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【特集】ビギナーが最初に聴くべきヘヴィメタル|グルーヴメタル – 第1世代編

ヘヴィメタルライヴ中にメロイックサインを掲げるオーディエンスのイメージ グルーヴメタル

グルーヴメタル第1世代|Groove Metal 1st Generation

90年代最大のメインストリーム・メタルムーヴメント

グルーヴメタルは、90年代初期にアメリカで生まれた進化型ヘヴィメタルのひとつ。

90年代初頭に商業主義の権化グラムメタルのブーム収束してがオワコン化する一方、今度はそのカウンター的存在のはずだった初期スラッシュの大物バンドが路線変更でメジャー化、ヒットチャート入りする状況になります。

そんな状況の中、新世代のエクストリームミュージックとして脚光を浴びたのがグルーヴメタルというわけです。

ついには、全世界規模の歴史的メタルムーヴメントとして全ヘヴィミュージックシーン大きな影響を与えてこの時代の一大潮流となり、結果的に猫も杓子もグルーヴメタルという時代を迎え、様式美至上主義のメタル保守からは目の敵にされることになります。

当時、モダンヘヴィメタルラウドロックなどと称されていたグルーヴメタルは、後のニューメタルの直接的なルーツとなる存在でもあります。

基本的には、メロディを排したハードコアなスラッシュメタルに近いサウンドですが、アメリカらしくミドルテンポの楽曲が中心。
さらにスラッシュメタルのヘドバン/タテノリとは違って、ヨコノリで腰にくるボトムが効いたヘヴィな音にウネリのあるグルーヴが最大の特徴です。

シーンの中心となった最重要バンドは、PANTERA(パンテラ),HELMET(ヘルメット),WHITE ZOMBIEホワイトゾンビー,BIOHAZARDバイオハザードなど。
さらにやや通好みな存在として、PRONG(プロング),FUDGH TUNNEL(ファッジトンネル)なども見逃せません。

どのバンドも、独自に開発した個性的なヘヴィサウンドを持ち味としていて、シーンのパイオニアとして後続バンドのみならず現役ベテラン/中堅バンドにも大きな影響を与え、一大ムーヴメントを築いていきます。

グルーヴメタルシーンを牽引した代表的バンド

PANTERA|パンテラ

80年代から活動を続けていたPANTERA(パンテラ)は、グラムメタルからストリート感あふれるスタイルに転身、グルーヴメタルパイオニアとして頂点を極めます。
ムラが激しいバンドで後期には作品も雑になってしまいますが、初期の作品は歴史的な完成度で今聴いても勢いと熱量が伝わってきます。

Vo.のフィル・アンセルモは成功してからは一気にやる気をなくし、自分の趣味に近いドゥーム/ストーナーバンドDOWN(ダウン)SUPERJOINT RITUAL(スーパージョイント・リチュアル)の方に力を入れていて、呑んだくれるか適当なお遊びプロジェクトをやるような状態だったためメンバーと決裂して解散という結末を迎えます。

不幸なことに、その後フィル信者のファンにダイムバッグ・ダレル(Gt.)が八つ当たりで数撃され死亡するという事件が起こり、さらにダレルの実兄のヴィニー・ポール(Dr.)まで逝去したことで復活の可能性も潰えました。

HELMET|ヘルメット

HELMETは本来ニューヨークオルタナシーンのバンドで、ブレインのペイジ・ハミルトンは本格的にジャズを学びNYアバンギャルドにも通じる才人でもあります。

オルタナティブ色の強いジャンクでマニアックなサウンドから次第にメタリックな要素を強め、キャッチーなわかりやすさのあるサウンドに転身して、PANTERAと並ぶグルーヴメタルの代表的バンドと呼ばれるようになります。

