★ KYUSS(カイアス)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|USストーナーオリジンBIG4の一角!デザートロックのカリスマ!……必聴のオススメアルバムは?

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短命ながら世界中に衝撃を与えストーナーロック/デザートロックのカリスマとして語り継がれるレジェンドは解散後もパイオニアとしてシーンを牽引し続ける!

KYUSSはトーナーロック黎明期を支えたパイオニアとして後世でもカリスマ視されるグループで、SLEEP(スリープ),MONSTER MAGNET(モンスター・マグネット),COC:CORROSION OF CONFORMITY(コロージジョン・オブ・コンフォーミティ)と並んでストーナーBIG4と呼ばれることもあります。

彼らは、アメリカ南部の砂漠地帯にジェネレーター(発電機)と機材を持ち込んで行う“ジェネレーター・パーティ”と呼ばれるライヴ活動で知られており、そこから“デザートロック”と呼ばれる同胞バンドたちの代表格ともされています。

そのサウンドは、70年代ハード/ヘヴィ/ロック,ヘヴィメタル,パンク/ハードコア,ガレージロック,ジャムロックなどを独自のスタイルで再構築したもので、ストーナーBIG4の中では特にグランジなどオルタナティヴロック系ヘヴィサウンドの方法論に近い個性を持っていました。

カレッジラジオなどインディーズチャートで高い評価を得るも、メインストリームでは活躍することなく解散。その活動期間の短さとギタリストジョシュ・オムが自身のユニットQueens of the Stone Age(クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ)でメインストリームのセレブグループに成り上がったことから、後年になって幻のカリスマストーナーバンドとしてカルト的な支持を集めます。

その後、リユニオン活動も行われますが、オムとヴォーカルのジョン・ガルシアの対立もあって、バンド名の使用を巡る裁判沙汰にまでもつれ込みます。バンド名をKYUSS LIVESと名を変えることで決着しますが、オリジナルメンバーでの再結成は絶望的な状況です。

解散後の活動は、セールスや知名度ではポップセンスと特徴的なギターサウンドを持ちクレバーな立ち回りに定評があるオムの一人勝ち状態ですが、ハードロック/メタル色の強い作風でヴォーカルの存在感は抜群のジョン・ガルシア(Vo.)、アグレッシヴでハイテンションな爆走ガレージロックンロールのニック・オリベリ(Ba.)、KYUSSの創作ブレーンと目されるセンス抜群でトリッピーなストーナーサウンドのブラント・ビョーク(Dr.)と、他のメンバーも各々ユニットを結成し、それぞれの持ち味を生かしたスタイルで活動を続けています。

しかし、全員そろってこそKYUSSのサウンドであったことは間違いなく、どのメンバーのサウンドを聴いても、それはあらためて切実に感じさせられます。

KYUSS|DISCOGRAPHY

Wretch|レンチ

KYUSS_Wretch

オリジナルアルバム – 1作目 (1991年)

ヘヴィ度:★★☆☆☆|サイケ度:★☆☆☆☆|ダウナー度:★★☆☆☆
ドライヴ感:★★☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
入門盤  実験作 通好み
Wretch
ハードロック¥1,630Kyuss

Blues for the Red Sun|ブルーズ・フォー・ザ・レッド・サン

KYUSS_Wretch

オリジナルアルバム – 2作目 (1992年)

このBlues for the Red Sunを含むこの時期のストーナーBIG4の作品、MONSTER MAGNETのSuper Judgh、SLEEPのHoly Mountain、COCのDeliveranceは、そのどれもがヘヴィネスとポップネスが見事に融合したハード/ヘヴィロックの名盤。
それは、彼らに道を切り開いたグランジBIG4のブレイク作、ALICE IN CHAINSのDart、NIRUVANAのNever Mind、SOUND GARDENのBad Moterfinger、PEARL JAMのVs.に匹敵すると言って過言ではありません。

KYSUUのブレイクスルーとなった本作は、メジャーデビュー後では唯一オリジナルメンバーがそろった作品であり、ビュークの卓越したサイケ&ストーナーセンス,ガルシアのスクリームとヘヴィネス志向,オリベリの破壊的なアグレッション,オムの独特のギターとポップセンスという、全員の個性がぶつかり合い、混沌とした熱量が渦巻き溢れ出してきそうな、唯一無二のヘヴィロックの名盤です。

USカレッジなどインディチャートで上位に食い込んで注目され日本盤もリリースされるも、当時の日本で知る人ぞ知る通好みバンド程度の扱いでほぼ黙殺、音盤屋でも二束三文で転がっていました。
本格的なブレイクは次作ということになりますが、オリジナルメンバーによるマジックが生まれた真のKYUSSサウンドが聴けるのは本作までです。

ヘヴィ度:★★★★★|サイケ度:★★★☆☆|ダウナー度:★★★☆☆
ドライヴ感:★★★★☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み

