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★ WINGER(ウィンガー) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|キャッチーなツイストを聞かせたサウンドでグラムメタルの枠を超えた腕利き職人ミュージシャン集団!!…必聴アルバムは?

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Contents

第一線のトップ・ミュージシャンと共に活躍したメンバーで結成され、インテリジェントなツイストの効いたサウンドで異彩を放った、グラムメタル末期のミュージシャンズ・ミュージシャン”グループ!!

WINGERのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

WINGER(ウィンガー)は、キップ・ウィンガー(Vo.,Ba.)を中心に結成された、ニューヨークを拠点とするヘヴィメタル/ハードロックバンド。

グラムメタルのブーム末期に滑り込み参戦!?

一般的にWINGERは、80年代アメリカン・メタルのメインストリームだった“グラムメタル”のジャンルの一環として語られており、それら中でも、ムーヴメントの爛熟期に登場した、最後発グループの一群に属してます。

ただし、WINGERニューショーク出身ではロサンゼルスを拠点とはしているわけではないため、“グラムメタル”中心地であることから、日本においてその別称として定着していたカテゴリー、“LAメタル”の枠には当てはまりません。

また、ヘアスタイルこそ当時の流行であるボリューミーなハードパーマでしたが、“グラムメタル”特有のユニセックスなメイキャップや、原色や蛍光色を多用した煌びやかな衣装を使用することもなく、当時のメタルバンドとしてはごく標準的なファッションの枠に収まるものでした。

一線級の腕利きミュージシャンが集結!!

WINGERは、デビューの段階ですでに第一線でキャリアを積んでいた、実力派ミュージシャンによって結成されてます。

キップ・ウィンガーとポール・テイラー(key,)は〈アリス・クーパー〉のバンド。
ロッド・モーゲンスタイン(Dr.)はスティーヴ・モーズ人脈で、サザン・プログレ〈DIXIE DREGS〉出身。
レブ・ビーチ(Gt.)はエリック・クラプトン, ボブ・ディラン, チャカ・カーン, ハワード・ジョーンズら、各界のそうそうたる顔ぶれと共演。
…というように、メンバー全員が新人離れしたバック・グラウンドを持っており、グラムメタル・バンドの中でもやや異色グループのひとつといえました。

耳の肥えたマニアや好事家も一目置く実力派!?

WINGERは、トップ・ミュージシャンの下で技量を磨いた、比類のない腕利きミュージシャンが集結したバンドだけあって、計算されて無駄のない高水準な楽曲クオリティに定評があり、テクニカルな展開までもこなす職人的実力派バンドとしても、いち目置かれています。

デビュー当初より、メインストリームに対応したポップメタルの中にも、ツイストを効かせた作風で注目されており後にはプログレ的な展開の比重も増しており、同じメインストリームのポップロックとしては、典型的なグラムメタルよりはむしろプログレハード出身のアリーナロックに近いとも言えます。

そのため、軽薄さから軽んじられがちなグラムメタルシーンの中でも、例外的に通好みの“ミュージシャンズ・ミュージシャン”の位置にあり、うるさ型のリスナーをも唸らせており、そのバックグラウンドとシーンでの立ち位置から、“グラムメタル界の〈THE POLOCE(ポリス)〉”とも呼べるような存在でもありました。

衰退〜解散〜リユニオン〜再結成!!

90年代突入とともに、80年代風ポップメタルから脱却を図った作風に変化するも、それがオールドファンの不評を買い、またUSヘヴィ/ハードシーンの動乱期に飲まれたこともあって、1994年には解散という結果を迎えます。

解散後にはキップ・ウィンガーがソロに転向したほか、他のメンバーもそれぞれの個別のプロジェクトへと移行してゆきます。

その後、2001年からのリユニオン活動を経て、2006年には正式に再結成が行われて新作もリリース。
それ以降は、メンバーそれぞれの個別のプロジェクト活動と並行しながらも、現在も活動をが継続されています。

 

次ページはWINGERのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

WINGER|ウィンガー|DISCOGRAPHY|スタジオ・アルバム

Winger|ウィンガー

オリジナルアルバム – 1作目 (1988年)

