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★ FUDGE TUNNEL(ファッジ・トンネル) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|名門レーベル・イヤーエイクが送り出した90年代英国最強のオルタナティヴ・ヘヴィ・グルーヴメタル!!…必聴アルバムは?

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英国エクストリーム・シーンのミュージシャンズ・ミュージシャンから、ニューヨークのカリスマプロデューサーとなったアレックス・ニューポートが生み出す、ジャンクでノイジーな超重圧メタリック・ヘヴィグルーヴ・サウンド!!

FUDGE TUNNELのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

FUDGE TUNNEL(ファッジ・トンネル)は、イギリスのオルタナティヴ・ロック/オルタナティヴ・メタル・バンド。

FUDGE TUNNELは異色のUKオルタナ・メタル!?

マスメディアを中心とした英国のロック界隈は、アメリカの音楽シーンのトレンドに追従し、アメリカ発祥のジャンルの音楽を志向するグループに対して否定的で冷淡な傾向があり、事実、そういったアプローチをあえて試みるグループもごくわずかでしかありません。

FUDGE TUNNELは、そのときおり現れる例外的なグループのひとつで、イギリスを拠点としてUKポストパンクやハードコアをルーツに持ちながらも、“激動のアラウンド1990”アメリカン・ヘヴィミュージック・シーンの影響下にあるサウンドを展開していました。

同様のアプローチを試みた英国グループの中では、THERAPY?などと並んで比較的目立った存在感を示したバンドのひとつでした。

名門レーベル『イヤーエイク』の異端派バンド!?

FUDGE TUNNELは、英国の名門レーベル『イヤーエイク(EARACHE RECORDS)』の黄金期に名を連ねていたことでも知られています。
この『イヤーエイク』は、NAPALM DEATH(ナパーム・デス)をはじめとした、各国エクストリーム・ミュージック・シーンのビッグネームが数々が籍を置いていたレーベル。

所属アーティストは、デスメタルやグラインドコアのグループが主流を占めていましたが、取り扱いジャンル叩きにわたっており、独創的で先鋭的なサウンドでシーンの最先端をゆく、エッジィなグループが多数集結しており、FUDGE TUNNELのそのひとつでした。

FUDGE TUNNELの中核アレックス・ニューポートとは!?

FUDGE TUNNELの中核となるメンバーは、現在ではニューヨークを拠点に、主にスタジオの運営や、プロデューサー,エンジニアとして活動しているアレックス・ニューポート(Alex Newport)。

ニューポートは、いわゆる“ミュージシャンズ・ミュージシャン”としてして、音楽関係者からの評価の高い人物で、FUDGE TUNNELは時代から、国内外のアーティストとのコラボレーションを行っていたほか、プロデューサー/エンジニアとして多くのバンドに携わっていました。

特に知られている活動は、SEPULTURA(セパルチュラ)のマックス・カヴァレラとのユニットNAILBOMB(ネイルボム)で、これが世界的な知名度を獲得する契機となり、一般のメタルリスナーにも認知されるようになりました。

プロデューサー/エンジニアとしては、ヘヴィミュージック系のグループのアルバム制作に多数携わっており、過去には、SEPULTURA,MELVINS(メルヴィンズ),-(16)-(シックスティーン)などのグループも手がけています。

オルタナティヴな音楽性とバックグラウンド!?

FUDGE TUNNELは、アメリカン・オルタナティヴ・ロックの中でも、グランジ・ジャンルの一部のグループや、HELMETらニューヨーク系のグループに代表される、ヘヴィグルーヴ系のポストハードコアやノイズ/ジャンクロック、グルーヴメタルなどが、大きなバックグラウンドになっています。

FUDGE TUNNEの音楽性は、これらのジャンルが組み合わさったハイブリッドなスタイルで、その明確なカテゴライズを拒む音楽性から、語り手によって前述の各ジャンルのいずれかに組み込まれることもあり、また、より広義的にオルタナティヴ・ロック/オルタナティヴ・メタルと分類されることもあります。

グルーヴメタルとしてのFUDGE TUNNEL!?

グルーヴメタルは当時のアメリカのヘヴィミュージック・シーン全域で共通のトレンドとなった、ヘヴィグルーヴを重視したスタイルの便宜的な総称で、その中には複数の音楽性が含まれています。

FUDGE TUNNELもまた、ハードコアとヘヴィメタルを背景にしたミッドテンポ主体のヘヴィグルーヴ・サウンドから、それらの一環としても扱われています。
よくある言い回しを用いるなら、「米国ヘヴィグルーヴに対する英国からのアンサー」というのが当時の位置づけでもありました。

音楽性は、米国ヘヴィグルーヴ勢の中でも、初期HELMETらに代表されるポスト・ハードコアやノイズロック/ジャンクロック系グループの影響が強く、それらと共通要素の多いラフ&ロウでジャンクな質感の強いサウンドが特徴的でした。
そのため、ヘヴィメタル的な美意識や端正な整合感のは希薄で、PANTERAやBIOHAZARDなどとも一線を画したスタイルとなっています。

ポスト・ハードコアとしてのFUDGE TUNNEL!?

FUDGE TUNNELのスタンスや初期の音楽性、バックグラウンドなどは、HELMETらポスト・ハードコア出身のヘヴィグルーヴ・バンドに近いものでした。
そのため、ヘヴィグルーヴ系に多いマッチョ感あふれたフィジカル志向は希薄で、モッシャー向けのキャッチーなわかりやすさに欠ける面も見られます。

一方で、ケレン味の無いストイックな音楽性、ポリティカルなスタンス、シニカルでツイストの効いた文系センスなどの、ポスト・ハードコアのシーンに目立つ特性は、FUDGE TUNNELにとっても共通するポイントと言えるものでした。

ドゥーム/スラッジとしてのFUDGE TUNNEL!?

FUDGE TUNNELの音楽性には、グランジの特有のダウナーなヘヴィロック・サウンドが混じることとから、結果的に、曲によってはドゥームメタルに通じるテイストに仕上がることもあります。

また、そこにノイズ/ジャンクロックとグルーヴメタルの要素が加わったサウンドは、スラッジコアにも共通するものでした。

当時は、あまりこれらのジャンルとして語られることはありませんでしたが、ヘヴィミュージックのサブジャンル再編成の影響から、近年では一部界隈でスラッジメタルとしてもラベリングされ、そのパイオニアに数えられることもあります。

FUDGE TUNNELはマニアックな通好みバンド!?

「アメリカで勃発してシーンの主流を占めたジャンルを展開する英国バンド」という特殊性と一般受けしづらい通好みな傾向の強い音楽性から、FUDGE TUNNELはセールス面では際立った実績は残せていません。

結果的に、大きくブレイクすることはなく、わずか3枚のスタジオ・フルアルバムを残して、1995年に7年という短いキャリアを終えてしまいいます。

しかし、マニアックな好事家のリスナーやミュージシャンからの評価は高く、現在でもカルトバンドとして語り継がれています。

 

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