★ INTEGRITY(インテグリティ)ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|メタリックな重量級暗黒極悪サウンドの衝撃!N.S.H.C.(ニュースクールハードコア)のパイオニア!!…必聴アルバムは?

INTEGRITY_Logo ◆ H, I, J, K, L

ダークでイーヴルでドゥーミィな極悪系メタリックハードコアサウンドで、現代メタルコアの火付け役となった、N.S.H.C.(ニュースクールハードコア)のリビングレジェンド!!

INTEGRITY(インテグリティ)は、米国オハイオ州クリーブランドを拠点とするメタリックハードコアバンド。

現代メタルコアサウンドの創始者!?

ヘヴィグルーヴやデスメタルをベースに、メタリックな質感や叙情的なギターソロの導入で大きくヘヴィメタルに接近した90年代版のクロスオーバーで、現在まで続くメタルコアの原点でシーンの母体でもある、N.S.H.C.(ニュースクール・ハードコア)シーンを代表するグループのひとつ。

N.S.H.C.シーンの中では最古参の世代に属しており、それらの原点となる基本スタイルの一例を確立させ、後続の世代に影響を与えてシーンを牽引し続けた、N.S.H.C.の原点に近いパイオニア的存在としても知られています。

ヘヴィでダークな異形のハードコア!?

INTEGRITYはのサウンドは、特にデスメタルやブラックメタル、ドゥームメタル/スラッジコアなどに通じるダークネス&イーヴル(陰鬱で病んだ狂気と邪悪さ)を感じさせる点が大きな特徴。
N.S.H.C.のパイオニア世代の中では特に現代ヘヴィメタル的な美意識が際立つグループで、シーンの中でもやや特異な異端にも近い存在でした。

また、初期のシーンに散見されたラップメタルテイストこそほとんど感じられな鋳物の、同様のジャンルの中では比較的幅広いバックグラウンドを持っており、特にノイズミュージックやアバンギャルドミュージックからの影響は大きく、楽曲にもそれがしばしば反映されています。

極悪系サウンドの代名詞に!?

そのアンダーグラウンドなエクストリームメタル系サウンドと、ヴォーカリストDwid Hellionのヒステリックでダーティなハイトーンシャウトも相まって、日本のメディアなどでは“極悪系”などとも表現されており、彼らはそのスタイルの代表格と目されていました。

衰えない熱量と止まらない進化!?

中心人物ドワイド・ヘリオン(Dwid Hellion)以外のメンバーは、90年代末のメンバー総入れ替え以降かなり頻繁に変更されており、ほぼヘリオンによるプロジェクトに呼んで差し支えない体制となりましたが、現在に至るまで活動は継続中。シングルやスプリットが中心ながら、作品のリリースも精力的に行っています。
なお、2000年代の到来とともにINTEGRITY 2000〜INTEG2000とバンド名を変更させていましたが、期間限定のような形で翌年には元のINTEGRITYにと改めています。

INTEGRITY|DISCOGRAPHY

Those Who Fear Tomorrow|ゾーズ・フー・トゥモロゥ

INTEGRITY_Those_Who_Fear_Tomorrow

オリジナルアルバム – 1作目 (1991年)

NSHCらしいドゥーム/スラッジ的なスローチューンも聴かせますが、基本的にはファストチューン主体のスラッシーなメタリックハードコアサウンドです。ヴォーカルはまだ絶叫型では無いオーソドックスなシャウト。

スラッシュメタルやデスメタル、ドゥームメタル, ブラックメタルなどのエクストリームメタルにも通じるメタル的なダークな美意識は、AMEBIXなどの一部のクラストコアにも通じます。音楽面でだけでなくそれらの個性も含めたトータルで判断するなら、この時期のハードコアアルバムの中でもとりわけヘヴィメタル的な1枚といえます。

ジャケットアートに、ダークミュージック界隈で御用達のヒエロニムス・ボスを用いていたあたりからも、その暗黒耽美嗜好の一端がうかがえます。

メタル度:★★★☆☆|ハーコー度:★★★★★|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|アイデア:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 通好み 実験作

Systems Overload|システム・オーヴァーロード

INTEGRITY_Systems_Overload

オリジナルアルバム – 2作目 (1995年)

