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★ DEEP PURPLE(ディープ・パープル) ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?|ヘヴィメタルのプロトタイプを確立させた毀誉褒貶激しいブリティッシュ・ロック・レジェンド!!…必聴アルバムは?

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Contents

  1. サイケなアートロックとしてスタートしたハードロックレジェンドは、ネオクラなカリスマ早弾きギターナルシストとのせめぎ合いの末に完全決別!実力派ギター職人を迎えてマイペースで通好みな活動を続ける!!
        1. サイケからヘヴィメタルのプロトタイプへ!?
        2. カリスマ・ギタリスト“リッチー・ブラックモア”!!
        3. DEEP PURPLEはイギリスのトップバンド!?
        4. DEEP PURPLEは“ビッグ・イン・ジャパン”!?
        5. 評価が一定しない毀誉褒貶激しいバンド!?
        6. バンドとブラックモアとの確執!!
        7. 職人ギタリストを迎えて最終体制へ!?
  • DEEP PURPLE|DISCOGRAPHY
    1. Shades of Deep Purple|シェイズ・オブ・ディープ・パープル:ハッシュ
    2. The Book of Taliesyn|ザ・ブック・オブ・タリエシン:詩人タリエシンの世界
    3. Deep Purple|ディープ・パープル:ディープ・パープル III
    4. Deep Purple in Rock|ディープ・パープル・イン・ロック
    5. Fireball|ファイアボール
    6. Machine Head|マシン・ヘッド
    7. Made in Japan|メイド・イン・ジャパン:ライヴ・イン・ジャパン
    8. Who Do We Think We Are|フー・ドゥ・ウィ・シンク・ウィ・アー:紫の肖像
    9. Burn|バーン:紫の炎
    10. Stormbringer|ストームブリンガー:嵐の使者
    11. Come Taste the Band|カム・テイスト・ザ・バンド
    12. Perfect Strangers|パーフェクト・ストレンジャーズ
    13. The House of Blue Light|ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライト
    14. Slaves and Masters|スレイヴス・アンド・マスターズ
    15. The Battle Rages On…|ザ・バトル・オブ・レイジス・オン…:紫の聖戦
    16. Purpendicular|パーペンディキュラー:紫の証
    17. Abandon|アバンダン
    18. Bananas|バナナズ
    19. Rapture of the Deep|ラプチャー・オブ・ザ・ディープ
    20. Now What?!|ナウ・ホワット?!
    21. Infinite|インフィニット
    22. Whoosh!|ウーッシュ!
    23. Turning to Crime|ターニング・トゥ・クライム
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  • サイケなアートロックとしてスタートしたハードロックレジェンドは、ネオクラなカリスマ早弾きギターナルシストとのせめぎ合いの末に完全決別!実力派ギター職人を迎えてマイペースで通好みな活動を続ける!!

    DEEP PURPLENのディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

    DEEP PURPLE(ディープ・パープル)は60年代ににイギリスで結成された、ブリティッシュハードロック黎明期のグループ。

    サイケからヘヴィメタルのプロトタイプへ!?

    DEEP PURPLEは、当初はサイケデリックなプログレッシヴロックに近い“アートロック”と呼ばれるスタイルからスタートしています。

    のちに“疾走感あふれるスピードメタルチューン”と“ネオクラシカルなテクニカル早弾きギター”という、ヘヴィメタルの類型的様式となるスタイルを作り上げ、70年代ロック・グループの中でも、オールドスクールな伝統派ヘヴィメタル界隈で特に人気の高いグループとなります。

    日本の代表的メタル誌が、彼らの代表曲のタイトル『Burn』をタイトルの元に用いたことも、それが象徴的に反映されています。

    カリスマ・ギタリスト“リッチー・ブラックモア”!!

    “元祖ネオクラシカル系早弾きギタリスト”とされる、ギター担当のリッチー・ブラックモアは、ネオクラシカル/シンフォニック系を中心とした“様式美メタル”界隈では絶大な人気を誇るギタリスト。

    全盛期には、そのブラックモアが舵を握ってい影響力を増していた時期もあり、その人気が高い日本などでは“DEEP PURPLE=ブラックモア”というイメージも強くなっていました。

    しかし、本来はジョン・ロードのキーボードとブラックモアのギター、そこにフロントマンを加えて三枚看板としたスタイル。メンバーの出入りは非常に激しく、複雑なファミリー・ツリーを持つことでも有名です。

    DEEP PURPLEはイギリスのトップバンド!?

