Contents
- 1アイルランドの英雄THIN LIZZYに抜擢されて名を挙げた若き天才ギタリストは、ヘヴィメタルのギターヒーローを経て本場のウルサ方をもをうならす本格的なブルーズマンへ!!
- 1...1ギターヒーローのパイオニア!?
- 1...2ゲイリー・ムーアの音楽遍歴は!?
- 1...3ゲイリー・ムーア:プログレ渡り鳥時代!!
- 1...4ゲイリー・ムーア:THIN LIZZY参加でブレイク!?
- 1...5ゲイリー・ムーア:ハードロック時代!!
- 1...6ゲイリー・ムーア:ブルーズ回帰時代!!
- 1...7コラボレーションにも積極的!?
- 1.1GARY MOORE|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Grinding Stone|グラインディング・ストーン
- 1.1.2Back on the Streets|バック・オン・ザ・ストリーツ
- 1.1.3G-Force|G-FORCE
- 1.1.4Corridors of Power|コリドーズ・オブ・パワー:大いなる野望
- 1.1.5Dirty Fingers|ダーティ・フィンガーズ
- 1.1.6Victims of the Future|ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー
- 1.1.7Run for Cover|ラン・フォー・カヴァー
- 1.1.8Wild Frontier|ワイルド・フロンティア
- 1.1.9After the War|アフター・ザ・ウォー
- 1.1.1Still Got the Blues|スティル・ゴット・ザ・ブルーズ
- 1.1.2After Hours|アフター・アワーズ
- 1.1.3Blues for Greeny|ブルーズ・フォー・グリーニー
- 1.1.4Dark Days in Paradise|ダーク・デイズ・イン・パラダイス
- 1.1.5A Different Beat|ディファレント・ビート
- 1.1.6Back to the Blues|バック・トゥ・ザ・ブルース
- 1.1.7Scars|スカーズ~ゲイリー・ムーア キャス・ルイス&ダリン・ムーニー
- 1.1.8Power to the Blues|パワー・オブ・ザ・ブルーズ
- 1.1.9Old New Ballads Blues|オールド・ニュー・バラッズ・ブルース
- 1.1.10Close as You Get|クローズ・アズ・ユー・ゲット
- 1.1.11Bad for You Baby|バッド・フォー・ユー・ベイビー
- 1.2GARY MOORE|DISCOGRAPHY|ライヴ/コンピレーション
- 1.2.1Rockin' Every Night - Live in Japan|ロッキン・エヴリ・ナイト (ライヴ・イン・ジャパン)
- 1.2.2Live at the Marquee|ライヴ・アット・ザ・マーキー
- 1.2.3We Want Moore!|ウィ・ウォント・ムーア! (ライヴ)
- 1.2.4Blues Alive|ブルース・アライヴ
- 2SKID ROW|スキッド・ロウ
- 2.1SKID ROW|DISCOGRAPHY
- 2.1.1Skid|スキッド
- 2.1.234 Hours|34アワーズ:34時間
- 2.1.3Dublin Gas Comy. Cooker & Meter Factory|ダブル・ガス・コミィ. クッカー&メーター・ファクトリィ
- 2.1.4Gary Moore Brush Shiels Noel Bridgeman|ゲイリー・ムーア・ブラッシュ・シールズ・ノエル・ブリッジマン
- 3COLOSSEUM II|コロシアムII
- 3.1COLOSSEUM II|DISCOGRAPHY
- 3.1.1Strange New Flesh|ストレンジ・ニュー・フレッシュ
- 3.1.2Electric Savage|エレクトリック・サヴェイジ
- 3.1.3War Dance|ウォーダンス
- 4GREG LAKE|グレッグ・レイク
- 4.1GREG LAKE|DISCOGRAPHY
- 4.1.1Greg Lake|グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア
- 4.1.2Manoeuvres|グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーアII マヌーヴァーズ
- 4.1.3King Biscuit Flower Hour Presents Greg Lake in Concert|キング・ビスケット・ライヴ
- 5BBM|ビー・ビー・エム:ブルース・ベイカー・ムーア
- 5.1BBM|ビー・ビー・エム|DISCOGRAPHY
- 5.1.1Around the Next Dream|アラウンド・ザ・ネクスト・ドリーム〜白昼夢
- Grinding Stone|グラインディング・ストーン
- Back on the Streets|バック・オン・ザ・ストリーツ
- G-Force|G-FORCE
- Corridors of Power|コリドーズ・オブ・パワー:大いなる野望
- Dirty Fingers|ダーティ・フィンガーズ
- Victims of the Future|ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー
- Run for Cover|ラン・フォー・カヴァー
- Wild Frontier|ワイルド・フロンティア
- After the War|アフター・ザ・ウォー
- Still Got the Blues|スティル・ゴット・ザ・ブルーズ
- After Hours|アフター・アワーズ
- Blues for Greeny|ブルーズ・フォー・グリーニー
- Dark Days in Paradise|ダーク・デイズ・イン・パラダイス
- A Different Beat|ディファレント・ビート
- Back to the Blues|バック・トゥ・ザ・ブルース
- Scars|スカーズ~ゲイリー・ムーア キャス・ルイス&ダリン・ムーニー
- Power to the Blues|パワー・オブ・ザ・ブルーズ
- Old New Ballads Blues|オールド・ニュー・バラッズ・ブルース
- Close as You Get|クローズ・アズ・ユー・ゲット
- Bad for You Baby|バッド・フォー・ユー・ベイビー
アイルランドの英雄THIN LIZZYに抜擢されて名を挙げた若き天才ギタリストは、ヘヴィメタルのギターヒーローを経て本場のウルサ方をもをうならす本格的なブルーズマンへ!!
