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★ JOURNEY(ジャーニー)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ポップなメロディックロックで覇権を握り80年代のアイコンとなったアメリカン・プログレバンド!!…必聴アルバムは?

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ハードロック生まれプログレ育ちのUSプログレハード・バンドはプロデューサーの手で産業ロックシーンでトップのアリーナバンドに成り上がり、80年代を象徴するキラーチューンを連発したレジェンドグループに!!

JOURNEYのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

JOURNEY(ジャーニー)は、アメリカ合衆国のサンフランシスコで結成されたアリーナロック/ポップロック・グループ。

JOURNEYはアメリカ版プログレッシヴ・ロック!?

現在こそポップでメロディアスなアリーナバンドとして知られるJOURNEYですが、デビュー当初の音楽性は、英国を中心に栄えたプログレッシヴ・ロック影響下にあるものでした。
それをベースに、アメリカン・ハードロックやルーツ・ミュージックをと組み合わせるなどして、アメリカンなローカライズを施したスタイルでした。

同時期に栄えたそれらのグループの音楽性は、近年では新世代プログレ全般を指す『ネオプログレ』としても扱われていますが、日本ではその音楽性/地域性から『アメリカン・プログレハード』というジャンル名で通っています。
初期のJOURNEYは、その一派を代表するグループのひとつに数えられていました。

プログレから産業ロックへ!?

80年代中期に盛り上がりを見せた『アメリカン・プログレハード』のムーヴメントは、70年代末期には終息を迎えます。

その渦中にあったグループの多くは、アリーナロックや産業ロックなどと称される、一般大衆をターゲットとしてレコード会社のマーケティング主導でつくられた、コンパクトで耳なじみの良いポップロック/ロックバラード主体のサウンドへと移行してゆきますが、JOURNEYも例外ではありませんでした。

キャッチーなポップなサウンドで時代の顔に!?

アリーナロック/産業ロックへの転向には批判もありましたが、セールスだけに限ってはこれが功を奏します。

そのキャッチーなポップチューンは、ラジオだけでなくケーブル・テレビでの音楽番組でもPVがヘヴィローテーションされて人気を博し、大規模なヒットとなります。

これによって、80年代の米国メインストリーム・ロックを象徴する、時代の顔ともいえるグループのひとつとして、後年の80年代アンソロジーなどにも確実に顔を並べる存在になりました。

敵はグランジ/オルタナティヴ!?

JOURNEYは、80年代にはメインストリームの第一線で活躍し、ヒットチャート上位の常連となっていました。

しかし。露骨な商業主義にアンチの立場をとるオルタナティヴ・ロックやグランジにの台頭により、彼らを含む80年代のポップロック・バンドに逆風が吹いたことで失速。
オルタナティヴ・ロックが全盛を極めた1990年前後の時期…1987年〜1995年までの間は活動休止状態にありました。

ユーチューバーをメンバーに迎えて仕切り直し!?

活動再開の際には比較的好調な再スタートを切ったものの、ヴォーカリストが負傷や病気で相次いで脱退するというトラブルに見舞われます。

しかし、2007年にはJOURNEYのカバー曲を配信していたフィリピンのユーチューバー・シンガー、アーネル・ピネダをメンバーに迎えるという、大胆なアクションを見せてちまたの話題をさらいます。

近年では、メンバーの個人的問題やメンバー間の対立、マネージメントとの対立などのトラブルも相次ぎ、2011年以降は新作アルバムのリリースも行われていませんが、バンド活動自体は現在も継続されています。

次ページはJOURNEYのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

JOURNEY|DISCOGRAPHY

Journey|ジャーニー:宇宙への旅立ち

オリジナルアルバム – 1作目 (1975年)

イギリスを中心としたヨーロッパ系のプログレッシヴ・ロックを、アメリカン・ハードロックとクロスオーバーさせた、いわゆる“アメリカン・プログレ・ハード”を代表するアルバムのひとつ。

ドラマティック&テクニカルでスリリングなプログレ様式と、ヘヴィ&ハードで適度にポップな骨太のアメリカンロックを融合したサウンドは、まさにプログレ・ハードの名にふさわしいものと言えます。
産業ロック/AORに転じてヒットを飛ばした80年代とは、全く別バンドと考えた方がいいでしょう。

