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【Wikiに無い!】プログメタル紹介:第0世代-本家プログレッシヴ・ロック 編:重要バンド11選【ビギナー必見・必聴|ヘヴィメタルジャンル徹底解説】

ヘヴィメタルライヴ中にメロイックサインを掲げるオーディエンスのイメージ ジャンル解説
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メタル/ロックのみならすあらゆる音楽シーンに影響を与え続けている伝説的ムーヴメントプログレッシヴ・ロック!

プログレッシヴ・ロックは70年代に全盛期を迎えたロックのジャンルで、プログメタル(プログレッシヴ・メタル)つまりいわゆる“プログレ”の要素を持ったヘヴィメタルのルーツに位置する音楽。

プログレッシヴというのは「進歩的」という意味で、今までのロックにはない実験的な手法や音楽性を追求するバンドに対して使われている言葉です。

ここではプログメタルのみならずポストロック,ポストハードコア、エレクトロニカなど、全てのポピュラーミュージックシーンに今も影響を与え続けるプログレッシヴ・ロックバンドついて解説していきます。

もちろんプログメタルファンなら絶対にチェックしておきたいバンドや、プログレも聞いてみようと考えているメタルファン必聴のバンドも紹介します!

そもそもプログレ(プログレッシヴ・ロック)ってどんな音楽?

プログレッシヴ・ロックの代表的な手法としては、クラシック,ジャズ,民族音楽など他の音楽の融合、前衛音楽/実験音楽的な試み、楽曲の構成やリズムの複雑化、新しい楽器やテクノロジーの導入などなど…。

何か特定のスタイルや様式が決まっていたわけでなく、新しい実験的な要素さえあればプログレッシブ・ロックと呼んでOKだったのです。

しかし、わかりゃすく一般リスナーに受けが良い『テクニカルだけど叙情的でドラマティック』といった、特定のスタイルのみが注目を浴びて支持を集めひとつの様式となります。

真にプログレッシヴなバンドは、作品を重ねるごとに新たなスタイルを試みてゆきますが、中にはあえてその様式だけを踏襲するバンドも登場するようになります。
その結果、一般リスナーが「これこそまさにプログレ!」とイメージするプログレ像として定着したわけです。

英国プログレ5大バンド|プログレッシヴ・ロックの顔と言うべき代表的バンド

“英国プログレ5大バンド”とは、文字通りプログレッシヴ・ロック発祥の地イギリスを代表する5つの大物グループのことです。

バックグラウンドにある音楽やサウンドの方向性はバンドによってバラバラですが、全てのグループがそれぞれ一時代を築いた存在で、プログレッシヴなヘヴィメタルはもちろんあらゆる音楽シーンに幅広く影響を与えていいます。

KING CRIMSON|キング・クリムゾン

KING CRIMSONは、5大バンドの中でもヘヴィメタル的には最も重要なバンド。

時代によって音楽性を変え続けているバンドですが、1974年の7作目Red(レッド)に代表されるメタルクリムゾン期や90年代以降のメタル・ヌーヴォー期といったヘヴィメタル的なサウンドに接近した時期もあります。
5大バンドの中では最もヘヴィメタルに近いエッセンスを持ち、メタルシーンへの影響力も大きいバンドとも言えます。

特に90年代以降は、ネオプログレ,プログメタル,ポストロック/ハードコアシーンに、アネクドテンをはじめとして“クリムゾン・インスパイア”的なサウンドを持つバンドが続出しました。
また、代表曲の『21st Century Schizoid Man』は、VOIVOD(ヴォイヴォド)ENTOMBED(エントゥームド)などをはじめとして、最も多くメタル/ハードロックバンドにカバーされたプログレナンバーと言ってもいいかもしれません。

5大バンドの中では後年も常に先鋭的な現役感を漂わせていた、同時代的と鋭敏なセンスを持ったバンドです。

「In the Court of the Crimson King (Bonus Track Version)」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

「Red (Bonus Track Version)」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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PINK FLOYD|ピンク・フロイド

PINK FLOYDはサイケデリックで前衛的なアンダーグラウンド色の強いスタイルからスタートして、中期以降は叙情性がありながらメランコリックで甘過ぎず、スケール感大きい社会的でコンセプチュアルなバンドへ移行します。

