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【Wikiに無い!】ハードR&R(ロックンロール)紹介:ヘヴィメタルバンドによるロックンロールチューン【25選】!編【ビギナー必見・必聴|ヘヴィメタルジャンル徹底解説】

ヘヴィメタルライヴ中にメロイックサインを掲げるオーディエンスのイメージ

Contents

メタルもハードロックも全てはルーツミュージックから始まった!!ルーツが息づくメタルバンドのロックンロールチューンを再チェック!!

ここでは、著名なヘヴィメタル/ハードロックバンドの手によって作り出された、ロックンロール曲について解説します。

メタルシーンでも根強い人気のハード&ヘヴィなロックンロール!!

MOTORHEADあたりに端を発したハード&ヘヴィなロックンロールは、ヘヴィメタル/ハードロックのいちスタイル…あるいはその近縁ジャンルとして、シーンの最前線に配置しないものの、常に一定数のバンドが存在していました

90年代にはグランジやメロコア(メロディックパンク)ブーム、ガレージロックリバイバルなどが起爆剤となって、さらにヘヴィ&ハードに換骨奪胎を重ねた新世代バンドが続出し、行ってのシェアを獲得するまでになります。

ロックンロールのはヘヴィメタルのルーツ!?

根本的な話をするなら、そもそもロック/ハードロック自体がアメリカンルーツミュージックであるブルーズやロックンロールなどの黒人音楽を元にして生まれた音楽でした。そして、そこからの派生系/進化系であるヘヴィメタルも例外ではありません。

中でも、JUDAS PRIESTに代表される、ハードロックから直接進化を遂げた最初期のヘヴィメタルバンドは、その影響を色濃く残していました。ストレートなロックンロールをレパートリー持ち、アルバムに加えることも少なくありませんでしたし、ロックンロールのスタンダードをカバーするケースも見られました。

ルーツを葬り去りさらなる純化を遂げたヘヴィメタル!?

その後ヘヴィメタルは、続々登場した後続バンドにより後から加えられた特徴的な要素だけが孫引きされて継承されてゆき、ロックンロール/ブルーズなどのルーツミュージッックの影響を払拭。いわゆる“様式美化”が大進行することとなります。

ある種の純化を繰り返すことで、過去に無い特異なサウンドにたどり着いた進化系サウンドとして認められる反面、ルーツ至上主義者などの一部の層からは、黒人文化へのリスペクトを欠いた“ホワイトウォッシュ”に近いものとして批判されることもありました。

そこからは、叙情的メロディや早弾きギターソロ、クラシカル/シンフォニックテイストやなどの様式美の継承に固執する一派と、よりエクストリームな進化を追求してさらなる先鋭化を重ねる一派に分かれて活動を続けてゆきます。

ロックンロール・キャン・ネヴァー・ダイ!?

しかし、前述のとおりメタルシーンの新世代バンドの中にも、ロックンロールベースのスタイルを選択するバンドは少なからず存在していました。

80年代のグラムメタル/LAメタルには、ロックンロール色の強いバンドが少なくありませんでしたし、パンク/ハードコアをルーツに持つバンドにもその傾向はありました。
スラッシュからデスメタルへと進化を続けるエクスとリームメタルの中からも、飽和状態となったシーンに対するカウンターとして、先祖返り的にロックンロール/ブルーズなどのルーツミュージックを取り入れるバンドが登場したことは別記事でも語ったとおりです。

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JUDAS PRIEST|ジューダス・プリースト

メタルシーンの盟主JUDAS PRIESTは、原初のメタルバンドらしくルーツミュージックをベースとしており、最初期はロックンロールナンバーも持ち曲にしていました。純化されたヘヴィメタルサウンドを確立した後も、ロックンロールのスタンダードナンバーをカバーするなど、ルーツへのリスペクトを欠くことはありません。

