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★用語辞典★『ボーナストラック』とは?《悪魔の音楽用語辞典…メタル/ロック界隈の基礎知識》

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音楽用語|ぶ|『ボーナストラック:Bonus Track』』【販促・メディア仕様】

このサイトで使われる用語で「どういう意味?」という疑問を受けたりしたワードを解説してゆく“音楽用語辞典”企画、今回のテーマは『ボーナストラック』です!

『ボーナストラック』とは?

『ボーナストラック』というのは、ユーザーの購買意欲を刺激して売上アップさせるために、本来の収録曲以外にボーナス=おまけで追加される曲のことです。

『ボーナストラック』はみんな大喜び?

『ボーナストラック』はレアな内容であればおおむね歓迎されますし、そうでなくても「無いよりまし」程度には評価されています。

しかし、ユーザー全てが諸手を挙げて大歓迎というわけでもなく、こだわりの強いリスナーだと『ボーナストラック』は作品本来の姿を損なう蛇足にすぎないとして否定的な場合もありますし、ファンとしてありがたみが感じられない付加価値の低いものも少なくありません。

『ボーナストラック』はどんな時に収録される?

日本盤

日本のレコード会社でリリースされる日本盤は、諸々の利権的がらみの理由で輸入盤と比較するとかなりの割高プライスになっています。最近はいくらか差が狭まってきた印象もありますが、以前は日本盤と輸入盤の価格に2倍近い開きがあることも珍しくありませんでした。

基本的に解説や対訳だけが唯一の付加価値だったのですが、適当で雑なものも多かったため物足りなさが拭えないこともあって、さらなる付加価値として考えられたのが『ボーナストラック』や日本先行発売と言った特典でした。

限定版

アルバムリリース直後にチャート上位を目指して一気に売上を伸ばすために、初回生産分のみ『ボーナストラック』収録や特殊パッケージなどで希少性や付加価値を加え、「初回限定版」としてリリースされることもあります。

再発盤

以前から販売されている作品を売上のテコ入れで再度リリースしたり、廃盤=生産中止になっていたアルバムの再リリースする場合は、音源に手を入れて音質を向上させるリマスターが付加価値追加の定番手法ですが、『ボーナストラック』が追加されるケースも多くなっています。

シングル

アルバムからのシングルカットの場合、アルバム収録曲だけでは付加価値が薄いこともあって、大抵は未収録曲とのカップリングになっていますが、CD時代を迎えさらにシングルも12センチが主体になって収録時間も増えたことから、ボーナストラックの収録も増えました。

『ボーナストラック』はどんな曲が収録される?

『ボーナストラック』として収録される曲には、どんなものがあるのでしょうか?
海外盤の場合は、新たに発掘された未発表音源や、新曲やリミックスなど新たに録音された音源などが収録されることもあります。

しかし、日本盤用の『ボーナストラック』については、海外でシングルやEPなどに収録された既発曲が流用されることがほとんどで、新録や未発表曲など貴重な音源が収録されることはまずありません。
ただし、日本がメインマーケットの“ビッグ・イン・ジャパン”系の場合、未発表曲や新曲が期待できるケースもあります。

『ボーナストラック』の種類は、以下のようなかんじです。

未発表曲

レコーディングはされたものの、諸々の理由でアルバムやシングルとして発表されなかったいた楽曲。なぜお蔵入りになったのかが不思議な名曲レベルのものから、収録が見送られるのも納得な微妙なものまで、クオリティなピンキリです。

ライヴ音源

過去に録音されていたコンサート会場やスタジオでのライヴ音源。ライヴ活動をしなかったり、ライヴアルバムがリリースされていないことでライヴ音源が貴重だったり、スタジオとアレンジが大きく異なる音源ならば嬉しいボーナスですが、そうでなければヤッツケ仕事と思われても仕方ありません。

デモ音源

本番レコーディングの前段階で、プロモーションや提案を目的に録音していた未完成音源。仕上がりや音質はピンキリで、練習も自前の機材で録音したレベルのものから、オリジナルと遜色なもの、完全に別バージョンともいえる貴重なトラックまで様々ですが、どちらにしても熱心なファン向けです。

特殊なボーナスの例

日本盤や限定版の特典には、『ボーナストラック』意外にも様々な特典が試みられてきました。
参考までに、代表的なものを紹介しておきましょう。

ボーナスデータ

PCで読み込むと起動できるプログラムや、再生ソフトで視聴できる音楽ファイルや映像ファイル、オリジナルのスクリーンセーバーなどがデータたとして収録されているパターン。
インターネットが一般化する以前に一時期流行りましたが、アーティストのウェブサイト/ウェブページの存在があたり前の今となっては、もはや完全に過去の遺物となりました。

ボーナスディスク

アルバムディスクとは別にアルバムCDやシングルCDが付属されて、二枚組み仕様となっているパターン。

収録内容は内容はケースバイケースで、1〜2曲の音源や映像が収録されている程度のささやかなものから、単独でリリースできるレベルのライヴDVDやライヴアルバム, リミックスアルバム、レーベルのオムニバスサンプラーまでさまざま。

本来はあくまでも価格に反映しない“オマケ”として付属されているものですが、日本盤の場合は“スペシャルエディション”などと称した特殊仕様として、通常の倍近いの価格設定でリリースしていたことでユーザーの反発を招きました。

ボーナスグッズ

音楽/映像メディア以外のアイテムがおまけとして封入してあるケース。
ステッカーやミニポスターギターピックなどが代表的ですが、ファンに取ってもありがたみが薄いチープなものが多く、せいぜいが“無いよりはマシ”というレベル。
そのため、「余計なものつけるなら価格を下げろ!」という声は少なくありません。

ボーナス懸賞

プレゼントに応募ができる、応募ハガキや応募券が封入されているパターン。商品には豪華なものもありますが、応募者全員がもらえるわけではないので評価は分かれます。

ボーナスイベント参加

イベントに参加できるチケットなどが封入されているパターン。近年悪質なビジネスモデルとして問題視されることの多い、アイドルの握手会チケットなどが代表的な例です。

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