Contents
- 1混迷を極めた90年代ヘヴィ/ハードシーンに、デンマークから彗星の如く現れて消え去ったた奇跡のハードポップロック・バンドは、20年を経てヘヴィなヴィンテージ・ドゥーム・ポップとして蘇る!!
- 1...1奇跡の名盤を生んだ不動のパワートリオ!?
- 1...2デンマークが生んだ奇跡のブライテスト・ホープ!?
- 1...3DIZZY MIZZ LIZZYの音楽性は!?
- 1...4衝撃のデビューから解散〜再結成!!
- 1.1DIZZY MIZZ LIZZY|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Dizzy Mizz Lizzy|ディジー・ミズ・リジー
- 1.1.2Rotator|ローテイター
- 1.1.3Forward in Reverse|フォワード・イン・リヴァース
- 1.1.4Alter Echo|オルター・エコー
- 1.1.5Live In Japan|ライヴ・イン・ジャパン
- 1.1TIM CHRISTENSEN|ティム・クリステンセン|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Secrets On Parade|シークレッツ・オン・パレード
- 1.1.2Honeyburst|ハニーバースト
- 1.1.3Superior|スーペリア
- 1.2TIM CHRISTENSEN and THE DAMN CRYSTALS |ティム・クリステンセン & ダムン・クリスタル|DISCOGRAPHY
- 1.2.1Tim Christensen And The Damn Crystals|ティム・クリステンセン アンド ダムン・クリスタルズ
- 1.2.2Pure McCartney|ピュア・マッカートニー
- 1.3TIM CHRISTENSEN and MADS LANGER|ティム・クリステンセン &マッズ・ランガー|DISCOGRAPHY
- 1.3.1Side Effects|サイド・エフェクツ
TIM CHRISTENSEN|ティム・クリステンセン|DISCOGRAPHY
DIZZY MIZZ LIZZYの中心人物、ギター兼ヴォーカルのティム・クリステンセンによるソロプロジェクト。
ニールセンとフリスという他のふたりのメンバーは、ここには関わっていません。
ニールセンとフリスが、ヘヴィ&ハードなサウンドを志向する一方で、クリステンセンはBEATLESなどをルーツにしたポップでメロディアスな作風を好み、DIZZY MIZZ LIZZYではそれが組み合わさったサウンドを聴かせていました。
このクリステンセンのソロ作では、その繊細なメロディと歌唱を最大限に押し出した作風となり、弾き語りを前提としたようなアコースティック色の強い楽曲が主体です。
そのため、バンド体制のプロジェクトというよりは、SSW(シンガー・ソングライター)アルバムに近いスタイルとなっています。
Secrets On Parade|シークレッツ・オン・パレード
オリジナルアルバム – 1作目 (2000年)
ここでは、ヘヴィな傾向の曲や比較的凝ったアレンジの曲も見られるものの、アコースティック系のシンプルでおとなし目な楽曲が大半を占めています。
上質なポップロック・アルバムとではありますが、あくまでもスルメ系の地味目な作風なので、DIZZY MIZZ LIZZY未聴のリスナーが、それに優先してまで聴くべき作品とは言えません。
どちらかというと、DIZZY MIZZ LIZZYを全作押さえた上でのクリステンセンの熱心なファンか、しっとり系の弾き語りが大好物の人向けの作風でしょう。
|レトロ度:★★☆☆☆
|メロディ:★★★☆☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|メタル度:☆☆☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤
Honeyburst|ハニーバースト
オリジナルアルバム – 2作目 (2003年)
前作にも増して、アコースティック色が強まっていますが、ヘヴィなメタル・ギターをフィーチャーした曲なも見られるなど、比較的多様性のある作風といえます。…が、基本的には前作と同じく熱心なファンか、全てのDIZZY MIZZ LIZZY関連作品を押さえておきたいマニア向けの1枚です。
ハード/ヘヴィロックファン以外のリスナーよりは、むしろ、弾き語りSSW(シンガー・ソングライター)系を嗜むリスナーの方が楽しめると思われますが、なかなかそれらの耳には届きにくいジレンマもあります。T-05は良曲。
|レトロ度:★★☆☆☆
|メロディ:★★★☆☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|メタル度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
Superior|スーペリア
オリジナルアルバム – 3作目 (2008年)
さらにアコースティカルになった作品で、水準以上ではあるものの突出した曲が少ない上に、変化に乏しくメリハリに欠けるため、SSW系がOKなリスナーにとってもさすがに辛い仕上がりです。
T-06は名曲で、このレベルの曲がもう数曲あって、作風がもっと多彩であれば印象が大きく変わったと思われますが、さすがに現状のままでは、これまで以上に熱心なファン以外にはおススメしづらいアルバムです。
|レトロ度:★★☆☆☆
|メロディ:★★★☆☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|メタル度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤
TIM CHRISTENSEN and THE DAMN CRYSTALS |ティム・クリステンセン & ダムン・クリスタル|DISCOGRAPHY
基本的には、ティム・クリステンセンのソロと考えていいプロジェクトですが、ここでは、バックバンドであるTHE DAMN CRYSTALSのメンバーも、本格的にソング・ライティングに関わっています。
そういった内情から、通常のクリステンセンのソロと比較すると、音楽性の幅は大きく広がっており、いつもの歌メロ頼りの楽曲だけでなく、バンドサウンド主体の楽曲も聴けくことができます。
Tim Christensen And The Damn Crystals|ティム・クリステンセン アンド ダムン・クリスタルズ
オリジナルアルバム – 1作目 (2012)
|レトロ度:★★☆☆☆
|メロディ:★★★☆☆
|オルタナ度:★★★★☆
|メタル度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 実験作
Pure McCartney|ピュア・マッカートニー
ライヴアルバム (2013)
TIM CHRISTENSEN and MADS LANGER|ティム・クリステンセン &マッズ・ランガー|DISCOGRAPHY
デンマークのSSW(シンガー・ソングライター)マッズ・ランンガーとクリステンセンによるユニット。
クリステンセンのソロと同様に、歌とメロディを主軸に据えた、アコースティック寄りの上質なサウンドを展開しており、DIZZY MIZZ LIZZYのセルフカバーを含んだミニアルバム1枚を残しています。(2021年現在)
このミニアルバムは、カバー曲以外は2人による共作によるもので、両者のセンスが拮抗したことによって、通常のクリステンセン主体のソロ作品とは異なる印象を与える、新鮮味が感じられるる仕上がりを見せています。
メロディと歌だけで聞かせるには、クリステンセンのセンスに疲弊が見られる以上、こういったケミストリーは歓迎すべきで、DIZZY MIZZ LIZZYの再結成についても、それが一因とも考えられます。
Side Effects|サイド・エフェクツ
ミニアルバム:EP (2014年)
|レトロ度:★★☆☆☆
|メロディ:★★★★☆
|オルタナ度:★★★★☆
|メタル度:☆☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤 スルメ盤 実験作