IRON MAIDEN|アイアン・メイデン

ヘヴィメタル/ハードロックの“ニューウェイヴ”の名にふさわしい、パンキッシュな新世代サウンドを展開していた初期のIRON MAIDEN。彼らもまた、ストレートなロックンロールチューンこそ定番化していなかった、そのサウンドの端々にルーツミュージックの影響を感じさせていました。

BLACK SABBATH|ブラック・サバス

80年代にドゥームロックから脱却して、ヘヴィメタルのひとつの様式を確立した第二期以降のBLACK SABBATH。本来がヘヴィブルーズバンドとしてスタートした大ベテランだけに、ルーツミュージックは体に染み付いくどころか血肉になっており、ロックンロールもその基盤のひとつでした。

RAINBOW|レインボウ

ディオとブラックモアという英米の様式美王が集結したこともあって、様式美の権化というイメージが強いRAINBOWですが、その実、両者ともルーツミュージックを大きなバックボーンに持つ人物。ロックンロールチューンも得意としており代表曲にもなっています。

THIN LIZZY|シン・リジー

メタラーにとっては、NWOBHMギターヒーローのジョン・サイクスを迎えたメタルアルバム、“Thunder and Lightning”の印象だけが強いTHIN LIZZY。しかし、本来はLED ZEPPELIN同様に元祖ミクスチャーとも呼ばれる多彩な音楽性を持ったバンド。当然のようにロックンロールなどのルーツミュージックも欠かせない要素でした。

SAXON|サクソン

現在は、エピックメタル的様式美の濃厚なドラマティック・マッチョメタルを展開しているSAXONですが、最初期はブリティッシュロックに根ざしつつもMOTORHEADの影響をも反映した、ハードなバイカー・ロックンロールを得意としていました。

RAVEN|レイヴン

スピードメタルの元祖ともされるRAVENは、NWOBHMシーンでも特にパンク/ハードコアからの影響が濃厚だったバンドのひとつ。特に最初期は、パンク由来のロックンロールテイストが全面に押し出されていました。

SAMSON|サムソン

のちにIRON MAIDENの顔となる、ブルース・ディッキンソンが在籍していたNWOBHMバンドのSAMSON。IRON MAIDEN以上にロックテイストの強い作風を持ち味としており、ロックンロール色の濃いナンバーもレパートリーに持っていました。

DIAMOND HEAD|ダイアモンド・ヘッド

スラッシュメタルのルーツのひとつでもある、NWOBHMシーンの稀代のリフメイカーDIAMOND HEAD。周知のとおりLED ZEPPELINからの影響が濃厚なバンドで、変則リフのファストチューンでも、ブルーズやロックンロールを基調とした独自のメタルサウンドを構築していました。

ANGEL WITCH|エンジェル・ウィッチ

NWOBHMシーンでも、アングラテイストがきわだつダークなヘヴィメタルサウンドで異彩を放ったANGEL WITCH。そんな彼らも、初期にハードロック寄りで、ロックンロールベースの疾走曲も手札のひとつでした。

DEMON|デーモン

NEOBHMバンドのDEMONは、そのバンド名とホラーテイストなジャケットから、サタニック/オカルティックメタルのイメージを持たれがち。しかし、実のところは、かなりロックンロールテイストが強めのハードロックからのスタートでした。

次ページでは各国のメタルバンドのロックンロールチューンを紹介!▼リンクはページ下!▼

独・米・北欧…各国バンドのロッキンナンバー:【13選】を紹介

SCORPIONS|スコーピオンズ

60年代から続くキャリアを持つ、元祖ジャーマンメタルのSCORPIONS。メタル創世記にはすでにベテランだっただけに、ルーツミュージックを背景に持っているのは当然のことで、ドライヴィンなロックンロールもお手のものでした。

ACCEPT|アクセプト

今では、有名クラシックのフレーズを端々に織り交ぜた、ネオクラシカルサウンドのイメージが強いACCEPT。本来は、70年代から続く老舗バンドであり、最初期においてはロックンロールベースのサウンドも定番となっていました。

