Contents
- 1大陸的なサザン・プログレの第一人者としてUSプログ・シーンの基礎を作り、DREAM THEATERらプログメタルにも多大な影響を与えたアメリカン・プログレ・レジェンド!!
- 1...1KANSASはプログレ・アメリカーナ!?
- 1...270年代USプログレッシヴの代名詞!?
- 1...3産業ロック路線には向かない骨太バンド!?
- 1...4プログメタルのルーツとして再評価!?
- 1...5ツートップ不在の新体制で活動中!!
- 1.1KANSAS|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Kansas|カンサス:カンサス・ファースト・アルバム
- 1.1.2Song For America|ソング・フォー・アメリカ
- 1.1.3Masque|マスク:仮面劇
- 1.1.4Leftoverture|レフトオーヴァーチュア:永遠の序曲
- 1.1.5Point Of Know Return|ポイント・オブ・ノウ・リターン:暗黒への曳航
- 1.1.6Monolith|モノリス:モノリスの謎
- 1.1.7Audio Visions|オーディオ・ヴィジョン
- 1.1.8Vinyl Confessions|ヴァイナル・コンフェッション
- 1.1.9Drastic Measures|ドラスティック・メジャーズ
- 1.1.10Power|パワー
- 1.1.11In The Spirit Of Things|イン・ザ・スピリット・オブ・シングス
- 1.1.12Freaks Of Nature|フリークス・オブ・ネイチャー
- 1.1.13Always Never The Same|オールウェイズ・ネヴァー・ザ・セイム
- 1.1.14Somewhere To Elsewhere|サムホエア・トゥ・エルスホエア
- 1.1.15The Prelude Implicit|ザ・プレリュード・インプリシット:暗黙の序曲
- 1.1.16The Absence of Presence|ジ・アブセンス・オブ・プレゼンス
- 1.2KANSAS|DISCOGRAPHY
- 1.2.1Two For The Show|トゥー・フォー・ザ・ショウ:偉大なる聴衆へ
- 1.2.2Live At The Whisky|ライヴ・アット・ザ・ウイスキー
大陸的なサザン・プログレの第一人者としてUSプログ・シーンの基礎を作り、DREAM THEATERらプログメタルにも多大な影響を与えたアメリカン・プログレ・レジェンド!!
KANSAS(カンサス)は、その名のとおりアメリカ合衆国カンサス州を拠点とする、ハードロック/プログレッシウロック・グループ。
KANSASはプログレ・アメリカーナ!?
KANSASは、70年代中期頃に盛り上がりを見せた、日本では“アメリカン・プログレハード”とも呼ばれる、USプログレッシヴ・ロックのシーンを代表するグループのひとつ。
“アメリカン・プログレハード”の多くは、主に英国のプログレッシヴ・ロックから影響を受けてそのセオリーを用いつつも、アメリカンなローカライズが施されたスタイルが特徴的でした。
KANSASはそれらの中においても、特にブルーズやカントリー, フォークなどのアメリカン・ルーツ・ミュージックの要素が強い作風で知られていました。
70年代USプログレッシヴの代名詞!?
これら“アメリカン・プログレ・ハード”の主要バンドは、のちにマーケティング主体のポピュラリティを追求したアリーナロックや産業ロックと呼ばれるポップロックへと移行しています。
それによって、ようやく本格的な評価を得て本格的にブレイク。知名度を高めてメインストリームのアリーナバンドへと登りつめるケースが一般的でした。
その中でKANSASは、70年代のプログレ時代の方が高く評価されており、代表作もその時期に集中しています。
同期の“プログレ・ハード”のビッグネームの中では例外的に、プログレ・バンドとしてのパブリックイメージを維持している稀有なグループといえます。
産業ロック路線には向かない骨太バンド!?
80年代に突入すると、KANSASも他の“アメリカン・プログレハード”系バンドと同様に、アリーナロック/産業ロック路線を試みていました。
それなりの結果を残しはしたものの、ラジオやMTVでヘヴィ・ローテーションされてヒットを飛ばしていた、同期のバンドのような状況には至りませんでしたし、自身の70年代の活躍ほどの目覚ましい成功にも届きませんでした。
プログメタルのルーツとして再評価!?
90年代の中期頃になると、DREAM THEATERのブレイクに端を発したプログメタル(プログレッシヴ・メタル)の人気の高まりの中で、それらに影響を及ぼしたのルーツ的な存在として、RUSH(ラッシュ)などと共に再評価の機運が高まります。
往年のプログレッシヴロック時代のスタイルに回帰した新作アルバムは、それほど大きなセールスをあげることはなく、2000年代には新作のリリースも途絶えていましたが、2016年からはややスパンは長くなったものの、再び新作アルバムも発表するようになりました。
ツートップ不在の新体制で活動中!!
現在、全盛期のバンドの顔でメイン・ソングライターでもあった、ケリー・リヴグレンとスティーヴ・ウォルシュは共にバンドを去っていますが、デビュー以来バンドを支え続けたオリジナルメンバーの、リッチ・ウィリアムズとフィル・イハートを中心とした体制で活動を続けています。