Contents
- 1ヘヴィな打ち込みメタルサウンドとラッピングヴォーカルで斬新なインダストリアルミクスチャーメタルを創り上げたスウェーデンのポリティカルなインダストリアルユニット!
- 1.1CLAWFINGER|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Deaf Dumb Blind|デフ・ダム・ブラインド
- 1.1.2Use Your Brain|ユーズ・ユア・ブレイン
- 1.1.3Clawfinger|クローフィンガー
- 1.1.4A Whole Lot of Nothing|ア・ホール・ロット・オブ・ナッシング
- 1.1.5Zeros & Heroes|ゼロス・アンド・ヒーローズ
- 1.1.6Hate Yourself with Style|ヘイト・ユアセルフ・ウィズ・スタイル
- 1.1.7Life Will Kill You|ライフ・ウィル・キル・ユー
- 1.1.7.1◎ CLAWFINGERはどれからこれを聴け!? ライターおすすめアルバム!
ヘヴィな打ち込みメタルサウンドとラッピングヴォーカルで斬新なインダストリアルミクスチャーメタルを創り上げたスウェーデンのポリティカルなインダストリアルユニット!
CLAWFINGER(クローフィンガー)はスウェーデンのグループで、インダストリアルメタルとラップメタルEDM(エレクリック・ダンス・ミュージック)をミックスした独自のスタイルを持ち、90年代前半にエッジィなメディアやリスナーから、RAGE AGAINST THE MACHINE(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン…以下R.A.T.M.)と並ぶ新世代ミクスチャーロックとして注目を集めました。
のちにライブ活動も見据えてバンド体制となりますが、当初は“バンド風サウンドだけど実はプログラミングのみ”という点をセールスポイントにしており、そこが“スクラッチやサンプリング音も実は全て生音”というR.A.T.M.真逆のアプローチだったことも、両バンドが比較対象になっていたポイントです。
インダストリアルサウンドをバックトラックにラップを乗せる『インダストリアルHIPHOP』は、英国を中心に本場アメリカなどでも彼らの登場以前から見ることができた手法ですが、それをヴルーヴメタルをベースにした本格的なミクスチャーロック/ラップメタルサウンドにまで昇華させたのは、ほぼ彼らが初めてと言っていいでしょう。
のちにラップメタル然としたスタイルからよりEDM色を強めた作風へと移行し、作風もやや固定化してしまったことは否めませんが、それでも彼らの強固オリジナリティあふれるサウンドは失われていません。米国中心となったミクスチャーロックシーンでは、スウェーデンのグループであることもネックとなっ他のか、残念ながら世界的な評価を得ることは叶いませんでした。
とはいえ、インダストリアル/ミクスチャー/ラップメタルの歴史を語る上では絶対に無視してはならないグループですし、時代が早すぎずネット全盛期が間に合っていれば、もっと大きくブレイクできたポテンシャルと先鋭性/独自性を持った存在であることは間違いありません。
CLAWFINGER|DISCOGRAPHY
Deaf Dumb Blind|デフ・ダム・ブラインド
オリジナルアルバム – 1作目 (1991年)
独自性:★★★★★|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Use Your Brain|ユーズ・ユア・ブレイン
オリジナルアルバム – 2作目 (1995年)
独自性:★★★★★|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作
Clawfinger|クローフィンガー
オリジナルアルバム – 3作目 (1997年)
独自性:★★★★☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
A Whole Lot of Nothing|ア・ホール・ロット・オブ・ナッシング
オリジナルアルバム – 4作目 (2001年)
独自性:★★★★☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Zeros & Heroes|ゼロス・アンド・ヒーローズ
オリジナルアルバム – 5作目 (2003年)
独自性:★★★☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み
Hate Yourself with Style|ヘイト・ユアセルフ・ウィズ・スタイル
オリジナルアルバム – 6作目 (2005年)
独自性:★★★★☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 通好み
Life Will Kill You|ライフ・ウィル・キル・ユー
オリジナルアルバム – 7作目 (2007年)
独自性:★★★☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 通好み
◎ CLAWFINGERはどれからこれを聴け!? ライターおすすめアルバム!
CLAWFINGERはどれをとっても高品質ですが、初期と中期以降で作風が大きく変わります。
ヘヴィグルーヴに満ちたラップメタル路線にアッパーなナンバーも織り込んだ“Deaf Dumb Blind(1st)”と“Use Your Brain(2nd)”は、知名度では前者の方がやや上回りますが共に掛け値なしのド名盤なのでマスト!
中期以降のEDMテイストが入ったダンサブルなインダストリアルメタルなら、完成度では“Use Your Brain(3rd)”か“Clawfinger(4th)”がオススメですが、ニューメタル世代のリスナーなら“Hate Yourself with Style(6th)”や“Life Will Kill You(7th)”の方が馴染みやすいかもしれません。