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★ DREAM THEATER(ドリーム・シアター) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|音楽エリートが集結したアリーナ級アカデミック・プログレメタル!!…必聴アルバムは?

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Contents

  1. 名門バークリー卒業生によるアカデミックでテクニカルなメタルサウンドを武器に、プログレメタルをアリーナロックにまで押し上げてシーンをリードしたプログレメタルBIG4の筆頭グループ!!
        1. DREAM THEATERはプログレ・メタル!?
        2. プログレメタルの元祖とBIG4!?
        3. 様式美プログレメタルでブレイク!?
        4. USプログレハードの正統後継者!?
        5. 音楽エリートによるアカデミック・メタル!?
        6. DREAM THEATERのバンド体制は!?
  • DREAM THEATER|ドリーム・シアター|DISCOGRAPHY
    1. When Dream and Day Unite|ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト
    2. Images and Words|イメージズ・アンド・ワーズ
    3. Awake|アウェイク
    4. A Change of Seasons|ア・チェンジ・オブ・シーズンズ
    5. Falling into Infinity|フォーリング・イントゥ・インフィニティ
    6. Metropolis Pt. 2 : Scenes from a Memory|メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー
    7. Six Degrees of Inner Turbulence|シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス
    8. Train of Thought|トレイン・オブ・ソート
    9. Octavarium|オクタヴァリウム
    10. Systematic Chaos|システマティック・ケイオス
    11. Black Clouds & Silver Linings|ブラック・クラウズ・アンド・シルヴァー・ライニングズ
    12. A Dramatic Turn of Events|ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ
    13. Dream Theater|ドリーム・シアター
    14. The Astonishing|ジ・アストニッシング
    15. Distance over Time|ディスタンス・オーバー・タイム
    16. A View from the Top of the World|ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド
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  • 名門バークリー卒業生によるアカデミックでテクニカルなメタルサウンドを武器に、プログレメタルをアリーナロックにまで押し上げてシーンをリードしたプログレメタルBIG4の筆頭グループ!!

    DREAM THEATERのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

    DREAM THEATER(ドリーム・シアター)は、アメリカ合衆国はニューヨークを拠点とするヘヴィメタル・バンド。
    日本では「ドリムシ」の愛称で親しまれています。

    DREAM THEATERはプログレ・メタル!?

    DREAM THEATERは、「プログレッシヴ・メタル(=プログレ・メタル/プログ・メタル…以下プログレ・メタル)」とカテゴライズされています。

    プログレ・メタルは、ヘヴィメタルに「プログレッシヴ・ロック(以下プログレ)」の音楽性や手法などの特徴を取り入れたスタイルを指すジャンル。

    現在のプログレ・メタルの定義は、周辺ジャンル/近縁ジャンルを取り込んだジャンルの再定義や、スタイルの多様化による細分化と拡散が広がっていますが、DREAM THEATERはそれらのムーヴメントの起点に当たる第一世代の一角と見なされています。

    プログレメタルの元祖とBIG4!?

    ヘヴィメタルのメインストリームにおいては、DREAM THEATERの登場以前にも広義的なプログレ・アプローチを展開するグループはいくつか存在しており、〈QUEENSRŸCHE(クイーンズライク)〉,〈FATES WARNING(フェイツ・ウォーニング)〉,〈CRIMSON GLORY(クリムゾン・グローリー)〉などがその代表格として挙げられます。

    DREAM THEATERはそれらパイオニア勢の中では最後発のグループですが、90年代初期〜中期にかけてのメタルシーンにおけるプログレ・メタルのブームにおいては、火付け役ポジションでして活躍し、90年代以降の本格的ムーヴメントを牽引してきたフラッグシップ的グループと見なされています。

    それらの、シーンにおける影響力の大きさや商業的な成果などの功績を加味し、上記のパイオニア勢と共に「プログレ・メタルBIG4(四天王)」などと並び称されることもあります。

    様式美プログレメタルでブレイク!?

    DREAM THEATERの音楽性は、「プログレ・メタル」の名称のとおりヘヴィメタルとプログレをミックスしたスタイルが最大の特徴。

    「プログレ・メタルBIG4」をはじめとした第一世代の多くが、ドラマティックで大仰な音楽性や、コンセプトアルバムなどの形態を好みながらも、基本的にはオーソドックスなヘヴィメタル/ハードロックの枠を超えませんでした。

    DREAM THEATERはデビュー当初その傾向がありましたが、次第にプログレ寄りの技巧性の強いテクニカルな要素を強めると同時に、パワーメタルやスラッシュメタルを通過した世代ならではの、同時代性を意識したアグレッシヴなサウンドも押し出すようになります。

    USプログレハードの正統後継者!?

