★ MÖTLEY CRÜE(モトリー・クルー)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|時代に合わせてアップデートを続けてきたLAメインストリーム・メタルの代名詞的バンド!!…必聴アルバムは?

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80年代のヘヴィメタルバブルの中で正統派のアメリカンヘヴィメタルから享楽的なパーティロックへと変貌を遂げて、メインストリーム・メタルシーンの覇権を握ったグラムメタルを代表するグループ!!

MÖTLEY CRÜE(モトリー・クルー)は、アメリカ合衆国ロスアンゼルスのヘヴィメタル/ハードロックバンド。

グラムメタル=LAメタルの代名詞!?

一般に、グラムロック風のユニセックス&グリッターなメイクト華美なファッションが特徴の、『グラムメタル』に分類されています。

メタルファン以外の一般受けを意識したポップな作風から『ポップメタル』、ハードパーマで盛りまくったボリューミーな髪型から『ヘアメタル』、マーケティングとトレンド重視の音楽展開から『産業メタル』ローティーンがメインターゲットなことから『バブルガムメタル/ロリポップメタル』などと呼ばれることもあります。

日本では『LAメタル』という呼び方で定着していましたが、これは“ロスアンゼルス=LA”がムーブメントの中心地になっていたことによります。

MÖTLEY CRÜEは、グラムメタルシーンでもかなりの古参に属しているだけでなく、シーンを代表するグループとして80年代アメリカのヘヴィメタルTHE BOOMの代名詞的な存在とみなされています。

時代に合わせてアップデートを続ける!?

グラムメタルとした扱われるMÖTLEY CRÜEですが、彼らは時代に合わせて音楽性のアップデートやマイナーチェンジを続けてきました。

トレンド志向で機を見るに敏な変わり身の早いバンドというだけではなく、メタルシーンの最新モードに合わせたスタイルの変化を無難にこなす器用さと要領の良さを持っています。

元はストロングスタイルのへヴィメタルだった!?

MÖTLEY CRÜEは、最初期はスタンダードなヘヴィメタルテイストが強い音楽性を持っており、NWOBHMの影響も感じさせるアメリカンヘヴィメタルを展開した時期もありました。

そのため、グラムメタルの枠にとどまらず、80年代初期のアメリカンメタルの基礎を築いたグループの一つとも見なされています。

グラムメタルに移行したのちも、ヘヴィメタリックなテイストは残されていました。

ポップでロッキンなグラムメタルでブレイク!!

その後、次第にアメリカンハードロック的なポップネスを強調したグラムメタルへと移行して、ヒットチャートにお食い込みメインストリームに登り詰めます。

イメージ的にもその主流をなす、典型的なセックス, ドラッグ, ロックンロール系の欲望のままに生きる享楽的スタイルを押し出すようになります。

このグラムメタル時代もマナーチェンジを続けており、時期によってポップメタルからバッドボーイ・ロックンロール系のサウンドへと変化を見せています。

モダンサウンドで90年代をサヴァイヴ!?

90年代にはグランジやグルーヴメタル, インダストリアルなどを意識した作風でオールドファンの物議をかもしますし、その後80年代ブームの気配があったり、固定ファンをターゲットにした方が無難と判断すれば、全盛期に回帰したような作風にシフトします。

また、ドラマーのトミー・リーはニューメタル全盛期にはバンドを脱退して、自身のプロジェクトMETHODS OF MAYHEMで本格的なラップメタルを展開していました。

現在も絶賛活動継続中!?

MÖTLEY CRÜEは、20015年に活動停止となりますが、2018年には活動再開して現在も活動継続中です。ただし、新作スタジオアルバムのリリースは、2008年以来止まったままとなっています。

MÖTLEY CRÜE|DISCOGRAPHY

Too Fast For Love|トゥー・ファスト・フォー・ロング:華麗なる激情

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オリジナルアルバム – 1作目 (1981年)

オーソドックスなヘヴィメタルテイストの強い作風で、冒頭のT-01などはパワフルなスピードメタルですし、T-05, T-07など比較的優れたメタルチューンも聴けます。

ただし、全体的には英国の初期ヘヴィメタルやNWOBHMムーヴメントの影響が濃厚なものではなく、アメリカンハードロックに根ざした作風で、KISSあたりにも通じるアメリカナイズされたポップなスタイルです。

