★ STILLBORN(スティルボーン)ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|スウェーデンの隠れた先駆的バンド!知る人ぞ知るドゥームメタル/ゴシックメタルのルーツ!…必聴アルバムは? 

STILLBORN_logo ◆ S, T

ドゥームメタル/ゴシックメタルのムーヴメントが生まれる前の80年代から、それらのルーツというべき先鋭的な独創的ヘヴィロックサウンドを創り出していたスウェーデンのミュージシャンズミュージシャン!!

STILLBORN(スティルボーン)は、80年代中期から活動をつ受けるスウェーデンのヘヴィロックバンドで、ゴシックロックとBLACK SABBATH系のヘヴィロックをルーツに持ち、ゴシックメタルやドゥームメタルの登場にも先駆けてそれらを融合したような先鋭的なサウンドを作り上げて、ドゥームメタルとゴシックメタルをつなぐ存在として知られるグループ。

現在は“トラディショナルドゥーム”とも呼ばれるプレドゥームメタル/アーリードゥームメタルにあたるようなグループは80年代から各地で活動していましたが、ニューウェイヴ/ポストパンクシーンのゴシックロックに影響を受けた音楽性を持つ、プレゴシックメタル/アーリーゴシックメタルとでも呼ぶべきグループも、ゴシックメタルの登場以前からときおり目にすることができました。

スウェーデンではこのSTILLBORNやIN THE COLONNADESといったグループが、主流の系譜からは外れた位置でドゥームメタルとゴシックメタルのルーツとも言えるようなスタイルを生みだしており、これらはともにゴシックメタルとドゥームメタルの先駆けでもあり、両者の架け橋でもあるような存在です。

STILLBORNは、80年代中盤以降のハードロック/ヘヴィメタルテイストを増していったニューウェイヴ/ポストパンクシーンのゴシックサウンドと、初期のBLACK SABBATHをルーツとした独自の配合でハイブリッド化した、個性的なスタイルのドゥーミィ&ゴシカルなヘヴィロックサウンドを持ち味としており、CATHEDRALやPARADISE LOSTと言った90年代のドゥームメタルやゴシックメタルムーヴメントのパイオニアが、音楽性の確立に大きな影響を受けたことで知られています。

90年代初期には、当時のドゥームメタルムーヴメント乗って3rdアルバムが日本でもリリースされますが、あまり個性的過ぎる作風がたたってブレイクには至らずマニア受けにとどまっており、一般的には、PARADISE LOST(パラダイス・ロスト)が彼らのカヴァー曲を発表したことや、CATHEDRALのリー・ドリアンによるドゥームメタルコンピレーションに彼らの楽曲が収録されたことで知られているかもしれせん。

1996年にはCOLOSSUSと改名し、CANDLEMASSのメサイア・マーコリンをフィーチャーして活動をはじめしますが、デモ音源の制作のみに終わります。その後、ブランクを挟んで2015年にオリジナルメンバーで活動再開、新作アルバムもリリースして活動を継続中です。

STILLBORN|DISCOGRAPHY

Necrospirituals|ネクロスピリチュアルズ

STILLBORN_Necrospirituals

オリジナルアルバム 1作目 – (1989年)

80年代中盤以降のハードロック/ヘヴィメタルテイストに接近したニューウェイヴ/ポストパンクシーンのゴシックサウンドと、初期のBLACK SABBATHをルーツとしたドゥームロックの間に位置するようなダウナーなヘヴィロック。どちらかというとドゥームサウンドが基調となっていますが、ダークな耽美テイストやときおり見せるパンキッシュでロッキンな展開、ヴォーカルスタイルなどにゴシックロックの影響がうかがえます。
確かにルーツとなった音楽は明確なのですが、個性的なセンスで他に類を見ない独創的なヘヴィロックを作り上げており、アイデアも多彩で初めから終わりまで捨て曲なしでスキの無い驚くべき完成度です。

メタル度:★★★☆☆|ドゥーム度:★★★★★|ゴシック度:★★★★☆
プログレ度:★☆☆☆☆|レトロ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

The Permanent Solution|ザ・パーマネント・ソリューション

STILLBORN_The_Permanent_Solution

オリジナルアルバム 2作目 – (1991年)

基本的な作風は前作を踏襲したもので、ヘヴィメタルと、よりヘヴィで厚みのあるサウンドとなっており、メタリックな質感も増しています。また、メンバーチェンジの影響かプログレ的ともいえる複雑で変則的な展開を見せることが多くなっており、このあたりのアプローチは次作で本格的に極められることになります。
時にグランジからの影響やスラッシュメタル/グルーヴメタルのエッセンスも見られますが、独創的メロディセンス, リフワーク, フレージング, 曲展開などによって確立されたSTILLBORNスタイルが全てを飲み込み、唯一無二のアート感あふれるヘヴィロックサウンドとして仕上がっています。

メタル度:★★★★★|ドゥーム度:★★★★★|ゴシック度:★★☆☆☆
プログレ度:★★★★☆|レトロ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

State of Disconnection|ステート・オブ・ディスコネクション

STILLBORN_State_of_Disconnection

オリジナルアルバム 3作目 – (1992年)

前作で見せたプログレ的なテクニカルなアプローチを突き詰めた作風で、持ち前の独創的なメロディやフレージングに加え、初めから終わりまで予測のつかない変則的な展開に満ちあふれた、驚異的なメタリック・ストレンジ・ヘヴィロック。
当時、ドゥームメタルムーヴメントの活性化に乗じて、SAINT VITUS(セイント・ヴァイタス), THE OBSESSED(ジ・オブセッズド)とともに日本盤もリリースされましたが、ドゥームの枠を超えたあまりに奇妙でカテゴライズ不能なスタイルに、レーベルもマスコミも扱いに困り一切話題になりませんでした。
確かに、ドゥームメタルとしても彼らの作品としても異色作ではありますが、徹頭徹尾文句のつけようのない大傑作アルバムです。

メタル度:★★★★★|ドゥーム度:★★★☆☆|ゴシック度:★★★☆☆
プログレ度:★★★★★|レトロ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み 実験作

Yesterdays Blood|イエスタデイ・ブラッド

STILLBORN_Yesterdays_Blood

EP/シングル – (2003年)

Lorelei|ローレライ

STILLBORN_Lorelei

EP/シングル – (2017年)

Nocturnals|ノクターナルズ

STILLBORN_Nocturnals

オリジナルアルバム 4作目 – (2017年)

なんと25年越しの復活作ですが、復活バンドに多いオリジナルメンバーは1〜2人のみで残りは新規というケースが多いとは異なり、完全オリジナルメンバーによるリユニオン。テクニカルなアートメタルを追求していた90年代のメンバーが抜けた影響か、個性的な味わいはあるものの比較的ストレートな作風の、最初期のヘヴィロックスタイルに回帰しています。
2nd. 3rdの独創的センスあふれる変則的な展開が味わえない分を、ときおり挿入されるヴィンテージ風なフレーズをアクセントにすることで補っていますが、根本的に楽曲そのものがやや魅力に欠く傾向にありバリエーションにも乏しいため初期の輝きは感じられません。
彼らの休眠期に類似したサウンドが大量発生したことでインパクトが薄れた点を考慮しても、満足感はいまひとつで物足りなさは拭えません。

メタル度:★★★★★|ドゥーム度:★★★★★|ゴシック度:★★★☆☆
プログレ度:★☆☆☆☆|レトロ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤
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