ゲイリー・ムーア(GARY MOORE)は、アイルランド出身のギタリスト兼ソロ・ミュージシャン。
ソロ・プロジェクトを中心に、いくつものバンド/プロジェクトでの活動経験があり、ギターソロを押し出した“ギターヒーロー・ブーム”の先駆け的存在としても知られています。
ギターヒーローのパイオニア!?
80年代ヘヴィメタル・シーンで盛り上がりを見せたギターヒーロー・ブームは、パイオニアであるリッチー・ブラックモア(DEEP PURPLE. RAINBOW)らに始まり、イングヴェイ・マルムスティーンを筆頭とする“早弾き系”の続出でピークを迎えます。
その中でゲイリー・ムーアは、マイケル・シェンカーらとともに、そのふたつの世代の間に位置する存在であり、ギターヒーロー・ブーム創成期の中核として高い人気を誇った人物でもあります。
演歌/歌謡曲にも通じる哀愁を感じさせる叙情的メロディセンスから、日本では特に人気の高いギタリストのひとりです。
ゲイリー・ムーアの音楽遍歴は!?
ゲイリー・ムーアの主なバックグラウンドは、ロック, ブルース, トラッド, ジャズなど。
プレイしていた音楽性は時期によって異なり、プログレ/ジャズロック・バンドを渡り歩いた70年代、ハードロックやヘヴィメタルを中心としていた80年代、本格的なブルースにルーツ回帰した90年代以降に大きく分けられます。
ゲイリー・ムーア:プログレ渡り鳥時代!!
ムーアは、1970年にわずか16歳にしてジャズロック/アートロック・バンドのSKID ROW(アメリカのグラムメタルバンドとは別物)でギタリスト・デビューを飾ります。
これを機にその界隈で名が知れ渡って、KID ROW脱退後にはいくつかのバンド/プロジェクトを渡り歩くことになります。
ジャズロック/プログレッシヴロック・バンドCOLOSSEUM II(COLOSSEUMのメンバーが結成)や、グレッグ・レイク(KING CRIMSON/EL & P)のソロ作品などにも参加していました。
ゲイリー・ムーア:THIN LIZZY参加でブレイク!?
ムーアが知名度を高めるきっかけとなったブレイクスルーは、同郷の人気バンドTHIN LIZZYに何度か参加したこと。
関わったアルバムは2作のみでしたが、1979年の9作目“Black Rose”は名盤として名高く、これによって注目を集め、日本を含めて広く知られる存在となりました。
ゲイリー・ムーア:ハードロック時代!!
ムーアは、SKID ROW脱退の直後から、自身のソロ・プロジェクトもスタートさせていましたが、70年代の末期から本格的にソロ・プロジェクトを主体とした活動へとシフトしてゆきます。
80年代はムーアの“ハードロック時代”と呼ばれ、ヘヴィメタル・ブームを背景にしたメタル/ハードロック色の強いスタイルで活動を続けていました。
ただし、洋式美的なハードロック一本やりではなく、ニューウェイヴ系のサウンドも取り入れていたあたりには、キャリア末期にも見られるムーアの柔軟性がうかがえます。また、アルバムによっては、アイリッシュ・トラッドを取り入れる試みも行っていました。
この時期はセールス面でも比較的好調で、イギリス・ヨーロッパ圏ではチャート上位にも名を連ねていました。
ゲイリー・ムーア:ブルーズ回帰時代!!
