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【特集】ビギナーが最初に聴くべきヘヴィメタル|グルーヴメタル – 第2世代編

ヘヴィメタルライヴ中にメロイックサインを掲げるオーディエンスのイメージ グルーヴメタル

グルーヴメタル第2世代|Groove Metal 2nd Generation

第2世代の登場とグルーヴメタル戦国時代の到来!

90年代に入ると、初期にはギラギラしていたスラッシュメタルバンドも路線変更でメジャー化する一方、USメタルシーンではグルーヴメタルやグランジ系ハードロックが新世代の旗手としてもてはやされます。

アンダーグラウンドではデスメタルが盛り上がりを見せて、スラッシュメタルが獲得した「最高に過激な最先端の音楽」という勲章も錆び付いてきます。

若手/中堅のバンドを青田買いしていたメタル業界も路線変更を余儀なくされ、グラムメタルやハードロックバンドはグランジ化、スラッシュ/パワーメタル勢はPANTERA化でのサバイヴに邁進するという流れに突入するわけです。

実は難しいグルーヴメタル

グランジ化は売り上げはともかく楽曲面では比較的成功率が高かったのに対して、グルーヴメタル化は一部を除いてクオリティでもセールスでも軒並み爆死。生き延びたバンドもこの時代の作品は黒歴史扱いしていたりします。

疾走感や勢いでゴマカシがきかないグルーヴメタルは、実は優れたセンスや高度な作曲能力が必要な音楽という面もあるのです。
実際、グルーヴメタル第二世代として数多くのバンドが登場したにもかかわらず、そのほとんどが第一世代の丸パクリや単にスラッシュがスローダウンしただけのバンド、または意欲があってもセンスが追いつかないバンドばかりでした。

しかし、中には先行バンドのエッセンスをキッチリ消化して自分たちなりのスタイルを作り上げるケースもありました。
その筆頭がSEPULTURA(セパルチュラ)MACHINE HEAD(マシーンヘッド)というわけですが、それ以外にもユニークなバンドはいくつも存在していました。

第二世代のバンドは、初期ヴルーヴメタルとニューメタルやメタルコアなど次世代ジャンルとの間で、ミッシリングリンク化してしまったケースもありますが、改めて注目してみると掘り出し物もあって面白いでしょう。

SEPULTURA|セパルトゥラ

ブラジリアン・スラッシュメタル筆頭のSEPULTURAは、スラッシュからの転身組としては最も高い評価を得て実績を残したバンドです。

多くの後続バンドが単なるPANTERAもどきで終わっていたのに対し、SEPULTURAは他のオルタナティブ/ハードコア系のヘヴィミュージックなども参考にして、先行組のサウンドとも異なるスラッシュメタルを基調としたハイブリッドなグルーヴメタルを生み出しました。

その後ブラジルの民族音楽・ラテン音楽も取り入れ、トライバルメタル/エスノメタルのパイオニアとしてさらに幅広い支持を得ます。

のちにSEPULTURA本体とSOULFLY(ソウルフライ)に分裂しますが、どちらも現役で活動中です。

MACHINE HEAD|マシーン・ヘッド

MACHINE HEADはスラッシュムーブメントの末期に活動していた、VIOLENCE(ヴァイオレンス)ロブ・フリンが立ち上げたバンド。

基本はSEPULTURAに近い方法論ですが、グルーヴメタルの中ではメタル的な整合感が強いため、保守派のメタルファンからも高い支持を得ています。

どちらかというとANTHRAX(アンスラックス)にも通じる、時流に上手く乗っかって要領の良さでサバイヴするタイプのバンドで、次第にポーザー体質・いっちょかみ体質が露骨になってネタ扱いもされる存在になりますが、少なくとも初期の2作、特に1作目は完成度も高く一聴の価値はある好盤です

MARY BEATS JANE|メアリー・ビーツ・ジェーン

MARY BEATS JANEはスウェーデンのバンドで、デスラッシュ/ネオスラッシュの旗手としてスラッシュリバイバルにも貢献した、THE HAUNTED(ザ・ホーンテッド)の初代Vo.ペーター・ドルヴィングが在籍したことでよく知られています。