WINGERのカタログ中で最もオーソドックスなグラムメタル系のポップメタルを展開していることから、グラムメタルとしてのWINGERを支持する多くのファンの中でも最も人気の高い1枚。

職人ミュージシャン集団ならではの確かなスキルに加え、メソッドが出尽くしたムーヴメント末期のデビューというアドバンテージもあって、この時点で既にかなり出来上がっており、新人離れしたデビューアルバムとなっています。

ポップでありながらも軽薄さを感じさせないため、一般のメタルリスナーにも比較的聴きやすい仕上がりといえますが、反面、ケレン味やハッチャケぶりは期待できないため、グラムメタル系の“馬鹿ロック”として半笑いで楽しみたいリスナーには、少々物足りないかもしれません。

また、個々の楽曲は概ね水準以上でソツの無い出来栄えではあるものの、ポップ・ミュージックとして見るとフックが弱く、際立ったキラーチューンが無いというあたり、〈BON JOVI〉らメインストリーム第一線と比較すると見劣りすることも否めません。

後のキャリアや作品展開を俯瞰してみると、ここでは“グラムメタル”の枠組みが枷となって、音楽性の自由度が狭まったことで持ち味を出し切れていないように感じられ、無難な作品ではあるものの彼らの本領発揮とはなっていない印象です。

T-05は〈ジミ・ヘンドリックス〉の名曲カバー。

|メタル度:★★★☆☆
||ヘヴィネス:★★★☆☆
|ポップネス:★★★★☆
|プログレ度:★☆☆☆☆
|オルタナ度:☆☆☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆

代表作 入門盤

In the Heart of the Young|イン・ザ・ハート・オブ・ザ・ヤング

オリジナルアルバム – 2作目 (1990年)

ややエッジが取れやものの、おおむね前作のスタイルを踏襲されたグラムメタル系のポップメタル/産業メタルを展開していますが、ここでは、同時期の〈EXTREME〉ほどでは無いもののファンク・テイストが目立つアルバムとなっています。

前作1stの支持者からは「メタル色が弱まった」として批判されがちですが、それは主にこのファンク・テイストが要因と思われます。

とはいえ、前作路線やファンキー路線にとどまらず、後の展開を予感させるようなプログレ風味の曲や、〈BON JOVI〉風のポップチューンなど多彩な作風となっており、楽曲バリエーションは大きく広がっています。

いずれにせよ、楽曲のクオリティについては確実に底上げされており、名曲と呼び得るフッキーなT-06をはじめ、T-05,T-08,T-09,T-10といった、メロディや展開が印象を残す粒の立った曲も増えていおり、総合力では前作を上回ってさえいます。

|メタル度:★★★☆☆
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|ポップネス:★★★★★
|プログレ度:★★☆☆☆
|オルタナ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆

代表作 入門盤 賛否両論 実験作

「In the Heart of the Young」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Pull|プル

オリジナルアルバム – 3作目 (1993年)

グランジやグルーヴメタルに席巻されたいた時期のアルバム。

ここまで生き延たグラムメタル勢の多くは、シーンの趨勢に抗うことはできず、それらを反映したサウンドへと変化して、きらびやかな80年代バブルの夢から覚めたくないオールドファンを、絶望のどん底に突き落としていました。

その中でWINGERが選んだアプローチは、フラッシーな装飾や軽薄さを取り払った、ロウでややオーガニックな質感の、より普遍的で骨太なアメリカンロック路線という至極オーソドックスで真っ当なスタイルで、時には〈KING’SX〉あたりに通じる部分もあります。

同時代的なヘヴィサウンドとダークな作風を取り入れ、それが特徴的な要素となっていることも事実ではあるので、当然のように、ファンからは「雑に“グランジ化”と片付けられ、モダン・ヘヴィネス」に染まったは問題作として否定的に語られがちですし、セールス面も減退しています。

しかし、グラムメタル系の90年代アップデートのダメな例に多く見られる、既存の主流グランジからの直接的な流用や、上辺だけ陰鬱で内省的なポーズで取り繕うだけといった、安易な結果には落ち着いてはいません。
確かに、マイナー調のシリアスな雰囲気の曲が目立つほか、ときおり前作のようなファンクテイストも見られるものの、それ一辺倒というわけではありませんし、これまで通りメロディやキャッチーなポップネスも重視されています。

