スポンサーリンク

★ SUICIDAL TENDENCIES(スイサイダル・テンデンシーズ) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|スラッシュメタルと縁の深いLAクロスオーバーを代表するテクニカル&ファンキーな実力派!!…必聴アルバムは?

SUICIDAL_TENDENCIES_Logo ◆ S, T
この記事は約13分で読めます。
カテゴリー
スポンサーリンク

Contents

SUICIDAL TENDENCIES|DISCOGRAPHY

Suicidal Tendencies|スイサイダル・テンデンシーズ

SUICIDAL_TENDENCIES_Suicidal_Tendencies

オリジナルアルバム – 1作目 (1983年)

本格的なクロスオーバーに突入する以前の、ファストチューン主体の純ハードコアに近いサウンドということで、ハードコアファンからは特に人気の高いデビュー作。
この時点においてはごくわずかなものですが、のちに顕著となるファンク・テイストの兆しも確認できます。

ハードコア特有の素っ気なさは、3rdのメタル路線から入ったリスナーには取っ付きづらいところもあり、好みは分かれるところでしょう。
とはいえ、ハードコアとしては比較的整合感や曲調の多様性もある部類ですし、1分台のミニマルな曲が20曲といった“金太郎飴”スタイルでもないので、メタラーでもスラッシュの延長上として楽しめるかもしれません。

ヘヴィ度:★★★★☆|ハード度:★★★★☆|メロディ:★★★★☆
大作度:★★★★☆|マニア度:★★★★☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 通好み

Join the Army|ジョイン・ザ・アーミー:軍団宣言

SUICIDAL_TENDENCIES_Join_the_Army

オリジナルアルバム – 2作目 (1987年)

まだまだハードコア色の強い作風ではありながらも、前作からグッとヘヴィメタリックなサウンドとなったアルバム。

ターニングポイントとなった次作ほどに、ヘヴィメタル様式に接近しているわけではありませんが、ハードコアとスラッシュメタルのどちらかに傾き過ぎず、双方の個性が生きているという意味では、本作がベストのバランスかもしれません。

事実、スラッシャーにも好意的に迎えられただけでなく、メタル色やオルタナ色を強めてゆく次作からの展開に否定的なハードコア・フリークでも、本作まではOKとする傾向があります。

パンキッシュな突進力とメタリックな整合感を兼ね備えた、“クロスオーバー・スラッシュ”として見るなら、全キャリア中でもここがひとつの頂点と言っていいでしょう。

|メタル度:★★★★☆
|ハーコー度:★★★★★
|ミクスチャ度:★☆☆☆☆
|メロコア度:★☆☆☆☆
|ファスト度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み

How Will I Laugh Tomorrow When I Can’t Even Smile Today|ハウ・ウィル・アイ・ラフ・トゥモロウ・ウェン・アイ・キャント・イーヴン・スマイル・トゥデイ

SUICIDAL_TENDENCIES_How_Will_I_Laugh_Tomorrow_When_I_Cant_Even_Smile_Today

オリジナルアルバム – 3作目 (1988年)

スラッシュ/ヘヴィメタルに振り切って、ひとつのターニングポイントにもなったアルバムで、メタル界隈ではほぼ間違いなく代表作に挙げられる1枚。
日本の保守派メタル雑誌のレビューでも異例の高得点を獲得したことで知られており、これを機にスラッシャーに限らないメタルクラスタにもその名を知られるようになりました。

整合感を強めた凝った構成と曲展開に加え、メロディアスなギターソロも多用するなど、大胆にヘヴィメタル・マナーを取り入れた一方で、ハードコア色は大きく後退。

スラッシュメタルどころか、パワーメタルとも呼べそうな曲も見られる本作については、完全にスラッシュメタルの枠内で語られる傾向にあり、“スラッシュ名盤〇〇選”の常連にもなっています。

ハードコアフリークを中心に否定論者も少なくありませんが、メタル系“クロスオーバー・スラッシュ”としては一級品であることは折り紙付きです。

|メタル度:★★★★★
|ハーコー度:★★★☆☆
|ミクスチャ度:★☆☆☆☆
|メロコア度:★☆☆☆☆
|ファスト度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Controlled by Hatred / Feel like Shit… Deja Vu|コントロールド・バイ・ヘイトレッド/フィール・ライク・シット…デジャ・ヴ