Welcome to Sky Valley|ウェルカム・トゥ・スカイ・バレー

KYUSS_Welcome_to_Sky_Valley

オリジナルアルバム -3作目 (1994年)

メジャーデビューということで気合もアイデアも十分で、メインストリームも意識してかなり作り込まれた粒ぞろいで多彩な楽曲がそろっていた前作と比較すると、ジャム感が強く力の抜けたルーズで開放的な作風に仕上がっています。
それには、ハードなガレージロックンロールを得意とするニック・オリベリ(Ba.)が脱退したことで、ドライヴ感のあるナンバーと破天荒な爆走力を欠いたことも関係していると思われます。

なお、ベースにはTHE OBSESSED(オブセズド)のスコット・リーダーを迎えており、ある意味ではドリームバンドの様相を呈していますが、作風への大きな影響は特に感じられません。

スタイルとしては前作よりもその後のストーナーロック/デザートロックのイメージに近いものになっており、曲作りはクレジット上はオムがメインとなっていますが、ここで聴けるサウンドはむしろブラント・ビョークのソロ作に近いもの。そこからもバンドにおける彼の存在感大きさがうかがえ、ビュークがKYUSSサウンドの要であるという話にも信憑性を与えています。

オムのエゴの増大に端を発すると思われる音楽的な対立から、ビョークもこの作品を最後にKYUSSを去ることになります。この対立はのちにも解消されず禍根を残すことになります。

ヘヴィ度:★★☆☆☆|サイケ度:★★★★☆|ダウナー度:★★★☆☆
ドライヴ感:★☆☆☆☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
代表作 賛否両論 通好み スルメ盤
Sky Valley
ハードロック¥1,630Kyuss

…and the Circus Leaves Town|…アンド・ザ・サーカス・リーヴス・タウン

KYUSS_...and_the_Circus_Leaves_Town

オリジナルアルバム – 4作目 (1995年)

ニック・オリベリ(Ba.)に続いて、バンドサウンドの要であったブラント・ビョーク(Dr.)までが脱退した状態で作成されたKYUSSのラストアルバム。

ビュークの脱退はオムとの音楽性をめぐる対立とされていますが、かと言ってここで聴けるサウンドは、オムのQOTSAなどとはあまりつながりは感じられるものではなく、むしろジョン・ガルシア(Vo.)主導の作品で聴けるサウンドに近いもの。実際にガルシアもここでは曲作りに大きく関わっています。

これは、ビョークVsオムの対立のみならず、のちにKYUSSの再結成や商標をめぐって明るみになるガルシアVsオムの対立もすでにこの時点で根深いものになっており、おそらくオムの意識もすでにKYUSSから自分でコントロールできるソロプロジェクトのQOTSAに移っていたことによると思われます。

前作に比較してセールス的には伸び悩んだようですが、前作のルーズな作風からやや初期のストレートなヘヴィロックサウンドへ揺り戻しを起こしており、メタルリスナーにはこちらの方がなじみやすいかもしれません。

ヘヴィ度:★★★★☆|サイケ度:★★☆☆☆|ダウナー度:★★☆☆☆
ドライヴ感:★★☆☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 入門盤 賛否両論

Kyuss/Queens of the Stone Age|カイアス+クイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ

KYUSS_Kyuss+Queens_ of_the_Stone_Age

Splitアルバム – (1997年)

Muchas Gracias, The Best of Kyuss|ムーチョス・グラシアス,ザ・ベスト・オブ・カイアス

KYUSS_Muchas_Gracias_The_Best_of_Kyuss

ベストアルバム – (2000年)

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◎ KYUSSはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!

KYUSSはアルバムごとで微妙に作風が異なるので、聴き手によって押しアルバムは変わってきますが、一押しファーストKYUSSなら間違いなく“Blues for the Red Sun(2nd)”に尽きます。オリジナルメンバーフル参加、アングラ&マニアックなのにメインストリームで通用するキャッチネス、バリエーション豊かで純粋に完成度の抜群の名曲満載、と全てが突出しておりあえてケチをつけるなら優等生すぎてひねたアンチが湧くことくらいです。
ただし、一般的に代表作とされるのは“Welcome to Sky Valley(3rd)”“…and the Circus Leaves Town(4th)”。日本も含めたメジャーデビューを果たした“Blues〜(2nd)”よりこれらが評価が高いのは、リリースがストーナーロックのブレイクと重なりその盛り上がりに一役買ったことによるもの。
大陸的なレイドバックしたルースなジャムテイストがいかにもデザートロックな“Welcome〜(3rd)”、ヘヴィでメタリックな作風がメタルリスナーにもなじみやすい“…and the〜(4th)”、ジャンクでチープなローファイサウンドが青臭い半熟感を好む初期衝動&DIY感フェチなら大好物の“Wretch(1st)”と、それぞれの魅力はあるので、お好みの作風から入ってみるのもいいでしょう。

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