Contents
- 180年代のクロスオーバースラッシュ全盛期、90年代のヘヴィグルーヴコア全盛期、00年代のニューメタル/メタルコア全盛期、常にサウンドのアップデートを続けメタル Vs, ハードコアの最前線て戦い続ける歴戦のメタリックハードコアベテラン!!
- 1.1PRO-PAIN|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Foul Taste of Freedom|フォウル・テイスト・フリーダム
- 1.1.2The Truth Hurts|ザ・トゥルース・ハーツ
- 1.1.3Contents Under Pressure|コンテンツ・アンダー・プレジャー
- 1.1.4Pro-Pain|プロ - ペイン
- 1.1.5Best of Pro-Pain|ベスト・オブ・プロ-ペイン
- 1.1.6Act of God|アクト・オブ・ゴッド
- 1.1.7Round 6|ラウンド6
- 1.1.8Road Rage|ロード・レイジ
- 1.1.9Shreds of Dignity|シュレッズ・オブ・ディグニティ
- 1.1.10Run for Cover|ラン・フォー・カヴァー
- 1.1.11Fistful of Hate|フィストフル・オブ・ヘイト
- 1.1.12Best of Pro-Pain II|ベスト・オブ・プロ-ペインII
- 1.1.13Prophets of Doom|プロフェッツ・オブ・ドゥーム
- 1.1.14Age of Tyranny - The Tenth Crusade|エイジ・オブ・ティラニィ - ザ・テンス・クルセイド
- 1.1.15No End in Sight|ノー・エンド・イン・サイト
- 1.1.16Absolute Power|アブソリュート・パワー
- 1.1.1720 Years of Hardcore|20イヤーズ・オブ・ハードコア
- 1.1.18Straight to the Dome|ストレイト・トゥ・ザ・ドーム
- 1.1.19The Final Revolution|ザ・ファイナル・レヴォリューション
- 1.1.20Voice of Rebellion|ヴォイス・オブ・リベリオン
- 80年代のクロスオーバースラッシュ全盛期、90年代のヘヴィグルーヴコア全盛期、00年代のニューメタル/メタルコア全盛期、常にサウンドのアップデートを続けメタル Vs, ハードコアの最前線て戦い続ける歴戦のメタリックハードコアベテラン!!
- PRO-PAIN|DISCOGRAPHY
- Foul Taste of Freedom|フォウル・テイスト・フリーダム
- The Truth Hurts|ザ・トゥルース・ハーツ
- Contents Under Pressure|コンテンツ・アンダー・プレジャー
- Pro-Pain|プロ – ペイン
- Best of Pro-Pain|ベスト・オブ・プロ-ペイン
- Act of God|アクト・オブ・ゴッド
- Round 6|ラウンド6
- Road Rage|ロード・レイジ
- Shreds of Dignity|シュレッズ・オブ・ディグニティ
- Run for Cover|ラン・フォー・カヴァー
- Fistful of Hate|フィストフル・オブ・ヘイト
- Best of Pro-Pain II|ベスト・オブ・プロ-ペインII
- Prophets of Doom|プロフェッツ・オブ・ドゥーム
- Age of Tyranny – The Tenth Crusade|エイジ・オブ・ティラニィ – ザ・テンス・クルセイド
- No End in Sight|ノー・エンド・イン・サイト
- Absolute Power|アブソリュート・パワー
- 20 Years of Hardcore|20イヤーズ・オブ・ハードコア
- Straight to the Dome|ストレイト・トゥ・ザ・ドーム
- The Final Revolution|ザ・ファイナル・レヴォリューション
- Voice of Rebellion|ヴォイス・オブ・リベリオン
- 共有:
- いいね:
- 関連
- PRO-PAIN|DISCOGRAPHY
80年代のクロスオーバースラッシュ全盛期、90年代のヘヴィグルーヴコア全盛期、00年代のニューメタル/メタルコア全盛期、常にサウンドのアップデートを続けメタル Vs, ハードコアの最前線て戦い続ける歴戦のメタリックハードコアベテラン!!
