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★ MERAUDER(マローダー) ディスコグラフィー ★ ニューヨークのストリートシーンが生んだストロング・スタイルの激烈メタリック・ハードコア!!…必聴アルバムは?

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MERAUDER|DISCOGRAPHY

Master Killer|マスター・キラー

MERAUDER_Master_Killer

オリジナルアルバム – 1作目 (1995年)

N.S.H.C.がひとつのムーヴメントとして、単なるアンダーグラウンドの域を脱しつつあった時期のデビューアルバム。
プロデュースは、〈CRO-MAGS〉の“風見鶏”ことパリス・メイヒューによるものです。
メタル専門レーベルとしては大手の“センチュリー・メディア”からリリースされており、そのことからもヘヴィメタルに近い立ち位置だったことがわかります。

作風のベースとなるのは、N.S.H.C.やメタルコアよりは〈BIOHAZARD〉らのニューヨーク・グルーヴコアに近いスタイルですが、それらの特徴ともいえるラップ・ヴォーカルや、ファンキーなヘヴィ・グルーヴなどのミクスチャー要素はいくぶん抑え目。
その分、スラッシーなリフワークやギターソロなどの、ヘヴィメタルテイストが強まっています。

ただし、曲のテンポ自体にはいくらか多様性が見られるものの、作風自体はハードコア的な直球一本やりな傾向が強く、やや変化に乏しい印象もあります。
腐ってもハードコアバンドということかもしれませんが、ハードコアファン以外…特にメタラーにはやや一本調子でに感じられる恐れはあります。

それでも、キャリア上の代表曲と呼ぶべき、フックの効いたアンセム級キラーチューンが数曲とはいえ収録されており、荒さはあるものの曲のクオリティ/インパクトともに全カタログ中でも頭ひとつ飛び抜けています。

|メタル度:★★★★☆
|ハーコー度:★★★★☆
|グルーヴ度:★★★☆☆
|ニュースク度:★★★☆☆
|メロギタ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤

Five Deadly Venoms|ファイヴ・デッドリィ・ヴェノムス

MERAUDER_Fiv_ Deadly_Venoms

オリジナルアルバム – 2作目 (1999年)

メタル界隈からハードコア界隈まで、幅広いヘヴィミュージック・シーンで一躍注目を浴び、日本盤もリリースされていた出世作。

スロー〜ミドル〜ファストを織り交ぜた基本的なスタイルには変化はありませんが、よりヘヴィメタル寄りの作風となって整合感もアップ。
ラップ・ヴォーカルなどのミクスチャー・テイストはさらに薄まり、叙情的なギターソロも光っているため、メタラーにも聞きやすいサウンドに仕上がっています。

その反面、全体的にフックが弱まってており、前作ほどの際立った曲は見られないという看過できない欠点があるため、総合的には前作から一枚落ちる印象は否めません。

今回のプロデュースは、〈LEEWAY〉のメンバーで〈CRO-MAGS JM〉のサポートも務めるA. J. ノヴェロによるもの。

|メタル度:★★★★★
|ハーコー度:★★★☆☆
|グルーヴ度:★★★☆☆
|ニュースク度:★★★☆☆
|メロギタ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 スルメ盤

Bluetality|ブルタリティ

MERAUDER_Bluetality

オリジナルアルバム – 3作目 (2002年)

メタル濃度高めのサウンドに変わりはないものの、ギターソロも含めて前作に見られたベタベタなメタル様式はかなり抑えられて、全体的にハードコアテイスト強め曲調が中心。いくらか『1st』時代に時代に戻ったような印象も受けます。

また、ヴォーカルの表現力が向上しており、デスメタリックなスタイルもこなすなど幅が広がっているのもポイントです。

『1st』には及ばないものの、前作よりは確実にアベレージが上がっており、なかなか聴きごたえのある上々の出来栄えです。

プロデューサーには、〈S.O.D.〉や〈M.O.D.〉での活躍で知られる、クロスオーバーの重鎮ビリー・ミラノを迎えています。

|メタル度:★★★★★
|ハーコー度:★★★★☆
|グルーヴ度:★★★☆☆
|ニュースク度:★★★☆☆
|メロギタ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Master Killers: A Complete Anthology|マスター・キラーズ:アコンプリート・アンソロジィ

MERAUDER_Master_Killers_A_Complete_Anthology

コンピレーションアルバム (2007年)

God Is I|ゴッド・イズ・アイ

MERAUDER_God_Is_I

オリジナルアルバム – 4作目 (2009年)

再びメタル濃度がアップしたアルバムで、ここでは特に〈PANTERA〉を思わせるようなグルーヴメタル・テイストが強まっています。

また、これまでになくヘヴィネスが強調されたサウンドとなっており、過去作ではどうしてもぬぐい去れていなかったハードコア的な音の軽さを理由に、MERAUDERを敬遠していたリスナーも納得の仕上りです。

代表作の『Master Killer(1st)』には及ばないものの完成度は上々で、当時のモダン・メタルコア勢に全く見劣りしない、渾身のアルバムと言っていいでしょう。

|メタル度:★★★★★
|ハーコー度:★★★☆☆
|グルーヴ度:★★★★☆
|ニュースク度:★★☆☆☆
|メロギタ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 実験作
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