Contents
- 1スウェディッシュ・オールドスクールデスメタルBIG4の一角は、ファストなデスメタルに背を向けダウンテンポなスタイルを追求、解散〜復活後もストロングスタイルのデスメタルを展開中!!
- 1...1スウェディッシュ・デスメタルBIG4の一角!?
- 1...2GRAVEはデスメタルの王道??
- 1...3ヘヴィグルーヴ路線で起死回生を狙うも…!?
- 1...4復活後はハイペースにアルバム連発!!
- 1.1GRAVE|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Into the Grave|イントゥ・ザ・グレイヴ
- 1.1.2You'll Never See...|ユール・ネヴァー・シー
- 1.1.3Soulless|ソウルレス
- 1.1.4Hating Life|ヘイティング・ライフ
- 1.1.5Back from the Grave|バック・フロム・ザ・グレイヴ
- 1.1.6Fiendish Regression|フィーンディッシュ・リグレッション
- 1.1.7As Rapture Comes|アズ・ラプチャー・カムズ
- 1.1.8Dominion VIII|ドミニオン VIII
- 1.1.9Burial Ground|ブリアル・グラウンド
- 1.1.10Endless Procession of Souls|エンドレス・プロセッション・オブ・ソウルズ
- 1.1.11Out of Respect for the Dead|アウト・オブ・リスペクト・フォー・ザ・デッド
- Into the Grave|イントゥ・ザ・グレイヴ
- You’ll Never See…|ユール・ネヴァー・シー
- Soulless|ソウルレス
- Hating Life|ヘイティング・ライフ
- Back from the Grave|バック・フロム・ザ・グレイヴ
- Fiendish Regression|フィーンディッシュ・リグレッション
- As Rapture Comes|アズ・ラプチャー・カムズ
- Dominion VIII|ドミニオン VIII
- Burial Ground|ブリアル・グラウンド
- Endless Procession of Souls|エンドレス・プロセッション・オブ・ソウルズ
- Out of Respect for the Dead|アウト・オブ・リスペクト・フォー・ザ・デッド
スウェディッシュ・オールドスクールデスメタルBIG4の一角は、ファストなデスメタルに背を向けダウンテンポなスタイルを追求、解散〜復活後もストロングスタイルのデスメタルを展開中!!
GRAVE(グレイヴ)は、北欧スウェーデンのオールドスクールなデスメタルを代表すグループのひとつ
スウェディッシュ・デスメタルBIG4の一角!?
GRAVEは、スウェディッシュ・メタルシーンの中では、90年代初頭の初期デスメタル・ムーヴメント全盛期を代表するトップグループのひとつで、当地のデスメタルシーンの中核として、ムーヴメントの黄金期を支えてきました。
その功績から、DISMEMBER(ディスメンバー)は、ENTOMBED(エントゥームド),GRAVE(グレイヴ),UNLEASHED(アンリーシュド)らとともにスウェーデンのオールドスクール・デスメタルBIG4と並び称されいます。
GRAVEはデスメタルの王道??
他のBIG4には、メロディ重視の傾向の強いDISMEMBER、ハードコアでロッキンな要素の濃いENTOMBED、アングラB級なスウェディッシュデスの王道をゆくUNLEASHEDと、それぞれ後に顕著となる特色が初期の段階から確認できます。
その中でGRAVEは、スウェディッシュ・スタイルを基調としながらも、アメリカやイギリスドイツなどのデスメタル/スラッシュメタルともリンクする、ストレートでプリミティヴ、そしてブルータルなデスメタルサウンドを展開していました。
何事にも揺らがぬ強固な個性や際立ったセンスを持っているわけでも、多彩で器用なバンドというわけでもありませんが、それなりにアイデアを凝らした普遍的なデスメタルを生み出しています。
ヘヴィグルーヴ路線で起死回生を狙うも…!?
