★ VICIOUS RUMORS(ヴィシャス・ルーマーズ)ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ドラマティックなサウンドでアメリカンパワーメタル全盛期を築いたベイエリアの本格派バンド!!…必聴アルバムは?

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ブリティッシュ・ヘヴィメタルの伝統を受け継くドラマティック・サウンドで、80年代のパワーメタル/スピードメタル黄金期を彩ったアメリカン・パワーメタル・ムーヴメントの立役者!!

VICIOUS RUMORSのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

VICIOUS RUMORS(ヴィシャス・ルーマーズ)は、ベイエリア・スラッシュメタルの聖地として知られるサンフランシスコを拠点としたパワーメタルバンド。

オールドスクールな様式美ファン好みのパワーメタル!?

アメリカンのパワーメタルは、そもそもがスラッシュメタルとは異母兄弟のような存在でもあり、シーン同士のつながりも深く、音楽的にもリンクするものが多くグラデーション状になっていました。

VICIOUS RUMORSもスラッシュシーンと交流はあったものの、音楽的には、ヘヴィメタル黎明期のブリティッシュヘヴィメタルやNWOBHMを米国流にローカライズした、オールドスクールなアメリカンヘヴィメタルの特性を色濃く受け継いだスタイルを持ち味にしていました。

また、デビュー当初には速弾き系ギターヒーローとして知られるヴィニー・ムーアが在籍して、速弾きギタリスト専門のイメージも強いレーベル、シュプラネル・レコーズ(Shrapnel Records)からアルバムがリリースされていたことも、保守的な様式美系メタルファンの覚えをよくしていたと言えます。

メロパワにも負けずオーソドックスなパワーメタルを堅持!?

その後、ドイツのいわゆる“ジャーマン・パワーメタル=メロディック・パワーメタル”が人気を博し、それに類する、スラッシーなリフにキャッチーな歌メロをフィーチャーした、ポップででメロディアスなスタイルを持ったスタイルが、パワーメタル/スピードメタルの世界的なスタンダードとなって行くことになります。

その中でVICIOUS RUMORSは、オールドスクールなサウンドのストロング・スタイルなアメリカン・パワーメタルの代表格として、METAL CHURCH(メタル・チャーチ)とともにメジャーレーベルからの配給も獲得し、シーンの中では際立った存在感を示していました。

ヘヴィグルーヴには負けてモダン路線へ鞍替え!?

しかし、90年代には80年代から活動を続ける多くのパワーメタルバンドと同様に、グランジやグルーヴメタルのメインストリーム化やデスメタルの台頭などを背景とした、1990年前後のメタルシーンの大変革には太刀打ちできず、そのの波にのまれてしまいます。

それによって、多くの80年代グループと同様に、初期のオールドスクールなアメリカンパワーメタルサウンドから、グルーヴメタルやグランジなどのダークなヘヴィサウンドを取り入れた作風へと変化。

それらの転身組の中では比較的健闘していたものの、第一線で戦い抜くことはできず、音楽性の変化から保守的なオールドファンからも支持を失い、失速を余儀なくされます。

相次ぐ不運と不安定な状況にも負けず活動中!!

低迷するVICIOUS RUMORSは、1995年にフロントマンであるカール・アルバートが事故死するという不幸にも見舞われますが、同期のバンドの解散/活動休止が相次ぐ中でも地道な活動を続けて生き延びます。

その後も、アルバムリリースのスパンが長くなる時期はありましたが、メンバーの入れ替えが多くバンド体制が安定しないウィークポイントを抱えながらも、初期に近いパワーメタルスタイルへと立ち返って活動を継続。
2010年代以降は、比較的コンスタントにアルバムリリースを重ねています。

次ページはVICIOUS RUMORSのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

VICIOUS RUMORS|DISCOGRAPHY

Soldiers of the Night|
ソルジャーズ・オブ・ザ・ナイト

VICIOUS_RUMORS_Soldiers_of_the_Night

オリジナルアルバム – 1作目 (1985年)

早弾きギタリスト専門のイメージも強いレーベル、シュプラネル・レコーズ(Shrapnel Records)からのデビュー作。

初期のブリティッシュ・ヘヴィメタルやNWOBHMに近いサウンドという一、一般評価は間違いではありませんが、意識的なローカライズによるものにせよ無意識的なチューニングがカタチになったものにせよ、実際はかなりアメリカナイズされたサウンドです。

ただし、スラッシュメタルとリンクするUSパワーメタルや、ドイツ風のメロディック・パワーメタルなどとは異なり、あくまでもオールドスクールなヘヴィメタルに根ざした、アメリカン・パワーメタル・サウンドを展開しています。

オールドスクールなヘヴィメタルならではの、スピードチューんだけに依存しない作風がプラスに働き、ファストチューン以外でも飽きさせない多様性を持つアルバムに仕上がっています。

パワメタ度:★★★☆☆|オースク度:★★★☆☆|モダン度:★☆☆☆☆
ヘヴィネス:★★☆☆☆|スピード:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 通好み

Digital Dictator|デジタル・ディクテーター

VICIOUS_RUMORS_Digital_Dictator

オリジナルアルバム – 2作目 (1988年)

オールドスクールなヘヴィメタルに近い前作から、ややモダンなパワーメタルに接近したスタイルとなり、ファストチューンにはスラッシーな質感さえ漂うようになりました。

しかし、現代的なパワーメタル・サウンドで魅力的なミッドチューンを展開するメソッドが確立されていないのが大きな弱点。
スピーディーなT-03, T-08, T-10や、ややアップテンポのT-06などは実に魅力的で、シンプルにカッコイイと思える仕上がりですが、半数以上を占めるミッドチューンはあまりに退屈です。