    一部の界隈においてDEEP PURPLEは、LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)とともにブリティッシュ・ハードロックの二大巨頭と並び称されることもあります。

    場合によっては、そこにBLACK SABBATH(ブラック・サバス)とURIAH HEEP(ユーライア・ヒープ)を加えて、70’sUKハード四天王(BIG4)とも称されることもありますが、これらのバンド選出については、語り手やその背景によって大きな見解の相違も見られます。

    DEEP PURPLEは“ビッグ・イン・ジャパン”!?

    ネオクラシカル様式や伝統的ヘヴィメタルの人気が高い日本などの地域や、オールドスクールなヘヴィメタル・クラスタの間では、ブリティッシュ・ハードロックの筆頭格と高評価されています。

    その反面、現在の英米や90年代以降のヘヴィ・ミュージック界隈では、その評価傾向に大きな差異が見られ、LED ZEPPELINやBLACK SABBATHと比較すると影響力やその範囲で劣り、格の面でも同列に比ぶべくもない存在という見方も増えています。

    もちろん、これについても語り手によって見解が大きく異なるのは間違いありません。

    評価が一定しない毀誉褒貶激しいバンド!?

    シーンにもよりますが、アートロックを展開していた最初期の『第1期』や、カリスマ・ギタリストのブラックモアが脱退した後の『第8期』も、近年では再評価の傾向が確認できます。

    このようにDEEP PURPLEは、いくつもの歴史的キラーチューンを生んだハードロック・レジェンドという評価や認識に変化はないものの、シーンや時代によって評価が大きく食い違いを見せる、毀誉褒貶の激しいグループとという事実もあります。

    バンドとブラックモアとの確執!!

    DEEP PURPLEは、70年代前半にブラックモア主導とされるスピーディーなハードロックを武器に頂点を迎えますが、エゴの塊として知られるブラックモアとの確執で脱退したイアン・ギランに続き、1975年にはそのブラックモアも方向性の不一致を理由に脱退。
    ブラックモアは、自身のコントロール下で様式美サウンドを追求するために以前より計画していた、RAINBOWの活動をスタートさせます。

    バンドは後任ギタリストにトミー・ボーリンを迎えますが、翌年には当時ヴォーカリストだったデイヴィッド・カヴァデイルとボーリンが相次いで脱退。DEEP PURPLEはそれを機に解散となります。

    1984年にブラックモアを含む黄金期のメンバーで再結成が実現しますが、すぐさまブラックモアと他のメンバー…特にイアン・ギラン(Vo.)との確執が激化。
    比較的高水準なアルバム・リリースを重ねて一部シーンでは高評価を得るも、だましだましの活動も1993年に限界を迎え、再びブラックモアが脱退します。

    職人ギタリストを迎えて最終体制へ!?

    その後、USプログレ・シーンで名の通ったスティーヴ・モーズを、パーマネントなギタリストに迎えます。
    最古参のジョン・ロード(Ky.)とイアン・ペイス(Dr.)に、黄金期のロジャー・グローヴァー(Ba.)とギラン、そこに職人モーズを加えた体制で、プログレ・テイストを加えたミュージシャンズ・ミュージシャン的なやや通好みの高品質ハードロックを展開。

    ロードは引退してすでに故人となり、バンドの二枚看板とクラシカル・様式美志向のメタルファンを失うも、それとは異なるクラスタから幅広いリスナーを獲得。
    一般メディアからも好評価を得て、現在進行形で活動を続けています。

    なお、2022年から病床の妻への付添のために休止中だったモーズが正式に脱退することになり、現在はそのサポートを行っていたサイモン・マクブライドが後任となりました。

    次ページはDEEP PURPLE【第1期〜】のディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

    DEEP PURPLE|DISCOGRAPHY

    Shades of Deep Purple|シェイズ・オブ・ディープ・パープル:ハッシュ

    オリジナルアルバム – 1作目 (1968年) 第1期

    便宜的に“第1期”と呼ばれる最初期は、ソリッドなサウンドでスピードメタルの原型を生み出した“第2期”とは大きく異なり、サイケとプログレの間に位置するような、いわゆる“アートロック”系のサウンドを展開しています。