また、本来が商業ベースの職人バンドだけに、スタイルは変われど楽曲の完成度はと安定感は折り紙付きですし、以前のような『グラムメタル』の枠にとらわれずに済んだことは、確実にプラスに働いています。

そのため、バブルのくびきから逃れたリスナーからは高く評価される傾向も見られ、後年では再評価の傾向も進んでいるなど、同じような立ち位置にある〈EXTREME〉〈LILLIAN AXE〉らと並んで、骨太ハードロック路線への転換をクリエイティヴ面での向上に転化することに成功した、稀有な1例とも言えるでしょう

|メタル度:★★☆☆☆
|ヘヴィネス:★★★★☆
|ポップネス:★★★★★
|プログレ度:★★☆☆☆
|オルタナ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★

賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

「Pull」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Winger IV|IV

オリジナルアルバム – 4作目 (2006年)

|メタル度:★★★★☆
|ヘヴィネス:★★★★☆
|ポップネス:★★★★☆
|プログレ度:★★★★☆
|オルタナ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 通好み 実験作

KARMA|カーマ

オリジナルアルバム – 5作目 (2009年)

「Karma (Remastered)」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Better Days Comin’|ベター・デイズ・カミン

オリジナルアルバム – 6作目 (2014年)

Seven|セヴン

オリジナルアルバム – 7作目 (2023年)

ハードロック¥1,681Winger
iTunes Store

WINGER|ウィンガー|DISCOGRAPHY:Live|コンピレーション・アルバム

The Very Best of Winger|ヴェリー・ベスト・オブ・ウィンガー

コンピレーションアルバム (2001年)

「The Very Best of Winger」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

Demo Anthology|デモ・アンソロジー

コンピレーションアルバム (2007年)

ハードロック¥1,528Winger
iTunes Store

KIP WINGER|キップ・ウィンガー ソロ|DISCOGRAPHY

キップ・ウィンガーは、WINGERが解散していた1994年よりソロ活動をスタートしており、WINGERが正式に再結成して本格的に活動を再開した2006年以降もそれと平行してソロでも活動を続けています。

ウィンガー以外のメンバーは、アルバム/楽曲単位で異なるミュージシャンを起用し、曲によっては共作も行うというスタイルで、パーマネントなメンバーは存在しません。

音楽性はアルバムによって多少の変化は見られるものの、ソロキャリアを通してヘヴィメタルとして扱える楽曲はほとんど見られません。
基本的にはアコースティックな曲が主体のソフィスティケートされたメロディック・ロックといったスタイルで、曲によってはシンフォニック色の強いものもあります。

This Conversation Seems Like A Dream|ディス・コンヴァセイション・シーム・ライク・ア・ドリーム

オリジナルアルバム – 1作目 (1996年)

Down Incognito|ダウン・インコグニート

オリジナルアルバム – 2作目 (1998)

Songs From The Ocean Floor|ソング・フロム・ザ・オーシャン・フロアー

オリジナルアルバム – 3作目 (2000)

BLACKWOOD CREEK|ブラックウッド・クリーク|DISCOGRAPHY

ティーン時代のキップ・ウィンガーが、いつの兄弟であるネイトとポールと共に活動していたのウィンガー兄弟によるパワートリオ。
ネイトとポールはキップと同様に音楽業界で活動しており、両者とも主にセッション・ミュージシャンとして多数のトップグループをサポートしています。

BLACKWOOD CREEKは1980年に解散し音源も残していませんが、2009年に活動再開し、アルバム1枚をリリースしています。

再結成時はポールは不参加となっており、後任ギタリストには、ネイトがサポートを務めたことがあるオルタナハード・バンド〈PIGMY LOVE CIRCUS〉の、ペーター・フレッチャーを迎えています。

音楽性は、後期のWINGERにも見られるような、70年代ロックからの影響の強いハードロックが中心です。

Blackwood Creek|ブラックウッド・クリーク

オリジナルアルバム – 1作目 (2009年)

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