SUICIDAL_TENDENCIES_Controlled_by_Hatred_Feel_like_Shit_Deja_Vu

オリジナルアルバム – 4作目 (1989年)

Lights…Camera…Revolution|ライツ…カメラ…レヴォリューション

SUICIDAL_TENDENCIES_Lights_Camera_Revolut_on

オリジナルアルバム – 5作目 (1990年)

現〈METALLICA〉のベーシストとして知られ、SUICIDAL TENDENCIESのファンクネス強化にも貢献した、ロバート・トゥルージロの初参加となるアルバム。

トゥルージロ加入の効果か、これまで以上にファンク・テイストが目立つようになったほか、曲調も多彩で変化に富んでおり、ポップチューンのT-07などは異色曲ながらオールタイムでアンセムのひとつに数えられています。

ただし、あくまでも基調となるのはヘヴィメタル様式が濃厚な“クロスオーバー・スラッシュ”であり、前作のスタイルを踏襲したその延長線上にあるもの。
ミッド〜スローパートを織り込むことでメリハリは生まれましたが、反面、勢いと突進力が削がれてしまった面もあり、一長一短というところでしょう。

|メタル度:★★★★☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|ミクスチャ度:★★☆☆☆
|メロコア度:★☆☆☆☆
|ファスト度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 実験作

The Art of Rebellion|ジ・アート・オブ・リベリオン

SUICIDAL_TENDENCIES_The_Art_of_Rebellion

オリジナルアルバム – 6作目 (1992年)

前作までの流れから一転して、ミッド〜スローがアルバムの大半を占め、同時代のUSオルタナティヴロックに傾倒したようなアルバム。

ファストチューンはもはや申し訳程度となり、音像もハードコアやスラッシュメタルと呼びうるものではありません。
メタルテイストやファンクテイストを持っているとはいえ、普遍的なヘヴィメタル接近したわけでもなければ、明快なミクスチャー/ファンクメタルというわけでもありません。

時期を考えれば、〈METALLICA〉や〈MEGADETH〉らが脱スラッシュを果たしていたタイミングであり、ときおりそれらを想起させるアプローチも見られます。シーンの変遷にも目ざとい彼らとしては、この変化は当然の成り行きだったかもしれません。

チャート的には過去最高を叩き出したアルバムで、アイデアもクオリティもそれに見合った水準は維持しています。
しかし、わかりやすいカタルシスを感じさせないスルメ系の通好みな作風で、彼らのカタログ中でも完全な異色作で聴き手を選ぶ面は否定できません。

キャッチーで聴きやすいという意味では、むしろ作風に重なる部分がある同時期の〈INFECTIOUS GROOVES〉のアルバムの方がビギナー・フレンドリーといえるでしょう。

|メタル度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★☆☆☆
|ミクスチャ度:★★★★☆
|メロコア度:★☆☆☆☆
|ファスト度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Still Cyco After All These Years|スティル・サイコ・アフター・ジーズ・イヤーズ

SUICIDAL_TENDENCIES_Still_Cyco_After_All_These_Years

オリジナルアルバム – 7作目 (1993年)

レーベルとのゴタゴタがもとで、再発できない状況にあった1stのリレコーディングを中心とした、企画盤に近いイレギュラーなアルバム。
再録曲のアレンジは奇をてらったものではなく、シンプルかつ無難なもので、原曲が台無しになるようなことはありません。

しかし、逆に言えば、あえてオリジナルでなく本作を選ぶ積極的な理由も無いということなので、アルバムとしてはどうしても微妙な立ち位置に追いやられることは避けられません。

また、再録モノには付き物ですが、オリジナルを愛する初期ファンからの評判は、どうしてもあまりかんばしいものではありません。

|メタル度:★★★★☆
|ハーコー度:★★★★★
|ミクスチャ度:★☆☆☆☆
|メロコア度:★☆☆☆☆
|ファスト度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 お布施

Suicidal for Life|スイサイダル・フォー・ライフ

SUICIDAL_TENDENCIES_Suicidal_for_Life

オリジナルアルバム – 8作目 (1994年)

