★ SOULFLY(ソウルフライ)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|トライバル・メタルの第一人者としてシーンに君臨するプリミティヴバンド!……必聴のオススメアルバムは?

SOULFLY_logo_b ◆ S, T

SEPULTURAを脱退したフロントマンのマックスがトライバルメタル第一人者としての意地を見せたバンドはニューメタルからスラッシュ回帰へ!?

SEPULTURAのフロントマンだったマックス・カヴァレラが、バンド脱退後に結成したグループ。

家庭問題でSEPULTURA分裂!?

SEPULTURA分裂は、ライヴ直前に実子の急死の知らせを聞いたマックスがライヴを放り出したため、残りのメンバーで演奏することになったといういきさつに端を発した、両サイドバンド活動に対する意見の相違と行き違いが大きな原因とされています。

SEPULTURAのトライバルサウンドモダンに!?

SOULFLYの基本的なスタイルは、マックス脱退直前にあたるアルバムRootsのグルーヴメタル/ハードコアスラッシュを基調としてブラジル民族音楽を導入した、トライバルヴルーヴメタル路線を踏襲していますが、SEPULTURAと比較するとSOULFLYは、よりアメリカン・メインストリームシーンでのニューメタルの盛り上がりを意識して活動をスタートしています。

ニューメタルブームの波に乗れた!?

そのため、サウンドがより当時のアメリカン・ニューメタル(WAOAHM)に接近しているほか、ニューメタル/ミクスチャーシーンの大物アーティストがゲスト参加するなど、USメインストリームを意識した作風で活動を続けていますが、00年代終盤からはその時期盛り上がりを見せていたスラッシュメタルリバイバルの機運にも同調して、スラッシュ/ハードコアの要素も強めるといった動きも見せてゆきます。

さらにファミリーとバンドに完全分裂!!

SOULFLYと現在のSEPULTURAは依然距離を置いた冷戦状態にありますが、マックスの弟でSEPULTURAのドラマーだったイゴール・カヴァレラもマックスに続いて脱退。カヴァレラ兄弟のユニットCAVALERA CONSPIRACYとして活動も並行して行っています。

SOULFLY|DISCOGRAPHY

Soulfly|ソウルフライ

SOULFLY_Soulfly

オリジナルアルバム – 1作目 (1998年)

SEPULTURA時代の革新的な最高傑作“Roots”をKORN/ロス・ロビンソン系のニューメタル風に仕上げたようなアルバム。プロデューサーには、まさにそのロス・ロビンソンを起用。さらに、ニューメタルからハードコア, ヒップホップ, ラテンオルタナなど各界のトップアーティストをゲストとしてフィーチャリングしており、期待のほどがうかがえます。

“Roots”の後を受けた作品として期待されるであろうヘヴィ&トライバル路線の踏襲は、方向性としては無難過ぎますが間違っていないでしょう。しかし、CD容量フル活用時代を反映した無駄な曲数の多さが足を引っ張っており、これは曲づくりのムラが激しくボキャブラリーが少ないカヴァレラには致命的。特にヘヴィロックチューンは余計な駄曲が多過ぎて聴くに堪えません。

とはいえ、ヘヴィチューンにもT-01のような佳曲はありますし、エスニック&トライバル路線についてはダンサブルなものからアンビエントなものまでなかなか魅力的。もっとシェイプすれば印象は全く変わったはずだけに惜しいところです。
ゲストの中ではブラジリアンミクスチャーのNAÇÃO ZUMBメンバーも重要ですが、やはりIDUB WAR〜SKINDREDのベンジーの存在感は圧巻。登場した途端カヴァレラの存在が完全に食われるほどです。

【参加ゲスト】Terry “Tezz” Roberts [AGNOSTIC FRONT]/Fred Durst・DJ Lethal[LIMP BIZKIT]/Chino Moreno[DEFTONES]/Burton C. Bell・Dino Cazares[FEAR FACTORY]/Eric Bobo[CYPRESS HILL]/Christian Olde Wolbers[BEOWÜLF FEAR FACTORY]/Jorge du Peixe/Gilmar Bolla Oito[NAÇÃO ZUMBI]/Logan Mader [MACHINE HEAD]/Benji Webbe[DUB WAR SKINDRED]
ニューメタ度:★★★★★|トライブ度:★★★☆☆|スラッシュ度:★★☆☆☆
プログレ度:★☆☆☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 賛否両論

Primitive|プリミティヴ

SOULFLY_Primitive

オリジナルアルバム – 2作目 (2000年)

前作をブラッシュアップ&シェイプしたようなアルバムで、全12曲(ボーナストラック除く)とトラック数が抑えられて作風の多様性も広がったことで露骨な駄曲が姿を消し、アルバム通してストレス無く聴きとおせる仕上がりになりました。

