★ VITAL REMAINS [ヴァイタル・リメインズ] ディコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|サタニックなメロディックブルータルデスサウンドでUSデスメタルの裏街道を行くアングラレジェンド!!…必聴アルバムは?

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サタニック&アンチクライストなアメリカン・オールドスクール・デスメタルから、ブルータルサウンドはそのままに巧みにメロディを導入したブルータルメロディックデスメタル完成させたカルトバンド!!

VITAL REMAINS[ヴァイタル・リメインズ]はホラー作家H・P・ラヴクラフトの生地でクトゥルー神話の舞台としても知られる、米国ロードアイランド州プロヴィデンスを拠点とするデスメタルバンド。
サウンド自体はブルータルデスメタルと呼べるものでありながら、アンチキリストだけでなくオカルティックなサタニズムなど、デスメタルバンドとしては比較的少数派のブラックメタル的コンセプトと世界観を押し出しています。

同時代のUSデスメタルバンドの中では例外的に、PARADISE LOST, ANATHEMA, MY DYING BRIDEらゴシックメタル勢のほか、USドゥームのPENTAGRAMなども在籍していたイギリスの暗黒名門『ピースヴィル(PEACEVILLE RECORDS)』や、ブラックメタルを中心にDARK TRANQUILLITYらのメロディック/耽美系バンドも取り扱っていたフランスの『オスモース(OSMOSE PRODUCTIONS)』などに在籍していました。

初期のデスメタルムーヴメントの中でも比較的長いキャリアを持つバンドですが、知名度は現時点でもそれほど高くはなく、MORBID ANGELやCANNIBAL CORPSEらの超メジャー級、MALEVOLENT CREATIONやSUFFOCATIONなどの準メジャー級に次ぐ存在として、INCANTATIONやMORTA SKULDあたりと並ぶややマニアックで通好みなのポジションにありました。

最初期はMORBID ANGELなどにも近い者やエピカルな大仰さを持ちつつも、比較的オーソドックスなデスメタルサウンドでしたが、のちにブルータルデスメタルの中にメロディアスなフレーズやギターソロなど耽美テイストを大きく取り入れた作風へと以降、同時に長尺の楽曲が主体となりましたが、アイデアとセンスで苦もなく聴きとおせる高品質な作品をリリースしていることで定評があります。

セカンドアルバムリリース以降は、実質的には唯一のオリジナルメンバーとなったトニー・ラザロ(TONY LAZARO)のソロプロジェクトに近い体制となっており、他のパートはかなり頻繁に入れ替わっており、アンチキリストコンセプトのつながりから、DEICIDEのグレン・ベントンがヴォーカリストとして在籍していた時期もありました。
寡作で長いキャリアのわりには作品数が少なく、2007年の6作目を最後に新作はリリースされていませんが、バンド自体は現在も活動継続中です。

 

VITAL REMAINS|DISCOGRAPHY

Let Us Pray|レット・アス・プレイ

VITALREMAINS_Let_Us_Pray

オリジナルアルバム – 1作目 (1992年)

オールドスクールデスメタルを展開しているデビュー作で、楽曲がかなり長尺傾向にあり、ファストパートとスロー/ミッドパートを織り交ぜた、テンポチェンジの多い展開を見せる長尺な楽曲が持ち味。
いちおう及第点には達していますが、音楽性からクオリティまでとにかく全てにおいて“That’s フツー”なデスメタルで、キャリア的には比較的古参とはいえ、80年代ならばともかく現在のレジェンド級が群雄割拠していたデスメタル戦後期時代のこの時期にあっては、決め手に欠いて埋没したのもやむなしです。
チープなジャケットに象徴されるようなマニア向けの二線級アルバムですが、出来が悪いわけではないので「お好きならどうぞ。」というところです。一応、日本デビューとなった次作と併せて、日本盤もリリースされていました。

王道デス度:★★★★★|ブルタル度:★★★★☆|ブラック度:☆☆☆☆☆
メロディ度:★☆☆☆☆|ドラマチ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

賛否両論 スルメ盤

Into Cold Darkness|イントゥ・コールド・ダークネス

VITALREMAINS_Into_Cold_Darkness

オリジナルアルバム – 2作目 (1995年)