そのサウンドは、一聴するとシンプルながら緻密に計算されつくされており、それでいて知性を感じさせるだけではなく、即効性のあるフィジカルな高揚感も併せ持っています。

世紀末に一度解散しますが00年代に再結成。その後は微妙に音楽性を変えつつもコンスタントな創作活動を継続中。

再結成後はポップ色とオルタナ色が強まったこともあり、全盛期のファンからの評価は芳しくありませんがクオリティは維持しています。

メタルのマッチョ感や虚仮威し感が苦手なリスナーでも楽しめる、「大人も聴ける知的でクールなグルーヴメタル」といった存在です。

Meantime
ハードロック¥1,935ヘルメット
Betty
ハードロック¥2,139ヘルメット
Aftertaste
ハードロック¥1,935ヘルメット

WHITE ZOMBIE|ホワイトゾンビー

WHITE ZOMBIEは、今では自身の名義のソロプロジェクトとして活動していて、むしろホラー映画監督としての活躍の方が知られているマルチクリエイター、ロブ・ゾンビが率いていたサブカル系グルーヴメタル/ヘヴィロックバンド。

初期のインディーズ時代は、得体の知れないローファイでジャンクなキワモノメタルバンドでしたが、メジャーデビュー作では驚くべき完成度の個性的なヘヴィグルーヴサウンド完成させます。

これによって一気に注目を集め、一躍MARLIN MANSONと並ぶサブカル/アート系メタルのカリスマとして人気者になります。

それでも日本では知る人ぞ知る存在でしたが、インダストリアル要素も取り入れたメジャー2作目ではキャッチーなわかりやすさが大幅アップ。ハイテンポな曲も増えたおかげでメタルファンからも支持されました。

ロブ・ゾンビはアルバムジャケットのイラストやアートワークを、手がけていることでも知られています。

BIOHAZARD|バイオハザード

BIOHAZARDはニューヨーク出身で、ハードコア寄りのストリート感あふれるグルーヴメタルバンド。

もともとニューヨークという街は、古くからメタル/ハードロックとパンク/ハードコアの両方に影響を受けたバンドが多く、スラッシュメタル時代にもメタルmeetsハードコアのクロスオーバーが盛んだった土地柄。

バイオハザードはグルーヴメタル時代が生んだ新世代クロスオーバーサウンドのパイオニアとして、ハードコアとメタル両方のファンの支持を集め、さらには数多のフォロアーも生み出してシーンを牽引し続けました。

さらに彼らは、現在まで続くメタルコアのルーツのひとつでもありますし、HIPHOP的なリズムやラップスタイルのVo.を取り入れた、ラップメタルの先駆け的なバンドでもあります。

ミュージシャンズ・ミュージシャン的グルーヴメタルバンド

PRONG|プロング

PRONGはニューヨークシーンで個性派のクロスオーバースラッシュとして活動をスタート、次第にヘヴィネスを強めグルーヴを取り入れたスタイルにシフトしていきます。

インダストリアル風味もある硬質でクールな質感と、ダンサブルな要素も感じさせるリズムが持ち味で、リミックス作品も早い時期から積極的に発表していました。

一聴すればわかる強烈な個性を持った独創的なバンドで、一般受けする派手さはないものの以前から根強いファンに支持され続けています。一時活動を停止するも短いブランクで復活、その後は安定した活動を続けています。

ミュージシャンからも非常に高い評価を集める実力派でもあり、その影響もあってか近年では再評価の機運も高まっています。

FUDGE TUNNEL|ファッジ・トンネル

FUDGE TUNNELは、NAPALM DEATH(ナパーム・デス),CARCASS(カーカス),CATHEDRAL(カテドラル)などそうそうたるメンツが名を連ねる、イギリスの名門エクストリームミュージックレーベル『EARACHE(イヤーエイク) RECORDS』に所属していた、数少ないUK出身のグルーヴメタルバンド。
オルタナティブ色も濃いストイックな音楽性と、シニカルかつポリティカルでマッチョ感の薄い文系センスが持ち味です。

メタルとしてはキャッチーなわかりやすさに欠けますが、米国産のヴルーヴメタルとも一線を画した、ウルトラヘヴィな圧力を持つサウンドは存在感抜群。

その活動こそ短期間でしたが、通好みなファンやミュージシャンからの評価は高く、中心人物のアレックス・ニューポートSEPULTURA(セパルチュラ)マックス・カヴァレラとのユニットNAILBOMB(ネイルボム)を始めとした数々のコラボレーションのみならず、プロデューサー、エンジニアとしても活動しています。

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