90年代の半ばを迎え、オールドスクールなデスメタル・スタンダードが頭打ちとなって、派生サブジャンルへの細分化が進行した時期、GRAVEはミッドテンポのヘヴィグルーヴや、スローなドゥーミィサウンドなどを主体としたスタイルへと移行します。
これは、当時の多くのデスメタルバンドが試みていたアプローチですが、やはり多くのケースと同様に目覚しい…あるいは長期的な成功には結びつかず、低迷/失速して行くことになります。
その結果、明確な解散にこそは至らなかったものの、1996年〜2001年という長期にわたる開店休業の活動停止状態を迎えることになります。
復活後はハイペースにアルバム連発!!
活動休止前の最終作となる4作目を制作中の1995年に、バンド創設メンバーのひとりでもあるギター/ベース兼フロントマンのヨルゲン・サンドストロームが脱退。
サンドストロームは脱退後ENTOMBEDSに加入したほか、CANDLEMASSのリーフ・エドリングのプロジェクトKRUXでも活動しています。
ヴォーカルはギタリストのオラ・リンドグレンが引き継いで活動を続けますが、休止期間を挟んでの活動再開後にも相次いで正接以来のオリジナルメンバーが脱退。
ついにはオリジナルメンバーは、リンドグレンひとりを残すのみとなりましたが、新メンバーを加えて体制を一新し、それからはほぼ2年おきという比較的短いスパンで立て続けにアルバムを発表。リリースラッシュは2015年で止まっていますが、現在もコンスタントな活動を継続しています。
GRAVE|DISCOGRAPHY
Into the Grave|イントゥ・ザ・グレイヴ
オリジナルアルバム – 1作目 (1991年)
スウェディッシュデスの重鎮トマス・スコグスバーグのプロデュースによる、特有のジャリジャギなサウンドと、スラッシュ/クラスト/ハードコアをルーツとした、オールドスクールなデスラッシュチューンでが主体の作風が特徴。
スタンダードな“スウェディッシュ”風でありながらも、USデスやUKデスなどの匂いも感じさせるなど、時に典型からストライクゾーンをハズしてくるものの、オールドスクールなデスメタルとしてはひとつの王道とも言えるサウンドです。
また、シンプルなスタイルだけにセンスが問われるところですが、B級バンドが陥りがちなリフやフレーズの繰り返し過ぎも見られず、展開がめまぐるしいわけでも無いのに適度な緩急で飽きることなく聴きとおせるバランス感覚もあります。
決してスキのない作品ではなく荒さもありますが、それを味に感じさせる勢いと潔さを、そして絶妙なセンスを感じさせる爽快な1枚です。
|ブルタル度:★★★★☆
|スピード:★★★★★
|グルーヴ度:★☆☆☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み
You’ll Never See…|ユール・ネヴァー・シー
オリジナルアルバム – 2作目 (1992年)
前作よりも頻繁にテンポチェンジを行う曲が多くなっており、スロ〜ミッドテンポのパートも増量されています。それも、ファストチューンにアクセント的なダウンテンポを挿入するレベルではなく、スロ〜ミッドパートが主体となった曲も増えています。
それが上手くいっているかというと、成功しているものもあれば失敗しているものもあり…というところですが、予想以上の目覚ましい結果を上げている曲は皆無なので、正直なところトータルでいうとマイナス効果が大きくアベレージは下がっています。
再び突進型一本やりの作風が聴けるのは一度解散して再結成した後となり、それまでは本作以上にミッド〜スローの作風が中心となっていきますが、ここではまだそのミッド〜スロー路線で魅力を発揮するに至ってはっておらず、ファストチューンの存在だけに助けられています。
|ブルタル度:★★★★☆
|スピード:★★★★☆
|グルーヴ度:★★☆☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Soulless|ソウルレス
オリジナルアルバム – 3作目 (1994年)
ファストチューンも見られるものの、前作で新機軸と“速くないデスメタル”路線の比重がさらに増しており、ミッド〜スロー路線でどれだけイカしたデスメタルを作れるかという、前作で果たせなかった命題を追求したかのようなアルバムとも言えます。
