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★ THE ALMIGHTY(ジ・オールマティ) ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|90年代のMOTORHEAD!?メタルシーンにヘヴィな新世代ハード・ロックンロールを布教した男気系スコティッシュ・バンド!!…必聴アルバムは?

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パンク,ポストパンクとMOTORHEADをルーツに持ち、90年代ハード・ロックンロール・ブームの先陣を切った、現BLACK STAR RIDERSリッキー・ウォーイックを中心としたスコットランドのド硬派バンド!!

THE ALMIGHTYのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

THE ALMIGHTY(ジ・オールマティ)は、英国スコットランド出身のロックバンド。

パンク・サイドからのハードロック・アプローチ!?

THE ALMIGHTYは、リッキー・ウォーイック(Ricky Warwick)と、その旧友スタンプ・モンロー、フロイド・ロンドンよって結成され、1989年にアルバムデビューを果たしたグループ。

一般的にはハードロック/ヘヴィメタル・フィールドのグループと認識されていますが、パンクやポストパンクもルーツに持っており、音楽性についても、それらとハードロック/ヘヴィメタル, ハードコア, オルタナティヴ・ロックなどをクロスオーバーしたサウンドを持ち味としています。

ポジ・パンをルーツに持つハードロッキン・バンド!?

フロントマンのウォーイックは、英国ポジティヴパンク/ゴシックパンク・シーンの中でも、トラッド・サウンドを導入したハードで硬派なサウンドで知られるバンド、『NEW MODEL ARMY』にも在籍経験がある人物です。

デビュー時は、当時ハードロック路線に移行して米国で人気を博していた、ポジパン(ポジティヴパンク)の老舗THE CULTの活動を意識しており、また、初期のサウンドにはポジパンの影響が見られるなど、かつてのTHE ALMIGHTYはパンク/ポスト・パンク/オルタナティヴ・ロックのフィールドに近い位置にありました。

それと同時に、ハードロック路線に転向してでアメリカ進出を果たしたTHE CULTに代表されるような、当時のポストパンク/ニューウェイヴ界隈の一部に見られた、メタル/ハードロックへの接近も、THE ALMIGHTYの活動と音楽性に反映されています。

アメリカのトレンドを視野に入れたサウンド展開!?

THE ALMIGHTYは、デビュー当時からアメリカのロックシーンを視野に入れ、そのトレンドの移り変わりを反映させた音楽展開を行っていました。

デビュー当初は、ポジティヴパンクとハードロックをミックスしたようなスタイルからスタートしています。
これはウォーイックの『NEW MODEL ARMY』在籍経験に加え、ハードロックに接近して米国エジャーシーンへの進出を果たしていた、THE CULTの存在も背景にあります。

続いて、グラムメタル系のバッドボーイ・ロックンロールを意識したサウンドにモード変更しますが、そこからさらに、グランジの影響下にあるヘヴィ&ダークなヘヴィロック・サウンドへと移行します。

そして、最初期から見せていた、ヘヴィなハード・ロックンロールを主体としたMOTORHEADにも通じるスタイルへ移行し、最終的には、自身のルーツであるパンクに根ざしたポップなロックンロールを展開することになります。

しかし、この作風の変化は裏目に出ることもあり、最後にポップパンク路線に移行した際も、それは意図したターゲットには届かず、逆にアグレッシヴなサウンドに惹かれたファンが離れる結果を招いています。

ムーヴメントの間に一瞬の輝きを放った不遇のバンド!?

THE ALMIGHTYは、ブリットポップ・ブーム勃興までの、短いUKロック・ムーヴメント空白期間にイギリスでも注目を集め、キャリアの全盛期を迎えました。

立ち位置の近いグループには、THE WILDHEARTS, TERRORVISION, THERAPY?などがあり、これらの共通点として、ハード&ヘヴィなロック/ロックンロールに独自のツイストを加えた作風と、アメリカン・オルタナティヴ・ロックからの多大な影響をが挙げられます。
その中でもTHE ALMIGHTYは、THERAPY?と並んで特にアグレッシヴなスタイルで知られていました。

しかしこれらは、マンチェスター系のグループを中心としたブリットポップ・ブーム全盛期には、その作風や地域性を理由にそこからは除外され、UKロックシーン/メディアの中では、傍流として微妙な立ち位置を余儀なくされていました。

ハード&ヘヴィなロックンロールの火付け役!?

THE ALMIGHTYは、デビュー当初から披露されていた、MOTORHEADの影響下にあるハード&ヘヴィなロックンロール・ナンバーは、彼らの看板曲にもなっていました。

1993年リリースの“Crank(4th)”アルバムでは、そのヘヴィでアグレッシヴな“ハード・ロックンロール”に的を絞り、それをアルバム全編にわたって展開し、その作風が同行の士から注目を集め高く評価されます。

それによって、メタル/ハードコア界隈における、シンプルでハード&ヘヴィなロックンロール・ブームの火付け役になりました。

これは、のちに英米だけでなく北欧や日本でも同時多発的に勃発した、パンク/ハードコア/ガレージロックなどを含んだ、ロックンロール・リバイバルの一大ムーヴメントの流れに合流していくことになります。

その意味でTHE ALMIGHTYは、90年代のロックンロール・リヴァイヴァル/ハード・ロックンロール・ブームに、先鞭をつけた立ち位置にあったとも言えます。

THE ALMIGHTYは日本で大人気!?

THE ALMIGHTYは、UKシーンでの立ち位置などでTHE WILDHEARTSと共通点が見られますが、イギリス以外では特に日本での人気が高いことでも共通しています。

90年代においては、それは“ビッグ・イン・ジャパン”にも近い一面もあり、ある種アイドル・バンドと呼べるかのような特殊な人気さえ確立していました。

しかし、日本のファン層はヘヴィメタルのリスナーが中心だったことから、最後にポップパンク路線に移行したことで、ヘヴィでアグレッシヴなサウンドに惹かれていた日本の新規ファンは、一気に離れてゆくことになります。

バンドの失速と繰り返される解散〜再結成!?

90年代の中盤以降、やや失速気味となったTHE ALMIGHTYは、レーベルとの不和など活動環境に恵まれなかったことから1996年に一度活動を終えます。

2000年突入とともに再結成して活動を再開するも、起死回生とはならず、アルバムリリースごとに低迷の度合いを深め、2001年には再び解散状態に入ります。

THE ALMIGHTY解散後、ウォーイックはソロを中心に活動を続けているほか、再結成THIN LIZZYのヴォーカルに起用されたことを機に、THIN LIZZYの残党組のスコット・ゴーハムによる関連バンド、BLACK STAR RIDERでもヴォーカリストに座にも収まることとなります。

2006年に再び活動再開していましたが、単発のライヴを行うのみで、予告されたアルバムのリリースに至らぬままフェイドアウトしており、公的には2009年に活動を終えたことになっています。

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