    このデビュー作でも、アートロックの代表格であるVANILLA FUDGEやIRON BUTTERFLY、THE MOODY BLUESなども想起させる、サイケテイストを持ったヘヴィロックが聴けます。
    ヘヴィネスでは“第2期”以降をも上回り、それと同時に親しみやすいでポップネスと、ダンサブルともいえる躍動感も併せ持ったサウンドです。

    曲は、THE BEATLESやJIMI HENDRIXらによるロック・スタンダード曲のカバー/孫カバーが半数を占めていますが、そもそも、この時代のロック・アルバムにはカバー曲が多い傾向もあり、それ自体は特異なものではありません。

    また、オリジナルを大胆にアレンジしたカバー曲は、アートロックではよく見られるのマナーのひとでもあり、いずれの曲も独自のアレンジを施して、原曲とは異なる魅力を生み出しています。

    中でも本作の邦題にもなっているT-02は、後年にもKULA SHAKERらネオサイケ/ヴィンテージ系を中心とした多数のバンドによって孫カバーされてきた名曲です。

    |サイケ度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |叙 情 度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★★★
    |総合評価:★★★★★+

    殿堂入り 賛否両論 通好み

    The Book of Taliesyn|ザ・ブック・オブ・タリエシン:詩人タリエシンの世界

    オリジナルアルバム – 2作目 (1968年) 第1期

    前作と同様に、THE BEATLESをはじめとしたスタンダード・ナンバーをアレンジした、カバー曲の割合が高めのアートロック・アルバム。

    ここでは、疾走感すら感じるノリのいいアップテンポなナンバーやパートが目立つようになっており、T-01やT-03あたりのファストパートなどでは、後の金看板となるスピードチューンにも通じるようなテンションの高い展開も見られ、ロック的な躍動感やダイナミクスが感じられます。

    そのため、“第1期”作品のとしては、全盛期以降のリスナーにも比較的馴染みやすい1枚といえるかもしれません。

    サイケ・テイストについては、純粋にトリッピーなサイケデリアを追求したようなつくり込みは少なく、良くも悪くもこの時代相応のトレンドとしてのサイケ・デコレーションに抑えられているので、ディープなサイケ・サウンドが苦手なリスナーであってもさほど抵抗なく聴けるでしょう。

    いずれにせよ、当時においての独自性や存在感こそ薄いものの充実度は高く、作風の好き依頼はあるにせよ、質においては黄金期の名盤に引けを取るものではありません。

    |サイケ度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★★☆☆
    |叙 情 度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★★★☆
    |総合評価:★★★★★+

    殿堂入り 賛否両論 通好み

    Deep Purple|ディープ・パープル:ディープ・パープル III

    オリジナルアルバム – 3作目 (1969年) 第1期

    初期のアートロック路線のラストを飾る本作はオリジナル曲が中心となり、恒例のカバー曲はDONOVANによるT-03のみとなりました。
    基本的なアートロック路線に変わりはないものの、良くも悪くも過去作に漂っていたユルさが払拭されて、張り詰めたような緊張感に満ちあふれ、重厚さと同時に繊細さを感じさせる洗練されたサウンドとなっています。

    同時に、過去のドリーミーな明るさが薄まって、逆に陰鬱ともいえるダークネスをまとっており、ヘヴィネスについてもキャリア中で最上級といえるほどです。
    また、ラストのプログレ風も大作T-08などには、ブラックモアによるとおぼしい中世趣味やネオクラシカル・テイストも感じさせます。

    このサウンドは、後のヴィンテージ系ドゥーム/ストーナー/ゴシックメタルの原点のひとつとも呼べるもので、ジャケットアートに、グルーミーなアルバムの定番となったヒエロニムス・ボッシュの絵を用いたことも納得です。

    この3rdまでがいわゆる“第1期”の作品で、ヘヴィメタルの延長…あるいはそのルーツとしてDEEP PURPLEを求めるリスナーにはスルーされがちですが、クオリテイはどれも折り紙つきなので、ネオ・サイケ/ストーナー/ヴィンテージロックなどを嗜むリスナーならば、是が非でも押さえておきたいところです。

    |サイケ度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★★
    |スピード:★★☆☆☆
    |叙 情 度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★★+

    殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作

    Deep Purple in Rock|ディープ・パープル・イン・ロック

    オリジナルアルバム – 4作目 (1970年) 第2期

    キャリアの黄金期にあたる“第二期”の幕開けを飾り、本格的なブレイクのきっかけともなった、バンドのターニングポイントで初期の代表作でもあるアルバム。
    ここで初お目見えとなり今後の彼らの代名詞にもなる、疾走感あふれるスピード・チューンを目玉とした、ハードロック・サウンドへと完全に生まれ変わっています。

    これ以降、アルバムあたり1〜2曲のキラーチューンとその他の曲との落差の激しくなり、捨て曲の多さと波が荒さが批判を生みがちなDEEP PURPLEも、ここは上り調子の脂の乗った時期だけあって、アラも無ければスキも無い名盤の名に恥じない充実作に仕上がっています。

    一般に名曲とされるのは、ファストなT-01やアートロックの名残を残したプログレ風のT-03ですが、それ以外も、ファストチューンからミッドテンポのヘヴィロックまで、やや地味に思える曲でも聴きどころを備えており、徹頭徹尾水準を下回ることのない出来栄えです。

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★★★☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★★+

    殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

    Fireball|ファイアボール

    オリジナルアルバム – 4作目 (1971年) 第2期

    キャッチーなスピードチューンを軸にしてアルバムを組み立てる…というマナーが、早速定例化しだしたアルバム。

    前後に位置するのが歴史的名盤で代表作だけに、それと比較してしまうと存在感ではあと一歩及ばないものの、スキのないつくりは前作から引き継がれており、やや地味ながらも密度の高い1枚です。

    一般的に、定番のスピードチューンT-01以外では、ポップなT-03が代表曲と扱われていますが、むしろプログレ風のT-05からダーク&ドゥーミィなT-06〜T-07と続く後半の流れこそ、聴きどころと言っていいでしょう。

    ファストチューンが少なく、前後のアルバムと比較するとややインパクトに欠けるという弱点はあるものの、ヘヴィヴルーヴのミッドチューンやプログレ風など楽曲は多彩で充実しており、アルバムとしての聴き応えは十二分です。

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★★

    殿堂入り 代表作 入門盤

    Machine Head|マシン・ヘッド

    オリジナルアルバム – 6作目 (1972年) 第2期

    T-01, T-05, T-07という、ロック史上に残る名曲が3つもそろったインパクトも手伝い、一般には“in Rock(4th)”と並ぶかそれ以上の代表作とされています。

    確かにその3曲はどれも文句なしのキラーチューンで、それだけで名盤認定してもお釣りがくるレベルですが、それ以外を見回すと、アイデアや雰囲気だけは悪くは無いものの、いま一歩作り込みが甘く捨て曲感が漂いますし、焼き直の匂いが強いのもマイナス。

    とはいえ、キラーチューンの足を引っ張らない程度には無難に仕上げられており、印象に残らないだけでアルバムのノイズとしてマイナスになるほどではありません。

    印象的なアートワークは、ヘヴィメタルとサイケデリックの交差を象徴するようにも見えますが、実際に本作はプロト・ヘヴィメタルの1枚とも見なされるアルバムです。

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★★☆☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★★

    殿堂入り 代表作 入門盤

    Made in Japan|メイド・イン・ジャパン:ライヴ・イン・ジャパン

    ライヴアルバム (1972年) 第2期

    この時代のアーティストのライヴアルバムは、スタジオアルバムを上回る名盤と称されることが少なくありません。
    日本公演を記録した本作も同様で、オールタイムベストと呼ぶリスナーも多く、この時期の代表作となっています。

    ことに、第二期以降のDEEP PURPLEアルバムは、名曲とそれ以外の落差が増したこともあって、ファンやマニアでなければ名曲ぞろいの本作1枚でも十分、といった風潮さえあります。

    演奏についても、近年のメタルバンドに多いベスト盤やサンプラーの代用品にしかならないライヴアルバムとは、そこに渦巻いている熱量がケタ違い。スタジオとはひと味違うどころかそれを上回ろうかというインパクトを見せています。

    いつからかメタル界隈では、“ギターソロ以外はスタジオ盤と1音違わぬ完全再現こそ至上!”といった偏った評価傾向が広がりまっています。
    しかし、そもそも本作は、ハードロック・バンドでもジャムバンド並みのインプロ能力で、何時間でも続けられるグループがゴロゴロしていた時代の1枚。それら中では、アレンジはむしろ比較的おとなしい方ともいえます。

