Contents
- 1ストレンジなメロディーセンスで類型的なジャーマンメタルの枠を超えた、オンリーワンの個性派メロパワ・サウンドと、同期バンド中で最多作品数を誇るハードワーカーぶりで異彩を放つドイツの重鎮!
- 1...1個性的なセンスで独自のポジションを確立!!
- 1...2黄金のパワートリオによる全盛期!!
- 1...3メンバーチェンジによる迷走期に突入!?
- 1...4試行錯誤の行き着く果ては原点回帰!?
- 1.1RAGE|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Reign of Fear|レイン・オブ・フィアー
- 1.1.2Execution Guaranteed|エクスキューション・ギャランティード
- 1.1.3Perfect Man|パーフェクト・マン
- 1.1.4Secrets in a Weird World|シークレット・イン・ア・ウィアード・ワールド
- 1.1.5Reflections of a Shadow|リフレクション・オブ・ア・シャドウ
- 1.1.6Trapped!|トラップド!
- 1.1.7The Missing Link|ザ・ミッシング・リンク
- 1.1.810 Years in Rage: The Anniversary Album|10イヤー・イン・レイジ:ジ・アニバーサリー・アルバム
- 1.1.9Black in Mind|ブラック・イン・マインド
- 1.1.10Lingua Mortis|リングア・モーティス
- 1.1.11End of All Days|エンド・オブ・オール・デイズ
- 1.1.12XIII|サーティーン
- 1.1.13Ghosts|ゴースツ
- 1.1.14Welcome to the Other Side|ウェルカム・トゥ・ジ・アザー・サイド
- 1.1.15Unity|ユニティ
- 1.1.16Soundchaser|サウンドチェイサー
- 1.1.17Speak of the Dead|スピーク・オブ・ザ・デッド
- 1.1.18Carved in Stone|カーヴド・イン・ストーン
- 1.1.19Strings to a Web|ストリングス・トゥ・ア・ウェブ
- 1.1.2021|トゥエンティ・ワン
- 1.1.21The Devil Strikes Again|ザ・デヴィル・ストライクス・アゲイン
- 1.1.22Seasons of the Black|シーズン・オブ・ザ・ブラック
- 1.1.23Wings of Rage|ウィング・オブ・レイジ
- 1.1.24Resurrection Day|リザレクション・デイズ
- 1.2AVENGER|アベンジャー
- 1.2.1Prayers of Steel|プレイヤーズ・オブ・エンジェル
- 1.3REFUGE|レフュージ
- 1.3.1Solitary Men|ソリタリィ・メン
- 1.1RAGEはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
ストレンジなメロディーセンスで類型的なジャーマンメタルの枠を超えた、オンリーワンの個性派メロパワ・サウンドと、同期バンド中で最多作品数を誇るハードワーカーぶりで異彩を放つドイツの重鎮!
RAGE(レイジ)は、ドイツのメロディック・パワーメタルシーンを代表するグループ。
80年代のジャーマンパワーメタルムーヴメントの中で頭角を現し、現在ではシーンの顔役的ポジションに上りつめています。
個性的なセンスで独自のポジションを確立!!
RAGEは、いわゆるメロパワ(メロデッィック・パワーメタル)/メロスピ(メロデッィック・スピードメタル)の原点であるジャーマンパワーメタルの中でも、特に突出してオリジナリティの高いサウンドを持つことで知られているグループです。
デビュー当初はスラッシュメタルに近いアグレッシヴなサウンドを聴かせていましたが、次第に彼らの持ち味であるヘヴィメタルの定型におさまらない独創的な曲展開とメロディを押し出すスタイルへと移行。
HELLOWEENの影響下にある、類型的なメロディックパワーメタルには飽き足らない、通好みなリスナーを中心として熱心なファンベースを確立します。
黄金のパワートリオによる全盛期!!
RAGEは、AVENGER名義でのデビュー以来、一貫してベース&ヴォーカルのピーヴィー・ワグナーを中心としたグループです。
技術には定評があり、特にジャーマンエタルの仕事師ヨルグ・マイケルも在籍していたAVENGER〜RAGE最初期のラインナップは、人間離れしたテクニカルなプログレスラッシュとして名高いMEKONG DELTAの初期メンバーとしても知られています。
しかし、黄金期とみなされているのは、1993年までのマンニ・シュミットとクリス・エフティミアディスとの“ピーヴィー・マンニ・クリス”パワートリオ時代。
もっともRAGEらしい個性が全開になっていたクリエイティヴ面でのピークにあたり、代表作と呼べる名盤はここに集中しています。
メンバーチェンジによる迷走期に突入!?
その後、ワグナーを除くメンバーは何度かの変更を重ねており、それによって曲づくりに関与する人員に変化があったことから、楽曲スタイルも移り変わってゆきます。
ヘヴィなダークパワーメタル路線やシンフォニック路線など実験的な試みを経て、最終雨的には類型的ともいえるオーソドックスなメロディック・パワーメタルに、テクニカルなギターをフィーチャーするというスタイルに落ち着きます。
結果的に、オールドファンからは賛否両論を集めますが、彼らのクセの強いサウンドに拒否感を持っていた一般メタラーには好評となり、怪我の功名とはいえリスナー層を拡大することとなります。
試行錯誤の行き着く果ては原点回帰!?
しかし、最終的にたどり着いたオーソドックスなスタイルが幅広いリスナーに受け入れられた反面、それまでのRAGEならでは持ち味や独自性が全く感じられないものとなったことから、全盛期の個性的サウンドを知るリスナーからは距離を置かれることとなります。
近年では初期黄金期のメンバーが集結した別ユニット『REFUGE』でもアルバムをリリース。RAGE本体のサウンドにもそれが反映されるなど、RAGEが最も光り輝いていた時期の彼ら本来のサウンドに回帰しようという動きも見見られます。