90年代に入るとムーアは、自身のルーツと趣味性に根ざした、本格的なブルース/ブルーズロックを志向するようになります。
その最初のブルーズ・アルバムが、キャリア初のゴールドディスクを獲得するほどのスマッシュヒット。この好評を受けて90年代以降は、基本的にブルーズ/ブルースロックをベースとした活動を展開することとなりました。
このブルーズ展開は初期こそ好評だったものの、変化に乏しいままに長く続いたことで、次第に飽きるリスナーが増えたのか、イギリスやヨーロッバでは目に見えて失速していきます。
しかし、その一方で、アメリカでは好評を得てブルーズ・チャートに食い込むほどになり、固定人気を獲得することに成功しま。
ハードロックへの回帰を求める声は尽きなかったものの、ムーアはこのブルーズ路線に余生を捧げることとなり、それは20年あまりも続くことになりました。
コラボレーションにも積極的!?
ムーア2011年に心臓発作で他界しますが、それまではブルーズ路線でコンスタントなアルバム・リリースを続けていました。
しかし、一時は短期的にエレクロニック・サウンドや、同時代的ヘヴィネスを取り入れる試みも行っていましたし、並行して、CREAM, SKUNK ANANSIE, PRIMAL SCREAMといった新旧のビッグネームとのプロジェクトも展開しており、それぞれアルバムもリリースしています。
GARY MOORE|DISCOGRAPHY
Grinding Stone|グラインディング・ストーン
オリジナルアルバム – 1作目 (1973年)
GARY MOORE BAND名義でリリースされた、ソロデビュー作ともいえるアルバム。
過去にも見せた、ジャズロック/フュージョン・テイストのプログレ/アートロックから、ブルージーなロック・チューンまで、ルーツ・ミュージック・テイストの濃厚なサウンドを展開しています。
プログレ・テイストは濃厚ではあるものの、それは一般的にメタラーが認識している、“純プログレ”のイメージとはやや異なる、サイケテイストもあるアートロック寄りのものです。
ルーズな曲からスリリングな曲までが楽しめる作風は、ルーツ系のアメリカン・ジャムロックにも通じるものでもあり、それらを好むリスナーも一聴の価値のある作品です。
|叙 情 度:★★★☆☆
|トラッド度:★☆☆☆☆
|ポップ度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 賛否両論 通好み 実験作
Back on the Streets|バック・オン・ザ・ストリーツ
オリジナルアルバム – 2作目 (1978年)
一般には、ムーアの代表曲のひとつでもある、メロウなバラードT-08の存在で知られていますが、基本的にはTHIN LIZZYを想起させるのロッキンなハードロック・ナンバーと、SKID ROW, COLOSSEUM II時代の経験が反映されたプログレ/ジャズロック・チューンを二本柱とした構成。
80年代に見られるヘヴィメタリックなハードロック・サウンドはまだ聴けませんが、躍動感あふれるハードロックの名曲と、スリリングでテクニカルなプレイが楽しめるお得な名盤です。
のちにメタルシーンのカリスマ・プロデューサーとなる、クリス・タンガリーデスが、はじめてプロデュースを手掛けたアルバムとしても知られています。
T-02はTHIN LIZZYのハードロックの名曲を、よりウェットでメロウなバラード調にカバーした曲。
|叙 情 度:★★★☆☆
|トラッド度:★★☆☆☆
|ポップ度:★★★☆☆
|プログレ度:★★★★☆
|総合評価:★★★★☆
通好み 実験作
G-Force|G-FORCE
オリジナルアルバム – 3作目 (1980年)
G-FORCE名義でリリースされたアルバム。
メロディアスなハードロックから、THIN LIZZY風の曲、ヘヴィメタリックな曲、ポップロックと比較的多彩です。当時のメタルシーンでいくつものバンドが試みたレゲエを取り入れた曲もあり、当時のイギリスでのレゲエ人気もうかがえます。
このあたりから、アメリカンな産業ロック風味の、洗練されたポップ・テイストが強くなっており、THIN LIZZY風の曲も“産業ロック版THIN LIZZY”といった趣です。
T-02, T-05, T-09あたりのハード・チューンは掛け値なしの名曲ではありますが、多くを占めるバラードやAOR的なアーバン・ポップなどは、骨太ロックを期待するリスナー向けとはいえません。
これを幅が広く多彩と見ることも、出来ないわけではないとはいえ、聴き手によっては評価は別れるのも確かでしょう。
|叙 情 度:★★★★☆
|トラッド度:★★☆☆☆
|ポップ度:★★★★★
|プログレ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
Corridors of Power|コリドーズ・オブ・パワー:大いなる野望
オリジナルアルバム – 4作目 (1982年)
ムーアの、本格的メタル/ハードロック路線の皮切りとされるアルバムで、ブリティッシュ・ハードの先人たちから影響を昇華させたようなハードロックを展開。