PRO-PAIN(プロ-ペイン)はニューヨーク出身のメタリックなハードコアバンド。80年代のスラッシュメタル全盛期に活動していたクロスオーバースラッシュバンド、CRUMBSUCKERSが母体となっています。
彼らが登場した時期は90年代ハードコアブームの基礎ができあがりつつあった時期で、ニューヨークシーンでもヘヴィメタリックなOSHC(オールドスクール・ハードコア)のSICK OF IT ALL(シック・オブ・イット・オール)や、グルーヴコア/グルーヴメタルのBIOHAZARD(バイオハザード)などの黎明期を築いたグループを中心に盛り上がりを見せはじめていました。
PRO-PAINはその両方の要素を持ったグループで、オールドスクール世代ならではの疾走感と突進力に満ちたファストチューン。90年代モードにバージョンアップしたバンドならではの、パーカッシヴなラップ風ヴォーカルによるヘヴィグルーヴ。ヘヴィメタルのバックグラウンドを迷う音なくサウンドに反映させるクロスオーバー出身ならではの、シャープでソリッドなヘヴィメタリックサウンドとメロディアスなギターソロ。といった多彩な要素を持っています。
デビュー当初から、ヘヴィメタルとハードコアにまたがるバックグラウンドを生かし、それぞれの長所を躊躇なく柔軟に取り入れることで、同時期のニューヨークハードコアシーンでも特にバラエティに富んだ幅広い作風を持ち味にしていました。
それ以降は、グルーヴメタルやニューメタルなど、当時のヘヴィメタルシーンの最新モードを意識しつつ、エクストリームメタルとも強豪できるようなアグレッションを増したスタイルへと移行してゆき、その後もニューメタル, メタルコアなど同時代的なサウンドを意識しつつPRO-PAINサウンドもアップデートしています。
2000年最初頭までには、ベースケンヴォーカルのゲイリー・ウィスキル(Gary Meskil)以外のCRUMBSUCKERS時代の初期メンバーは脱退。それ以降は出入りが激しく頻繁にはメンバーが入れ替わっていますが、現在も活動は継続中です。
また、アーティストのキャリアと比較するとはアルバムタイトル数が少ない傾向にある米国ミュージックシーンの中の、さらに特に寡作の傾向が強いハードコアバンドとしては異例のハードワーカーで知られ、オリジナルフルアルバムだけで16作(2020年時点)という多作家ぶりを誇っています。
PRO-PAIN|DISCOGRAPHY
Foul Taste of Freedom|フォウル・テイスト・フリーダム
オリジナルアルバム 1作目 – (1992年)
疾走感の重視のオールドスクールスタイルと、ヘヴィグルーヴにラップ風ヴォーカルという、新旧のニューヨークストロングスタイルを織り交ぜた、まさにCRUMBSUCKERSの進化系と言える作風。
そこに、ヘヴィメタルをもルーツに持つことが確認できるメロディアスなギターソロが効果的に斬り込んでくるだけでなく、曲によってはホーンセクションも導入。これらのいずれもが、絶妙なアクセントとして彩りを加えています。
多彩なアイデアが込められてキャッチーなフックにあふれたアルバムで、名盤と呼んでも恥ずかしくないレベル。うまくいっていれば同時期の人気バンドSICK OF IT ALLやBIOHAZARD並みの人気を得ていてもおかしくありませんでした。
しかし、実験性や多様性が歓迎されないメタル/ハードコアクラスタを相手にするに際しては、その懐と引き出しの広さが逆にやや仇となってしまった印象があります。
|ハーコー度:★★★★☆
|多様性:★★★★☆
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|スピード:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
The Truth Hurts|ザ・トゥルース・ハーツ
オリジナルアルバム 2作目 – (1994年)
サウンドはよりメタリックでヘヴィネスを追求したものとなり、ヴォーカルはダーティながら表情豊かだった前作のスタイルから、デスヴォイス一歩手前のエクストリームシャウト一本やりのスタイルとなりました。
曲調についてはほぼヘヴィグルーヴオンリーで、ファストチューンはT-05とT-08の2曲ほどが混じる程度。表情に乏しく、かなりフラットでモノトーンな仕上がりです。T-04ではラッパーのICE-Tが参加しており、彼のメタルユニットBODY COUNTを思わせますし、T-07では申し訳程度ですが前作に続いてホーンもフィーチャーされています。
前作の大きな個性だった楽曲の多様性とある種のポップネスは薄れてしまったため、多様性を重視するか明確な方向性と同時代的なヘヴィネスを重視するかで大きく評価が分かれるアルバムです。
