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★ RAVEN(レイヴン) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|NWOBHMシーンでUKエクストリームメタルの道を切り開いた元祖スピードメタルバンド!!…必聴アルバムは?

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RAVEN(|DISCOGRAPHY

Rock Until You Drop|ロック・アンティル・ユー・ドロップ

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オリジナルアルバム – 1作目 (1981年)

NWOBHMムーヴメントの中でもVENOM(ヴェノム)を別格にするなら、アグレッションの度合いについてはトップレベルに位置していたアルバム。

単純にスピードメタルと呼ぶには、そこからイメージされる以上に荒々しくパンキッシュで、MOTORHEAD(モーターヘッド)ともひと味違ったロックンロールテイストが濃厚。無理やり表現するならメタリック・ロッキン・ハードといったところです。

一般に代表作とされるのは続く2作品ということになっていますが、ここでしか聴けない極めてプリミティヴなサウンドはまさに唯一無二で、ハードコア&エクストリーム志向のリスナーの中には、ベストに推す声も多いアルバムです。

スピメタ度:★★★☆☆|王道メタ度:★★☆☆☆|ロッキン度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み 実験作

Wiped Out|ワイプド・アウト

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オリジナルアルバム – 2作目 (1982年)

一般的には、RAVENの代表作にして最高傑作とされているだけではなく、NWOBHMを代表する1枚にも数えられる名盤。

前作のパンキッシュ&ロッキンなサウンドを、オーソドックスなヘヴィメタル寄りにチューニング&ブラッシュアップしたような作風で、スピードメタルとカテゴライズされる彼らの全キャリア/全カタログ中でも、最もその肩書きにふさわしいと言えるアルバムです。

このまま順調にエクストリームメタル方面に進化してゆけば、NWOBHM最重要バンドとしてVENOMと肩を並べて語り継がれる存在になったかもしれません。

スピメタ度:★★★★★|王道メタ度:★★★☆☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

All for One|オール・フォー・ワン

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オリジナルアルバム – 3作目 (1983年)

前作と並んで、代表作とみなされることも多いアルバム。パンキッシュともいえる初期衝動型のスピードと破壊的なアグレッションは大幅に薄れて、良くも悪くもほどほどの過剰さに抑制されたフツーのヘヴィメタルになりました。

様式美派メタラー好みの“英国叙情”とは無縁な作風という点ではこれまでと同じですが、過去のパンキッシュでハードコアなものではなく、ポップでハードロッキンなアメリカンメタルに近い作風です。

初期作品の中では最もオーソドックスで一般メタラー受けしやすいものですし、クオリティもかろうじて及第点には到達できています。

ただし、前作の名残を感じさせるエクストリームな曲はわずかにT-06の1曲だけであり、RAVEN本来の持ち味と独自性という意味では前二作に大きく劣ります。

スピメタ度:★★★☆☆|王道メタ度:★★★★☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★☆☆☆|ポップネス:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤

Stay Hard|ステイ・ハード

RAVEN_Stay_Hard

オリジナルアルバム – 4作目 (1985年)

前作からさらに米国メインストリームを意識したチューニングが進行し、オーソドックスなUKヘヴィメタルとポップなUSメタルの折衷的なスタイルとなりました。

英米のいいとこ取りを狙ったのはいいとしても、結果的には前作を少しばかりアメリカナイズしたような、突き抜けたところのないロッキンメタルに止まっています。

それなりの仕上がりの曲もあるものの概ね低調ですし、そもそもが、彼らの特性を活かしきれるスタイルとはとてもいえません。

コマーシャルな音楽を狙うのならば、嫌いでも耳に残って気がつくと頭の中をぐるぐる回るくらいの、強烈なフックがあってこそなのですが、どっちにも振り切れずこぢんまりとまとまってなんとも中途半端です。

スピメタ度:★☆☆☆☆|王道メタ度:★★★★☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★☆☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤

The Pack Is Back|ザ・パック・イズ・バック

RAVEN_The_Pack_Is_Back

オリジナルアルバム – 5作目 (1986年)

やはりアメリカシーンを意識した、ポップ路線のロッキンメタルアルバム。

前半は悪くもはないけど良くもない曲が並び、やはりツイステッドシスターら本場の本職さんには及ばないかと思いきや、中盤あたりからはT-05を始めとしたキャッチーなフックの効いたナンバーが続いて、一気に盛り返します。

前作以上にもアメリカナイズが進んだポップメタルで、デビュー当初のエクストリームな熱量は見る影もないのですが、バカっぽいパンキッシュでロッキンな作風という点では共通しており、意外に性に合っていたのかもしれません。

少なくとも、正統派の純メタル様式を意識するよりはのびのびとしてサマになっており、作風さえ置いておけるなら隠れた名盤と呼んでもいいでしょう。

スピメタ度:★☆☆☆☆|王道メタ度:★★★★☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★☆☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Life’s a Bitch|ライフズ・ア・ビッチ