アップテンポの曲とダウンテンポの曲で、完全に楽曲の出来栄えが両極化するという事態に陥っており、アルバムとしてのアベレージ低下を招いています。

パワメタ度:★★★★☆|オースク度:★★★☆☆|モダン度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 スルメ盤 実験作

Vicious Rumors|ヴィシャス・ルーマーズ

VICIOUS_RUMORS_Vicious_Rumors

オリジナルアルバム – 3作目 (1990年)

基本的な作風からアルバムの特徴まで、良くも悪くもあらゆる面でほぼ前作と同様で、進化も対価も見られないアルバム。

アップテンポ〜スピーディーなT-03, T-07, T-08, T-10が確かな満足を与えてくれる反面、それ以外のミッドチューンが壊滅的につまらないという、余計なところまで完全に踏襲されています。

無理にでも好意的に見たい聴き手にとっては、安定していると思い込むこともできるのかもしれませんが、どういった方法論をとってでも、明確な欠点を改善しようという意思が感じられないのは、やはりマイナスにしかなりません。

パワメタ度:★★★★☆|オースク度:★★★☆☆|モダン度:★★☆☆☆
ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

スルメ盤

Welcome to the Ball|ウェルカム・トゥ・ザ・ボール

VICIOUS_RUMORS_Welcome_to_the_Ball

オリジナルアルバム – 4作目 (1991年)

オールドファンの支持率があまり高くない傾向が見られますが、その実、VICIOUS RUMORS史上の最高傑作であるだけでなく、オールドスクール寄りのUSパワーメタルの中でも、有数の名盤と呼ぶにふさわしいアルバムです。

ファストチューンの素晴らしさもさることながら、特に大きなポイントは、彼らの弱点だったミッドチューンの弱さが克服されていること。
過去作に見られたダウンテンポでの弱さは、ファストチューンを増やしてミッド〜スローはとにかく頑張る…ということで解決していますが、これまでは捨て曲に近かったミッドテンポの楽曲が、嘘のように魅力的なものとなっています。

これについては、当時幅を効かせつつあったヘヴィグルーヴ/グルーヴメタルを研究して、グルーヴの何たるかを理解してモノにしたことがプラスに働いているように思われます。
ここでは決してその影響がダイレクトに表出しているわけではありませんが、次作でじゃそれが明確になります。

冒頭イントロなど余計な様式美的装飾はスポイルされ、ストロングスタイルのモダン・パワーメタルに生まれ変わっているあたりは好みが分かれておるかもしれませんが、本作まではいわゆるモ“ダンヘヴィネス・サウンド”ではなく正統派パワーメタルと呼べるものです。全メタルファンが一聴に値する作品と言えるでしょう。

パワメタ度:★★★★★|オースク度:★★☆☆☆|モダン度:★★★☆☆
ヘヴィネス:★★★★☆|スピード:★★★★★|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 代表作 入門盤

Word of Mouth|ワード・オブ・マウス

VICIOUS_RUMORS_Word_of_Mouth

オリジナルアルバム – 5作目 (1994年)

この時期のパワー/スラッシュ系バンドの御多分にもれず、ヘヴィヴルーヴサウンドを取り入れたミッド〜スローチューン中心のアルバム。
ここから数作は同様のアプローチが続き、保守的なメタラーアラは忌み嫌われることとなります。

もろにPANTERAな音作りやフレージングも見られ、またスラッシュ的なシンガロング・コーラスも多用してタフなイメージづくりも行われており、一聴するとセルアウト感満載とも思える匂いが漂ってきます。

実際にトレンドを意識していることは否定しようがありませんが、曲調自体はヘヴィなパワーメタルとして認められる範囲に収まっていますし、何より、オールドスクール寄りのパワー/スラッシュ系バンドとしては珍しくヴルーヴが何たるかを理解しているのは、異例ともいえる大きなポイントです。

結果的に、ダウンテンポのトラックはやや地味ではあるものの、なかなかどうして意外にもサマになっており、散々な出来だった過去作のミッドチューンと比較すれば上出来といえます。

ファストチューンはやや少なめですがこれは毎度のこと。これらもかなり織り込まれており、アルバム通して飽きさせません。名盤には届きませんが、ナカナカの力作と言っていいでしょう。

パワメタ度:★★★★☆|オースク度:★☆☆☆☆|モダン度:★★★★☆
ヘヴィネス:★★★★☆|スピード:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

Something Burning|サムシング・バーニング

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オリジナルアルバム – 6作目 (1996年)

Cyberchrist|サイバークライスト

VICIOUS_RUMORS_Cyberchrist

オリジナルアルバム – 7作目 (1998年)

Sadistic Symphony|サディスティック・シンフォニー

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オリジナルアルバム – 8作目 (2000年)

Warball|ウォーボール

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オリジナルアルバム – 9作目 (2006年)

Razorback Killers|レイザーバック・キラーズ

VICIOUS_RUMORS_Razorback_Killers

オリジナルアルバム – 10作目 (2011年)

Electric Punishment|エレクトリック・パニッシュメント

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オリジナルアルバム – 11作目 (2013年)

Concussion Protocol|コンカッション・プロトコル

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オリジナルアルバム – 12作目 (2016年)

Celebration Decay|セレブレーション・ディケイ

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オリジナルアルバム – 13作目 (2020年)

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