ヘヴィなブラジリアン・トライバルテイストは今まで通り作品のキモとなっていますが、ストレートにアグレッシヴなヘヴィグルーヴ/ニューメタルチューンは控えめ。ヒップホップ. レゲエ, ラテン, エスニック, プログレ, アンビエントなどをメインに据えた曲が集まった、ミクスチャーテイストの強い多面的な作風となっています。

アンセム級の名曲をいくつも続けて生み出すという方法論の選択が現実的でないバンドとしては、このアルバムオリエンテッドな方向性は最善の選択といえますし、無駄を排したことによる純粋なクオリティという意味ではベストと呼べるアルバムかもしれません。
前作には及ばないものの今回もなかなかの豪華ゲストで、特にSLAYERのトム・アラヤはさすがの存在感です。

【参加ゲスト】Tom Araya[SLAYER]/Corey Taylor[SLIPKNOT]/Chino Moreno[DEFTONES]/Sean Lennon[ジョン・レノンの息子]/Deonte Perry・Justin Olbert[CUTTHROAT LOGIC]/Grady Avenell[WILL HAVEN]
Toby Wrightプロデュース
ニューメタ度:★★★★★|トライブ度:★★★☆☆|スラッシュ度:★☆☆☆☆
プログレ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★★☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験

ॐ|3

SOULFLY_ॐ3

オリジナルアルバム – 3作目 (2002年)

本作からはマックス・カヴァレラによるセルフプロデュースとなっており、それに伴ってプロジェクトとしてのスケールも小ぢんまりとたものとなっています。

これまでは豪華ゲストが大きなセールスポイントでしたが、本作で比較的知名度が高いのは、SACRED REICH組2名と、LȦȦZ ROCKIT/M.O.D./MERAUDER/PRO-PAIN/を渡り歩いたデイヴ・チャベリらILL NIÑO組2名程度とかなり地味。その他は主に実のファミリーや身内集で固められており、スペシャル感は大きく薄れました。
楽曲を構成する要素が多いわりには、それを使いこなせずやや持て余し気味なので、ゲストも含めた周囲からのヘルプやインプットが望まれるところです。

音楽的な方向性については、基本的には前作から大きく変わりませんが、今回はグルーヴスラッシュテイストのファストチューンがいくつか見られます。スラッシャーには朗報かもしれませんが、手癖感が強く型で抜いたような曲が目立ち、早ければそれでOKというリスナーでなければ満足度では今ひとつでしょう。曲数が増えた分だけ無駄も多くなっているので、アルバムの密度では前作に劣ります。
T-08は今回メンバーも参加したSACRED REICH、T-13は前作でメンバーが参加したChico Science & Nação Zumbiのカバー。

ニューメタ度:★★★★★|トライブ度:★★★☆☆|スラッシュ度:★★★☆☆
プログレ度:★★☆☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤
3
メタル¥1,630Soulfly

Prophecy|プロフェシー

SOULFLY_Prophecy

オリジナルアルバム – 4作目 (2004年)

ややオールドスクールなメタルテイストを取り込んでの、SEPULTURA在籍時のグルーヴスラッシュに回帰したような音づくりや、当時MEGADETHを脱退していたデイヴ・エリフソンが収録曲の半数近くに参加していることなどもあってか、過去作と比較するとメタラー…というよりアンチニューメタルからの人気の高いアルバムです。
確かにモロKORNなリズムやラップメタルテイストは見られなくなりましたが、基本的にはヘヴィグルーヴ〜ニューメタルというトレンドの流れから一歩も逸脱していません。

作風といては、曲ごとに完全にテイストを変えるのではなく、ヘヴィチューンの中盤や締めにアンビエントやレゲエ/ダブ調のパートをかませるスタイルが目立ちます。これは、飽きずに聴きとおすためのアクセントになっているのはいいのですが、そのパターンが多用荒れすぎでアルバムの中で繰り返されためやや食傷気味。
また、曲単位でリピートしたいようなキラーチューンはありませんが、全12曲でコンパクトにまとまっているので、アルバムオリエンテッド見方をすれば、アラの少ない無難な仕上がりとも言えます。

T-10はHELMETのカバーで他の収録曲よりは数段上の名曲。10年ちょい前の曲とはいえその間ヘヴィミュージックの基本スタイルの大きな変化がなく古さは感じられません、逆にいうとこの時期の停滞間だけが浮き彫りにされるだけで、ここで取り上げる意義は疑問です。