キャリア的にはすでに中堅〜ベテランの域に達していただけに、イキの良さと初期衝動が武器のNWOBHM界隈の若手とは異なり、既に出来上がった貫禄が漂います。
ファストなメタル・チューンやアップテンポのハードロックから、ダークなヘヴィ・チューン、バラードまでと多彩ですが、そのいずれもにキャッチーなフックとエモーショナルなメロディがフィーチャーされています。
アルバムとしては、スタイリッシュな指向性が強めの小綺麗なつくりで、全体的に落ち着いたアダルティともいえる雰囲気が漂っています。
特に前半は特にその傾向が強く、AOR/産業ロック的な曲も見られますが、後半には名曲T-06やT-07をはじめとした骨太なハードロック・チューンも聴くことができます。
のちにボーナストラックとして追加される、AOR調の曲『Love Can Make a Fool of You』は、80年代のメタル・クイーン『浜田麻里』がカバーとして取り上げていました。
|叙 情 度:★★★★☆
|トラッド度:★☆☆☆☆
|ポップ度:★★★★☆
|プログレ度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤
Dirty Fingers|ダーティ・フィンガーズ
オリジナルアルバム – 5作目 (1983年)
再び、クリス・タンガリーデスを起用した、パワフルなハードロックアルバムで、特にヘヴィメタリックなナンバーが充実しており、US産業ロック的なポップ傾向はあるものの、ムーアのキャリア中でも最もスタンダードなヘヴィメタルテイストが突出した印象のある1枚です。
オリエンタルな和旋律をフィーチャーしたメタルの名曲“Hirosima(T-01)”は、タイトルのとおり広島での原爆ジェノサイドをテーマにした曲。
また、グレック・レイクとのコラボアルバムに収録されていた、メタリックハードの名曲“Nuclear Attack(T-06)”もやはり核兵器の脅威が題材で、当時の社会情勢を反映しているとともにムーアのポリティカルな一面ものぞけます。
T-04の『Don’t Let Me Be Misunderstood:悲しき願い』は、ANIMALSやThe Moody Bluesなどによるカバーや、Santa Esmeraldaのディスコバージョンのほか、日本では尾藤イサオの邦訳曲で知られるソウル・スタンダードの名曲。
上記の曲のほかにも、T-03, T-05, T-08などもハードな佳曲で、メタラーにも聴きどころの多い充実作です。
|叙 情 度:★★★☆☆
|トラッド度:★☆☆☆☆
|ポップ度:★★★★☆
|プログレ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★
代表作 入門盤
Victims of the Future|ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー
オリジナルアルバム – 6作目 (1984年)
前作のヘヴィメタル路線を踏襲してはいるものの、グラムメタル/産業ロック/AORに近いポップ傾向が大幅に増強されています。
旧ソ連による“大韓航空機”撃墜事件をテーマに取り上げたT-05は、やや時事ネタ寄りながら“ポリティカル・ムーア”の顔を見せたファストヘヴィメタルの名曲で、T-07は青春ドラマの主題歌のようなキャッチーな産業メロディック・ハード。
BLACK SABBATHとLED ZEPPELINを足したようなT-08は、当時のネイバーフッド(ご近所さん)オジー・オズボーンの参加を想定しながら、大人の事情で叶わなかったというヘヴィ・チューンで、ムーアがオジーのモノマネで歌っていますが出来は凡庸。
というような聴きどころもあって、他の曲もおおむね及第点の優等生的アルバムですが、傑出した曲が少なく全体的に地味な印象があることや、ときおり80年代的な軽薄さが漂ってくることもあって、キャリアを代表する作品と呼ぶには圧倒的にグレード不足な、微妙な立ち位置にあります。
|叙 情 度:★★★★☆
|トラッド度:★☆☆☆☆
|ポップ度:★★★★★
|プログレ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤
ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー/CD/UICY-80243
Run for Cover|ラン・フォー・カヴァー
オリジナルアルバム – 7作目 (1985年)
ハードロック時代では、次の作品とともに特に評価の高い1枚。それには、THIN LIZZY時代の盟友フィル・ライノットのゲスト参加も影響していますが、名盤度においてはほぼ同格の次作“Wild Frontier(8th)”が、ややカラーの異なる作風という事を考えるなら、実質的にはハードロック時代の代表作と考えてもいいでしょう。
キャッチーなフックと印象的なメロディが満載ながらも、これまでににつきまとっていた産業ロック/AOR的な軽さはいくらか払拭されており、80年代的な音作りは致し方ないとしても、曲調の面ではかなり骨太でストイックなロック魂を感じさせます。
