Contents
- 1能天気なパーティー・バンドが跋扈するL.A.メタル・シーンの中、憂いを帯びたメロディとギターヒーローの存在で欧州/日本で絶大な人気を誇った叙情派グラムメタル・バンド!!
- 1...1グラムメタルの本場LAの代表的バンド!?
- 1...2チャラくも能天気でもない異色のグラムメタル!?
- 1...3アメリカに先駆けてヨーロッパで人気沸騰!?
- 1...4DOKKENにとって日本がメインのマーケット!?
- 1...5ドッケン&リンチのツートップ抗争から解散!?
- 1...6再結成後も再び分裂して活動を続ける!?
- 1.1DOKKEN|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Breakin' the Chains|ブレイキン・ザ・チェインズ
- 1.1.2Breaking the Chains|ブレイキング・ザ・チェインズ
- 1.1.3Tooth and Nail|トゥース・アンド・ネイル
- 1.1.4Under Lock and Key|アンダー・ロック・アンド・キー
- 1.1.5Back for the Attack|バック・フォー・ジ・アタック
- 1.1.6Dokken|ドッケン
- 1.1.7Dysfunctional|ディスファンクショナル
- 1.1.8Shadowlife|シャドウライフ
- 1.1.9Erase the Slate|イレーズ・ザ・スレート
- 1.1.10Long Way Home|ロング・ウェイ・ホーム
- 1.1.11Hell to Pay|ヘル・トゥ・ペイ
- 1.1.12Lightning Strikes Again|ライトニング・ストライク・アゲイン
- 1.1.13Greatest Hits|グレイテスト・ヒッツ
- 1.1.14Broken Bones|ブロークン・ボーンズ
- 1.1DON DOKKEN|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Up From the Ashes|アップ・フロム・ジ・アッシェズ
- 1.2LYNCH MOB|リンチ・モブ|DISCOGRAPHY|スタジオアルバム
- 1.2.1Wicked Sensation|ウィキッド・センセーション
- 1.2.2Lynch Mob|リンチ・モブ
- 1.2.3Smoke This|スモーク・ディス
- 1.2.4REvolution|レヴォルーション
- 1.2.5Smoke and Mirrors|スモーク・アンド・ミラーズ
- 1.2.6Sun Red Sun|サン・レッド・サン
- 1.2.7Rebel|レベル
- 1.2.8The Brotherhood|ザ・ブラザーフッド
能天気なパーティー・バンドが跋扈するL.A.メタル・シーンの中、憂いを帯びたメロディとギターヒーローの存在で欧州/日本で絶大な人気を誇った叙情派グラムメタル・バンド!!
DOKKEN(ドッケン)は、米国カルフォルニア州ロスアンゼルスを拠点とする、ヘヴィメタル/グラムメタル・グループ。
グラムメタルの本場LAの代表的バンド!?
DOKKENは、創始者でありフロントマンでもあるドン・ドッケンを中心として、活動を続けるグループ。
ロスアンゼルスがそのメッカだったことから“L.A.メタル”とも呼ばれた、グラムメタルのムーヴメントの黎明期に頭角を現して活動を続けていたパイオニア的存在であり、そのシーンを代表するバンドのひとつに数えられています。
チャラくも能天気でもない異色のグラムメタル!?
DOKKENは、グラムメタルのビッグネームのひとつに数えられながら、そのシーンの中ではやや特殊な立ち位置に置かれ、独自のポジションを築いていたグループです。
そもそもがDOKKENは、それほどグラムメタル特有のビジュアルコンセプトに意識的ではなく、音楽性にしても、アメリカン・バンド特有のポップセンスを持ちながらも、グラムロッをルーツとするものでもなければ、能天気な陽性のサウンドや享楽的なパーティロック路線に傾き過ぎてもいません。
その音楽性は、憂いを感じさせるメロディとクールなポップネス、そして硬質なサウンドを持ち味とした、欧州色の強いアメリカン・ヘヴィメタルという、より広義的なジャンルとしてカテゴライズ可能なスタイルです。
アメリカに先駆けてヨーロッパで人気沸騰!?
その、アメリカのメインストリームでの需要とはズレのある音楽性から、当初はヨーロッパをターゲットとしてフランスのレーベルからデビューし、ヨーロッパ各国をを中心として活動を展開していました。
そのため、アメリカ本国に先駆けてフランスのレーベルからデビューしており、ヨーロッパを中心に活動していましたが、のちにアメリカにもヘヴィメタル・ブーム勃発し、最大規模のマーケットへの成長を見せたことから、アメリカ本国でも再デビューを果たします。
グラムメタルムーヴメントの高まりとともに人気を確実なものとしてゆきます。
DOKKENにとって日本がメインのマーケット!?
DOKKENは、その欧州ハードロック寄りの叙情音楽性が日本メタル市場の需要にマッチしたことから、先行してデビューを果たしていたヨーロッパ各地だけでなく、日本でもそれに劣らない高い人気を獲得することとなり、それ以来、日本を主要マーケットのひとつとしていました。
そういった事情から、欧米のメタルマーケットが冷え込んだ90年代の再結成時は、新作も欧米に先行して日本単独でもリリースするようにもなります。
ドッケン&リンチのツートップ抗争から解散!?
DOKKENは、創始者でありフロントマンでもあるドン・ドッケンと、80年代有数のギター・ヒーローとしても名高いジョージ・リンチが、バンドの二枚看板の位置にあったグループでした。
ところが、このドッケンとリンチが犬猿の仲にあることは、周知の事実として広がっていました。
なお、両者の不仲については、後に「当初は話題作りのために広めたフェイクの噂だった。」という話も表に出てきますが、いずれにせよ、ドッケンとリンチを含むメンバー間に確執や意見の相違があったことは事実のようです。
そのため、4作目のアルバムで大きな成功を収めるも、メンバーの関係性はこじれて行き、ドッケンのバンド脱退を機にバンドは解散。各々が新たな活動を展開してゆくことになります。
再結成後も再び分裂して活動を続ける!?
1993年にオリジナルメンバーで再結成を果たしますが、2枚のアルバムをリリースしてリンチと決別。
さらには、リンチ寄りのジェフ・ピルソン(Ba.)も続いて脱退してしまいます。
リンチは、最初の解散後に結成していたLYNCH MOBを再始動、ピルソンはセッション・ミュージシャンに近い立ち位置で、DIOをはじめとして様々なバンド/プロジェクトに参加しています。
その後もDOKKENは活動を続け、アルバムリリースも重ねていますが、シーンの移り変わりや音楽性の変化もあり精彩を欠いた状態が続いています。