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★ SOULFLY(ソウルフライ) ディスコグラフィー ★ トライバル・メタルとモダン・スラッシュでシーンに君臨した元SEPULTURAのマックス・カヴァレラの代替バンド!!……必聴のオススメアルバムは?

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SEPULTURAを脱退したマックス・カヴァレラがトライバル・メタルとモダン・スラッシュの第一人者としての意地を見せたバンドは、父子中心とした何が起きても安心のファミリー・バンド!?

SOULFLYのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

SOULFLY(ソウルフライ)は、アメリカ合衆国のアリゾナ州フェニックスを拠点に活動する、ニューメタル/ヘヴィメタル・バンド。

家庭問題が原因でSEPULTURAから分裂!?

SOULFLYは、ブラジルのスラッシュメタル/グルーヴメタル・バンド、〈SEPULTURA〉でギター兼ヴォーカルとしてフロントマンを務めていたマックス・カヴァレラが、〈SEPULTURA〉脱退後に結成したグループです。

その原因となった〈SEPULTURA〉分裂劇は、1996年のライヴ公演の当日に実子の事故死の知らせを受けたマックス・カヴァレラが出演を拒否し、マネージャーを務めるその妻グロリアと共に、ライヴを放り出して現地に向かったために、残りのメンバーのみでショーを開催することになったという経緯に端を発しています。

これが原因となりで、マックス・カヴァレラとバンドの両サイドの、活動に対する意見の相違と行き違いから、両者の確執と不信感が深まったことにより、マックス・カヴァレラは〈SEPULTURA〉を脱退。
自身のバンドとして、SOULFLYの結成へと動きます。

SEPULTURAのトライバル・メタルを踏襲!?

SOULFLYの基本的なスタイルは、マックス脱退直前にあたるアルバム『Roots』において確立され、ヘヴィメタル界隈のみならず各界の音楽メディアから高い評価を受けた、トライバル・ヴルーヴ・メタル路線を踏襲しています。

これは、〈SEPULTURA〉本来のグルーヴメタル/ハードコア・スラッシュに当時のニューモードであるニューメタルの要素を加えてものをを基調に、ブラジルの伝統部族の民族音楽やラテン音楽を大々的に導入することで完成した、SEPULTURA独自の音楽スタイル。

これは、『トライバル・メタル』、『ラテン・メタル』と呼ばれるスタイルがシーンを形成する発端にもなっただけには終わらず、バンドの属するエスニシティを含めた民族(音楽)要素を強調した、より広義的な『エスノメタル(エスニックメタル)』が続々と登場する契機にもなりました。

SOULFLYはニューメタル・ブームの波に乗って!?

〈SEPULTURA〉のトライバル・ヴルーヴ・メタル路線を踏襲したSOULFLYですが、その〈SEPULTURA〉と比較するとSOULFLYはより明確に、アメリカンのメインストリームでのニューメタルの盛り上がりを意識した展開を行っており、その一翼に加わるために拠点もアメリカに置いて活動をスタートしています。

そのため、音楽性においても、当時のニューメタルやミクスチャーの定型的サウンドへと本格的に接近するにとどまらず、ニューメタル,ミクスチャー,ヒップホップなど、界隈の大物アーティストをゲストとして大量に迎えてコラボレーションを行うなど、当時のニューメタル・ブームによってメタル界隈でも一般化した手法を大々的に取り入れています。

SOULFLYはスラッシュ・リヴァイヴァルの波にも乗って!?

SOULFLYは、ニューメタルの勢いに陰りが見え始め、オールドスクールなスラッシュメタル・リバイバルの機運が明確になった00年代の後半からは、その動きに迷うことなく同調して、スラッシュメタルへの回帰路線も展開。
こういった背景も影響して、ファストチューンを重視した、スラッシュ・メタル/ハードコアの要素も強まることになりましたが、その後も、アルバムによってはメロデス系メタルコアが人気を得た時期には、その要素も取り入れています。

現在は、〈SEPULTURA〉時代も含めて過去に見せてきた、スラッシュメタル,ハードコア,デスメタル,グルーヴメタル,ニューメタル,トライバル・メタルなどの各要素を、作品ごとに適宜ブレンドした作風をSOULFLYの基本スタイルとしています。

マックス・カヴァレラはファミリーバンドに専念!?

SOULFLYは、結成当初よりマックス・カヴァレラのソロ・プロジェクトの性格が強いグループであり、他のメンバーは何度となく変更されています。

2013年からは、それ以前も何度かゲストとして参加していた、マックスの実子ザイオン・カヴァレラをパーマネントなドラマーに迎えてファミリー・バンドの色を帯びたものとなります。
2021年には、過去最長在籍メンバーだった〈ILL NIÑO〉のマーク・リゾが脱退したことにより、その色合いが一層強まっています。

なお、現在ではブラジルの国民的バンドとなった〈SEPULTURA〉とは、依然距離を置いた冷戦状態にありますが、マックスの弟で〈SEPULTURA〉のドラマーを続けていたイゴール・カヴァレラは、2006年にマックスに続いてSEPULTURAから脱退。
〈CAVALERA CONSPIRACY〉などの、カヴァレラ兄弟によるユニットもSOULFLYと並行して活動を行っています。

このように、マックス・カヴァレラの中心的な活動は、その全てが、実質的な自身のファミリーバンドとなっており、〈SEPULTURA〉脱退の経緯とその後の確執が後を引いていることがうかがえます。

 

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