|ハーコー度:★★★☆☆
|多様性:★★☆☆☆
|ヘヴィネス:★★★★★
|スピード:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 スルメ盤
Contents Under Pressure|コンテンツ・アンダー・プレジャー
オリジナルアルバム 3作目 – (1996年)
前作で何かしらの手応えをつかんだのか、音楽性につてはそこからほとんど変化は見られません。
さらにヘヴィネスと音の密度が増して、当時全盛期にあったグルーヴメタルや新時代の息吹きを効かせつつあったニューメタルといった、よりヘヴィな最新モードに交じって戦えるサウンドになったとも言えます。
一本調子とはいえ方向性が定まったことでマーケティングしやすくなったのか、前作から本作あたりにかけては当時のハードコアブームの追い風もあってかなり推されていた時期で、ジャケットからしてポップなストリート感を打ち出しており、ショップなどでの扱いもやや大きくなりました。
サウンドの基本路線については、このあたりからしばらくの間ほとんど変化は見られませんが、前作よりやや閉塞感が薄れて風通しが良くなったような印象はあります。
|ハーコー度:★★★☆☆
|多様性:★★☆☆☆
|ヘヴィネス:★★★★☆
|スピード:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 スルメ盤
Pro-Pain|プロ – ペイン
オリジナルアルバム 4作目 – (1997年)
Best of Pro-Pain|ベスト・オブ・プロ-ペイン
ベストアルバム – (1998年)
Act of God|アクト・オブ・ゴッド
オリジナルアルバム 5作目 – (1999年)
Round 6|ラウンド6
オリジナルアルバム 6作目 – (2000年)
Road Rage|ロード・レイジ
ライヴアルバム – (2001年)
Shreds of Dignity|シュレッズ・オブ・ディグニティ
オリジナルアルバム 7作目 – (2002年)
Run for Cover|ラン・フォー・カヴァー
オリジナルアルバム 8作目 – (2003年)
Fistful of Hate|フィストフル・オブ・ヘイト
オリジナルアルバム 9作目 – (2004年)
Best of Pro-Pain II|ベスト・オブ・プロ-ペインII
オリジナルアルバム 10作目 – (2005年)
Prophets of Doom|プロフェッツ・オブ・ドゥーム
オリジナルアルバム 11作目 – (2005年)
Age of Tyranny – The Tenth Crusade|エイジ・オブ・ティラニィ – ザ・テンス・クルセイド
オリジナルアルバム 12作目 – (2007年)
No End in Sight|ノー・エンド・イン・サイト
オリジナルアルバム 13作目 – (2008年)
Absolute Power|アブソリュート・パワー
オリジナルアルバム 14作目 – (2010年)
20 Years of Hardcore|20イヤーズ・オブ・ハードコア
ベストアルバム – (2011年)
Straight to the Dome|ストレイト・トゥ・ザ・ドーム
オリジナルアルバム 15作目 – (2012年)
The Final Revolution|ザ・ファイナル・レヴォリューション
オリジナルアルバム 16作目 – (2013年)
Voice of Rebellion|ヴォイス・オブ・リベリオン
オリジナルアルバム 17作目 – (2015年)
彼ら本来のメタリックグルーヴコアを基調に、ニューメタルからネオスラッシュや、メロディあるなギターソロが踊るメタルコアまでを飲み込んで吐き出した、80年代から連なるクロスオーバーの歴史が詰まったメタリックハードコアアルバム。結果的に狭いジャンルの枠の中での多様性は大きく増しており、それによって緩急のついた楽曲は、名盤の1stアルバムに見られたような決定打になるキラーチューンには欠けるものの、ベテランのアベレージヒッターらしい安定感が感じられます。
トレンドにすり寄ったとも映る作風には批判もあるでしょうが、このスタイルでのパイオニアにあたる彼らだけに、ディテールの差こそあれ根本的な部分ではやっていることは80年代から変わっていません。
|ハーコー度:★★★★☆
|多様性:★★★★☆
|ヘヴィネス:★★★★☆
|スピード:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論