Contents
- 1B級クロスオーバースラッシュから全米を代表するサザングルーヴ・ストーナーの顔役に登りつめたパイオニア!
- 1.1★ COC-Corrosion of Conformity|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Eye for an Eye|アイ・フォー・アン・アイ
- 1.1.2Animosity|アニモシティ
- 1.1.3Technocracy|テクノクラシー
- 1.1.4Blind|ブラインド
- 1.1.5Deliverance|デリヴァランス
- 1.1.6Wiseblood|ワイズブラッド
- 1.1.7America's Volume Dealer|アメリカズ・ヴォリューム・リーダー
- 1.1.8In the Arms of God|イン・ジ・アームズ・オブ・ゴッド
- 1.1.9Corrosion of Conformity|コロージョン・オブ・コンフォーミティ
- 1.1.10IX|IX
- 1.1.11No Cross No Crown|ノー・クロス・ノー・クラウン
- 1.1.11.1◎ COC-CORROSION OF CONFORMITYはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
B級クロスオーバースラッシュから全米を代表するサザングルーヴ・ストーナーの顔役に登りつめたパイオニア!
COC-Corrosion of Conformity(コロージョン・オブ・コンフォーミティ)は、80年にハードコアとスラッシュメタルのクロスオーバーミュージックである“クロスオーバースラッシュ”として活動をスタートします。
その後、バンドにキパーソントなるペッパー・キーナン加入を機に、サザンロックやブルーズロックなどのアメリカンルーツロック、グランジなどのオルタナティヴロック系の新世代ヘヴィロック、PANTERAに代表されるサザングルーヴメタルなどを独自のセンスでクロスオーバーしたスタイルを確立させます。
そのグルーヴ感あふれる古くも新しいヘヴィロックサウンドで、KYUSS,MONSTER MAGNET,SLEEPと並んでストーナーロック黎明期を代表するパイオニアのBIG4として活動し、ストーナー系の後続のみならずヘヴィミュージクシーンの数々のグループに絶大な影響を残します。
また彼らは、ストーナーBIG4の中では特にオーソドックスなアメリカンハードロックスタイルを持っていたことに加えて、それ以前からのキャリアの長さもあって、もっとも早い時期にメインストリームシーンに活動を移していました。
00年代後半からは、現在のバンドの顔とも言えるペッパー・キーナンの脱退とそれによる音楽性の変化、活動休止時期の多さやパーマネントなドラムスの不在なども重なって、以前ほどの勢いは感じられませんが、ストーナーロックを含めた現代アメリカンハード/ヘヴィロックシーンの裏番長としての存在感は薄れていません。
★ COC-Corrosion of Conformity|DISCOGRAPHY
Eye for an Eye|アイ・フォー・アン・アイ
オリジナルアルバム – 1作目 (1984年)
初期衝動炸裂のパンキッシュな作品。
独自性:★☆☆☆☆|マニア度:★★★★★|総合評価:★★☆☆☆
賛否両論 通好み ご祝儀
Animosity|アニモシティ
オリジナルアルバム – 2作目 (1985年)
クロスオーバースラッシュ時代。味はあるがそれなり。
独自性:★★☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 通好み
Technocracy|テクノクラシー
ミニアルバム (1987年)
独自性:★★☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 通好み
Blind|ブラインド
オリジナルアルバム – 3作目 (1991年)
ペッパー・キーナン参加で、サザンロック/ルーツロックを取り入れた実験作。
ルーツ度:★★☆☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Deliverance|デリヴァランス
オリジナルアルバム – 4作目 (1994年)
様々な音楽性が練りこまれた独自のサウウンドを確立。名盤。
ルーツ度:★★★★☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Wiseblood|ワイズブラッド
オリジナルアルバム – 5作目 (1996年)
もっともヘヴィでメタル色も強いが深みに欠ける。キャリア的にはピーク。
ルーツ度:★★☆☆☆|マニア度:☆☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
America’s Volume Dealer|アメリカズ・ヴォリューム・リーダー
オリジナルアルバム – 6作目 (2000年)
オーソドックスなルーツ系アメリカンロックに接近。
ルーツ度:★★★★☆|マニア度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 通好み スルメ盤
In the Arms of God|イン・ジ・アームズ・オブ・ゴッド
オリジナルアルバム – 8作目 (2012年)
スタントン・ムーアの参加に驚かされる。クオリティ的には申し分なしの会心作。
ルーツ度:★★★☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み スルメ盤
Corrosion of Conformity|コロージョン・オブ・コンフォーミティ
オリジナルアルバム – 5作目 (2005)
ペッパー・キーナン脱退で、ハードコア色を強める。
ルーツ度:★☆☆☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
IX|IX
オリジナルアルバム – 10作目 (2018年)
前作に引き続き意欲的ではあるが凡庸。
ルーツ度:★☆☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
No Cross No Crown|ノー・クロス・ノー・クラウン
オリジナルアルバム – 7作目 (2008)
ペッパー・キーナン復帰。DOWNあたりに近い要素が見え隠れ。
ルーツ度:★☆☆☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論 お布施
◎ COC-CORROSION OF CONFORMITYはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
ストーナーロック/サザンメタルとして名を成したバンドだけあって、一般的に評価が高いのはその契機となったペッパー・キーナン加入時の作品。その中でもメタルファンにおすすめな1枚は、ストーナーブームで人気絶頂期のリリースでメタル度も最も高い“Wiseblood(5th)”ですが、オールドファン人気ならサザンメタルに舵を切った原点的アルバム“Blind(3rd)”の方が上回りますし、オーソドックスなアメリカンルーツロックが好みなら“America’s Volume Dealer(6th)”がオススメ。
しかし、音楽性の多様さ,ユニークさ,独自性,それらを総合した完成度で秀でた傑作アルバムと呼べるのは“Deliverance(4th)”、結果的にそれがセールスにも現れています。それに匹敵する存在感を持つのが“In the Arms of God(7th)”で、オーソドックスなサザンストーナーメタルながら圧倒的完成度ですし、メタ専リスナーでなければジャズ系ジャムロックシーンの名ドラマースタントン・ムーアが叩いていると言うだけで食指が動くはず。(ムーアはメタルで言えばデイヴ・ロンバート相当のポジション)