グルーヴメタル勢からの影響も見られるもののそれほどダイレクトなものではなく、ここではむしろ、ややテクニカルな変則的なリフワークや曲構成にその方向での活路を見出しており、アプローチの共通性という意味では〈CARCASS〉の3rdあたりに印象もありますし、現在のメタルコアにも通じる部分もあります。
ファンストチューン主体で人気を得たバンドだけに賛否両論という面はありましたし、この試みの全てが大成功を収めているというわけでもなく、フックが弱く決定的なキラーチューンを欠くという弱点もあります。
とはいえ、おおむね楽曲は水準以上の出来栄えですし、独自の魅力を持ったサウンドを確立したというだけでも評価に値します。
|ブルタル度:★★★☆☆
|スピード:★★★☆☆
|グルーヴ度:★★★★☆
|ハーコー度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み 実験作
Hating Life|ヘイティング・ライフ
オリジナルアルバム – 4作目 (1996年)
オールドスクールデスメタルの変革期真っ盛りで、それぞれがメロデス, ドゥーム, ゴシック, グルーヴなどに活路を見出していた時期。
ここでは、前作でのミッドテンポ主体のアプローチをさらに推し進めていますが、グルーヴデスとデス&ロール路線のパイオニア〈ENTOMBED〉の革新的名盤『Wolverine Blues』にも通じる、グルーヴィーでロッキンなサウンドへと変化を遂げています。
当然のように保守派やオールドファンからの評価は芳しいものではありませんし、明確にGRAVEならではの独自性を出せているかというとこれも疑問です。
しかし、クオリティは上々で、当時あふれかえっていた類似アプローチによる有象無象の凡作とは別のステージに到達しており、それらと十把一からげの過小評価はさすがに気の毒というもの。
そのあたりの事情を理解して割り切れるなら、世間一般の評判以上の充足感は間違いなし隠れた名盤です。
|ブルタル度:★★★★☆
|スピード:★★★☆☆
|グルーヴ度:★★★★☆
|ハーコー度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作
Back from the Grave|バック・フロム・ザ・グレイヴ
オリジナルアルバム – 5作目 (2002年)
新体制で心機一転となった復活第一弾アルバムは、活動停止前と同様ヘヴィネス&グルーヴを重視したミッドテンポ中心のスタイルで、前作で見られたロッキンなデス&ロール風味は薄れています。
音づくりについては、ニューメタルやメタルコア/デスコアにもやや近い、当世風のモダンエクストリームサウンドとなりました。
出来栄えはというと、まさに「悪くはないが良くもない」としか言い表しようのない微妙な仕上がりで、ご祝儀込みでなんとか及第点評価というところ。
定番のグルーヴデスのT-03を除く中では、〈MORBID ANGEL〉の匂いのするT-04や、煮え切らない寸止め感が〈CARCASS〉を想起させるT-07あたりが一歩飛び抜けていますが、北欧の重鎮ともあろうバンドが、借り物でハクをつけて一体どうしようというのか?という疑問が渦巻くのは致し方ないところでしょう。
|ブルタル度:★★★☆☆
|スピード:★★★☆☆
|グルーヴ度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤
Fiendish Regression|フィーンディッシュ・リグレッション
オリジナルアルバム – 6作目 (2004年)
引き続きミッドテンポを主体としたヴルーヴデスが中心となるスタイルですが、音づくりこそややモダンな質感で北欧テイストは薄めではあるものの、往年のオールドスクール・デスメタル全盛期を想起させる風合いが強まっています。
さらにファストパートも頻繁に織り交ぜるようになったことで、前作と比較すると楽曲にメリハリが感じられるようになりました。
少々〈CARCASS〉風のT-02、〈MORBID ANGEL〉風のT-04、〈MACHINE HEAD〉風のT-05、〈PANTERA〉…というよりもロブ・ハルフォードの〈FIGHT〉風なT-07、〈SLAYER〉風のT-08と、どこかで聴いたようなリフやフレーズが目立つのは前作以上。
ここまでくるとどう考えても“わざと”ですし、全体的な楽曲グレードが大きく向上していることもあって、広い心で受けて立つことができますが、かといって真っ当に評価するのも難しいところではあります。