ライノットが参加したT-03とT-05はいずれも出色の出来で、特にT-01はムーアのハードロック時代を代表する1曲でもあるのみならず、後発のメタルバンドからも度々カバーもされている掛け値なしの超名曲。
他にもアップテンポのT-01、ミッド・チューンのT-07, T-09という、メタリック・ハードのナンバーも素晴らしい仕上がりですし、哀愁漂うバラードのT-04やポップなメロディック・ハードT-09なども蛇足感はなく、アルバムのイメージを損なってはいません。
本作からのシングルB面には、やはりライノットが参加したTHIN LIZZの”Still in Love with You”のカバーが収録されていましたが、これはCD化の際の改訂版アルバムにもボーナスとして収録されています。
|叙 情 度:★★★★☆
|トラッド度:★★☆☆☆
|ポップ度:★★★☆☆
|プログレ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Wild Frontier|ワイルド・フロンティア
オリジナルアルバム – 8作目 (1987年)
前作でのフィル・ライノットとのコラボが刺激になったのか、アイリッシュ魂に目覚めたのようにトラッド・テイスト濃厚な作風となったアルバムで、トラッドメタルのルーツのひとつにも数えられています。
前作リリース後の1986年にライノットが急死に見舞われたため、少なからずその追悼盤的なアルバムという側面もあります。
全編にわたってドラムパートにドラムマシーンを用いていることもあって、オールドファンやメタラーに多い“生楽器至上主義者”からは否定的な声も多く、評価も割れがちですが、中身は手放しで絶賛できる粒ぞろいの楽曲が目白押しで一切のスキが見られない驚異的な名盤。
ハードロック時代ではトップのチャート順位を誇り、前作とともに代表作と呼ばれることもあります。
ファストなハードロック・ナンバーから、トラッド調のフォーキーな曲まで、憂いに満ちた印象的メロディがフィーチャーされたドラマティックな名曲ぞろいで、前作に続いてキャリアの頂点と呼ぶにふさわしい、文句のつけようのない出来栄えを見せています。
CD化の際にボーナストラックとして追加されていた「CryingintheShadows」は、ハードロッック路線も試みた“歌える”80年代アイドル、本田美奈子が『the Cross(愛の十字架) 』としてカバーしていました。
|叙 情 度:★★★★☆
|トラッド度:★★★★☆
|ポップ度:★★★★☆
|プログレ度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作
輸入盤 GARY MOORE / WILD FRONTIER LP
After the War|アフター・ザ・ウォー
オリジナルアルバム – 9作目 (1989年)
80年代のラストを飾る作品であると同時に、ハードロック路線の幕引きにもなったアルバム。
ドラムマシーンは不評だったためか、本作では旧知のコージー・パウエルを中心に、複数のドラマーが参加しています。
参加ゲストも含めてトピックの多い1枚で、楽曲もT-02, T-03, T-07, T-08とよく出来たハードチューンが少なくありませんが、80年代キャリアの総まとめのようなやや既聴感の漂う作風からは、この路線ではやり尽くしてひと区切りつけたような印象もあります。
T-05『Led Clones』は、当時の“LED ZEPPELINインスパイア系”の代表的グループ『KINGDOM COME』をdisったことで話題となった曲で、因縁のオジー・オズボーンがようやく参加してヴォーカルをとっています。
ただし、曲自体はLED ZEPPELINのパロディにしかなっておらず、クローン批判を口実に自分もイッチョカミしたかっただけでは?とも思えるもの。ひとつの曲としてもパロディとしてもかなり微妙な出来栄えで、これならばターゲットとされた『KINGDOM COME』に軍配を上げたいところです。
トラッド・テイストのT-10はフィル・ライノット追悼曲で、ここではTHIN LIZZYのブライアン・ダウニーが参加しています。
意外なゲストは、SISTERS OF MERCYのアンドリュー・エルドリッチ。ドラムマシーンの使用ぐらいしつながりは見られませんが、T-01, T-02, T-08の3曲でバッキング・ヴォーカルをとっています。
|叙 情 度:★★★☆☆
|トラッド度:★★☆☆☆
|ポップ度:★★★☆☆
|プログレ度:★☆☆☆☆
|総合評価:★★★★★
入門盤
Still Got the Blues|スティル・ゴット・ザ・ブルーズ
オリジナルアルバム – 10作目 (1990年)
レコード会社との契約による、アルバム・リリース枚数のノルマ稼ぎのために適当に制作した、趣味性の高い企画ものアルバムと公言されていますが、これが予想外にバカ売れ。
アメリカでは過去最高のセールス/チャート記録をはじき出し、その余生の大半をハードロック回帰を待望されながらも、固定リスナー対象のブルース・アルバムのリリースだけに費やすことになる、大きなターニング・ポイントになりました。
