様々な実験的試みをつぎ込んだ異端のカルト的スラッシュメタルでデス, ドゥーム, ゴシック, ブラック…90年代のあらゆるエクストリームの原型を作りシーンに影響を伝播し続けるスイスが誇るアンダーグラウンドのカリスマ!!
TRIPTYKON(トリプティコン)はT・G・ウォリアーことThomas Gabriel Fischerが再結成したCELTIC FROSTを脱退して始動したプロジェクト。
基本的な音楽性は、再結成CELTIC FROSTのインダストリアルやゴシックも取り入れたドゥーミィなサウンドを踏襲したものですが、アトモスフェリックなゴシックテイストやアバンギャルドなエッセンスがより強まったものとなっています。
マーティン・E・アインの逝去でCELTIC FROSTとしての活動は潰えた現在、実質的にはCELTIC FROSTが名を変えた後継グループと考えても問題ないでしょう。
TRIPTYKON(トリプティコン)はT・G・ウォリアーことThomas Gabriel Fischerが再結成したCELTIC FROSTを脱退して始動したプロジェクト。
基本的な音楽性は、再結成CELTIC FROSTのインダストリアルやゴシックも取り入れたドゥーミィなサウンドを踏襲したものですが、アトモスフェリックなゴシックテイストやアバンギャルドなエッセンスがより強まったものとなっています。
マーティン・E・アインの逝去でCELTIC FROSTとしての活動は潰えた現在、実質的にはCELTIC FROSTが名を変えた後継グループと考えても問題ないでしょう。
CELTIC FROST|DISCOGRAPHY
Morbid Tales|モービッド・テイルズ
EP (1984年)
デビューミニアルバムで、現在は多くの場合次のミニアルバム『Emperor’s Return』とのカップリングアルバムとして流通しています。
HELLHAMMERの流れをくむハードコア/クラストコアのエッセンスが濃厚なヘヴィスラッシュで、ミッドテンポナンバーが中心ですが、冒頭には疾走感のあるファストチューンも配置されているほか、ドゥーミィなスローパートも聴くことができます。この時点ではのちに顕著になる実験性はそれほど感じられず、疾走曲遅少なめではあるものの比較的ストレートな作風のハードコアスラッシュです。
ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み
Emperor’s Return|エンペラーズ・リターン
EP (1985年)
先のミニアルバム『Morbid Tales』と変わらないハードコアスラッシュですが、前作よりもファストチューンがが目立ち、全作品中もっともスラッシュメタルとしての印象が強い作品です。その反面、T-01の終盤には女性コーラスが重ねられたり、T-02には不穏なアンビエント調のインストナンバーが配置されるなど、ここから次第にハードコアなスラッシュメタルから逸脱していく予兆も感じさせます。
大抵は、前のミニアルバム『Emperor’s Return』名義でそこにカップリングされていますが、こちらのタイトルで流通しているケースもあり、こちらはレア盤。
ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 スルメ盤
To Mega Therion|トゥ・メガ・セリオン
オリジナルアルバム 1作目 (1985年)
エイリアンのビジュアルコンセプトで知られ、メタル作品に用いられることも多い同郷のカルト的アーティスト、R.H.ギーガーのアートワークでおなじみのデビュー作。HELLHAMMER時代や以前のEPで聴けたハードコアな疾走型スラッシュナンバーは減退し、ドゥームメタルのルーツにもなった、ドゥーミィ&グリミィなミッド〜スローテンポのまとわりつくような暗黒スラッシュが中心です。
ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Into the Pandemonium|イントゥ・ザ・パンデモニウム
オリジナルアルバム 2作目 – (1987年)
ゴシックメタルのルーツにあたる作品として名を挙げられることの多いアルバムで、確かにドゥーミィなサウンドをベースに女性ヴォーカルや荘厳で耽美的フレーズなど、のちのゴシックメタルや耽美系デスメタルなどで聴けるエッセンスがそこかしこに詰まったアルバムです。
ただしポストパンク的でもあるカオティックな実験性の強い作風で、ゴシックエッセンスの導入もその一環なので、「ゴシックメタルのルーツ」という謳い文句につられて典型的なゴシックメタルサウンドを期待してはいけません。
ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Cold Lake|コールド・レイク
オリジナルアルバム 3作目 – (1988年)
あまりにマニアックすぎる作風からか売り上げもツアー活動も上手くいかなかったことで、バンド間でも諍いが続き中心メンバーのアインが脱退しフィッシャー(ウォリアー)もやる気を失った状態で、Coronerに在籍経験のある新規加入メンバーのOliver Ambergが中心になって製作したアルバムで、現在では無かったことにされがちな1枚。