    DREAM THEATERの基本的な手法は、70年代中期から末期にかけてアメリカを中心にムーヴメントを成したハードロックとプログレのクロスオーバー、「プログレハード」の手法をそのままヘヴィメタルへと置き換えたもの。

    その「プログレハード」の中でも、DREAM THEATERは特にカナダの〈RUSH〉などから強い影響を受けているとされており、音楽性や手法にもそれが反映されています。

    また、DREAM THEATERのブレイク以降〈RUSH〉や〈KANSAS〉らのベテランが再び脚光を浴び、『マグナカルタ』レーベル所属バンドに代表される次世代グループが続出するなど、DREAM THEATERの躍進による「プログレハード」シーンへの波及効果は絶大なものでした。

    音楽エリートによるアカデミック・メタル!?

    DREAM THEATERは、アメリカの名門音楽学校「バークリー音楽大学(旧音楽院・以下バークリー)」の卒業生を中心に結成されていることで有名です。

    特にジャズに強いバークリーは卒業生もその界隈に集中していますが、ロック/メタルのシーンにも少なからず入り込んでおり、代表例には〈スティーヴ・ヴァイ〉〈ジョー・スタンプ〉などが挙げられます。

    イメージの問題からか、メタル界隈では音大卒を積極的に公言しない傾向もある中、DREAM THEATERはそれを優越性として対外的なセールスポイントにも用いると同時に、アカデミックな音楽理論に根ざした作曲メソッドで構築した、整合感の強い作風を打ち出していました。

    音楽性やコンセプト,アティチュードに対して低俗で幼稚と揶揄されがちで、コンプレックスとなっているケースも多いことから、何かと権威主義に陥りがちな傾向もある一部のメタルリスナーにとっては、DREAM THEATERはそれを補完する福音とも呼べる存在ともなり、それがカリスマの座にあり続ける一助ともなっています。

    DREAM THEATERのバンド体制は!?

    DREAM THEATER、ジャンルにおける傾向やキャリアの長さやに対して、比較的ラインナップは安定しています。

    バンド創設以来メンバーのジョン・ペトルーシ(Gt.)、ジョン・ミョング(Ba.)、マイク・ポートノイ(Dr.)はデビュー以来の不動のラインナップでしたが、2010年のバンドの中核だったポートノイの脱退をうけてマイク・マンジーニが後がまに収まり、それ以降は固定されています。

    ヴォーカルは、2ndアルバムからジャームズ・ラブリエがその座にいますし、初期には安定しなかったキーボードも、1999年のジョーダン・ルーデス就任以降は変化はありません。

    なお、脱退したマイク・ポートノイは、DREAM THEATER在籍時よりいくつかのプロジェクトを並行して展開しており、脱退後はそれらのグループでの活動を中心としています。

    次ページはDREAM THEATERのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

    DREAM THEATER|ドリーム・シアター|DISCOGRAPHY

    When Dream and Day Unite|ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト

    オリジナルアルバム – 1作目 (1989年)

    日本では、かろうじてオリコンチャート下位に滑り込むという、一応の結果を残しているものの、次作がブレイクスルーでこの時期は無名バンドに過ぎなかったことや、現在のフロントマンを務めるジェームズ・ラブリエが就任前ということもあって、何かと過小評価の著しいデビューアルバム。

    テクニカルな要素を取り入れたドラマ性の強い作風を展開しているものの、プログレ様式には傾き過ぎておらず、楽曲の軸をオーソドックスなパワーメタル/ヘヴィメタルに置いており、スラッシュメタルの影響により適度なアグレッションも加味されています。

    過渡期の1枚という側面は確かにありますし、プログレ・テイストを期待するリスナーが多い以上、それがやや控えめな本作に対する反応がばらつくのも、やむを得ないかもしれませんが、ヘヴィメタル本来の原初的ダイナミクスとカタルシスを最大限に味わえるという点においては、DREAM THEATERのカタログ中でも突出したアルバムに仕上がっています。