80年代の産業ロック路線で名を成したJOURNEYにとって、ブレイク前のこの時期の作品はあまり取り上げられることはありませんが、むしろ80年代のポピュラリティ路線に悪印象を持っているリスナーにこそオススメしたい作品です。

|プログレ度:★★★★★
|産業度:★☆☆☆☆
|叙情度:★★★☆☆
|ハード度:★★★★☆
|ポップ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作

Look into the Future|ルック・イントゥ・ザ・フューチャー:未来への招待状

オリジナルアルバム – 2作目 (1976年)

JOURNEYには数少ない単語ひとつでないタイトルの本作は、引き続きプログレ・ハード路線を踏襲したアルバム。
ここでは、よりローカライズが進んだと同時に、ポップネスが大きく強化されており、普通のポップなアメリカン・ハードロックに近いものとなりました。

プログレ系のスケール感の大きなテクニカル展開も、どちらかというとプログレ的な緻密さよりも、“ジャムロック”に近いフリーフォームな印象を残すものです。

プログレとして見るならば、初期のプログレ・ハード三部作ではややインパクトは弱めですが、品質では負けず劣らずで誤差の範囲内なので、後は作風のお好み次第でしょう。
ということで、プログレ・ハード/プログレメタルのファンならば、とりあえず3作とも押さえておきたいところです。

|プログレ度:★★★★☆
|産業度:★★☆☆☆
|叙情度:★★★☆☆
|ハード度:★★★☆☆
|ポップ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作

Next|ネクスト

オリジナルアルバム – 3作目 (1977年)

JOURNEYのデビュー作から本作までの3枚のアルバムについては、どれも聴き逃すには惜しいUSヘヴィプログレハードな作品ぞろい。
その中でも本作はとりわけヘヴィで重厚な仕上がりで、彼らのカタログ中では最もアグレッシヴな印象を与えるアルバムです。

プログレ/ジャムロック・テイストが強い、ハイテンションでスリリングな演奏が聴ける曲だけでなく、ヘヴィメタルのプロトタイプ的なヘヴィネスを持つ曲も見られるので、黄金期の軽薄なイメージで敬遠しているプログレメタルやハード&ヘヴィ系リスナーこそ要チェックでしょう。

残念ながら、本作が本格的なプログレハード路線の最終作となり、これ以降は明確にセールスとチャートを最優先させた“産業ロック”へと移行してゆき、AORやハードポップとして語られるグループになってしまいます。

|プログレ度:★★★★★
|産業度:★☆☆☆☆
|叙情度:★★☆☆☆
|ハード度:★★★★★
|ポップ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★+

殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

Infinity|インフィニティ

オリジナルアルバム – 4作目 (1978年)

前作までのプログレテイストやハードロックテイストは、まだいくらか名残をとどめているものの、産業ロック化が大幅に進行しており、ポピュラリティの沼にズブズブに浸かっています。
事実、ここから順調にヒットチャートを駆け上がってゆくことになります。

前作までとは完全に別バンドの有様となってしまいまったとはいえ、ドラマティックなT-06はオールタイムベスト級の名曲ですし、産業ソウルのT-01や適度にハード&ヘヴィでダイナミズムを持ったT-04, T-09あたりはなかなかの佳曲。

また、歴代ウエストコースト・サウンドの空気を、ほんのり漂わせているのもポイントで、その流れを汲むメロディックハードとして割り切れるなら、メタル/ハード系クラスタにも楽しめるリスナーは多いかもしれません。

|プログレ度:★★★☆☆
|産業度:★★★★☆
|叙情度:★★★★☆
|ハード度:★★★☆☆
|ポップ度:★★★★★
|総合評価:★★★★☆

入門盤

Evolution|エヴォリューション

オリジナルアルバム – 5作目 (1979年)

前作からの産業ロック路線を、さらに押し進めたアルバム。
ロック本来のダイナミクスは大幅に後退して、ポピュラリティ全振りのソフトロック/AORへと変貌を遂げています。

かろうじてメロディック・ハードとして聴けそうな曲もわずかにありますが、ミッド〜スローのバラード・チューンの比率が上がり、プログレ/ハードロックとしてのカタルシスが感じられるような曲はほぼ見られません。