    ネット配信が広まって、もはやレア感がライヴ盤の付加価値になり得ないこの時代こそ、あえてライヴ盤をリリースするなら、最低限このレベルのスペシャル感はクリアしてほしいものです。

    Who Do We Think We Are|フー・ドゥ・ウィ・シンク・ウィ・アー:紫の肖像

    オリジナルアルバム – 7作目 (1973年) 第2期

    のちにBLACK SABBATHなどにも参加し、現在は再度DEEP PURPLEに復帰している、バンドの代名詞ともいえる存在のフロントマン、イアン・ギランが在籍していた“第2期”の、ラストを飾るアルバム。

    これまでのビッグ・ウェーブに乗って、チャート・ランキングやセールス面では引き続き絶好調だったものの、ギランとブラックモアの不仲が決定的になっていたバンド事情を反映してか、迷走気味の中途半端なアルバムに仕上がっており、実際、評価も賛否両論の問題作でした。

    一応は、“ヘヴィなブルーズロック路線の追求”がコンセプトのようですが、どうにもLED ZEPPELINの後追い臭さが漂っています。
    そもそも、本作最大のヒットチューンとされるT-01「Woman from Tokyo」からして、気を使って日本公演で演奏されても全く嬉しくない見事な凡曲。
    ベスト盤の常連という栄誉を浴びながらも、他の名曲に遠く及ばないミソッカス・チューンなため、ベスト盤でも肩身の狭い思いをしています。

    ヘヴィなT-03、アップテンポなT-4、ZEPPELIN風リフのT-05あたりはナカナカの佳曲ですが、それらも看板を張れるレベルではありませんし、その他も“悪くもないけど良くもない”中途半端な曲が並んで、終始モヤモヤさせてくれます。

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |叙情度:★☆☆☆☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★☆☆

    賛否両論 通好み スルメ盤
    次ページはDEEP PURPLE【第3期〜】のディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

    Burn|バーン:紫の炎

    オリジナルアルバム – 8作目 (1974年) 第3期

    WHITESNAKEでの活動でも知られ、のちにLED ZEPPELINのジミー・ペイジともタッグを組む、ヴォーカリストのデヴィッド・カヴァーデイル。
    元祖ミクスチャー・ロックTRAPEZE出身で、のちにBLACK SABBATHのトニー・アイオミとも組む、歌えるベーシストのグレン・ヒューズ。
    この2人の達人を新メンバーに迎えた、動乱の“第3期”の始まりを告げる作品。

    日本では、悪名高い国産メタル誌の誌名が本作に由来することで有名で、そのため特にメタラー人気の高いタイトルとなっています。

    確かに、タイトルトラックのT-01は、彼らの目玉であるスピードチューンを極限までブラッシュアップしたキラートラックで、80年代のヘヴィメタル〜スピードメタルの基礎にもなった、メタルシーンにとっての重要曲です。

    しかし、ほぼその1曲に尽きてしまうアルバムであり、その他の曲との落差の大きさは一聴瞭然です。
    あえていえば、プログレ風のT-07〜08という終盤の流れが印象に残る程度で、それを除くとせいぜいが悪くはない程度。
    今ひとつ味わいに乏しい冴えない曲が並んで終始盛り上がりを欠いており、波の荒さは解消されないどころか悪化しています。

    また、全体的にブラックモアのクラシカル様式美志向と、カヴァーデイル&ヒューズのソウル/ファンク志向がケミストリーを生まず、マイナスに方向だけに働いている印象もあります。

    |メタル度:★★★★☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★★☆☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    代表作 入門盤 賛否両論 実験作

    Stormbringer|ストームブリンガー:嵐の使者

    オリジナルアルバム – 9作目 (1974年) 第3期

    バンドの三枚看板のひとりでもあったギターヒーロー、ブラックモア在籍時のラストアルバム。

    珍しくファストチューンではなくミッドチューンから始まりますが、その1曲目はヘヴィ&グルーヴィーなやや異色な曲でありながらも、ライヴやベスト盤にも欠かせない名曲です。