スラッシーなストロングスタイルのファストチューンをはじめ、アップテンポ中心に曲によってスローパートが織り込まれる作風は前作から変化はありません。ただし、軽く荒いローファイ気味のサウンドからいくぶん音質が向上のあとが見られ、厚みとヘヴィネスを増したサウンドになっています。
比重が増えたスローパートも、とってつけたような様式的なブレイクダウンではなく、楽曲に緩急をつけるための工夫として用いています。

クラストコアの影響も感じさせつつも、彼ららしく一筋縄ではいかない作風で、曲展開はなかなか凝っておりプログレ的なエッセンスも見られますし、音響や不協和音を用いた変態サイケテイストも印象的です。また、メロディセンスやギターソロについても、画一的なメタル様式風ではないユニークなセンスが光っています。

メタル度:★★★☆☆|ハーコー度:★★★★★|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|アイデア:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Humanity is the Devil|ヒューマニティ・イズ・ザ・デヴィル
ミニアルバム:EP (1996年)

INTEGRITY_Humanity_is_the_Devil

オリジナルアルバム – 3作目 (1997年)

1990年前後のスラッシュ/ハードコア/スケーターなどのシーンでカリスマ的人気を誇ったイラストレーター、パスヘッドの手によるジャケットのミニアルバム。

曲はストレートな作風が多いものの粒ぞろいですし、ハードコア向きでもありボリューム過多でないシャイプされたミニアルバムという音もあって、ビギナーの入り口には最適の1枚かもしれません。

メタル度:★★★★☆|ハーコー度:★★★★☆|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|アイデア:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

Seasons in the Size of Days|シーズンズ・イン・ザ・デイズ

INTEGRITY_Seasons_in_the_Size_of_Days

オリジナルアルバム – 3作目 (1997年)

基本的な作風はこれまでどおりですが、これまで以上に陰鬱なドゥーム/スラッジ的スロー展開が主張するようになったと同時に、ゴシックメタルなどからの影響による、ダークでメランコリックなテイストも加わりました。
この当時のメタリックハードコアとしてはかなり特異な個性を確立しており、現在のメタルコアからもなかなか感じられない、禍々しさ漂う暗黒美意識が強烈な印象を残します。

曲のアベレージも極めて高くスキのない安定したアルバムですが、ガツンとくるわかりやすさがやや薄れたことと作風の変化もあって、最初期からのリスナーにとってはやや評価が分かれるアルバムとなるかもしれません。

メタル度:★★★★★|ハーコー度:★★★★☆|耽美度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|アイデア:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Integrity 2000|インテグリティ 2000

INTEGRITY_Integrity_2000

オリジナルアルバム – 4作目 (1999年)

ヴルーヴメタル/ニューメタル系の接近が確認できるアルバムで、いつも通りの作風の中にそれらのモダンなエッセンスが織り込まれています。それとは逆に、スラッシーなリフやギターソロなどのオールドスクールなメタル様式はかなり払拭されました。
楽曲自体はいくぶん整合感の強まったものとなっており、同時に音質も大幅に向上して、シャープでソリッドなヘヴィネスを持った同時代的なヘヴィサウンドに仕上がっています。

トレンドに接近したとして低評価を受ける傾向も見られますが、基本的はそのままではそれほど極端な変化は見られませんし、クオリティも高水準をキープしています。

なお、2000年代突入を記念してかバンド名も表題と同じ『INTEGRITY 2000』に改名していましたが、1年とたたないうちに元の『INTEGRITY』名義に戻っています。

メタル度:★★★★☆|ハーコー度:★★★☆☆|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★★|アイデア:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Closure|クローザー

INTEGRITY_Closure

オリジナルアルバム – 5作目 (2001年)

インダストリアルな音づくりとなり、あわせてゴシックテイストがグッと強まったアルバム。インダストアルといっても、当時のニューメタル世代によるサイバーメタルサウンドではなく、初期にインダストリアルメタルに見られたジャンクなノイズロック寄りのサウンドです。

初期のスラッシーなメタリックハードコアからは完全に脱却して、さらなる楽曲の多様化を推し進めた意欲作で、ノイズ/ジャンクロックに近いのものから、ややダンサブルなインダストリアル曲、アトモスフェリックな耽美ゴシックや、TYPE O NAGATIVE風のヘヴィゴシックナンバーも見られます。