    高い技術と理論を有するとはいえ、音楽的には特に前衛的/先進的な志向性で新しいものを生み出せるわけでもなければ、超絶技巧が芸として成立する作風でもないいDREAM THEATERにとっては、ここでのアプローチこそが最も力を発揮できるもので、それ以上を求めた結果が後の迷走/停滞なのでしょう。

    代表作とされて人気の高い『Images and Words(2nd)』の影に隠れがちですが、「テクニカルなプログレ風味をまぶしたドラマティックかつアグレッシヴなヘヴィメタル」としては、間違いなく本作こそがベストといえます。

    |メタル度:★★★★★
    |プログレ度:★★☆☆☆
    |叙 情 度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★★☆
    |総合評価:★★★★★

    殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

    Images and Words|イメージズ・アンド・ワーズ

    オリジナルアルバム – 2作目 (1992年)

    一般的に、DREAM THEATERにとっての最高傑作であり代表作とされ、圧倒的なファン人気を誇るアルバム。
    日本だけでなく本国アメリカなどでも人気に火が付いたブレイクスルーでもあり、セールス面でもダントツの結果を残しています。

    ここでは、パワー/スラッシュ・メタル由来のアグレッションとダイナミクスは一気に減退。
    大仰なドラマ性と叙情性、そして、ジャズの素養も盛り込んだ変則的なリズムや手の混んだ展開などのプログレ的な技巧性という、メタルとプログレの両界隈に共通する二極化した人気様式美の追求のみに心血を注がれています。

    その結果、『1st』のテクニカル&ドラマティックなパワーメタル/ヘヴィメタルから、古典的なプログレハードをメタルサウンドに置き換えたようなスタイルへと移行しており、前作の持ち味だったアグレッシヴなサウンドとヘヴィメタル本来のカタルシスは得られなくなりました。

    とはいえ、この「オールドスクールな様式プログレ風味と軽いメタルサウンドで味付けした大仰なハードロック」という枠の中でならば、極上クラスといえる出来栄えを達成した結果、メタル史上に残る名盤と崇められるまでの名誉を得ており、そのやや度が過ぎるようにも感じる絶賛の嵐も一概に過大評価と断ずることはできません。

    ただし、「プログレ」をどう定義するのか?によって評価に大きなブレが生じる部分だけは、どうあがいても逃れようのないところ。

    プログレメタルを、焼き直し上等の“様式プログレ風味メタル”でなく、“プログレスするヘヴィメタル”と定義し、その条件を満たす独創性/先鋭性を持ったアーティスティックな逸品を求めるならば、他の選択肢を考慮するのが賢明です。
    本作と同時代ならば、まさに最先端にあった変態的なテック・スラッシュやテック・デス、ストレンジ&エクスペリメンタルなオルタナ・メタルのシーンを探るべきで、その方が遥かに有意義な探求となることは確実です。

    また、ヘヴィメタルとしてのDREAM THEATERを求めるのであれば、前作『When Dream and Day Unite(1st)』か『Train of Thought(7th)』にあたったほうが、満足ゆく結果を得られることでしょう。

    |メタル度:★★★☆☆
    |プログレ度:★★★☆☆
    |叙 情 度:★★★★☆
    |ヘヴィネス:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    殿堂入り 代表作 入門盤

    Awake|アウェイク

    オリジナルアルバム – 3作目 (1994年)

    前作のヒットを受けて「プログレメタル」の旗手へと祭り上げられるなど、そのキャリア上でも最も脂が乗って輝いていた時期にリリースされるも賛否両論を呼び、人気にブレーキが掛かる結果も生んだアルバム。

    その理由はもちろんこの時期の恒例だったお馴染みの“アレ”…、つまり、90年代前半のヘヴィ&ハード界隈における2大トレンド、“ダブルG”こと「グランジ」&「グルーヴ」を取り入れて、90年代型ヘヴィサウンドへとアップデートされた作風の変化に対するアレルギーというやつです。

    ソリッドなメタル・テイストとアグレッションが減退した前作でしたが、それでもオールドメタラー好みのフラッシーなゴージャス・サウンドで、ファンの琴線をブリブリに弾きまくっていました。
    それに対して、本作は、ダークな色合いの濃いややオーガニックなヘヴィサウンドと、グルーヴ・テイストの強いダウンテンポ主体の作風という、わかりやすい派手さやケレン味の薄いやや通好みともいえる仕上がりです。