アルバム2枚のみの活動でしたが、グルーヴメタル第二世代としては本場アメリカを含めても他に類を見ない独自の存在感を放つバンドです。

ヘヴィなグルーヴメタルのみならず、THE ALMIGHTY(ジ・オールマイティ)ばりのヘヴィ・ロックンロール、ダークでサイケデリックなオルタナヘヴィロックといった要素まで併せ持つバンドですが、どこて切っても高クオリティ。

特にペーターの強烈なインパクトを持ったパワフルかつ変幻自在なヴォーカルは、このバンドに唯一無二の個性を与えています。

FACE DOWN|フェイスダウン

同じくスウェーデンのバンドで、こちらはTHE HAUNTEDの二代目Vo.マルコが在籍していました。

スラッシュムーヴメントでは取り残されていたスウェーデンですが、その後デスメタル寄りのデスラッシュ、スラッシィなグルーヴメタルといったネオスラッシュ勢が盛り上がりを見せました。FACE DOWNはその両方にまたがるバンドです。

MACHINE GOD(マシーン・ゴッド)と名乗っていたがMACHINE HEAD(マシーン・ヘッド)との名前被りで改名した」などという出来過ぎたエピソードもあり、実際その音楽性も通じるところがあります。

とはいえ、ゴシック的な要素やインダストリアル的な質感もあったり、THE HAUNTEDでは無機質なで直線的なスタイルのマルコも、ここでは表情豊かな歌唱スタイルを披露するなど、独自性もありクオリティでは水準以上です。

HATE SQUAD|ヘイト・スクワッド

HATE SQUADはドイツのヴルーヴメタルで、日本ではあまり話題になりませんが、今だにコンスタントな活躍を続ける息の長いバンドです。

スラッシュ/デス色の強いスタイルですが、ジャーマンバンドらしくUSバンドとは一味違うセンスが光ります。微妙に欧州的なクールさもあって、時々飛び出す印象的なフレーズやメロディが耳を引きます。

ハードコア色も強めでのちにメタルコア寄りの作風にシフトしていきますが、DIE KRUPPS(ディ・クルップス)アレック・エンパイアらドイツの大物が参加したリミックスアルバムもリリースするなどジャーマンバンドらしい先鋭性も持っていました。

意外なことに、パワーメタルバンドSargant Furyの元メンバー(Ba.)が加入してたりもします。

Katharsis
デスメタル / ブラックメタル¥1,681Hate Squad

Accu§er|アキューザー

Accu§erはスラッシュムーヴメント後期に登場したバンドで、スラッシュ勢としてはいち早くグルーヴメタル的な要素を取り入れていました。

彼らはあくまでスラッシュメタルとしての姿勢は保ったまま、その枠の中でヘヴィネスとグルーヴを強調したスタイルへとシフトしていったバンドで、安直にPANTERAのパチモノ的なサウンドに落ち着くバンドが多い中では珍しい存在でした。

結果、グルーグメタルでもありながらスラッシュメタル以外の何物でもないと言う、独自のスタイルに落ち着きました。そのサウンンドはテクニカル要素こそ薄いものの、むしろ初期のMESHUGGAH(メシュガー)などに近い感触があります。

いずれにせよ、ポリティカルな姿勢も含め他のスラッシュからの転向組とは一線を画した、硬派なスタンスを貫く稀有なバンドです。

意地を見せたベテランバンド!

サウンドのグルーヴメタル化は、スラッシュメタルなどの直近ジャンルのバンドだけでなくそれ以前から活動しているバンドも無縁ではいられませんでした。

多くの中堅/ベテランバンドも、あるものは積極的にあるものは必要に迫られてやむなくヘヴィ化を試みては爆死していきました。

そんな中で奇跡的な名盤を作り出したのがロブ・ハルフォードFIGHT(ファイト)ギーザ・バトラーG/Z/R。この2バンドだけは新世代バンドにも劣らない革新性の名盤を生み出していました。

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