    ブラックモアの意識がすでにRAINBOWに移っているためか、全体的にカヴァーデイル&ヒューズの志向性が強く反映されたようで、かなり本格的にソウルフル&ファンキーな作風を追求した曲が並んでいます。
    これらは、ロック/メタル的な外連味の薄いアーバンでアダルトなスタイルが主体ですが、やや地味ではあるもののクオリティは高く、上質な仕上がりの通好みなアルバムとなっています。

    この作風は、LED ZEPPELIN並みに幅広いリスナー層にアピールできるものですが、その一方で、前作から一転してメタラー向けとは言い難い作風と化しており、今の視点で見るとターゲットのズレを感じます。
    それでも、カリスマのブラックモアが参加していることで、それなりにメタラー人気は持っているらしい、なんとも不思議な1枚です。

    |メタル度:★☆☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★☆☆☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |ブラック度:★★★★☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

    Come Taste the Band|カム・テイスト・ザ・バンド

    オリジナルアルバム – 10作目 (1975年) 第4期

    ブラックモアに代わるギタリストとして加入した、トミー・ボーリンの在籍した唯一の作品で、DEEP PURPLEの歴史の一旦の幕引きとなったアルバム。

    引き続き、カヴァーデイル&ヒューズによるブラックミュージック・テイストが強いサウンドでははあるものの、前作ほどにはストレートなソウル/ファンク路線でも、アダルティで通好みな作風でもありません。

    全体的に躍動感やダイナミズムが大きく増しており、疾走感のあるロックンロールやグルーヴィーなミッドチューンに加え、メロウなプログレ風ナンバーの比率も増えるなど、前作よりも多彩でメタルリスナーに馴染みやすいアルバムに仕上げられています。

    残念ながらやや過小評価の傾向にあり、特にブラックモア信者が多い日本やオールドファン、メタラー界隈ではそれが顕著ですが、ロックアルバムとしての純粋な総合力では、第3期の名盤とされている“Burn(8th)”に匹敵するどころか上回りさえする隠れた名盤です。

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★☆☆☆☆
    |ブラック度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★★

    殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

    Perfect Strangers|パーフェクト・ストレンジャーズ

    オリジナルアルバム – 11作目 (1984年) 第5期

    解散時には脱退していたギランとブラックモアを含む、往年のメンバーが再集結した、黄金期の布陣による再結成アルバム。

    基本的には、全盛期DEEP PURPLEサウンドにRAINBOWテイストをミックスしたような作風で、USプログレハード系の80年代産業ロック・テイストも濃厚です。
    ただし、ギリギリ片足を突っ込んだ程度のところでとどまっているため、露骨に米国メインストリームのトレンドに乗ったマイナスイメージは、いくらか軽減されています。

    際立った曲は見られず、及第点どまりの無難なアルバムでしかありませんが、カヴァーデイル&ヒューズ在籍時に全開だったの黒っぽさは払拭され、保守的なメタリック・ハードロックに落ち着いています。

    ブラックモア信者の古参ファンや、これがリアルタイムでの遭遇となるメタルファンもこれにはニッコリで、リユニオン効果もあってか、やや過大評価の印象すら感じられるほどの人気アルバムとなりました。

    ちなみに、このジャケットの3Dロゴは、関係ないベスト盤やライヴ盤にもたびたび流用されており、紛らわしいので間違えないように注意が必要です。

    |メタル度:★★★★☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★★☆☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★☆☆

    代表作 入門盤 賛否両論

    The House of Blue Light|ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライト

    オリジナルアルバム – 12作目 (1987年) 第5期

    80年代当時のYESやRUSHのような、メインストリームのニューウェイヴ・ポップを意識したプログレバンドや、産業ロック化が進んだUSプログレハードに通じる、80年代風のシンセ・サウンドが特徴的なポップネス&キャッチネスが強化された作風。

    中期以降のRAINBOWが引き合いに出されがちですが、あそこまで露骨なヒット狙いは見られませんし、80年代的なバブリー軽薄路線に染まり過ぎてもいません。そこが、ブラックモア独裁か、そうでないかの差なのでしょう。
    その中で、DEEP PURPLE本来のヘヴィネスやソリッドなサウンドも十二分に生かされおり、定番のスピードメタル・チューンも収録されています。

    何より、彼らにしては珍しく捨て曲が無く、フックの効いた高水準な曲がそろっており、オールタイム・ベスト級の名曲こそ見られないものの、アルバムとしてのアベレージはかなりのハイレベルにあります。