技巧重視でもクラシカルでもないためメタルリスナーからは軽んじられがちなバンドでしたが、90年代以降はTIAMAT(ティアマト)TOOL(トゥール)などゴシック系やドゥーム/ストーナー系,オルタナティヴ系の先鋭的なメタルバンドに彼からの影響をサウンドに反映したバンドが数多く登場するようになります。
これによって、KING CRIMSONと並んでヘヴィメタルシーンへの影響が大きいバンドとして存在感を増しました。

意外にも5大バンドの中では、世界的なビッグバンドとして最も安定感のある活動を続けていました。

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EMERSON, LAKE & PALMER(ELP)|エマーソン・レイク・アンド・パーマー

EMERSON, LAKE & PALMERKING CRIMSONなどのプログレバンドで鳴らしたメンバーが集まった、トリオ編成のスーパーグループ的プログレバンドで、ELP(イー・エル・ピー)とも呼ばれています。

クラシック要素の強いシンフォニックロック的なバンドですが、いわゆるネオクラシカル系のわかりやすいスタイルではないことと、キーボードが中心となった作風ということもあって、ヘヴィメタルへの影響はさほど濃くは見られません。

数少ない例として、ジャーマンスラッシュバンドのMEKONG DELTA(メコンデルタ)が彼らに傾倒するシンパとして知られてており、Pictures At An Exhibition(展覧会の絵)のまるごとカバーというELPと全く同じ試みの作品も発表しています。

「Tarkus」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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YES|イエス

YESは、近年では代表曲Roundaboutがアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』の主題歌に使われたことで、改めて大きく注目を集めたバンドです。

特に絶頂期にあたる4thのFragile(こわれもの)と5thのClose to the Edge(危機)では、シンフォニックでテクニカルでダイナミック、さらにドラマティックで適度にポップという、まさにメタルファン含め一般的な音楽リスナーが想像するプログレイメージを体現したサウンドを作り出していました。

80年代にはニューウェーヴポップに接近したスタイルで再び大ヒットを飛ばし、ヒットチャート的な人気の面では最盛期を迎えます。

後述するGENESIS(ジェネシス)と並んで、ネオ・プログレバンドや初期のプログメタルバンドへの影響が大きいバンドです。

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GENESIS|ジェネシス

GENESISは、コスプレメタルのルーツでもある“かぶりもの王子”ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)が在籍していたバンド。
わかりやすいプログレサウンドで日本でも人気でしたが、良い意味でも悪い意味でもB級感が拭い去れなかったため、厳しいプログレファンからは「5大バンドの中では最弱!」と1枚も2枚も格落ちする存在と見なされ、彼らが除外されて4大バンド扱いされることも多々あります。

その反面、叙情的でドラマティックなサウンドとシアトリカルな演出に熱心なフォロアーが多く、80年代の英国ポンプロック/ネオプログレ系のバンドは、その多くが彼らの影響下にある“GENESISインスパイア系”でした。

バンドのプログレッシヴセンスを担っていたガブリエルが脱退〜ソロ転向でより先鋭的な活動を続ける一方、本体はフィル・コリンズ(Phil Collins)を中心にヒットチャート系のポップ職人バンドとして実力を発揮し、80年代は米国でもメジャーな活躍を続けていました。

「Selling England By the Pound」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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その他の重要プログレバンド|プログレッシヴ・メタルを語るのに欠かせない重要バンド

“英国プログレ5大バンド”はあくまで知名度とヒットの度合いだけで選んだバンドで、プログレッシヴ・ロックシーンで言えばあくまで氷山の一角に過ぎません。
出身地を問わず様々な音楽性を持ったバンドが、数限りなく存在してしのぎを削っていました。

そんな膨大で多種多様なバンドの中から、ヘヴィメタル的な音楽性を持ったバンドやヘヴィメタルと縁が深いバンドを紹介します。

VAN DER GRAAF GENERATOR|ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター

エキセントリックでシアトリカルな詩人ピーター・ハミル(Peter Hammill/Vo.&Gt.)率いるVAN DER GRAAF GENERATORは、英国のプログレ裏番長とも呼ばれる存在で、知的で詩的,叙情的で端正なスタジオアルバムと、凶暴で破壊的な顔を見せるライヴという2面性を持っています。

