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★ HELMET(ヘルメット)ディスコグラフィー ★ NYオルタナティヴ/ハードコアシーンから現れグルーヴメタル/ヘヴィグルーヴの頂点に立った鬼才!!…必聴アルバムは?

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グルーヴメタル/ヘヴィグルーヴ黎明期よりPANTERAとともにムーヴメントを牽引し、黄金時代を築いたパイオニアにして、90年代最重要のインテリジェント・ヘヴィネス・バンド!!

HELMETのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

HELMET(ヘルメット)は、アメリカ合衆国はニューヨークを拠点とする、オルタナティヴ・ロック/メタル・バンド。

スマートな大人のグルーヴメタルで頭角を表す!?

HELMETは、ギタリストでフロントマンのペイジ・ハミルトン率いるグループで、一般的にはPANTERAやBIOHAZARDらと共に、グルーヴメタル/ヘヴィグルーヴ黎明期をの主力をなした、ムーヴメントのパイオニアたる存在として知られています。

ただし、グルーヴメタル第1世代の多くがそうであったように、本来はヘヴィメタルのフィールドとは異なるシーンから登場したグループでしたが、HELMETも同様で、本来はニューヨーク・アンダーグラウンドのポストハードコア、オルタナティヴ・ロックのシーンに属し、その立ち位置は、前衛的/先鋭的なアートシーンとも重なるものでした。

HELMETは、フィジカルな高揚感に満ちたダイナミズムとグルーヴを感じさせならがも、過剰なケレン味や虚飾を排して適度にツイストを効かせた、抑制の効いたヘヴィサウンドを持ち味としており、肉体的/直情的な傾向の強い、グルーヴメタル/グルーヴコアの主流派とは一線を画していました。

この作風は、メタルやハードコア界隈以外のリスナーや年齢層の高いリスナーにも支持され、リテラシーを要するスマートなグルーヴメタルとも評されています。

HELMETの中核ペイジ・ハミルトンとは!?

HELMETの創始者で中心人物でもあるペイジ・ハミルトンは、ジャズギターを専門的に学んだ経歴を持っており、また、初期にはニューヨークの前衛音楽家グレン・ブランカのギタオーケストラへの参加経験がありました。

これらは、往年のグルーヴメタルのミュージシャンとしては、やや異色ともいえるキャリアとであり、グルーヴメタル界隈では知性葉/理論派と呼ばれる所以となります。

その後、女性ヴォーカルを擁するオルタナティヴ・ロックバンド、BAND OF SUSANSへの参加を経て、j真のバンドとしてHELMETを結成することとなります。

HELMETがカテゴライズされるジャンルは!?

HELMETは、バックグラウンドや音楽的な出自、属していたシーンや全盛期の音楽シーンの特殊性などが相まって、いくつかのジャンルをまたいで語られる存在となっています。

そのため、大枠の広義的メインジャンルとしては、オルタナティヴ・ロック,オルタナティヴ・メタル,ポスト・ハードコア、狭義的なサブジャンルとしては、グルーヴメタル/ヘヴィグルーヴのほかにも、ノイズロック/ジャンクロック,エクスペリメンタル・メタル/ロックなどのカテゴリが適用されています。

音楽性:ノイズ/ジャンクロックとしてのHELMET!!

デビュー当初のHELMETは、ノイジーなでロウなハードコア的な音づくりの、ヘヴィロックを展開していました。

この音楽性は、一般には『ノイズロック』と、日本では『ジャンクロック』とも呼ばれていたジャンルにラベリングされていますが、より広義的にはポストハードコア、オルタナティヴ・ロックとしてカテゴライズされることもあります。

なお、この『ノイズ/ジャンクロック』のジャンルは、現在でいうスラッジメタルの一部の源流にもなっており、近年では、このシーンのグループをスラッジメタルに取り込もうとする動きもあります、

この時期は、全盛期のようにメインストリームで人気を博していたわけではなく、知る人ぞ知るややマニアックでエッジィなバンドという立ち位置でしたが、ファンの中には、この時期のサウンドを至高とする推す支持層も根強く存在しています。

音楽性:グルーヴメタルとしてのHELMET!!

HELMETがシーンに台頭する90年代初期には、ヘヴィメタル,ハードコア,その他ミクスチャー系を含むオルタナティヴ・ロックの各シーンにおいて、ダウンテンポ気味のヘヴィなグルーヴを主軸に据えたサウンドが、同時発生的に登場してシーンを席巻していました、

これらは、当時は明確なジャンル定義はありませんでしたが、現在ではグルーヴメタル/ヘヴィグルーヴというラベルのもとに統括されています。

HELMETは、ソリッドでメタルエッジなサウンドとヘヴィなグルーヴを持ったスタイルへと変化を遂げた、フルレンス2作目の『Meantime(2nd)』が大ヒットしたことでブレイクにを果たし、グルーヴメタルの騎手としてシーンを牽引することになります。

HELMETの影響は、グルーヴメタルの後続グループのみならず、ニューメタル,メタルコア,ポストロック/メタル/ハードコアなど、広いジャンルに及んでいます。

音楽性:エクスペリメンタル・メタルとしてのHELMET!!

HELMETは、時に実験性を織り交ぜた作品をリリースしていることもあって、エクスペリメンタル・メタルとして語られることもあります。
これについてはは、ペイジ・ハミルトンの音楽的なバックグラウンドやキャリア、活動フィールドが、ジャズや前衛音楽にも及んでいることも影響しています。

ただし、エクスペリメンタルとは言っても、プログレ/ポスト系のジャンルにイメージされる、過剰な技巧性や変態的な変則展開を押し出した作風ではなく、コンパクトでシンプルにも感じられる楽曲の中にも、変則的なリズムや曲展開を織り込んでツイストを効かせるスタイルです。

解散〜再結成後のHELMETの動向は!!

90年代ヘヴィグルーヴ全盛期において、ひとつの頂点を極めたHELMETですが、4作目『Aftertaste』での、メロディを導入したソフィスティケートされた作風の不評や、米国ヘヴィ・グルーヴの新潮流として台頭したニューメタルへの代替わりなどが重なって、メインストリーム第一線でのピークは長く続かず失速気味となります。
結果的に、1998年には活動停止となり、それから2004年までの6年間は全キャリアを通して唯一明確な解散状態にありました。

2004年の復活後は、過去の作風を織り交ぜつつアルバムごとに異なるアプローチを試みていますが、全体を通して、作品中のメロディやエモーションを強調した、ポップな作風の比重を増しています。

テクニカルでプログレ的な…いわゆるポストメタルなどの“ポスト〜系”ヘヴィミュージックが、一定のシェアを描く膣した近年において、HELMETは正当な評価を受けているとは言えない状況ですが、マイペースな活動を続けながらこだわりぬいた作品をドロップしています。

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