Contents
- 1イングヴェイを上回る高速ギターワークでギターヒーロー戦国時代を制したクリス・インペリテリは、技術のひけらかしに終始しないミュージシャンシップでヘヴィメタルを追求!!
- 1...1早弾き系は80年代メタルの一大勢力!?
- 1...2早弾きギタリストの仁義なき戦い!?
- 1...3最後に残った早弾きギタリスト!?
- 1.1IMPELLITTERI|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Impellitteri|インペリテリ
- 1.1.2Stand in Line|スタンド・イン・ライン
- 1.1.3Grin and Bear It|グリン・アンド・ベアー・イット
- 1.1.4Victim of the System|ヴィクティム・オブ・ザ・システム
- 1.1.5Answer to the Master|アンサー・トゥ・ザ・マスター
- 1.1.6Screaming Symphony|スクリーミング・シンフォニー
- 1.1.7Eye of the Hurricane|アイ・オブ・ザ・ハリケーン
- 1.1.8Crunch|クランチ
- 1.1.9System X|システムX
- 1.1.10Pedal to the Metal|ペダル・トゥ・ザ・メタル
- 1.1.11Wicked Maiden|ウィキッド・メイデン
- 1.1.12Venom|ヴェノム
- 1.1.13The Nature of the Beast|ザ・ネイチャー・オブ・ザ・ビースト
- 1.1.13.1◎ IMPELLITTERIはコレを聴け!! ライターおすすめアルバム!
イングヴェイを上回る高速ギターワークでギターヒーロー戦国時代を制したクリス・インペリテリは、技術のひけらかしに終始しないミュージシャンシップでヘヴィメタルを追求!!
IMPELLITTERI(インペリテリ)は、アメリカの早弾きギタリストとして知られるクリス・インペリテリを中心とした、ソロプロジェクトに近いパワーメタル/ヘヴィメタルバンド。
早弾き系は80年代メタルの一大勢力!?
プロト-ヘヴィメタル的な立ち位置のバンドに在籍していた、リッチー・ブラックモア, ウリ・ジョン・ロート, マイケル・シェンカーといったカリスマギタリストの存在もあって、ヘヴィメタルバンドにはギターヒーローが欠かせないという風潮があります。
80年代はそれがことさら顕著で、特にそれを印象付けることになったのが、元RAINBOWのグラハム・ボネットのバンドに見出されたイングヴェイ・マルムスティーンのブレイクに端を発する、テクニカルな早弾きギタリストブームです。
早弾きギタリストの仁義なき戦い!?
その中で、スティーヴ・ヴァイ, トニー・マカパイン, ポール・ギルバートら、早弾きを売りにしたテクニカルギタリストが続々登場することになり、インペリテリもまたその一人でした。
当初インペリテリは、イングヴェイ・マルムスティーンが脱退したグラハム・ボネットのバンド、ALCATRAZZのオーディションに参加しますが、その座をスティーヴ・ヴァイに奪われます。
その後、自身のバンドIMPELLITTERIを始動したインペリテリは、逆にALCATRAZZの活動を終えたボネットをヴォーカルに迎えてアルバムデビュー。“イングヴェイより速い”をキャッチフレーズに注目を集めます。
最後に残った早弾きギタリスト!?
IMPELLITTERIはその初期にはアルバムごとに異なる作風を試みていましたが、のちにアグレッシヴなパワーメタル/スピードメタルに到達。それ以降は微妙なマイナーチェンジこそあれど基本的なスタイルに大きな変化はありません。
また、インペリテリは、同時期の多くのテクニカルな早弾き系ギターヒーローとは異なり、互助会的なプロジェクトや企画物アルバムへの参加は少なく、ほぼIMPELLITTERI一本での活動に終始しています。
多くの早弾き系ギターヒーローが失速して活動規模を狭めてゆく中、インペリテリはデビュー以来というもの比較的コンスタントに、アルバムリリースを含めた活動を続けています。