前作がスラッシャーには不評だったのか、近作で見せてきたファンクテイストを強めつつも、メタルエッジなヘヴィネスを取り戻しており、トゥルージロ加入時の総決算的な作風となりました。

ラップメタル/ミクスチャーのテイストも見られますが、〈BIOHAZARD〉などのグルーヴ系のラップコアに移行したわけではなく、あくまでも80年代のクロスオーバー・スラッシュとファンクメタルを基調としたものです。

出来栄え自体は、まさに総決算的な位置付けにふさわしい充実ぶりで、完成度ではキャリア中でも上位に位置すると言っていいでしょう。
にもかかわらず、セールスも評価もドン底だったという不遇のアルバムで、本作リリース後は一時解散となりメンバーを総入れ替えして再起を図ることになります。

確かに当時のシーンを見渡せば、過去のスタイルに収まらない新世代ミクスチャーサウンドが注目を集めてにぎわわっていた時期であり、旬を逃してしまった印象は否めません。
また、メタラーにはメロメロなギターソロが払拭されたあたりも不評かもしません。

とはいえ、ツイストの効いたテクニカな展開も見せる変化に富んだ楽曲が並び、ダレることなく聴きとおせる快作なのは確かです。

|メタル度:★★★★☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|ミクスチャ度:★★★☆☆
|メロコア度:★☆☆☆☆
|ファスト度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 入門盤 賛否両論

Freedumb|フリーダム

SUICIDAL_TENDENCIES_Freedumb

オリジナルアルバム – 9作目 (1999年)

一般に、初期のハードコア路線に回帰したアルバムと言われていますが、1stで聴ける80年代風のソリッドで無骨なスタイルとは全く異なります。

ここでは、いくぶん時代性を意識したアップデートも行われており、メロコアに近いポップ・テイストや、ドライヴ感のあるファンクメタル・テイストも取り入れつつ、多様性と柔軟さを持ったパンキッシュでロッキンなサウンドに仕上げられています。

スラッシュ路線の面影はなく、メタラー好みの作風とは言いかねますが、ドライヴィンなベースがうなりまくるスピードチューンのT-03は名曲ですし、同じく代表曲のT-12をはじめとした、多彩なアイデアを凝らしたその他の曲も軒並み高水準。

彼ららしいテクニカルなスパイスも効いており、キャパの広いリスナーなら問題なく楽しめるでしょう。

|メタル度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★★★☆
|ミクスチャ度:★★☆☆☆
|メロコア度:★★★☆☆
|ファスト度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 実験作

Free Your Soul… and Save My Mind|フリー・ユア・ソウル…アンド・セイヴ・マイ・マインド

SUICIDAL_TENDENCIES_Free_Your_Soul_and_Save_My_Mind

オリジナルアルバム – 10作目 (2000年)

基本的には、前作の延長線上にあるポップでパンキッシュなテイストを押し出したスタイルで、ファストチューン中心のアップテンポな作風です。

ただしここでは、ストレートでロッキンなパンキッシュハードコアに中に、サイドプロジェクトの『INFECTIOUS GROOVES』にも通じる、お得意のストレンジでテクニカルなファンクテイストを織り交ぜた、一筋縄ではいかない個性派サウンドに仕上がっています。

前作同様、ハードコアクラスタから好評な反面メタルクラスタからの人気はいまいちですが、サウンドの質感はメタリックなものですし、楽曲も高水準です。

|メタル度:★★★☆☆
|ハーコー度:★★★☆☆
|ミクスチャ度:★★★☆☆
|メロコア度:★★★☆☆
|ファスト度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★☆

入門盤 賛否両論 通好み 実験作

13|サーティーン

SUICIDAL_TENDENCIES_13

オリジナルアルバム – 11作目 (2013年)

World Gone Mad|ワールド・ゴーン・マッド

SUICIDAL_TENDENCIES_World_Gone_Mad

オリジナルアルバム – 12作目 (2016年)

Still Cyco Punk After All These Years|スティル・サイコ・アフター・オール・ジーズ・イヤー

SUICIDAL_TENDENCIES_Still_Cyco_Punk_After_All_These_Years

オリジナルアルバム – 13作目 (2018年)

次ページではS.T,本隊に匹敵する魅力に溢れるサイドプロジェクト紹介!▼リンクはページ下!▼

Translate »