ブルース・スタンダードとオリジナル曲が混在する構成で、ムーアお得意の哀愁のバラッド・チューンT-04や、ハードロッキンなT-05、ダークでメランコリックなT-08, T-09、SANTANAの名曲“Black Magic Woman”の元ネタでもあるBT-11など、ブルースの枠の中ながらも比較的多様性に富んでおり、ロック・テイストもそれなりに感じられるバランスの良い仕上がりです。
|ロック度:★★★☆☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★★★☆
|叙 情 度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
代表作 賛否両論 通好み スルメ盤
After Hours|アフター・アワーズ
オリジナルアルバム – 11作目 (1992年)
前作の大ヒットで気を良くしたのか、前作と全く同じブルースロック路線を繰り返していますが、BBキング, アルバート・コリンズら大物ゲストの参加も追い風になってか、これが前作以上のチャート結果を記録。ブルースの固定ファンの多さに驚かされます。
ムーアはこれ以降は、ブルース・ギタリストとしてのイメージを強め、その筋で名を上げていくことになります。
前作に続いて今回もオリジナル曲とカバーが混在しており、それなりにアイデアを凝らして多彩なスタイルを並べていますが、前作よりもハードロックから遠ざかって、ルーツに寄せた印象があります。
及第点以上の手堅い仕上がりではあるものの、単なる古典を基にしたホワイト・ブルースの典型例に過ぎないのも事実で、当時の新世代によるルーツミュージック・リバイバルや、表舞台にも台頭しつつあったオルタナ・ブルースと比べると、あまりにも守りに入りすぎて刺激に欠けます。
無難な出来栄えであり、根強い人気があるのも確かでしょうが、原点である数多のブルーズ・クラシックやブルーズロックの先人たちの名盤でなく、あえて本作をチョイスするだけの意義を提示できているかは大いに疑問で、ムーアの熱心なファンかライトなブルーズロックファン、でなければ、目ぼしい作品を聴き尽くして次を探しているブルーズマニア向けといったところです。
|ロック度:★★☆☆☆
|モダン度:★★☆☆☆
|ルーツ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★☆☆
代表作 賛否両論 スルメ盤
Blues for Greeny|ブルーズ・フォー・グリーニー
オリジナルアルバム – 12作目 (1995年)
Gary Moore ゲイリームーア / Blues For Greeny
Dark Days in Paradise|ダーク・デイズ・イン・パラダイス
オリジナルアルバム – 13作目 (1997年)
EDMを含めたエレクトロニック要素を導入して、同時代的なサウンドを意識した作風で物議を醸した問題作。
こういったアプローチは80年代からの英国お家芸のひとつで、すでにベテランだったU2なども先に試みていたとはいえ、RADIOHEADの“OK Computer”と、THE PRODIGYが“The Fat of the Land”のリリースがほぼ同時期。
隆盛を誇ったビッグビートや、電子系ポストロックに火がつくのはこれから…という事情を考えれば、当時の恋人の影響という噂を考慮しても、この変化はなかなかシャープな目の付け方と言えるでしょう。
ここでは、T-07でドラムンベースのリズムも使用していますが、中心となるのは、すでにブームに火が付いていたトリップホップの影響を受けたと思しき、メランコリックでダークなサウンドで、先鋭的なオルタナ系ゴシックメタルに通じる部分もあります。
意欲は買うものの、全体を見るとそれを十分に咀嚼できているとはとても言えず、デジタルブルース風のT-02はそれなりですが、いくつかの曲は単なるメロウなAORバラードに過ぎない仕上がりです。
いずれにせよ、ハードロック、ブルース、オルタナティヴなどのジャンルで考えると、どのベクトルで見ても煮え切らない、突き抜けない、全方向的に厳しいアルバムで、むしろ“ゼロコープ系”のメロディック嗜好のリスナーの方が楽しめるかもしれません。
|ロック度:★★★☆☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★☆☆☆
|叙 情 度:★★★★☆
|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤 実験作
ダーク・デイズ・イン・パラダイス/CD/UICY-79870
A Different Beat|ディファレント・ビート
オリジナルアルバム – 14作目 (1999年)
前作が消化不良に終わったこともあってか、エレクトロニック・サウンドがベースという点は踏襲しているものの、今回は大きくアプローチを変えてきました。
ここでも、EDM調のデジタル・ビートを含めたエレクトロニック要素を導入しつつも、あくまでも基本となるスタイルは毎度おなじみのブルーズロック。
前作から一転して、ムーアも全編にわたって派手に弾き倒しているので、“ギターヒーロー・ムーア”のファンも納得の仕上がりでしょう。
