★ SHOTGUN MESSIAH(ショットガン・メサイア) / SKOLD(スコルド) ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ゴシック・インダストリアルの重鎮ティム・スコルドのターニングポイントとなった伝説のインダストリアル・グラム・メタル!!…必聴アルバムは?

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アメリカンドリームを夢見たスウェディッシュ・グラムメタル・バンドはインダストリアルメタルに活路を見出すも解散。しかし、その中心メンバーはインダストリアルの重鎮に認められてシーンのカリスマに成り上がる!?

SHOTGUN MESSIAH(ショットガン・メサイア)は、スウェーデン出身のグラムメタルバンド。

現在ではインダストリアルメタル/EBMシーンでカリスマ的人気を誇る、ティム・スコルドが在籍していたバンドとして知られています。

メタルバブルの中ブレイクを目標にアメリカンへ!?

北欧シーンは、フィンランドのカルトなグラムロックバンドHANOI ROCKSの存在もあって、グラマラスなロックンロールが一定のシェアを持っていましたが、アメリカのグラムメタルブームの影響もあってその数は増加します。

当初のSHOTGUN MESSIAHは、地元スウェーデンで『KINGPIN』名義のポップなグラムメタルバンドとして活動をスタートしており、アルバムもリリースして人気を得ていましたが、アメリカのグラムメタルブームを視野に入れて、そこでの成功を目標に定めます。

アメリカ進出の際に同名バンドが名義の権利を持っていたことから、SHOTGUN MESSIAHに改名。グラムメタルブームによるヘヴィメタルバブル華やかな80年代末期に全米デビューを果たします。

グラムメタルからインダストリアルメタルへ転身!?

『KINGPIN』時代のアルバムをリメイクしたデビュー作は、大きなブレイクには至らず、さらにはフロントマンの脱退にも見舞われます。

さらにはドラマーも一線での活動から身を引いいたため、2ndではそれに変わってドラムマシーンを導入。のちのインダストリアル路線につながる打ち込みサウンドに開眼すると同時に、よりヘヴィでアグレッシヴなサウンド隣ます。

ついには、ハリー・コーディー(Gt.)とティム・スコルド(Ba.)の二人のみとなったSHOTGUN MESSIAHは。ドラムマシーン導入を機会に、3rdでは本格的なインダストリアルサウンドへと変貌を遂げたます。

これが好事家の目にとまって、独自のインダストリアルメタルといて高く評価され、隠れた名盤に数えられるようになりますが、商業的な成功には結びつかずレーベルとの路線転換を気に解散してしまいます。

明暗分かれた解散後の両雄!?

SHOTGUN MESSIAH解散後、メンバーは個別の活動へと移行しますが、特に活躍が目覚ましかったのはティム・スコルド。

この時期、USインダストリアルシーンの主流モードは、NINE INCH NAILSやその系譜にあるMARILYN MANSONらのゴス/エモ系ニューウェイヴリバイバル路線へと移行、同時期にはFEAR FACTORYも登場してニューメタル時代のトレンドとなる二極化してゆきます。

完全にインダストリアルメタル/エレクトロニックロックへと転向したスコルドは、ゴシック路線に活路を見出しますが、それが認められてドイツの老舗インダストリアルバンド『KMFDM』やマリリン・マンソンのバンドに参加。
それによって広く注目を集め、インダストリアルメタルのニューヒーローとして一部からはカリスマ的な支持を受けるようになります。

一方コーディはセッションミュージシャン的な活動が主になり、かのトム・ウェイツなどのアルバムにも参加していますが、表舞台での大々的な活躍は特に見られません。

SHOTGUN MESSIAH|DISCOGRAPHY

Shotgun Messiah|ショットガン・メサイア

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オリジナルアルバム – 1作目 (1989年)

スウェーデン在住時に、sKINGPIN』名義でリリースした音源を元にしたデビューアルバム。

Guns N’ Rosesに代表されるグラムメタル末期のトレンド、『バッドボーイ・ロックンロール』と、グラマラスな北欧ロックンロールシーンのカリスマHANOI ROCKSを背景に持ったスタイルですが、どちらかというとアメリカを意識したような印象です。

