Contents
- 1野心的な異端児かブームが生んだ徒花か!?ジャーマンメロディックパーワーメタル期待の新鋭からファンキーなオルタナメタルへと変貌を遂げムーヴメント末期を駆け抜ける!!
- 1...1ジャーマンメタル・バブルの申し子!?
- 1...2短すぎた黄金時代!?
- 1...3解散後の活動/再結成は?
- 1.1HEAVENS GATE|DISCOGRAPHY
- 1.1.1In Control|イン・コントロール
- 1.1.2Livin' in Hysteria|リヴィン・イン・ヒステリア
- 1.1.3Hell for Sale!|ヘル・フォー・セール!
- 1.1.4Planet E.|プラネット・イー
- 1.1.5Menergy|メナジー
- 1.1HEAVENS GATEはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
野心的な異端児かブームが生んだ徒花か!?ジャーマンメロディックパーワーメタル期待の新鋭からファンキーなオルタナメタルへと変貌を遂げムーヴメント末期を駆け抜ける!!
HEAVENS GATE(ヘヴンズ・ゲート)は、1990年前後に日本で人気を博したドイツのヘヴィメタル・バンド。
ジャーマンメタル・バブルの申し子!?
HEAVENS GATEは、80年代後半ジャーマン・パワーメタル(メロディック・パワーメタル)を中心としたジャーマンメタルムーヴメントの最中、続々と登場し第二世代バンドのひとつ。
ムーヴメントの中ではかなり後発のグループに属していますが、ジャーマンヘヴィメタル/パワーメタルの王道を行くメロディックなサウンドで注目を集めます。
特にジャーマンメタル・バブルと呼んでもいいほどの活性化で沸いていた日本では、パイオニア勢に続く後発組の中ではHELLOWEENやRAGEに続く期待の次世代バンドとして、BLIND GUARDIANらとともにファンの期待と人気を一身に集めていました。
短すぎた黄金時代!?
一時期は、それらのビッグネームと肩を並べるほどの存在となっていましたが、ファンクテイストも取り入れたアメリカンなスタイルへの音楽性の変化が保守的なファンに不評を買います。
同時に、ジャーマンメタル・ブーム自体がすでに収束をを迎えつつあったことも重なって、実力の衰えはなくキャリアのピークはこれからという時期だったにもかかわらず、急速に勢いを失ってゆきます。
また、当時の多くのジャーマンメタル・ラベルのグループと同様、日本でのブームに合わせて急ごしらえて売り出した“ビッグ・イン・ジャパン”だったため、来日公演でライヴ経験が伴わないことが露呈してマスコミの批判を浴びたことも、人気の低迷と凋落の速さに影響を及ぼしています。
解散後の活動/再結成は?
HEAVENS GATEは1999年まで活動を続けますが、初期の勢いと人気は取り戻せないままに、5枚のアルバムを残して解散となります。
解散後、サッシャ・ペイス(Gt.)とロバート・フーネケ=リッツォ(Ba.)は、イタリアのRHAPSODY OF FIRE(元RHAPSODY)や、そのメンバールカ・トゥリリのソロプロジェクトであるアメリカのKAMELOT、同郷のAVANTASIAなどに参加。ペイスは現在もAVANTASIAに在籍中です。
メタル人気の高まりで、オールドスクール・バンドの再結成ブームが続いた時期もありましたが、HEAVENS GATEとしての再結成/リユニオンは実現していません。