ここで選んだスタイルは、特に実験的な試みもなければデジタルなロックとしての新奇性も無く、ややチープでさえありますが、ムーアの従来の持ち味を活かしてひと味加えたものとしては、手堅く無難にまとまっています。
エレクトロニック・サウンドさえ受け入れられるならば、ブルーズ/ハードロックのファンも問題なく楽しめますし、代わり映えしないブルース路線に辟易しているリスナーにも、いい意味での刺激になることでしょう。
|ロック度:★★★★☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★☆☆☆
|総合評価:★★★★☆
賛否両論 通好み 実験作
Back to the Blues|バック・トゥ・ザ・ブルース
オリジナルアルバム – 15作目 (2001年)
Scars|スカーズ~ゲイリー・ムーア キャス・ルイス&ダリン・ムーニー
オリジナルアルバム – 16作目 (2002年)
英国では異色のヘヴィ・ミクスチャー・バンドSKUNK ANANSIEのキャス・ルイス(Ba.)、ルーツロック, サイケ, ハウス, ダブなど、アルバムごとに音楽性を変えてきたPRIMAL SCREAMの、エレクトロニック時代に在籍したダリン・ムーニー(Dr.)。
この、90年代UKロックのメインストリームで最新モードを極めた2人が、曲作りにも大きく関わった、BBM以来のビッグネームとのプロジェクトです。
特にPRIMAL SCREAMは、かつてはトレンド最前線を定位置にしていたバンドであり、久々にムーアの意外な人脈をうかがわせるマッチングです。
アルバム全体でみると、モダンなサウンドでブルース・ロックを展開するという意味では、“A Different Beat(14th)”が最も本作に近いアプローチと言えます。
しかし、冒頭のジミ・ヘンドリックス風のT-01や、続くSKUNK ANANSIEそのもののT-02といった、ファンキーなヘヴィロック・チューンからもわかるように、古典的なハードロックに現代的なヘヴィ・サウンドとセンスで活力を与えた、もっとモダン・ハードロック寄りの作風です。
ルイスとムーニーが関わった曲以外の多くは、定番のブルース路線で取り立てて新鮮味はありませんが、それでも、この2人に刺激を受けてかT-03は現代的なオルタナ・ブルースを聴かせますし、T-06, T-07, T-09などもヘヴィなサウンドで張り切っています。
ただ長くて冗長なだけのT-08が、完全な蛇足でアルバムの唯一の傷ですが、ブルース作品の中では例外的な傑作アルバムで、少なくとも90年代以降ではベストと言える出来栄えです。
完全にブルース自家中毒に陥っていたムーアにとって、ルイスとムーニーの新参2人の存在は強烈なカンフル剤として作用したようです。
|ロック度:★★★☆☆
|モダン度:★★★☆☆
|ルーツ度:★★★☆☆
|叙 情 度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Power to the Blues|パワー・オブ・ザ・ブルーズ
オリジナルアルバム – 17作目 (2004年)
Old New Ballads Blues|オールド・ニュー・バラッズ・ブルース
オリジナルアルバム – 18作目 (2006年)
Close as You Get|クローズ・アズ・ユー・ゲット
オリジナルアルバム – 19作目 (2007年)
Gary Moore ゲイリームーア / Close As You Get
Bad for You Baby|バッド・フォー・ユー・ベイビー
オリジナルアルバム – 20作目 (2008年)
GARY MOORE|DISCOGRAPHY|ライヴ/コンピレーション
Rockin’ Every Night – Live in Japan|ロッキン・エヴリ・ナイト (ライヴ・イン・ジャパン)
ライヴアルバム (1983年)
Live at the Marquee|ライヴ・アット・ザ・マーキー
ライヴアルバム (1983年)
We Want Moore!|ウィ・ウォント・ムーア! (ライヴ)
ライヴアルバム (1984年)
ウィ・ウォント・ムーア!(ライヴ)/CD/VJCP-68891
Blues Alive|ブルース・アライヴ
ライヴアルバム (1993年)
SKID ROW|スキッド・ロウ
SKID ROW(スキッド・ロウ)は、ゲイリー・ムーアがプロミュージシャンとしてデビューを果たした、アイルランドのグループ。なお、アルバム・デビュー以前には、THIN LIZZYのフィル・ライノットも一時在籍していました。
SKID ROWを主導したのは、創始者のブレンダン・ブラシ・シールズ(Ba.)と、THE CHIEFTAIN, DÓNAL LUNNY, THE WATERBOYS, THE CORRSといった、アイリッシュ・トラッドやアイリッシュ・ロックのビッグネームと活動した、ノエル・ブリッジマン(Dr.)。
ムーアは当時若干16歳で、ギタリストとして雇われただけでしたが、のちに作曲クレジットにも名を連ねるようになっています。
音楽性は、ブルースやジャズの要素を持ったサイケデリックなアートロックといったところ。プログレッシヴ・ロックとして扱われることもあり、2枚のフルアルバムを残していますが、いずれも名盤です。