一般的にはポップなグラムメタル/LAメタルに大変身を遂げた物議を醸したアルバムとされていますが、それは一面的という以上にかなりピントの外れた評価なのであまりアテにしないほうがいいでしょう。
確かに裏ジャケのバンドショットこそ、頭モリモリでコテコテのグラムファッションをまとったメンバーが並んでいますが、これがマーケティング目的でレーベルからポップなグラムメタルを要求されて作った作品なのであれば、それに対する嫌がらせ以外の何物でもないことがアルバム全編を通して聴いてみればわかるでしょう。
これまでのアバンギャルド路線からオーソドックスなヘヴィメタルに近いものにはなっていますが、メジャー路線に接近する気が感じられないポップとは無縁のひねくれたメタルサウンドが炸裂しています。
ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Vanity / Nemesis|ヴァニティ/ネメシス
オリジナルアルバム 4作目 – (1990年)
ドゥーミィテイストやゴシックエッセンスも顔をのぞかせ、ファッションは前作で見せたグラム風に近いものというこれまでの総決算的なスタイルですが、基本的には彼らとしては比較的スッキリしたスラッシュメタル/ヘヴィメタルサウンドで、初期のようなカオティックな要素や禍々しい圧力はそれほど感じられません。
その辺りはオールドファンには物足りなさが残るかもしれませんが、ビギナーにとっては比較的聴きやすアルバムと言っていいでしょう。それでも果たして聴きやすさを求めてCELTIC FROSTを手に取るものだろうか?という問題は残りますが…。
ヘヴィネス:★★★★☆|スピード:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Monotheist|モノシイスト
オリジナルアルバム 5作目 – (2006年)
初期2作品で試みてきた実験的な作風を、インダストリアルテイストも交えた現代的なヘヴィサウンドで再構築したような作風。
サウンドこそヘヴィネスが大幅に強化された重層的で高密度なモダンな音作りになっていますが、彼らのバックグランドを反映した作品を構成する幅広い要素や、一筋縄ではいかない作風は以前から大きな変化はありません。現在の視点ではそれほど特異なものと映らないかもしれませんが、20年も前からこれに近いアプローチを試みていたという彼ら本来の特異性と先鋭性が再確認されます。
ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み スルメ盤 実験作
HELLHAMMER|DISCOGRAPHY
CELTIC FROSTの前身となったグループ。
この当時はVENOMとクラストコアをミックスしたようなストレートな疾走型スラッシュメタルで、メンバーがSatanic Slaughter,Slayed Necros,Evoked Damnatorなど厨二的ステージネームを名乗るなど、ギミックもVENOM直系のサタニックなものでした。
アンダースラウンドな活動に終始し、アルバムはリリースしておらずのちにEPやデモ音源を編集ものがリリースされているのみですが、CELTIC FROSTの再評価が進んだこともあってか後年になっても根強いファンが存在ていますし、その作風からスウェーディッシュデスラッシュのルーツのひとつと考えることもできます。
Apocalyptic Raids 1990 A.D.|アポカリプティック・レディオ 1990A.D.
コンピレーション 1作目 (1990年)
ヘヴィネス:★★☆☆☆|スピード:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 通好み スルメ盤
Demon Entrails|デーモン・エターナル
シングル (2016年)
Blood Insanity|ブラッド・インサニティ
シングル (2016年)
TRIPTYKON|DISCOGRAPHY
TRIPTYKON(トリプティコン)はT・G・ウォリアーことThomas Gabriel Fischerが再結成したCELTIC FROSTを脱退して始動したプロジェクト。
基本的な音楽性は、再結成CELTIC FROSTのインダストリアルやゴシックも取り入れたドゥーミィなサウンドを踏襲したものですが、アトモスフェリックなゴシックテイストやアバンギャルドなエッセンスがより強まったものとなっています。
マーティン・E・アインの逝去でCELTIC FROSTとしての活動は潰えた現在、実質的にはCELTIC FROSTが名を変えた後継グループと考えても問題ないでしょう。
Eparistera Daimones|エパリステラ・ダイモネス
オリジナルアルバム 1作目 – (2010年)
Melana Chasmata|メラーナ・カズマータ
オリジナルアルバム 2作目 – (2014年)