加えて、カバー曲としてホラーパンクの大物MISFITSのロックンパンクチューンと、マイナーゴシック/デスロックのMIGHTY SPHINCTERのナンバーも含まれており、楽曲の幅広さと多彩さを考えると散漫になりそうなものですが、特徴的なジャンクサウンドによって不思議な統一感が保たれています。

メタル度:★★★★☆|ハーコー度:★★★☆☆|耽美度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|アイデア:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作

To Die For|トゥ・ダイ・フォー

INTEGRITY_To_Die_For

オリジナルアルバム – 6作目 (2003年)

前作のジャンクサウンドから、ヘヴィグルーヴ〜ニューメタルに近い一般的な音づくりとなり、実験色も後退してひかえめ。
作風はファストチューン中心にミッド〜スローを織り交ぜた初期に近いもので、興味のおもむくままイロイロと手を広げていたこの時期の彼らとしては珍しくシンプルなスタイルです。

わかりやすいメタリックハードコアサウンドほ基本に、スラッシーなテイストやメタル的なギターソロも増えた、メタルクラスタにもアピールできる作風に加え、9曲で23分弱という潔いコンパクトさも手伝って、一気に聴き通せる爽快なアルバムに仕上がっています。

メタル度:★★★★☆|ハーコー度:★★★★☆|耽美度:★☆☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|アイデア:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤

The Blackest Curse|ザ・ブラッケスト・コース

INTEGRITY_The Blackest Curse

オリジナルアルバム – 7作目 (2010年)

やや原点回帰に近かった前作からまた大幅に作風を変えてきており、ここではデスメタルやスラッシュメタルにとどまらず、よりオーソドック砂なヘヴィメタルに大接近。
曲もヘヴィメタル/ハードロックそのものと言っていい構成のものが増えており、本作以降はこの時期から現在に至るメタルコアがそうであるように、本来のハードコアというイメージからはかなり距離のあるサウンドとなっています。

メタル色の強さは彼らを含むNSHCの大きな魅力とはいえ、そのバランスは個人的な好みに左右されます。この時期のメタルコアと同様にほぼメタルになってしまった作風は、初期のリスナーにをはじめとしたハードコアリスナーからは賛否が分かれるかもしれません。

メタル度:★★★★★|ハーコー度:★★★☆☆|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|アイデア:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Suicide Black Snake|スイサイド・ブラック・スネイク

INTEGRITY_Suicide_Black_Snake

オリジナルアルバム – 8作目 (2013年)

前作に続いてオーソドックスなヘヴィメタルテイストの濃厚ではあるものの、クラスト/ファストコア系のハードコアテイストも強まったアルバム。

その一方で、いわゆる“泣きのギタメロ”がいつにもまして大胆にフィーチャーされ、インストも多いなどギターの存在が目立ちます。また、耽美/叙情表現の表現をこれまでのゴシック的なメソッドよりもトラディショナルなヘヴィメタル様式に頼るなど、トータルでのメタル度については本作もかなり高めです。

メタル度:★★★★☆|ハーコー度:★★★★☆|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|アイデア:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Howling, for the Nightmare Shall Consume|ハウリング, フォー・ザ・ナイトメア・シャル・コンシューム

INTEGRITY_Howling,_or_the_Nightmare_Shall_Consume

オリジナルアルバム – 9作目 (2017年)

メロデス/メロブラ/デスラッシュに接近した曲から、メタルコアの原点クラストやパワーメタルまで、ベースとなるスタイルは曲によっていくつかありますが、いずれも泣きまくりのメロディアスなギターソロが前作に以上に大フィーチャーされており、保守メタラーも大号泣の仕上がりです。

また、久々にドゥーミィ/ゴシカルなスローチューンにもに力が入っており、T-06やT-07などではダークでメランコリックな上質のダウナーサウンドも聴けます。特に斬新な試みは見られませんが、クオリティは安定してアベレージも高めなので安心してオススメできる1枚です。

メタル度:★★★★★|ハーコー度:★★★☆☆|耽美度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|アイデア:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論
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