グラムメタル系の中ではややヘヴィメタリックな音づくりと、持ち前のポップセンスやフラッシーなテクニカルギターが持ち味ですが、同様のグループの中で特異性をアピールできるほどの際立った個性は無く、及第点は超えているものの傑出したレベルではなくキラーチューンも無い。

つまりは、それなりに良くできた平均的なグラムメタルどまりで、ポップメタルファンなら聴いて損はありませんが、それ以外のリスナーをねじ伏せるほどの力はありません。T-03は地元スウェーデンでスマッシュヒットしたという曲。

メタル度:★★★☆☆|インダス度:☆☆☆☆☆|ゴシック度:☆☆☆☆☆
アッパー度:★★★☆☆|ポップネス:★★★★★|総合評価:★★★☆☆

賛否両論

Second Coming|セカンド・カミング

SHOTGUN_MESSIAH_Second_Coming

オリジナルアルバム – 2作目 (1991年)

フロントマンのジニィ・J・ザンが脱退、スコルドがヴォーカルを引き継ぐかたちで制作された2作目。

また、ドラマーのスティックス・ガロアもこの時点でバンドに籍を置いているものの、ほぼ制作加わらずには加わっておらず、ドラムはプログラミングをメインにして、そこにStixxが生音で手を加えるというかたち。

打ち込みドラム導入が次作でのインダストリアル路線へつながったという意味では重要な1枚ですが、ここではあくまでも“プログラミングでの自然なドラムパートづくり”に意識がいっており、逆にデジタルサウンドを活かしたインダストリアルメタルという発想には至っていません。

そのため、基本的な音楽性は前作から全く変化はありませんが、ポップテイストはそのままにヘヴィネスもメタル度も大幅に強化され、さらに曲の出来栄えや全体のグレードも跳ね上がっており、T-05などは、次作にもつながるソリッドなリフワークを聴かせるヘヴィでポップなな名曲ですし、T-01, T-03, T-13もなかなかの佳曲。

ノルマ的なバラードなど無駄な曲気になるなど、出来栄えにややムラはあるものの、グラムメタル末期の隠れた名盤と言ってもいいでしょう。

メタル度:★★★☆☆|インダス度:★☆☆☆☆|ゴシック度:☆☆☆☆☆
アッパー度:★★★☆☆|ポップネス:★★★★☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

I Want More|アイ・ウォント・モア

SHOTGUN_MESSIAH_I_Want_More

ミニアルバム:EP (1992年)

Violent New Breed|ヴァイオレント・ニュー・ブリード

Violent_New_Breed

オリジナルアルバム – 3作目 (1993年)

ついにスコルドとハリー・コーディのデュオとなって、インダストリアルサウンドに目覚めたSHOTGUN MESSIAHの、最高傑作にして最終作。

ドラマー不在による打ち込み(ドラムマシーン)導入が、インダストリアルアプローチの契機となったケースはそれほど珍しくはなく時折見られるものですが、それらの中では稀有な成功例と言えます。

本来の持ち味であるキャッチーなフックみあふれたポップメタルと、ハードコアでノイジーなデジタルスラッシュが絶妙に噛み合ったこのサウンドは、非常にユニークで個性的かつ完成度の高いもの。
これは、次世代型グラムメタルの理想形であると同時に、パイオニア勢がピークに達したことで漂っていた、インダストリアルシーンの閉塞感を打ち破る存在になり得ると思わせるほどの、鮮烈な印象を残すものでした。

捨て曲なしの一分の隙もないつくりで完成度も申し分なし。アグレッシヴながらフックの効いた、どれもシングルカットできそうな多彩な曲がラストまで立て続けに繰り出されます。
T-01, T-04などの印象的なキラーチューンで聴ける、ハードロッキンでエクストリームなサウンドは、マリリン・マンソンの初期に見られたの同様のスタイルに、影響を及ぼしているという見方もあります。

毎年のようにモードが更新されていた当時のUSインダストリアルメタルですが、この時期のニューカマーの中ではFEAR FACTORYと並んで傑出しており、マニアックなリスナーからは次の展開が期待されましたがあえなく解散。