まだまだ荒さやチープさは否めませんが、彼らの持ち味であるポップセンスと器用さ/要領の良さは生かされており、バリエーションに富んだ多彩な楽曲で全編飽きずに聴きとおせる仕上がりです。

メタル度:★★★★☆|ポップ度:★★★☆☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|チャラい度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Shout At The Devil|シャウト・アット・ザ・デヴィル

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オリジナルアルバム – 2作目 (1983年)

前作をさらにメタル方面にブラッシュアップしたような本作は、MÖTLEY CRÜEのカタログ中で最もヘヴィメタリックな作風であり、唯一純粋なヘヴィメタルアルバムとして聴くことのできる作品。

ポップテイストも健在でミッドテンポ中心ながら、ひとつのメタルアルバムとして優れた出来栄えで、MÖTLEY CRÜEやグラムメタル一般に否定的なメタルクラスタの中にも、「このアルバムだけは例外」と認めるリスナーは少なくなありません。

のちにメンバーショットに差し替えられたものの、当初はリバース・ペンタグラム(逆五芒星)をあしらったジャケットだったことからも、意図的にストロングスタイルのヘヴィメタルを狙ったことがうかがえます。T-06はTHE BEATKESのいわくつきの曲のカバー。

メタル度:★★★★★|ポップ度:★★☆☆☆|ロッキン度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|チャラい度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤

Theatre Of Pain|シアター・オブ・ペイン

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オリジナルアルバム – 3作目 (1985年)

本格的なグラムメタル/ポップメタル路線への皮切りで、そのブームの発火点ともなったヒット作。しかし、批評家筋からはおおむね低評価でメンバーも否定的なコメントを公言していることから、問題作/失敗作とされることも多いアルバムです。

メタルテイストは維持されておりヘヴィな曲も聴くことができ、T-07をはじめT-03, T-06はメタルとして聴ける仕上がりの一方で、バラードも含めてハードポップ調の曲も増えています。
前作まではポップなメタルと呼べたものが、メタリックなポップロックへと移行しつつあるあり、ポップメタル/産業ロック化したとも言えます。

キャリア的には過渡期にあたり、アルバムとしては多彩というよりは散漫という印象が強く、楽曲も玉石混交。確かに評価が分かれるのもやむをえないところです。

メタル度:★★★☆☆|ポップ度:★★★★☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|チャラい度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論

Girls, Girls, Girls|ガールズ、ガールズ、ガールズ

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オリジナルアルバム – 4作目 (1987年)

前作をブラッシュアップして洗練させたような作風で、セールス面でも前作を上回る成功を収めており、ポップメタル路線としてはここがひとつの頂点。

ヘヴィメタリックな質感は維持しつつも、ロックンロールテイストとポップテイストが一段と濃くなった作風で、スマッシュヒットとなった代表曲のT-02も含め、もはやメタルバンドがハードポップ/産業ロックをやっているといった方が適切でしょう。T-10はプレスリーのカバー。

この作風も持ち前のセンスと要領の良さで器用にこなしており、メタルファンの評価は分かれるものの、グラムメタルムーヴメントを語るには欠かせない一枚なのは確かです。

メタル度:★★☆☆☆|ポップ度:★★★★★|ロッキン度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|チャラい度:★★★★★|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤

Dr. Feelgood|ドクター・フィールグッド

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オリジナルアルバム – 5作目 (1989年)

METALLICAとの仕事でも知られるボブ・ロックのプロデュースによるアルバムで、セールス的にも批評的にも最も大きな成功を収め、一般的にも代表作ともなされています。

ここでは、前作までは維持されていたメタルテイストが後退し、ほぼロックンロールテイストのハードロックといっていいサウンドに変化を見せており、グラムメタルシーンのトレンドの移り変わりが見て取れます。

彼らが初期からロックンロールテイストを持っており、ここまで作品ごとにそれを増してきたことは確かですが、その延長線上にあるものというよりは、GUNS N’ ROSESのブレイクのあおりを受けたような“バッドボーイ系パーティR&R”に仕上がっています。

高水準でソツのない作品なのは確かですが、作風の変化からオールドファンからの評価はマチマチですし、何より“バッドボーイ系パーティR&R”の収束が思いのほか早かったことも、彼らにとっては誤算だったかもしれせん。

メタル度:★★☆☆☆|ポップ度:★★★★★|ロッキン度:★★★★★
ヘヴィネス:★★☆☆☆|チャラい度:★★★★★|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤

Mötley Crüe|モトリー・クルー

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オリジナルアルバム – 6作目 (1994年)

グラムメタル/ポップメタルの終焉、そしてヴォーカリストの脱退によるブランクを経てリリースされたアルバム。
ここでは、当時シーンを席巻していた“ダブルG”つまり、グランジ&グルーヴを取り入れるという、同時期によく見られた80年代バンドの新時代サヴァイヴメソッドに則っています。

もっとも、「時代と寝る」がモットーの彼らだけに、そのアプローチには何ら意外性はありませんし、持ち前の器用さとポップセンスを活かして無難にこなしており、出来栄えもも高水準。少なくとも前作よりはメタル/ヘヴィミュージックのリスナーに受け入れられる余地のあるサウンドです。

ただし、グランジでもグルーヴメタルでも“リアルさ”が重要視されるだけに、80年代バブルを謳歌した彼らがこの時代のリスナーに受け入れられるには、よほどの革新性や本気度が要求されますが、残念ながらその域には達していません。

また、アイドル人気が高かったバンドだけに、いわゆる“推しメン”の脱退は一般のメンバーチェンジ以上の痛恨事であり、負け戦はほぼ確定していたとも言えます。

むしろ、それらのしがらみにとらわれない新世代リスナーの方が、ニュートラルなスタンスで楽しめる可能性があるかもしれません。

メタル度:★★★★☆|ポップ度:★★★☆☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★★|チャラい度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤 実験作

Generation Swine|ジェネレーション・スワイン

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オリジナルアルバム – 7作目 (1997年)

前作に続いてグランジやヘヴィグルーヴを取り入れて、ヘヴィな音像のオルタナティヴロック/メタルに接近したサウンドで、ややジャンクでノイジーな音づくりはガレージロックブームも意識しているとも、インダストリアルテイストも狙った結果とも解釈できます。

とはいえ、前作以上にポップネスが強調された作風となっており、その点で前作に不満を感じていたリスナーにも受け入れやすいアルバムかもしれません。

ただし、そのポップテイストは80年代の産業ロック/ポップメタルとは異なり、どちらかというと英国オルタナによく見られる“パワーポップ”系に近く、THE WILDHEARTSなどを想起させる部分もあります。

彼ら特有の“つくりもの臭さ”はやはり付きまといますが、グランジやほどにはリアルである必要のない作風ということもあり、前作ほどそこを変に意識せずに肩の力を抜いて聴けるアルバムです。

メタル度:★★★★☆|ポップ度:★★★★☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|チャラい度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 実験作

New Tattoo|ニュー・タトゥー

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オリジナルアルバム – 8作目 (2000年)

Saints Of Los Angeles|セインツ・オブ・ロスアンゼルス

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オリジナルアルバム – 9作目 (2008年)

METHODS OF MAYHEM|メソッズ・オブ・メイヘム

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METHODS OF MAYHEM(メソッズ・オブ・メイヘム)は、MÖTLEY CRÜEのドラマーであるトミー・リーがバンド脱退時期に結成したグループ。

当時ニューメタルムーヴメントの中で、新世代のパーティロックとして脚光を集めていたラップメタルのブームが背景にあり、同時代的なサウンドを持った本格的なミクスチャー/ラップメタルを展開していました。

実質的にはトミー・リーのソロプソジェクトで、それ以外のメンバーはセッションメンバー的な扱いで、アルバムごとにメンバーは異なりますが、多数の豪華ゲストを招いてコラボレーションを行っていることで知られています。

ゲストとしては、ニューメタル勢ではフレッド・ダースト(LIMPBIZKIT), キッド・ロック, チノ・モレノ(DEFTONES)。ヒッポホップシーンからスヌープ・ドッグとミックス・マスター・マイク(BEASTIE BOYS)らのほか、ファンク界の大物ジョージ・クリントンなど各界のビッグネームが参加していました。

1999年にデビューを果たすも短期的な活動にとどまりましたが、その後10年周期で再結成しアルバムリリースやライヴ活動を行っています。

Methods of Mayhem|メソッズ・オブ・メイヘム

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オリジナルアルバム – 1作目 (1999年)

ニューメタ度:★★★★★|ミクスチャ度:★★★★★|ロッキン度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

A Public Disservice Announcement|ア・パブリック・ディスサービス・アナウンスメント

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オリジナルアルバム – 2作目 (2010年)

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