★ HELMET(ヘルメット)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|NYオルタナティヴ/ハードコアシーンから現れグルーヴメタル/ヘヴィグルーヴの頂点に立った鬼才!!…必聴アルバムは?

helmet-logo_a ◆ H, I, J, K, L

グルーヴメタル/ヘヴィグルーヴ黎明期よりPANTERAとともにムーヴメントを牽引し、黄金時代を築いたパイオニアにして90年代最重要のインテリジェントヘヴィネスグループ!!

ギタリストのペイジ・ハミルトン率いるHELMETは、一般的にはPANTERAらと並んでグルーヴメタル黎明期を築いたパイオニアとして知られていますが、グルーヴメタル第1世代の多くがそうであったように、ヘヴィメタルフィールドとは異なるシーンから登場したグループでした。

彼らは、本来ニューヨーク・オルタナティヴロックシーンに属してポストハードコアにもカテゴライズされていましたが、デビュー当初はノイズロック/ジャンクロックと呼ばれるスラッジコア/スラッジメタルのルーツにもなったジャンルに近い音楽性を持っていました。

ペイジ・ハミルトン自身も、ジャズの素養もありニューヨークアンダーグラウンドのアート系/アバンギャルド系の音楽シーンに通じる、ヘヴィスルーヴシーンでも指折りの知性葉/理論派という変わり種で、肉体的/直情的な傾向の強いメタル/ハードコアの主流派とは一線を画した存在でした。

その特異性を生かすことで、ヘヴィメタル的なソリッドな質感とフィジカルな高揚感に満ちたダイナミズムとグルーヴを感じさせるヘヴィサウンドを持ちつつも、ハミルトンによって緻密に計算されたよりシンプルかつミニマルな虚飾を排した作風へと到達し、PANTERAとは全く異なるアプローチでグルーヴメタル/ヘヴィグルーヴの頂点のひとつを極めます。

にもかかわらず、米国ヘヴィグルーヴミュージックの新潮流として台頭したニューメタル勢への代替わりが予想以上に急速だったことや、彼らがソフィスティケートされた作風へと移行したことで直情的な過剰さを好むリスナーが離れたことから、メインストリームバンドとしてのピークは長く続かず1998年には活動停止。
2004年の復活後も、インテレクチュアルなヘヴィミュージックの主流がよりテクニカル/プログレ的なポストハードコアやマスコアに移ったことから、HELMETの通好みなサウンドは決して正当な評価を受けているとは言えませんが、マイペースな活動を続けながらこだわりぬいた作品をドロップしています。

HELMET|DISCOGRAPHY

Strap It On|ストラップ・イット・オン

HELMET_Strap_It_On

オリジナルアルバム 1作目 – (1990年)

NYポストハードコアシーンで、ノイズ/ジャンクロックスタイルで活動していた時期のデビュー作。生々しい音作りが特徴的。

メタル度:★★☆☆☆|ヘヴィ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★★★
キャッチー度:★★☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 通好み 実験作

Meantime|ミーンタイム

HELMET_Meantime

オリジナルアルバム 2作目 – (1992年)

HELMETが一躍メインストリームにおどり出て、グルーヴメタルのカリスマとされるキッカケとなった歴史的アルバム。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィ度:★★★★★|オルタナ度:★★☆☆☆
キャッチー度:★★☆☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Meantime
ハードロック¥1,935ヘルメット

Born Annoying|ボーン・アノイング~アンフェタミン・シングルズ~

HELMET_Born_Annoying

初期音源コンピレーション – (1994年)

レアレアトラックを中心とした初期音源集。その後には見られないほどのテンションがみなぎっており疾走曲多め。

メタル度:★★☆☆☆|ヘヴィ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★★★
キャッチー度:★★☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み

Betty|ベティ

HELMET_Betty

オリジナルアルバム 3作目 – (1994年)

HELMETのキャリアのピークにあった時期のある作品。メタルシーンを含む各界で絶賛されたアルバムで同じく代表作。

メタル度:★★★☆☆|ヘヴィ度:★★★★★|オルタナ度:★★★★☆
キャッチー度:★★★☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Betty
ハードロック¥2,139ヘルメット

Aftertaste|アフターテイスト

HELMET_Aftertaste

オリジナルアルバム 4作目 – (1997年)

3ピースとなり、ヘヴィグルーヴとポップネスの共存を図った作品。洗練されたことで評価が分かれる。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィ度:★★★★☆|オルタナ度:★★★★☆
キャッチー度:★★★★☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Aftertaste
ハードロック¥1,935ヘルメット

Size Matters|サイズ・マター

HELMET_Size_Matters

オリジナルアルバム 6作目 – (2006年)

John Tempesta(EXODUS,TESTAMENT etc)参加Charlie Clouserプロデュースという豪華な布陣だが前作を踏襲した作風。当時在籍のFrank Bello(ANTHRAX)はレコーディングは不参加。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★☆☆
キャッチー度:★★★★☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤

Monochrome|モノクローム

HELMET_Monochrome

オリジナルアルバム 6作目 – (2006年)

ポップネスよりもヘヴィネス&アグレッション重視の作風はニューメタルにも匹敵。

メメタル度:★★★★☆|ヘヴィ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★★☆☆
キャッチー度:★★★★★|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Monochrome
ハードロック¥1,528ヘルメット

Seeing Eye Dog|シーイング・アイ・ドッグ

HELMET_Seeing_Eye_Dog

オリジナルアルバム 7作目 – (2010年)

ヘヴィ路線も維持しつつ、よりエモーショナルな歌を聴かせるポップで多彩な作風の新境地。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィ度:★★★★☆|オルタナ度:★★★☆☆
キャッチー度:★★★☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み 実験作

Dead to the World|デッド・トゥ・ザ・ワールド

HELMET_Dead_to_the_World

オリジナルアルバム 8作目 – (2016年)

ポップネスも忘れずにヘヴィネスを大幅強化。AftertasteとBetty/Meantimeの間を狙ったような作風に。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィ度:★★★★☆|オルタナ度:★★★☆☆
キャッチー度:★★★☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 通好み
◎ HELMETはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!

HELMET作品アベレージは高値安定で、評判の良くない再結成後ですら水準は軽く上回りますが、特に評価が高く人気もあるのはやはり90年代の初期作品。初期衝動系のジャンクなポストハードコアの“Strap It On(1st)”、グルーヴメタリックでストレートな“Meantime(2nd)”、ツイストの効いたヘヴィオルタナの“Betty(3rd)”、それぞれの支持者が三つ巴で「押しアルバム」を争っています。
メタル系リスナーの最初の1枚なら、グルーヴメタルの名盤で勢いもある“Meantime”がベスト。その次は他の人気2作品に進むのもアリですが、再結成後では最もヘヴィな“Monochrome(6th)”もオススメ。
ただし、聴きやすさということならポップさを増した“Aftertaste(4th)”や、総決算的な“Dead to the World(8th)”の方が敷居は低いかもしれません。

Translate »