ソロとなったスコルドは、これ以降インダストリアルシーンのトレンドとなるゴス/エモ系ニューウェイヴリバイバル路線に乗ってブレイク。
一方コーディはスコルドほど華々しい活躍は見らす明暗が分かれますが、ここでの奇跡のケミストリーは両者がそろってこそのものだったことは確実でしょう。

メタル度:★★★★☆|インダス度:★★★★☆|ゴシック度:★☆☆☆☆
アッパー度:★★★★☆|ポップネス:★★★★★|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

KINGPIN [キングピン]

SHOTGUN MESSIAHへと改名してアメリカ進出を果たす以前に、スウェーデンのローカルグラムメタルバンとしてで活動していた時代のバンド名がこのKINGPIN。

バンドの中身やポップでロッキンな音楽性に変わりは無く、SHOTGUN MESSIAH時代の初期作品もこの時代の音源をリメイクしたものです。

地元スウェーデンでは、この時期からすでにスマッシュヒットを飛ばしてチャート入りするほどの人気バンドとなっていました。

KINGPIN|DISCOGRAPHY

Shout It Out|シャウト・イット・アウト

KINGPIN_Shout_It_Out

オリジナルアルバム – 1作目 (1987年)

Welcome to Bop City|ウェルカム・トゥ・ボップ・シティ

KINGPIN_Welcome_to_Bop_City

オリジナルアルバム – 2作目 (1988年)

SKOLD [スコルド]

ティム・スコルドが自身の名を冠したソロプロジェクト。KMFDMやMARILYN MANSONバンドに参加していた時期も、それと並行して活動を行っていました。

当初は、『Violent New Breed』時代のサウンドが基盤にしたキャッチーでアッパーな曲と、NINE INCH NAIKSとマリリン・マンソン、そしてこの時期勢いのあったゴシックメタル勢を意識した、耽美性重視のダークでゴシカルな曲を二本柱としていました。

しかし、のちにはアッパーな曲は姿を消して、ゴシック路線へと傾倒してゆきます。

SKOLD|DISCOGRAPHY

Skold|スコルド

SKOLD_Skold

オリジナルアルバム – 1作目 (1996年)

SHOTGUN MESSIAH時代の『Violent New Breed』に近いキャッチーでロッキンなインダストリアル・メタルと、これ以降のスコルドの主力スタイルとなる、ダークでアトモスフェリックなゴシック・インダストリアル、それぞれの作風が入り乱れたアルバム。

次作からは、NINE INCH NAIKSやマリリン・マンソンなどの当時のトレンドを意識した、やや類型的なダーク&ゴシカル路線へ完全に舵を切ることになり、最後にはマンソンバンドに加入するして大出世することになるのですが。
結果的に『Violent New Breed』を踏襲した、ハードロッキンなインダストリアルメタルが聴ける最後のアルバムとなりました。

このマッチングは、見方によっては散漫とも取れますが、これ以降のようにアルバム通してのメリハリに乏しくなりがちなところに、緩急をつけるアクセントとして効果的にはたらいています。

メタル度:★★★★☆|インダス度:★★★★☆|ゴシック度:★★★★☆
アッパー度:★★★☆☆|ポップネス:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

Dead God|デッド・ゴッド

SKOLD_Dead_God

コンピレーションアルバム (2002年)

Anomie|アノミー

SKOLD_Anomie

オリジナルアルバム – 2作目 (2011年)

The Undoing|ジ・アンドゥーイング

SKOLD_The_Undoing

オリジナルアルバム – 3作目 (2016年)

The Undoing (Deluxe)
オルタナティブ¥1,833SKOLD

Never Is Now|ネヴァー・イズ・ナウ

SKOLD_Never_Is_Now

オリジナルアルバム – 4作目 (2019年)

Never Is Now
インダストリアル¥1,528SKOLD

Dies Irae|ディエス・イレ

SKOLD_Dies_Irae

オリジナルアルバム – 5作目 (2021年)