英国エクストリームの名門『ピースヴィル』からリリースされたアルバムで、少し遅れて日本で『ピースヴィル』のディトリビューションが決まったため、1stと併せて日本盤もリリースされました。
本作の特長のひとつは、ブラックメタルエッセンスの導入。サウンドはデスメタルそのものでありながら、キーボードを駆使した荘厳で耽美的な演出や、曲によってときおり見られる展開にはブラックメタルでしかありえないものがあります。アートワークも北欧ブラックとしか思えない仕上がりで、近年なら“ブラッケンドデス”などと呼ばれたかもしれません。
もうひとつは、そのブラッケンド化も含むデスメタルとしての要素と作風の多様化。MORBID ANGELを思わせる、ブラックメタルとは別ベクトルでのドラマ性や大仰な美意識を高めた曲や、さらなる複雑化を進めた曲展開、ハードコア的なリフワークの導入など、様々な深化と拡散を試みています。
まだまだ発展途上な過渡期サウンドではあるものの、あらゆる面で格段の成長を遂げており、特に音楽性の各方向への深化は目覚ましく、1stとは完全に別バンドと思えるほどの独自性を獲得しています。

王道デス度:★★★★☆|ブルタル度:★★★★☆|ブラック度:★★★★☆
メロディ度:★★☆☆☆|ドラマチ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 通好み 実験作

Forever Underground|フォエヴァー・アンダーグラウンド

VITALREMAINS_Forever_Underground

オリジナルアルバム – 3作目 (1997年)

キャリア中盤から、トニー・ラザロとともにバンドの主軸としてサウンドにも影響を及ぼす、日系マルチミュージシャンデイブ・スズキ加入後の第一弾アルバムで、ここからブラックメタルやゴシックメタルなど耽美/プログレ志向のなエクストリームメタルをラインナップする、フランスの『オズモーズ・プロダクション』へ移籍しています。
激烈なブルータルデスメタルでありながら、これまでにも増してテクニカつで複雑な展開も見せ流楽曲は、プログレテイストも感じさせるものとなり、曲はこれまで以上に長尺路線が増えましたが、卓越した構成力でそれも気にならず、途中でダレることはありません。
ブラックメタルテイストは薄れたものの、荘厳で壮大なシンフォニックサウンドがフィーチャーされ、耽美思考は健在。ある種のエピックテイストも感じさせる作風には、MORBID ANGELを想起させる面もあります。

王道デス度:★★★★☆|ブルタル度:★★★★☆|ブラック度:★★☆☆☆
メロディ度:★★★★☆|ドラマチ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Dawn of the Apocalypse|ダウン・オブ・ザ・アポカリプス

VITALREMAINS_Dawn_of_the_Apocalypse

オリジナルアルバム – 4作目 (2000年)

王道デス度:★★★★☆|ブルタル度:★★★★☆|ブラック度:★★★☆☆
メロディ度:★★★☆☆|ドラマチ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

Dechristianize|ディクリスチャナイズ

VITALREMAINS_Dechristianize

オリジナルアルバム – 5作目 (2003年)

USデスシーンでは貴重なサタニックフレンドである、DEICIDEのグレン・ベントン参加して話題となったアルバム。本作からは、メタルレーベル準大手の『センチュリーメディア・レコーズ』からのリリースとなります。
デスラッシュ、ブルータルデス、メロディックデス、テクニカルデスなど多彩な展開を見せる曲調ながら、基本となるん学生の軸がしっかりしているので、散漫になることなくひとつの音世界を描き出しています。
メロディの比重ががさらに増して曲の根幹となっているものもありますが、いわゆるメロデスの類型とは全く異なり、あくまでもブルデスの体をなした上で叙情性やドラマ性の演出に機能しています。
激烈ブルータルデス+メロディックなギタソロという、難易度の高さから試みるバンドがあまりないスタイルを見事に成し遂げており、これはなかなかの離れわざ。さらに、テンションの高さにおいては、カタログ中でも随一と言っていい仕上がりで、これは名盤と呼んでしかるべき1枚でしょう。

王道デス度:★★★☆☆|ブルタル度:★★★★☆|ブラック度:★★★☆☆
メロディ度:★★★★☆|ドラマチ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Horrors of Hell|ホラー・オブ・ヘル

VITALREMAINS_Horrors_of_Hell

コンピレーションアルバム (2006年)

Icons of Evil|アイコンズ・オブ・イーヴル

VITALREMAINS_Icons_of_Evil

オリジナルアルバム – 6作目 (2007年)

王道デス度:★★★★★|ブルタル度:★★★★★|ブラック度:★★★★☆
メロディ度:★★★☆☆|ドラマチ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作
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