ライヴで聴けるソリッドでヘヴィなサウンドはヘヴィメタルにも通じるもので、半端なメタルバンドが裸足で逃げ出すくらいのエクストリームな攻撃性を感じさせました。

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ATOMIC ROOSTER|アトミック・ルースター

ATOMIC ROOSTERは、ELP(EMERSON, LAKE & PALMER)カール・パーマー(Carl Palmer[Dr.])が以前在籍していたことで知られる英国のバンドですが、ELPのサウンドとは全く異なり、BLACK SABATTH(ブラック・サバス)ともまたひと味違ったダークでヘヴィなサウンドで知られています。

のちにファンク色を強めてゆき75年に解散しますが、80年代にNWOBHMの影響もあってかヘヴィメタル色を強めたスタイルで復活して、マニアックなリスナーからは高く評価されます。

ドゥーム色が濃かった頃のゴシックメタルバンドPARADISE LOST(パラダイス・ロスト)が、代表曲Death Walks Behind You(デス・ウォークス・ビハインド・ユー)をカヴァーしていたことで、メタルシーンでも再評価されました。

「Death Walks Behind You」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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HAWKWIND|ホークウインド

MOTORHEAD(モーターヘッド)レミー・キルミスター(Lemmy Kilmister)が在籍していたことで知られる、英国のハードサイケデリック系プログレバンド。

スペースロックとも呼ばれる、ロックンロールをベースとしたドライヴ感とスペーシーで音響的なトリップ感溢れるサウンドが持ち味で、特にドゥームメタル/ストーナーロック系のバンド、サイケデリックなダンスミュージックは彼らから多大なインスパイアを受けています。

代表曲Brainstorm(ブレインストーム)をカヴァーしたMONSTER MAGNET(モンスター・マグネット)をはじめ多くのストーナー系バンドからカヴァーされていますし、CATHEDRAL(カテドラル)らドゥームメタルバンドにも彼らの影響が見られます。また、日本の人間椅子も一時期はHAWKWIND風のスペースロックナンバーがアルバムの定番曲となっていました。

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UNIVERS ZERO|ユニヴェル・ゼロ

ベルギーのUNIVERS ZEROは、室内楽(チェンバー・ミュージック)的な要素とそこで使われる管楽器や弦楽器を取り入れた、チェンバーロックと呼ばれる前衛要素の濃いプログレ一派を代表するバンド。

中でも彼らは“暗黒チェンバーロック”と呼ばれ、メタル期のKING CRIMSONにも通じるダークでヘヴィなサウンドが特徴で、ゴシックメタルやMESHUGGAH(メシュガー)に代表されるプログレッシヴなエクストリームメタルにも、彼らから大きな影響を受けたバンドが多く存在します。

かつてARKHAM(アーカム)NECRONOMICON(ネクロノミコン)というクトゥルー系のバンド名を名乗っていたことからも、メタル的暗黒趣味が伺えます。

中心人物のロジェ・トリゴーはのちにPRESENT(プレザン)を結成し、よりメタリックでヘヴィなスタイルを創り上げます。

Ceux du dehors
プログレロック / アートロック¥1,069ユニヴェル・ゼロ
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MAGMA|マグマ

MAGMAクリスチャン・ヴァンデ (Christian Vander) 率いるフランスのバンドで、コバイア語という架空の言語を使うコンセプトで知られています。

ジャズロック色が強い前衛的な楽曲と、ダーク&ヘヴィでサイケデリックな呪術的暗黒サウンドが特徴です。

彼らのサウンドは、ジェントと呼ばれるMESHUGGAH(メシュガー)やそのフォロアー達のスタイルの元ネタになったことでも有名で、それ以外のエクストリームなプログレッシヴ・メタル/ポストハードコアシーンにもその影響が強く見られます。

「Kobaia」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

「Attahk」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

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MAHAVISHNU OECHESTRA|マハヴィシュヌ・オーケストラ

MAHAVISHNU OECHESTRAは、MILES DAVI(マイルス・デイヴィス)のエレクトリック期のバンドで活躍していた超絶ギタリスト、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)が結成したジャズロック/フュージョン系のバンド。

ダイナミックかつスリリングで、テクニカルでありながら優美さすら感じるハードロッキンな超絶プログレサウンドが持ち味で、現在のプログメタルシーンやジャムロックシーンにも熱心な信奉者が多いカリスマ的バンドです。

インド文化/音楽に傾倒していたジョン・マクラフリンは、のちによりワールドミュージック/ニューエイジミュージック的な方向性に進み、そちらでも高い評価を得て幅広く活躍します。

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