    ネオクラ様式美至上主義のメタル保守からは不評で、セールスもそれほどには振るいませんでしたが、ブラックモアが復帰して再度脱退するまでの一連のアルバムの中では、ダントツの完成度と言っていいでしょう。

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★★★☆
    |叙情度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★★☆
    |総合評価:★★★★★

    殿堂入り 入門盤 賛否両論 通好み 実験作

    Slaves and Masters|スレイヴス・アンド・マスターズ

    オリジナルアルバム – 13作目 (1990年) 第6期

    ブラックモアとギランの確執悪化した結果ギランがストライキ状態に突入したため、やむなくギランを解雇して代役にジョー・リン・ターナーを迎えて制作された唯一のアルバム。
    80年代メインストリーム風のポップテイストが薄れた、オーソドックスなヘヴィメタル寄りのハードロック・サウンドで、やはりRAINBOWから逆輸入されたテイストも見られます。

    前作には及ばないながらも、露骨な捨て曲が比較的目立たない無難で安定した仕上がりではありますが、佳曲のT-03がやや耳を引く程度で、全体を見回してもアルバムの核になるような際立ったキラートラックが見あたりませんし、トータルでのアベレージも前作にはまるで及びません。

    ベテランの活動サポートのためのカンパといった意義しか感じられない、いわゆる“信者向けお布施アルバム”…とまではいきませんが、限りなくそれに近い1枚です。

    |メタル度:★★★★☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★★☆☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★☆☆

    入門盤 賛否両論 お布施

    「Perfect Strangers: Live (From Sydney, Australia, 1984)」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

    The Battle Rages On…|ザ・バトル・オブ・レイジス・オン…:紫の聖戦

    オリジナルアルバム – 14作目 (1993年) 第7期

    ギランの復帰作であると同時にブラックモアが参加した最後のアルバムであり、一般的には問題作と見なされている1枚。
    それは、グランジやルーツロック・リバイバル全盛の時代が影響したと思しき、モダン・レトロなヘヴィネスが時に香るサウンドによるところが大きく、そのため、メタラーからはいよいよ本格的に駄作認定を受けることとなりました。

    とはいえ、質だけを問うなら再結成後のタイトルとしては平均以上で、こき下ろされるような出来栄えではありません。
    ただ、どうも指針を見失って迷走しているような様子がうかがえ、ブラックモアがメタル様式を追求したいのに周りが付き合う気がない、…とでもいうようなチグハグさは感じられます。

    これについては、ブラックモアが推す洋式美メタル/ハードが、すでにエッジィなヘヴィミュージック最先端モードから脱落し、バンドがそれに付き合う説得力を喪失したことも関係しているかもしれません。

    90年代のこの前後には、ロブ・ハルフォードやブルース・ディッキンソン、あるいはBRACK SABBATHメンバーやDIO、KING CRIMSONらが、エクストリームなモダン・サウンドにチャレンジしてました。
    ブラックモアも、確固たる独自性が無いならば無いなりに、せめてそれら同様の先進的センスだけでもあれば、万にひとつでも違った展開が待っていた…かもしれません。
    しかし、結局ブラックモアはコスプレバンドとともに“中世村”で余生を送る道を選びます。

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |叙情度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤
    次ページはDEEP PURPLE【第8期〜】のディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

    Purpendicular|パーペンディキュラー:紫の証

    オリジナルアルバム – 15作目 (1996年) 第8期

    大方のファンが長くはないと考えていたものの、当初の予測よりも長引いたていたブラックモア体制の崩壊がついに実現。
    いよいよ脱退となり、後任としてDIXIE DREGS出身でジャズロック/フュージョン/プログレ界隈を主戦場とするスティーブ・モーズを迎え、現在に至るまでほぼ不動の最終布陣が完成しました。

    教祖的なカリスマ・ギタリストの不在から当然のように賛否両論で、信者の多い日本ではかなり“否”に傾いていましたが、決め手を欠くことは否定できないものの、再結成以降では比較的高水準な仕上がりで、黄金期のサウンドやブラックモアの存在にこだわらない、通好みなリスナーからは高く評価されています。