何より、SKID ROWの名を世に知らしめたのは、上記のトピック以上に後のグラムメタルのアイドル・バンドとの名前カブリ。
それが原因となって音楽ソフトの取り違え購入が生じることにもなり、イケメン・バンドによるポップメタルを期待したファンを大いに困惑させる事態を産みました。
SKID ROW|DISCOGRAPHY
Skid|スキッド
オリジナルアルバム – 1作目 (1970年)
34 Hours|34アワーズ:34時間
オリジナルアルバム – 2作目 (1971年)
Dublin Gas Comy. Cooker & Meter Factory|ダブル・ガス・コミィ. クッカー&メーター・ファクトリィ
オリジナルアルバム – 1作目 (1983年/録音:1969年)
Gary Moore Brush Shiels Noel Bridgeman|ゲイリー・ムーア・ブラッシュ・シールズ・ノエル・ブリッジマン
オリジナルアルバム – 1作目 (1990年/録音:1971年)
COLOSSEUM II|コロシアムII
COLOSSEUM II|DISCOGRAPHY
COLOSSEUM II(コロシアム・トゥ)は、COLOSSEUM(コロシアム)やTEMPEST(テンペスト)といった、プログレッシヴロック/ジャズロック・バンドでの活動で知られるドラマー、ジョン・ハイズマンを中心としたグループ。
ムーアはハイズマンとともに、バンドの中核として曲づくりにも全面的に参加。他にはニール・マーレイやドン・エイリーといった、ムーアと縁の深いミュージシャンも参加しています。
作品を重ねるごとにフュージョン・テイストを強めつつ、3枚のアルバムをリリースしており、現在ではいずれもテクニカル志向の作品として高く評価されていますが、当時はすでにプログレッシヴ・ロックのムーヴメントが収束して、パンク時代を迎えていたこともあって、セールス面では苦戦を強いられます。
最終的には、ムーアは上り調子だったTHIN LIZZYへ加入する道を選んで脱退。COLOSSEUM IIはそれを機に解散しています。
Strange New Flesh|ストレンジ・ニュー・フレッシュ
オリジナルアルバム – 1作目 (1976年)
Electric Savage|エレクトリック・サヴェイジ
オリジナルアルバム – 2作目 (1977年)
War Dance|ウォーダンス
オリジナルアルバム – 3作目 (1977年)オリジナルアルバム – 3作目 (1977年)
GREG LAKE|グレッグ・レイク
EMERSON, LAKE & PALMERのベーシストのグレッグ・レイクと、ゲイリー・ムーアによるプロジェクト。
音楽性は、レイクのバックグラウンドのプログレッシヴ・ロックと、当時のムーアのハードロック・サウンドが融合されたものですが、バランス的にはムーアのハードロック路線に大きく傾いています。
楽曲の多くは、この時期のムーアのソロで聴けるヘヴィメタリックなハードロックや、ポップな産業ロックとほとんど変わらない印象で、事実、ここで発表された楽曲のいくつかは、後にムーアのソロ作にも再録されています。
ムーアのファンであれば、その延長線上のものとして違和感なく聴くことができますし、ハードロック/メタル嗜好のリスナーであれば、末期のブルース路線よりも楽しめるでしょう。
GREG LAKE|DISCOGRAPHY
Greg Lake|グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア
オリジナルアルバム – 1作目 (1981年)
Manoeuvres|グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーアII マヌーヴァーズ
オリジナルアルバム – 2作目 (1983年)
King Biscuit Flower Hour Presents Greg Lake in Concert|キング・ビスケット・ライヴ
ライヴアルバム (1995年)
BBM|ビー・ビー・エム:ブルース・ベイカー・ムーア
BBMは、“Corridors of Power”アルバムでの共演経験があるジャック・ブルースにジンジャー・ベイカーという、CREAMのメンバーとして知られるビッグネームの2人に、ゲイリー・ムーアが加わったプロジェクト。
リーダー的な立ち位置はジャック・ブルースですが、曲づくりについてはムーアも全面的に関わっています。
ブルーズ・ベースのロックという意味では、90年代以降のムーア作風とも同様ですが、複数のソングライターが拮抗していることもあって、ソロでのブルーズ・アルバムよりも、はるかに幅広く豊穣な音楽性を持つアルバムを作り上げています。
CREAMという殿堂入り級のレジェンドの参加もあって、ハードロック/メタル界隈にとどまらず、一般の音楽メディアからも取り上げられて大きな話題となりました。
BBM|ビー・ビー・エム|DISCOGRAPHY
Around the Next Dream|アラウンド・ザ・ネクスト・ドリーム〜白昼夢
オリジナルアルバム – 1作目 (1994年)