JOURNEYのキャリアの中でも最もソフトで、アグレッションにかける作風なので、完全に頭を切り替えて聴く心構えが必要となります。

|プログレ度:★☆☆☆☆
|産業度:★★★★★
|叙情度:★★★☆☆
|ハード度:★☆☆☆☆
|ポップ度:★★★★★
|総合評価:★★☆☆☆

入門盤

Departure|ディパーチャー

オリジナルアルバム – 6作目 (1980年)

引き続き、産業ロックでメインストリームへの階段を駆け上がっていく、上り調子の時期のアルバム。
JOURNEYのイメージ・キャラクターとなる“翼のスカラベ”が、ジャケットに初登場しています。

代表曲でもある典型的なチャラキラ・ナンバーのT-01は、完全にバブリーなポップソングですが、それ以降は全体的に派手さは控えめで、ブルーズやカントリーなどルーツミュージック・テイストも感じさせる、やや落ち着いたサウンドが目立ちます。

相変わらず、ハードロック/プログレハードとして聴ける曲はほぼ皆無ながらも、サウンド面では軽薄は印象はやや抑えられているので、この前後のアルバムよりはロックファンにも抵抗少なく聴けるかもしれません。

|プログレ度:★☆☆☆☆
|産業度:★★★★☆
|叙情度:★★★☆☆
|ハード度:★★★☆☆
|ポップ度:★★★★★
|総合評価:★★★★☆

代表作 通好み スルメ盤

Escape|エスケイプ

オリジナルアルバム – 7作目 (1981年)

基本的には近作同様のAOR/産業ロック路線ですが、ヘヴィメタルの台頭を反映してか、バラード一辺倒でなく適度にハードでヘヴィな曲も増えており、ポップ・メタルやメロディック・ハードとしても聴けるサウンドです。
むしろグラムメタル勢の一部も、ここから影響を受けていると考えることもできます。

メランコリックな哀愁漂うT-03、アップテンポなロックンロールのT-08、叙情的でドラマティックなT-09といったナンバーは、ハードロック/プログレの延長としての感覚で聴くことも可能です。

チャートやセールスでは、キャリアの頂点にあたるアルバムで、作風のそのものの評価は置いておいても、ポップロックとしてのクオリティは認めざるを得ないでしょう。

|プログレ度:★☆☆☆☆
|産業度:★★★★☆
|叙情度:★★★☆☆
|ハード度:★★☆☆☆
|ポップ度:★★★★★
|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論

「Escape」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Frontiers|フロンティアーズ

オリジナルアルバム – 8作目 (1983年)

チャートの記録的には前作に及ばないものの、それに次ぐ大ヒットを記録した本作は、産業ロック路線突入後の作品の中では、最もハードロック/ヘヴィメタルに接近したとも言える作品。

もっとも、それは完全に80年代のポップメタル/メロディック・ハード的なベクトルであって、70年代風のヘヴィネスやストロングスタイルなヘヴィメタルの方向は向いていません。

とはいえ、彼らにしては異例ともいえる哀感漂うドラマティックな作風も相まって、メタル/ハードロック系のリスナーからは特に人気の高いアルバムです。

MTVでもヘヴィローテーションだった、ドラマティックなハードロック・チューンT-01は、JOURNEYの黄金期のどころか80年代を代表する最も知名度が高いナンバー。また、曲によっては、ややプログレハードに回帰したかのような一面も見せることもあります。

|プログレ度:★★☆☆☆
|産業度:★★★★★
|叙情度:★★★☆☆
|ハード度:★★★☆☆
|ポップ度:★★★★★
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

「Frontiers」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Raised on Radio|ライジング・オン・レディオ:〜時を駆けて〜

オリジナルアルバム – 9作目 (1986年)

Trial by Fire|トライアル・バイ・ファイアー

オリジナルアルバム – 10作目 (1996年)

Arrival|アライヴァル

オリジナルアルバム – 11作目 (2000年)

Generations|ジェネレーションズ

オリジナルアルバム – 12作目 (2005年)

Revelation|レヴェレイション

オリジナルアルバム – 13作目 (2008年)

Eclipse|エクリプス

オリジナルアルバム – 14作目 (2011年)

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