Raven Life's A Bitch Nwobhm New Wave Of British Heavy Metal 12" Vinyl LP

オリジナルアルバム – 6作目 (1987年)

アメリカ市場を意識したポップメタル路線から、本来のストロングスタイルのなヘヴィメタル路線に回帰したとして、往年のリスナーからも比較的好意的に扱われているアルバム。

しかし、スピードにしてもアグレッションにしても、初期2作の迸るような熱量とエクストリミティには程遠く、さほどのこだわりは見られず、原点回帰して往年の勢いを取り戻したなどとは、到底評価できる代物ではありません。

ポップなアメリカンテイストを引きずった作風は、“All for One(3rd)”〜“Stay Hard(4th)”あたりがかろうじて比較対象になる程度で、ポップメタルとしても前作に遠く及びません。

とはいえ、T-02, T-04, T-06といったあたりはパワフルな魅力を持った佳曲ですし、このくらいの無難メタルの方がリスナーを選ばずに済むのかもしれませんが、熱心なフリークをキープできるかどうかは疑問です。

スピメタ度:★★★☆☆|王道メタ度:★★★★☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★☆☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論

Nothing Exceeds like Excess|ナッシング・エクシーズ・ライク・エグゼス

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オリジナルアルバム – 7作目 (1988年)

ドラムが、近年までバンドを支え続けたジョー・ハッセルヴァンダーへと交代。音楽性も本格的なパワー/スピードメタルへと回帰し、まさに心機一転となったアルバム。

初期サウンドからイメージするほど硬派ではなく、わりとあっさりトレンドになびくバンドだけに、ここに来てムーヴメント爛熟期を迎えていた、スラッシュメタルの影響がダイレクトに反映されています。

パワースラッシュとも呼べそうなサウンドは、初期2作とはやや毛色の違うもので完全な原点回帰とは呼べませんが、パワー、スピード、テンション、熱量の、全てにおいてそれに匹敵しています。

一般的な評価やセールス面では成功したとはいえませんが、初期2作を別格とすれば、それ以降では全キャリアを通してもベストの出来栄えといっていい快作です。

ポップメタル期にもそれなりの魅力はあったとはいえ、早期にこの路線に目覚めていればもっと異なる展開が待っていたかもしれません。

スピメタ度:★★★★★|王道メタ度:★★★☆☆|ロッキン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 入門盤 賛否両論 実験作

Architect of Fear|アーキテクト・オブ・フィアー

RAVEN_Architect_of_Fear

オリジナルアルバム – 8作目 (1991年)

メインストリームの趨勢がヘヴィネス&グルーヴに移った時期でもあり、前作のようにハイテンションで飛ばしたファストチューンはほぼ皆無。
ダウンテンポ主体としても、その作風の中でアイデアを凝らした名曲を生み出してくれればいいのですが、残念ながらそれも実現できていません。

結局のところ、ローテンポでのグルーヴやヘヴィネスの魅力の理解もセンスもないのに、トレンドにのまれて惰性で生み出された、“自爆系ダサヘヴィネスメタル”のひとつに過ぎないもの。
この時に期に掃いて捨てるほど産み捨てられて屍累々となった、その1枚に追加されて共に供養されて歴史に埋もれてゆく始末となりました。

ただし、ファストなパワーメタルチューンのT-12だけは、なかなかの佳曲といっていいでしょう。

スピメタ度:★☆☆☆☆|王道メタ度:★★☆☆☆|ロッキン度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|ポップネス:★☆☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆

賛否両論  スルメ盤 実験作

Glow|グロウ

RAVEN_Glow

オリジナルアルバム – 9作目 (1994年)

ドゥームやグランジ、グルーヴを意識したような作風で、前作に続いてミッドチューンが主軸となったアルバム。それなりの結果は残せたようですが、当時のメタラーには特に忌避されてアプローチだけに、やり玉に挙がることも多く評判はかんばしくありませんでした。

とはいえ、前作と比較すると、トレンドを焼きつける際に味付けにひと工夫を加えており、ユニークな部分や聴きどころもありますし、及第点にも達しています。割り切って聴くことができれば、そう捨てたものでもありません。

もちろん、名盤と呼べるような仕上がりではありませんが、聴き手の考え方次第で評価にブレは出てくるので、近年の出がらし気味の無難系パワー/スピードメタルよりも面白い、と感じるリスナーがいても全くおかしくはないでしょう。

スピメタ度:★☆☆☆☆|王道メタ度:★★★☆☆|ロッキン度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験

Everything Louder|エヴリシング・ラウダー

RAVEN_Everything_Louder

オリジナルアルバム – 10作目 (1997年)

One for All|ワン・フォー・オール

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オリジナルアルバム – 11作目 (1999年)

Walk Through Fire|ウォーク・スルー・ファイア

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オリジナルアルバム – 12作目 (2010年)

ExtermiNation|エクスターミネイション

RAVEN_ExtermiNation

オリジナルアルバム – 13作目 (2015年)

Metal City|メタル・シティ

RAVEN_Metal_City

オリジナルアルバム – 14作目 (2020年)

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