【Wikiに無い!】ルーツ・オブ・ヘヴィメタル:最重要バンド4選&more紹介【ビギナー必見・必聴|ヘヴィメタルジャンル徹底解説】

ヘヴィメタルライヴ中にメロイックサインを掲げるオーディエンスのイメージ ジャンル解説

今につながるヘヴィメタルの基本的スタイルを作り上げたバンドといえば、これはほぼ満場一致でメタルゴッド率いるJudas Priest(ジューダス・プリースト)。これについては、ほぼ異論のはさむ余地がないところでしょう。

ところが、プレ・ヘヴィメタルとも言うべきそれ以前のルーツを遡るとなると、評論家やマニアの間でも意見が分かれることになります。

「はじめてヘヴィメタルバンドを名乗ったのはBOCだ!」
「ヘヴメタルという言葉をはじめて歌詞に使ったのはステッペンウルフだ!」
「ルーツを辿ればビートルズだってヘヴィ曲をやっていた!」
「〇〇〇〇ってバンドがいてねぇ…(ドヤ!…昨日知ったんだけど…)」

などなど、個人個人のヘヴィメタル観,メタル史観のぶつかり合いというよりも、もはやマニアのマウント合戦的な有様になってきてあまり生産的とは言えなかったりします。

もちろんこの記事も筆者の主観によるものではあるわけですが、それは承知であえて自戒もしつつヘヴィメタルのルーツ的なバンドをまとめてみました。

ヘヴィメタルサウンドに音楽的影響を与えたバンド達

ヘヴィメタルをそれまでのハードロックと異なる新世代のロックミュージックたらしめた要素は、“重さ”“速さ”“過激さ”“メタリックな質感”といったところですが、その中でも最も古くまで溯れるのは“重さ”でしょう。

古くはThe Beatles(ザ・ビートルズ)Animals(アニマルズ)Kinks(キンクス)Status Quo(ステイタス・クォー)などの初期ロックバンド。彼らのナンバーにも当時としてはもちろん、現在の感覚でもそれなりにヘヴィに感じられる曲が見られます。
ポップなイメージで知られるバンドでも、1曲くらいはヘヴィナンバーを持ってたりしたものです。

60年代後半からはCream(クリーム)Iron Butterfly(アイアン・バタフライ)Blue Cheer(ブルー・チアー)などの有名どころをはじめとしたヘヴィサイケやヘヴィブルーズなどヘヴィロックバンドの全盛期。ドゥームやストーナーの元ネタになっているウルトラヘヴィなバンドが、いちいち名前を挙げるのも面倒なくらい数多く誕生しました。

そして、ここから70年代前半にかけて、ヘヴィメタルにルーツを語るときに欠かせないハードロック/ヘヴィロックのビッグネームが続々登場します。

ルーツ・オブ・ヘヴィメタルの代表的バンド|サウンド編

ブリティッシュハードロックの2大巨頭

やはりブリティッシュ・ハードロックの2大巨頭と呼ばれる存在、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)Deep Purple(ディープ・パープル)は外せないでしょう。

LED ZEPPELIN|レッドツェッペリン

Led Zeppelinは様々な音楽要素を持つバンドで、メインストリームからオルタナティヴロック、さらにはブラックミュージックなどの非メタルあるいはアンチメタルな界隈でも人気が高いバンドです。
そのため、「ZEPをメタル扱いするな!」、「パープルはいらないからZEPはオレ達にくれ!」などと、自分たちのフィールドに囲い込もうとゴネる評論家や音楽関係者は後を絶ちません。

しかし、Led Zeppelinがヘヴィメタルのルーツのひとつであるのは確実。
特に「移民の歌」「アキレス・ラストスタンド」などの曲が持つ叙事的な世界観と勇壮でドラマティックなサウンドは、間違いなく今でいうエピックメタルに直結する、というかエピックメタルそのものと言ってもいいでしょう。

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DEEP PUEPLE|ディープ・パープル

Deep Purpleは歴史に残るキラーリフの数々、スピード重視の疾走感のある楽曲、クラシカル志向のギターヒーローの存在などでヘヴィメタルに大きな影響を与えました。

