スポンサーリンク

★ AT THE GATES(アット・ザ・ゲイツ) ディコグラフィー ★ 90年代メロデスと00年代メタルコアの基礎を作った北欧メロディック・デスラッシュのカリスマ!!…必聴アルバムは?

AT_THE_GATES_logo ◆ A, B, C
この記事は約5分で読めます。
カテゴリー
スポンサーリンク

Contents

メロデス/デスラッシュ/メタルコア…世界のエクストリームメタルシーンの新基準を生み出した北欧メロディック・デスラッシュのレジェンド!

AT THE GATESのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

AT THE GATES(アット・ザ・ゲイツ)は、スウェーデンのデスメタル/メロディック・デスメタル・バンド。

メロディック・デスメタルのパイオニア!?

AT THE GATESは、メロデス(メロディック・デスメタル)のパイオニア、あるいはそのルーツにあたるポジションのグループとしてとして、ほぼ必ず名前が挙がる先駆的な存在です。

事実、〈DARK TRANQUILLITY〉によってメロデスの基本形が作られる前年…1992年のデビュー当初から、メロディや耽美性/叙情性を意識して積極的に取り入れたデスメタルを展開して、好事家の注目を集めていました。

さらに先行していた〈TIAMAT〉などの、ごく一部の真のパイオニアを別格とすれば、比較的早期からそれに類する“プロト・メロデス”アプローチに取り組んでいたグループでした。

デスメタルに扇情的メロディと叙情性を導入!!

デビュー当初は、メロディや叙情性の導入もプログレ的なアプローチの一環に近く、それほど大々的ではなくささやかなものでした。

しかし、アンダース・ビューラーとともにメインコンポーザーを務めた、アルフ・スヴェンソン(Gt.)の脱退を機にメロディとエモーションを強調するメソッドを追求する道を選択。
1994年の作品『Terminal Spirit Disease』にて、本格的メロディックなデスラッシュに開眼します。

さらにメロディの扇情性/叙情性を極めた翌年のフルアルバム『Slaughter of the Soul』は、デスメタルのファン以外からも広く注目を集め、一躍メロディック・デスメタルの騎手へと祭り上げられます。

なお、初期プログレ期の2作に参加したアルフ・スヴェンソンは、『Slaughter of the Soul』でのブレイク以前に脱退し、ソロプロジェクトの〈Oxiplegatz〉などで活動していました。

独自のメロデス・スタイルを確立!!

AT THE GATESがここでつくり出したメロデス・メソッドは、ギターソロや部分的なフレーズでメロディを導入するという、これ以前にも見られた既存の定番化した手法とは異なるものです。

それは、〈DARK TRANQUILLITY〉が開発した短いメロディをリフとして用いる“メロリフ”スタイルの派生に近い、扇情的なメロディを刻んでリフ化する“泣きリフ”・“エモリフ”とでも呼べるような手法。
そして、これを用いてスラッシュ/ハードコア色の強いデスメタル…いわゆる“デスラッシュ”を展開するというものでした。

AT THE GATESはメタルコアのルーツ!?

解散までのAT THE GATESの活動期間は長いものではなく、メロデスが本格的に幅広いリスナーに認知され、アメリカ進出を果たすほどの人気を獲得する以前の1996年には活動を終えていました。

しかし、そのサウンドは北欧メロディックデスメタル/デスラッシュのひとつの定型となって、多くのフォロアーを生んでおり、“イエテボリ(ヨーテボリ)・スタイル”と呼ばれるのメロデス・スタンダードのひとつにもなっています。

この“イエテボリ・スタイル”は、米国やドイツを中心としたメタルコアの一部グループに取り入れられ、それらはメロデスを下敷きにした『メロデスコア』を展開し人気を博します。

これらが、アメリカでもニューメタルの代替品としてもてはやされたことによって、一気に世界中にその影響を伝播し、これら新世代クロスオーバーのネタ元として大いに活用されることになりました。

知らずにそれらの曲を聴いたAT THE GATESのメンバーたちが、他のバンドの演奏を聴いて自分たちのカバーと勘違いして、「AT THE GATESにこんな曲あったっけ!?」と訝しんだ…などという逸話も生まれたほどです。

〈THE HAUNTED〉を結成してデスラッシュをリード!?

AT THE GATES解散後、その中心メンバーのアンダース(兄:Gt.)&ヨナス(弟:Ba.)のビョーラー兄弟とエイドリアン・アーランドソン(Dr.)は、〈MARY BEATS JANE〉のペーター・ドルヴィング(Vo.)、〈SEANCE〉のパトリク・ヤンセン(Gt.)、〈INVOCATOR〉のパー・モラー・ヤンセンらが集結したドリームバンド、〈THE HAUNTED(ホーンテッド)〉を始動します。

ここでは、AT THE GATESで確立させたメロディック・デスラッシュ・サウンドを発展させた、北欧でスラッシュの新基準ともいえる“ネオスラッシュ/ネオデスラッシュ”を展開。
〈CROWN OF THORNS(クラウン・オブ・ソーンズ)〉から改名して第一線に躍り出た〈THE CROWN(クラウン)〉らとともに、デスメタルを通過したモダンスラッシュのシーンをリードする立場となりました。

AT THE GATES再結成とビョーラー兄の脱退!!

長らく再結成待望論が渦巻いていたAT THE GATESは、2010年のリユニオンを皮切りに活動を再開。
〈THE HAUNTED〉の活動の低迷などの事情もあってか、AT THE GATESでの活動に比重を傾けてゆきます。

2017年には、創設時からバンドの中核だったアンダース・ビョーラーが脱退してしまいますが、活動は継続しており、新作のリリースも比較的コンスタントに続けています。

退したアンダース・ビョーラーは、本業の映像制作と並行してソロを中心に活動をしており、プログレッシヴ・ロック/ポスト・ロック志向の音楽性を追求しています。

なお、ビョーラー(兄)の後を引き継いだギタリストのヨナス・ストールハマールもまた、2022年にバンドを退いており、〈THE HAUNTED〉時代の主力だった、パトリック・ヤンセンをライヴ専任の後任として起用しています。

なお、2022年にアンダース・ビョーラーの〈AT THE GATES〉への復帰がアナウンスされています。

次ページはAT THE GATESのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

Translate »