Dies Irae
インダストリアル¥1,375SKOLD

SKOLD vs. KMFDM [スコルド・ヴァーサス・ケイ・エム・エフ・ディ・エム]

この当時、ジャーマン・インダストリアルのビッグネーム『KMFDM』に参加していたスコルドですが、そこでの活動とは別に、『KMFDM』との独立した別プロジェクトしてもコラボレーション作品を残しています。

この時期のスコルドのダークなゴシック路線に傾いた作風で、『KMFDM』ではおなじみのハイテンションでダンサブルなナンバーはここではすっかり影を潜めており、『SHOTGUN MESSIAH』と『KMFDM』のぶつかり合いのような、アッパー&アグレッシヴ方面でのケミストリーは期待できません。

SKOLD vs. KMFDM|DISCOGRAPHY

Skold vs. KMFDM|スコルド・ヴァーサス・ケイ・エム・エフ・ディ・エム

SKOLD_vs_KMFDM_Skold_vs_KMFDM

オリジナルアルバム – 1作目 (2009年)

メタル度:★★☆☆☆|インダス度:★★★★☆|ゴシック度:★★★★☆
アッパー度:★☆☆☆☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 賛否両論 スルメ盤
SKOLD vs. KMFDM
オルタナティブ¥1,120SKOLD & KMFDM

DOCTOR MIDNIGHT & THE MERCY CULT [ドクター・ミッドナイト・アンド・ザ・マーシー・カルト]

それぞれ日本盤もリリースされてノルウェイのエクストリーム界隈では少しは知られたバンドのメンバーと、スコルドによって結成されたプロジェクト。

他のメンバーは、グラマラスなデッスンロールTURBONEGROのハンク・フォン・ヘルヴェテ(Vo.)、古参のデス/ブラックバンドCADAVERの中核でCELTIC FROSTなどのサポートも務めたアンダース・オデン(Gt.)、ブラックメタルからインダストリアルに鞍替えして名を高めたTHE KOVENANTのアウドゥン・ステンゲル(Gt.)、テクニカルでメロディックなデスラッシュバンドのEXTOLのダヴィッド・フースヴィック(Dr.)といった面々。

必然的にメタル寄りの作風となっており、メンツから期待するほどにはエクストリームではないものの、SHOTGUN MESSIAH解散後のスコルドのプロジェクトの中では、最もラウドでアグレッシヴな音楽性へと結実しています。

DOCTOR MIDNIGHT & THE MERCY CULT |DISCOGRAPHY

“(Don’t) Waste It”|(ドント)ワスト・イット

DOCTOR_MIDNIGHT_&_THE_MERCY_CULT_Dont_Waste_It

ミニアルバム:EP (2011年)

メタル度:★★★★★|インダス度:★★★☆☆|ゴシック度:★★☆☆☆
アッパー度:★★★★☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

I Declare: Treason|アイ・ディクレアー:トレゾン

DOCTOR_MIDNIGHT_&_THE_MERCY_CULT_I_Declare_Treason

オリジナルアルバム – 2作目 (2011年)

メタル度:★★★★★|インダス度:★★★☆☆|ゴシック度:★★☆☆☆
アッパー度:★★★★☆|ポップネス:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤

NOT MY GOD [ノット・マイ・ゴッド]

2018年からスコルドも参加しているサンフランシスコのインダストリアル/ブラックメタルバンド、『PSYCLON 9』の中心人物ネロ・ベラムとのユニット。

『PSYCLON 9』で聴けるようなアグレッシヴなサウンドはここには無く、近年のスコルドのソロにも通じるゴシック・インダストリアルをベースに、よりダウナーでアトモスフェリックなスタイルを追求しています。

NOT MY GOD|DISCOGRAPHY

NOT MY GOD|ノット・マイ・ゴッド

NOT_MY_GOD_NOT_MY_GOD

オリジナルアルバム – 1作目 (2020年)

メタル度:★★☆☆☆|インダス度:★★★☆☆|ゴシック度:★★★★★
アッパー度:★☆☆☆☆|ポップネス:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 スルメ盤
Not My God
エレクトロニック¥1,528Not My God
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