MICHAEL SCHENKER GROUP|マイケル・シェンカー・グループ

元祖メタルギターヒーロー的存在のひとりマイケル・シェンカーは、MICHAEL SCHENKER GROUP結成以前の10代の頃から、SCORPIONSやUFOなどでキャリアを積んだベテラン。当然、ロックンロールも守備範囲で、サウンドのバックボーンにありました。

RIOT|ライオット

アメリカンヘヴィメタルのパイオニアであるRIOT。後にヨーロピアンヘヴィメタルに近いスタイルへと接近してゆきますが、アメリカンハードロックを基調としたバンドだけに、本来は、欧州的叙情サウンド以上にロックンロールテイストが濃厚な作風でした。

DIO|ディオ

RAINBOWから第二期BLACK SABBATHを経てDIOを結成したロニー・ジェイムズ・ディオは、よりヘヴィメタル様式をブラッシュアップしてゆきますが、根底にあるルーツミュージック/ロックンロールのソウルを失うことはありませんでした。

W.A.S.P.|ワスプ

メタル的ケレン味のかたまりの、グラムメタルシーンの異端児W.A.S.P.。シーンの中でも特にアメリカンメタルを体現していた存在ですが、当然のようにアメリカンハードロックがベースにあり、ロックンロールもその音楽性の重要なエッセンスとなっていました。

TWISTED SISTER|ツイステッド・シスター

TWISTED SISTERは、USグラムロックの中でも特にメタル色の強いバンドのひとつ。しかし、本来が70年代グラムロック出身のベテランだけに、ロックンロールベースの曲やポップチューンも得意。その中には、メロコアシーンにまで大きな影響を与えた曲もありました。

DOKKEN|ドッケン

デビュー当初はヨーロッパを主戦場としており、USグラムロックの中でも欧州的叙情性の強いサウンドで知られるDOKKEN。そんな彼らも、シーンの中で古参だけあって、サウンドのバックボーンには当たり前のようにロックンロールがありました。

MANOWAR|マノウォー

エピックメタルの帝王として、マッチョなファンタジー道を邁進するMANOWAR。しかし、ニューヨークパンクTHE DICTATORSのロス・ザ・ボスが結成メンバーであり、その初期にはその中核にいたこともあって、ロックンロールテイストのナンバーも得意としていました。

KROKUS|クロークス

スイスメタルシーンの最古参KROKUSは、70年代から活動をスタートした老舗だけあって、初期はルーツロック色の強いハードロック/ヘヴィロックを展開。ヘヴィメタルサウンドに移行した後も、ロックンロール色の強い作風を基調としていました

MERCYFUL FATE|マーシフル・フェイト

オカルティックでドゥーミィな、ダークメタルサウンドで知られるデンマークのMERCYFUL FATE。しかし、その最初期においては、存在感ありすぎのヴォーカルを除けば比較的オーソドックスなヘヴィロックで、ロックンロールテイストも見られました。

TNT|ティー・エヌ・ティー

80年代のグラムメタル全盛期に、ドリーミーなフラワーメタルで一世を風靡したノルウェイのTNT。しかし、それは世をしのぶ仮の姿。本来は、その名が象徴する通りAC/DCの影響下にあるヘヴィロッキンなバンドでした。むしろ再結成後の方が実態に近かったわけです。

SILVER MOUNTAIN|シルヴァー・マウンテン

美メロ重視のドラマティックなスピードメタルという、北欧メタルの代表的スタイルを持つ、スウェディッシュ・メロディックメタル黎明期の名バンドSILVER MOUNTAIN。ネオクラシカルなキーボードに誤魔化されがちですが、類型的様式美が確立される以前のバンドだけあって、基盤となるのはロックンロール色も漂うハードロッキンなサウンドでした。

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