★用語辞典★『ミクスチャー(ロック)』とは?《悪魔の音楽用語辞典…メタル/ロック界隈の基礎知識》

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音楽用語|み|『ミクスチャー(ロック):Mixture Rock』【音楽ジャンル・手法】

『ミクスチャー』は“ミックス(混ぜる)”が元になった言葉で、音楽シーンでは異なるジャンルを組み合わせることや、それによって生み出されたジャンル/スタイルを指すものです。ジャズ界隈で使われていた、“クロスオーバー”や“フュージョン”とほぼ同じ意味合いで用いられます。

ロックシーンでは、主にファンク, ヒップホップ, レゲエなどのブラックミュージックとロック/ヘヴィメタルを組み合わせを指し、『ミクスチャーロック』『ミクスチャーメタル』とも表現されます。

『ミクスチャーロック』は日本でしか通じない!?

現在では比較的知られていることですが、『ミクスチャーロック』は日本固有の造語による名称で、“和製英語”と扱われています。ただし、英語圏での『ミクスチャー』という表現は、ポピュラーではないものの前後も文脈次第では通用するようです。

欧米では一般に『ファンクロック/メタル』, 『ラップロック/メタル』, 『ラガロック/メタル』など、導入した音楽性によって個別のジャンル名が定義されています。日本でも『ミクスチャーロック』が“和製英語”であることが周知された結果か、近年ではこれらのジャンル名が用いられるケースが増えました、

しかし、これらの各種ブラックミュージックと組み合わせたスタイルを、総括していい表すジャンル名は現状では普及していません。
そのため、『ミクスチャーロック』という名称は便宜的に有用なものであり、同じくすでに死語になった便宜的和製英語ジャンルの『モダンヘヴィネス』や『ラウドロック』などとは異なり、日本においては現在も比較的広く使われています。

時代/世代によってスタイルが変化!!

基本的なメソッドに変わりはないものの、下記のように世代によって音楽性の傾向は変化しています。

◆ 70年代:
『ミクスチャーロック』の呼称はなく、ロック/ハードロックのいちジャンルとして『ファンクロック』と呼ばれていた。
◆ 80年代:
ラップ風のヴォーカルも見られるもののヒップホップよりもファンク色が強いものが主流で、『オルタナティヴロック』のいちジャンルとしてそこに総括して扱われていた。メタル/ハードコアからのアプローチは少ない。
◆ 90年代:
ヘヴィ&メタリックなヘヴィメタルやハードコアサイドからのアプローチが大きく増え、またラップ技術も大幅に底上げ。『グルーヴメタル』やそこから派生した『ニューメタル』のいちスタイルとしても扱われてた。
◆ 00年代:
引き続き『ニューメタル』のいちスタイルとして扱われるが、メロディー/ヴォーカルパートの導入やインダストリアルやEBMとのクロスオーバーなど多様性が増した。日本でも『ラップメタル』の名称の使用が増える。
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