    実のところ、それらの新たなアプローチも結局はトレンドを横目で見た後追いに過ぎず、とても「新時代のプログレメタル進化系」など呼び得る代物ではありませんが、それでも、少なくとも前作よりは野心的と思わせる一面はありますし、これ以降とは異なり聴き手に余韻を刻むフックを持った曲も見られます。

    そのため、これ以降に揶揄されがちとなる“演奏技術発表会”状態は回避できていますし、個々の楽曲単位のメタル/ロックとしての魅力と技巧性のバランスが取れているのはここまで…という意味でも、前2作と並んで代表作の一角を占めるに値する1枚で、根強い支持が絶えなかった結果か近年では再評価の傾向もあります。

    |メタル度:★★★☆☆
    |プログレ度:★★★★☆
    |叙 情 度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★★
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★★

    殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

    A Change of Seasons|ア・チェンジ・オブ・シーズンズ

    ミニアルバム:EP ( (1995年)

    Falling into Infinity|フォーリング・イントゥ・インフィニティ

    オリジナルアルバム – 4作目 (1997年)

    Metropolis Pt. 2 : Scenes from a Memory|メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー

    オリジナルアルバム – 5作目 (1999年)

    Six Degrees of Inner Turbulence|シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス

    オリジナルアルバム – 6作目 (2002年)

    Train of Thought|トレイン・オブ・ソート

    オリジナルアルバム – 7作目 (2003年)

    メタル色の強さという点においては、デビュー作の『When Dream and Day Unite(1st)』と双璧とも呼び得るアルバム。

    いくぶんスラッシーながらも、オーソドックスなパワーメタル/ヘヴィメタルを軸としていた『When Dream 〜』に対し、こちらは、やや出遅れ気味ながら同時代的な90年代以降のトレンド・メタルを強く意識したスタイルで、雑に例えるなら『Awake(3rd)』を思い切りメタル寄りかつややエクストリームに仕上げた……といったところ。

    往年の疾走感のあるファストチューンは無く、グルーヴメタルからニューメタルにかけてのダウンテンポ主体のヘヴィサウンドを軸とした作風となっており、併せて、〈TOOL〉や〈MESHUGGAH〉に代表される90年代以降の次世代プログレメタルも大々的に取り込んでいます。
    ただし、DREAM THEATERの敬愛する〈METALLICA〉の人気作、『メタルマスター(3rd)』『メタルジャスティス(4th)』あたりに原点を求められる曲も多く、それら新旧ヘヴィサウンドの調合も無難ながら比較的上手く処理できています。

    初期作品ほどのフックも無ければ、技巧性が超絶変態芸として成立するでもなく、プレイヤーや音楽リテラシーを有するリスナーに一目置かれるだけに終止しがちな3rd以降の彼らにしては、一般メタラーに対してもフレンドリーな間口が広い仕上がりと言えるでしょう。

    正直なところ、楽曲単位で見ると初期3作のようなフッキーでアンセミックなパワーには乏しく、キラーチューンと呼べるほどの曲は皆無。
    個々の楽曲そのものの魅力のみで勝負するには力及んでいませんし、かといって、アルバムオリエンテッドに捉えても評価の上乗せがあるわけでもありません。
    とはいえ、ヘヴィメタル本来のアグレションとダイナミクスの力は大きく、ただそれだけでも、本作を最後まで聴き通させる程度には十分の効果を上げています。

    |メタル度:★★★★★
    |プログレ度:★★☆☆☆
    |叙 情 度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★★
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    代表作 賛否両論

    Octavarium|オクタヴァリウム

    オリジナルアルバム – 8作目 (2005年)

    Systematic Chaos|システマティック・ケイオス

    オリジナルアルバム – 9作目 (2007年)

    Black Clouds & Silver Linings|ブラック・クラウズ・アンド・シルヴァー・ライニングズ

    オリジナルアルバム – 10作目 (2009年)

    A Dramatic Turn of Events|ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ

    オリジナルアルバム – 11作目 (2011年)

    Dream Theater|ドリーム・シアター

    オリジナルアルバム – 12作目 (2013年)

    The Astonishing|ジ・アストニッシング

    オリジナルアルバム – 13作目 (2016年)

    Distance over Time|ディスタンス・オーバー・タイム

    オリジナルアルバム – 14作目 (2019年)

    A View from the Top of the World|ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド

    オリジナルアルバム – 15作目 (2021年)

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