エリフソン以外のゲストは、セルビアンコミュニティのミュージシャンが数名参加している程度で、本作もほぼ身内で固められています。

ニューメタ度:★★★★☆|トライブ度:★★☆☆☆|スラッシュ度:★★★☆☆
プログレ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Dark Ages|ダーク・エイジス

SOULFLY_Dark_Ages

オリジナルアルバム – 5作目 (2005年)

スラッシュメタル・リバイバルの背景もあってか、このあたりからスラッシュ/ハードコアテイストを強めていきますが、基本的にはこれまでの作風と大きく変わるわけではありません。
スラッシュ的なリフワークやメロディアスなピロピロ系ギターソロのフィーチャー度はアップしていますが、あくまでも基本となるのは過去作…特に前作の延長線以上にあるスタイルであり、トライバル/エスニックテイストと、スペーシー&マシーナリーなインダストリアルサウンドをアクセントとしたヘヴィグルーヴスラッシュです。

そこに、これまでも楽曲の構成要素として欠かせなかった、トライバル, エスニック, アンビエント, プログレなどのエッセンス使った小ネタを、アクセントとして活用することで一本調子を回避しようとしていますが、ここではその塩梅が微妙で、あまり効果を上げておらずマンネリ気味に感じられます。

抜きん出た曲が無いのも相変わらずで、今作はアルバムとして見てもあらゆる面で及第点止まり。特に曲数の多さとアルバムにメリハリをつける変化球2曲をラストに押しやったことで、全体的にフラットで単調な仕上がりになっています。

 

ニューメタ度:★★★☆☆|トライブ度:★★☆☆☆|スラッシュ度:★★★☆☆
プログレ度:★★★☆☆|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤 賛否両論 スルメ盤

Conquer|コンクァー

SOULFLY_Conquer

オリジナルアルバム – 6作目 (2008年)

さらにスラッシュ回帰が進んだアルバムで、トライバル, エスニック, アンビエント, プログレなどのなどのこれまでアクセントとして生かされていたエッセンスの使用がかなり控えめ。
分裂してソロ状態になったことと、その状態で同じネタをこすり過ぎたことの弊害で、アイデア/インプット不足とクリエイティヴ面の劣化が著しくなっています。

その結果、単にこれまで以上に単調で平板な“ニューメタルmeetsハードコアスラッシュ”に仕上がっており、全11曲というコンパクトな内容にもかかわらず、聴き通すのが辛い凡庸なアルバムです。

ニューメタ度:★★★☆☆|トライブ度:★★☆☆☆|スラッシュ度:★★★★☆
プログレ度:★☆☆☆☆|オルタナ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆

賛否両論 お布施

Omen|オーメン

SOULFLY_Omen

オリジナルアルバム – 7作目 (2010年)

トライバルテイストはかなり払拭されて、この時期のスラッシュリバイバルに多かった、ニューメタル系のモダンサウンドでハードコアスラッシュを展開したようなスタイルになりました。

そもそも、スラッシュメタル時代のSEPULTURAからとして、それほど引き出しが豊富とも懐が深いともいえないバンドだったわけで、それが分裂してさらに手札が減ってしまっていることもで、かなり苦しい仕上がりになっています。
「速い曲が増えた!バンザイ!」で喜べる単純なリスナーでなければ、本作から価値を見出すことは困難でしょう。

ニューメタ度:★★★☆☆|トライブ度:★★☆☆☆|スラッシュ度:★★★★☆
プログレ度:★☆☆☆☆|オルタナ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆

賛否両論 お布施
Omen
メタル¥1,630Soulfly

Enslaved|エンスレイヴド

SOULFLY_Enslaved

オリジナルアルバム – 8作目 (2012年)

メタル度:★★★★★|MIX度:★★☆☆☆|モッシュ度:★★★☆☆
独自性:★★★☆☆|マニア度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Savages|サヴェージズ

SOULFLY_Savages

オリジナルアルバム – 9作目 (2013年)

メタル度:★★★★☆|MIX度:★★☆☆☆|モッシュ度:★★★☆☆
独自性:★★☆☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆
賛否両論 お布施
Savages (Deluxe)
デスメタル / ブラックメタル¥1,681Soulfly

Archangel|アークエンジェル

SOULFLY_Archangel

オリジナルアルバム – 10作目 (2015年)

メタル度:★★★★☆|MIX度:★☆☆☆☆|モッシュ度:★★★☆☆
独自性:★☆☆☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★☆☆☆
入門盤 賛否両論 お布施

「アークエンジェル」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Ritual|リチュアル

SOULFLY_Ritual

オリジナルアルバム – 11作目 (2018年)

メタル度:★★★★☆|MIX度:★★☆☆☆|モッシュ度:★★★☆☆
独自性:★★☆☆☆|マニア度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
入門盤 賛否両論 お布施

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