Contents
- 1スラッシュメタル,デスメタル,ブラックメタルなどなど…あらゆるエクストリームメタルの原点として名実ともにVENOMと双璧、世界中に遺伝子を拡散させ続けるUKハードコアシーンの最重要バンド!!
- 1.1DISCHARGE|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Why|ホワイ
- 1.1.2Hear Nothing See Nothing Say Nothing|ヒア・ナッシング・シー・ナッシング・セイ・ナッシング
- 1.1.3Grave New World|グレイヴ・ニュー・ワールド
- 1.1.4Massacre Divine|マサカー・ディヴァイン
- 1.1.5Shootin Up the World|シューティン・アップ・ザ・ワールド
- 1.1.6Discharge|ディスチャージ
- 1.1.7Disensitise|ディセンシタイズ
- 1.1.8End of Days|エンド・オブ・デイズ
- 1.1.8.1◎ DISCHARGEはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
スラッシュメタル,デスメタル,ブラックメタルなどなど…あらゆるエクストリームメタルの原点として名実ともにVENOMと双璧、世界中に遺伝子を拡散させ続けるUKハードコアシーンの最重要バンド!!
DISCHARGEは、結成40周年を迎えた名実ともに英国ハードコアパンクを代表するグループですが、それにとどまらず同時期に活動していたNWOBHMシーンのVENOM(ヴェノム)と並んで、あらゆるエクストリームミュージックのルーツとなりあらゆる後続ジャンルに影響を与え続けている存在です。
当然のようにその影響はハードコアシーンに限ったものではなく、スラッシュメタルやパワーメタル/スピードメタルはもちろんのこと、デスメタル,ブラックメタルからグルーヴメタル,ニューメタル/メタルコアに至るまで幅広いジャンルに及んでいます。
彼らの特徴的なサウンドは瞬く間に数々のフォロアーを生み出し、それを継承するグループは今も後を絶たず、以前は“ディスコア”とも呼ばれていたそれらのグループ達は、現在では“D-beat”と呼ばれハードコアシーンにひとつジャンルを形成するまでになっています。
彼らの特徴的なサウンドは瞬く間に数々のフォロアーを生み出し、それを継承するグループは今も後を絶たず、以前は“ディスコア”とも呼ばれていたそれらのグループ達は、現在では“D-beat”と呼ばれハードコアシーンにひとつジャンルを形成するまでになり、定期的な再評価やリバイバルも起こっています。
メタルシーンでは、特に北欧系のオールドスクールデスメタルへの影響が大きいことで知られており、近年では、メタルコアブームからのそのネタ元でもあるメロデスやデスラッシュなそスカデス(スカンジナビアンデスメタル)シーンへの注目、そしてそこから遡ったルーツサウンドとして再び注目が集まっています。
というのが一般的な概要ですが、これは主に初期のDISCHARGEサウンドに対してのもの。
実のところ彼らは、時代ごととアルバムごとにその時期のヘヴィミュージックのトレンドを視野に入れて大きく音楽性を変えており、その度に賛否両論(主に否)を巻き起こしてきた毀誉褒貶の激しい存在でもありました。
現在は再び初期に近い作風に回帰していますが、その実験期の作品群は保守的なハードコアリスナーのみならず、メタルリスナーからの評価も大きく割れています。
しかし、それはただ単に時流に合わせただけというわけではありませんし、その試みに見合ったユニークな作品として結実しています。これは、彼らが頭の固い様式美ハードコアバンドではなく、ヘヴィメタルへのリスペクトと柔軟で実験的な精神を持っている証でもあり、その点をこそもっと評価すべきでしょう。
DISCHARGE|DISCOGRAPHY
Why|ホワイ
EP (1981年)
独自性:★★★★★|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Hear Nothing See Nothing Say Nothing|ヒア・ナッシング・シー・ナッシング・セイ・ナッシング
オリジナルアルバム – 1作目 (1982年)
独自性:★★★★★|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
Grave New World|グレイヴ・ニュー・ワールド
オリジナルアルバム – 2作目 (1986年)
独自性:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Massacre Divine|マサカー・ディヴァイン
オリジナルアルバム – 3作目1 (1991年)
独自性:★★★★★|総合評価:★★★★★
殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作
Shootin Up the World|シューティン・アップ・ザ・ワールド
オリジナルアルバム – 4作目 (1993年)
独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 入門盤 賛否両論 実験作
Discharge|ディスチャージ
オリジナルアルバム – 5作目 (2002年)
独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論
Disensitise|ディセンシタイズ
オリジナルアルバム – 6作目 (2008年)
独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 入門盤 賛否両論
End of Days|エンド・オブ・デイズ
オリジナルアルバム – 7作目 (2016年)
独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論
◎ DISCHARGEはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
マニアの中には「初期のシングルこそ至高!」などと言い出す人もいますが、それは置いといて…何はともあれ“Hear Nothing See Nothing Say Nothing(1st)”を聞かないことには何も始まりません。スラッシュ/デスなどエクストリームメタルを深掘りしようとするなら、その原点を知るというお勉強の意味でも必聴です。
ただしメタルリスナーの入り口という意味なら、ヘヴィメタリックなサウンドになって整合感も増した後期作品の“Disensitise(6th)”か“End of Days(7th)”の方がオススメです。
ハードコアファンの評価は散々ですが、メロデスの原点も含む“Massacre Divine(3rd)”やヘヴィな“Shootin Up the World(4th)”はいずれも力作で、ハードコア原理主義者以外のメタラーを含むリスナーの方がその凄みを理解しやすいかもしれません。