    ここでの音楽性は、プログレ・ハードから、ポップチューン、カントリー/フォークテイストのルーツ路線までと比較的多彩。
    まだ明確な方向性が定まっていないのか、モーズの得意路線を中心に手当たり次第に試しているような印象もありますが、それでいてバンドとしての一体感や一貫性も感じられるアルバムです。

    その中でもやはり印象を残すのは、T-03のようなプログレハード寄りのストレンジなナンバー。
    一方、アップテンポな曲はロックンロールのT-10程度で、メタルファンが期待するスピード・チューンは封印されており、これについては、ファンの不評を買おうともモーズ時代はおおむね一貫されています。

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |プログレ度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

    Abandon|アバンダン

    オリジナルアルバム – 16作目 (1998年) 第8期

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★★☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |プログレ度:★★★★☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★★

    入門盤 賛否両論 通好み 実験作

    Bananas|バナナズ

    オリジナルアルバム – 17作目 (2003年) 第9期

    最高にイカシたジャケットに、どんなブッ飛んだサウンドが飛び出すかと期待が膨らみますが、中身は思いのほか普通のブルージー&ファンキーな80年代テイストのアメリカンハードロック。
    良い意味でも悪い意味でもスカされた、“コレじゃない感”に満ちています。

    とはいえ、AEROSMITHあたりと同じ感覚で気楽に聴くことができる、あまり聴き手を選ばないサウンドに仕上がっており、ハモンド・オルガンの音色に名残を残す程度。

    相当にベタで明快なポップネスとエモーションを持ったアルバムで、その一般層も入りやすい万人向けサウンドは、“要リテラシー”で通好みな傾向のモーズ時代の作品群においては、ある意味では貴重でしょう。

    逆に、モーズ期特有のストレンジなツイストの効いた曲はあまり見られないので、この時期のDEEP PURPLE何を求めるかによって評価は変わってくるかもしれません。

    とはいえ、その驚くほどに無難な作風による非常に間口が広い仕上がりから、メタル/ハードロック界隈でもかなり高評価の傾向にある作品です。

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |プログレ度:★☆☆☆☆
    |ポップネス:★★★★☆
    |総合評価:★★★☆☆

    代表作 入門盤 賛否両論

    Rapture of the Deep|ラプチャー・オブ・ザ・ディープ

    オリジナルアルバム – 18作目 (2005年) 第9期

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |プログレ度:★★★☆☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

    Now What?!|ナウ・ホワット?!

    オリジナルアルバム – 19作目 (2013年) 第9期

    モーズが持ち込んだと思しき、プログレ・テイストが強まったアルバム。

    プログレといっても、ジェントやポストメタル系などの同時代的なモダン・プログレではなく、モーズとも縁のある『マグナカルタ・レコーズ』関連にも多い、80年代USプログレハードの流れを汲みつつ90年代以降のヘヴィネスを持ったスタイルです。
    曲調については比較的多彩で、T-07ではサイケ風味のナンバーも披露しています。

    アルバムオリエンテッドで通好みな作風で、バカテクの応酬もフックの効いたキラーチューンもあるわけではありませんし、頑なにスピートメタルを避けているも他のモーズ期作品と同様。

    しかし、曲は丁寧に作り込まれてロック的ダイナミクスも持ち合わせているので、90年代RUSHやマグナカルタ系のサウンドかイケる口なら、チープなジャケットにひるまず安心して手に取れる逸品です。

    |メタル度:★★★☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★☆☆☆
    |プログレ度:★★★★☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    代表作 入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤

    「Now What?! (Special Edition)」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

    Infinite|インフィニット

    オリジナルアルバム – 20作目 (2017年) 第9期

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★★☆☆
    |プログレ度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★★☆☆
    |総合評価:★★★★☆

    入門盤 賛否両論 通好み スルメ盤

    「inFinite」リンクが見つかりませんでした。: (WP Applink)

    Whoosh!|ウーッシュ!

    オリジナルアルバム – 21作目 (2020年) 第9期

    |メタル度:★★☆☆☆
    |ヘヴィネス:★★★☆☆
    |スピード:★★★☆☆
    |プログレ度:★★☆☆☆
    |ポップネス:★★☆☆☆
    |総合評価:★★★☆☆

    賛否両論 通好み スルメ盤

    Turning to Crime|ターニング・トゥ・クライム

    カバーアルバム (2021年) 第9期

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