|ブルタル度:★★★★☆
|スピード:★★★★☆
|グルーヴ度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 実験作
As Rapture Comes|アズ・ラプチャー・カムズ
オリジナルアルバム – 7作目 (2006年)
基本的には前作と同路線で、再始動以来変わらぬ00年代風の音づくりのモダンデスメタル。前作で目立った、どストレートに〇〇風なオマージュ曲は姿を消し、よりオーソドックスな普遍的デスメタルを展開しています。
ほぼ2年に1枚のペースで3作目ともなると、もうひとヒネリのアイデアや新機軸が欲しところですが、及第点は楽にクリアしており、安定感もあって安心して聴けるアルバムではあります。
T-09【Them Bones】”は、米グランジバンド〈ALICE IN CHAINS〉の名曲カバー。
大人の事情か、媒体によってはカットされているケースも見られますが、原曲の良さを生かせてもなければ、思い切った斬新なアレンジというわけでもない残念カバーなので、特に問題はないでしょう。
|ブルタル度:★★★☆☆
|スピード:★★★★☆
|グルーヴ度:★☆☆☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
入門盤
Dominion VIII|ドミニオン VIII
オリジナルアルバム – 8作目 (2008年)
前作同様の、特に新機軸など見られないリニューアル以来の定番路線ですが、楽曲アベレージは確実に前作よりも低下しています。かといって、駄作認定して見切りをつけるほどでもない中途半端なグレードで、まさに“及第点地獄”といった風情のなんとも扱いに困るアルバムです。
さらに困るのが、90年代名曲カバー第二弾のT-10の存在。今回はPRONGの“Rude Awakening”を取り上げ、前作のような残念カバーではなく無難に仕上げているのですが、それこそがまさに問題で大失敗。
この名曲は適当に演奏するだけで恐ろしくカッコイイので、カバーアルバムならばともかく、通常のフルレンジに収録するにはまさに諸刃の剣の劇薬級キラーチューン。
本作の収録曲ごときがそろったレベルではまったく太刀打ちできるわけもなく、アルバム丸ごと完全に食われています。この曲こそ、やりすぎアレンジでズタズタにするくらいでちょうど良かったところでしょう。
|ブルタル度:★★★☆☆
|スピード:★★☆☆☆
|グルーヴ度:★★☆☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論
Burial Ground|ブリアル・グラウンド
オリジナルアルバム – 9作目 (2010年)
本作でいよいよ再結成5作目。復活以来、妙に守りに入って“金太郎飴”状態を続けているGRAVEですが、本来それが許されるのは〈MOTORHEAD〉など一部の極めたバンドのみで、残念ながら彼らではそこには届きません。
それに、変化による不評を恐れて現状維持に甘んじるだけの、“消極的金太郎飴”や“惰性型金太郎飴”が面白かろうはずがありません。
しかし、今回は吹っ切ったファスト・デスラッシュとして健闘しており、新しい試みも何のヒネリも見られないモダン・オールドスクールにもかかわらず、復活後では頭ひとつ飛び抜けた出来栄えとなっています。
金太郎飴状態ではこの“頭ひとつ”レベルの差が大きく響いてくるので、前作などと比較するとまさに雲泥の差にも感じられてきます。
T-02, T-03, T-06, T-07など佳曲も多く、いずれもテンポチェンジによる緩急が効果を上げて一本調子にはなっていませんし、ブレイクダウン風のスローパートもあるのでメタコアファンもいける…かもしれません。
|ブルタル度:★★★★☆
|スピード:★★★★☆
|グルーヴ度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 入門盤
Endless Procession of Souls|エンドレス・プロセッション・オブ・ソウルズ
オリジナルアルバム – 10作目 (2012年)
Out of Respect for the Dead|アウト・オブ・リスペクト・フォー・ザ・デッド
オリジナルアルバム – 11作目 (2015年)