICA以上に、サマになっておらず無理しているようにも思えますが、意欲だけは評価してあげたいところです。
ビギナーのファーストANVILとしては推せませんが、好事家のマニアならばB級の珍品として押さえておくのもいいかもしれません。

パワメタ度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★★★☆|スピード:★★★☆☆
ロッキン度:★★☆☆☆|ポップネス:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Plugged in Permanent|プラグド・イン・パーマネント

ANVIL_Plugged_in_Permanent

オリジナルアルバム – 7作目 (1996年)

Absolutely No Alternative|アブソリューティリィ・ノー・オルタネイティヴ

ANVIL_Absolutely_No_Alternative

オリジナルアルバム – 8作目 (1997年)

Speed of Sound|シード・オブ・サウンド

ANVIL_Speed_of_Sound

オリジナルアルバム – 9作目 (1999年)

Plenty of Power|プレンティ・オブ・パワー

ANVIL_Plenty_of_Power

オリジナルアルバム – 10作目 (2001年)

Still Going Strong|スティル・ゴーイング・ストロング

ANVIL_Still_Going_Strong

オリジナルアルバム – 11作目 (2002年)

Back to Basics|バック・トゥ・ベーシックス

ANVIL_Back_to_Basics

オリジナルアルバム – 12作目 (2004年)

This Is Thirteen|ディス・イズサーティーン・~夢を諦め切れない男たち~

ANVIL_This_Is_Thirteen

オリジナルアルバム – 13作目 (2007年)

映画公開のタイミングでリリースされたアルバム。初期にも見られたスロー〜ミッドテンポのドゥームメタル風のナンバーと、アップテンポなロックンロール色の強いナンバーの二本立てという構成。
中盤以降MOTORHEAD風のロッキンメタルチューンが中心となり、これはなかなか魅力的なのですが、前半に集中するドゥーム風のスロー〜ミッドチューンには際立ったところがなく、アルバム冒頭でのつかみが弱くなっています。
アルバムトータルで見ればなかなかの力作ですが、曲順にはもっと工夫が欲しいところですし、フックが控えめでやや通好みな作風でもあり、映画に乗じた一見さん向けとしては少々弱く力不足。

パワメタ度:★★★☆☆|ヘヴィネス:★★★★☆|スピード:★★★☆☆
ロッキン度:★★★★☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作 お布施

Juggernaut of Justice|ジャガーノート・オブ・ジャスティス

ANVIL_Juggernaut_of_Justice

オリジナルアルバム – 14作目 (2011年)

Hope in Hell|ホープ・イン・ヘル

ANVIL_Hope_in_Hell

オリジナルアルバム – 15作目 (2013年)

Anvil Is Anvil|アンヴィル・イズ・アンヴィル

ANVIL_Anvil_Is_Anvil

オリジナルアルバム – 16作目 (2016年)

Pounding the Pavement|パウンディング・ザ・ペイヴメント

ANVIL_Pounding_the_Pavement

オリジナルアルバム – 17作目 (2018年)

Legal at Last|リーガル・アット・ラスト

ANVIL_Legal_at_Last

オリジナルアルバム – 18作目 (2020年)

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