特に、リッチー・ブラックモア(Gt.)の影響で、ナルシスティックでテクニカルなカリスマ早弾きギターヒーローはヘヴィメタルでも一大潮流となり、「メタルにはメロディアスな早弾きギターが必須」といったトチ狂った様式美思想が広がる原因にもなりました。

ただし、Deep Purpleは早弾きギターと早弾きオルガンの二枚看板だったいうこともあり、ギターもそれほど悪目立ちしていません。

むしろ、「ハイウェイ・スター」「ファイヤー・ボール」「スピード・キング」「バーン」といった名曲の革命的な疾走感こそが、ヘヴィメタル〜スピードメタル〜スラッシュメタル〜デスメタルと高速化を続けたヘヴィメタルの原点として、クローズアップされるべきでしょう。

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英米二大元祖メタル、ブラック&ブルー

ヘヴィメタル直近のルーツ“元祖ヘヴィメタル”として必ず名前が挙がるのが、それぞれ英国と米国を代表するヘヴィ/ハードロックの二大巨神Black Sabbath(ブラック・サバス)Blue Öyster Cult(ブルー・オイスター・カルト)です。
この2バンドがヘッドライナーとなったライヴツアー「ブラック&ブルーツアー」にちなんでブラック&ブルーと呼ばれています。

BLACK SABBATH|ブラック・サバス

初期の第1期Black Sabbathは、今ではドゥームメタル/ストーナーロックの始祖として知られているように、ウルトラヘヴィなギターリフとヘヴィなサイケデリアを感じさせる、ディープなヘヴィネスが特徴でした。

そのため、第1期の頃のサウンドはヘヴィネス以外にメタルに直結する要素は少ないのですが、ヴォーカルにロニー・ジェイムス・ディオを迎えて音楽性を改めた第2期では、ジューダス・プリーストと並ぶ初期ヘヴィメタルの創設バンドとして独自のメタル様式美を作り上げ、メタル界を代表する顔役のひとつとなります。

そして、Black Sabbathからの影響として欠かせないのが、サタニズム的なイメージの強いオカルト/ホラー的なコンセプト。

過去のロックにも見られたモンスター映画的なキッチュなホラー感覚とは別種の、ダークでアングラ感・背徳感にあふれたイメージ戦略は、コンセプターのギーザー・バトラー(Ba.)主導で行われていました。
このイメージコンセプトはヘヴィメタルのパブリックイメージの定型となって、初期のヘヴィメタルから後のブラックメタルに至るまで受け継がれています。

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BLUE ÖYSTER CULT|ブルー・オイスター・カルト

ホラー映画の挿入歌として欠かせない「リーパー(死神)」や日本語ナレーション「リンジニュースヲモウシアゲマス…」で有名な「ゴジラ」で知られるBlue Öyster Cultは、初めて自らのサウンドをヘヴィメタルと呼んだバンドとされています。

そんな事情から元祖ヘヴィメタルと呼ばれることも多いですが、実際のところその音楽性はのちのヘヴィメタルサウンドとはちょっとイメージの異なるもの。

本来、彼らはパティ・スミスNYパンク勢などニューヨークアンダーグラウンドのアート/文化系人脈につながるバンドで、USメタルに多い脳筋系バンドとは一線を画した存在です。
初期のサウンドにしても、確かにヘヴィさ,激しさ,スピード感などヘヴィメタル的要素は満たしているものの、質感はむしろMC5やガレージロックなどに近いものでした。

その後はUKでのメタルムーブメントを意識しつつもそれに染まらず、ある種プログレハード/産業ロック的な計算ずくの硬質なポップさの中に、彼ら本来のダークな世界観,神秘性,クールな狂気を感じさせる独自のサウンドへと変化していきます。

オンリーワンすぎて追随するバンドが現れなかったため、ヘヴィメタルへの音楽的な影響というとあまりピンと来ません。むしろ、サウンド面よりも歌詞をはじめとしたその世界観の方にヘヴィメタルのルーツを感じさせます。

それは、当時のバンドのコンセプター兼詩人であるサンディ・パールマンによるところも大きいですが、当時はクールな最先端サブカルチャーだったSF小説やファンタジー小説、ラヴクラフトなどのホラー作家・詩人などの影響を反映させた世界観を作り上げていて、そういった手法は多くのヘヴィメタルバンドも受け継いでいます。

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