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- 1キワモノ感満点のグラマラスファッションと対照的なヘヴィでソリッドな正統派ヘヴィメタルサウンドと、ポップでキャッチーなキッズアンセム系のポップメタルナンバーの二枚看板で、グラムメタル黎明期のカリスマとしてシーンをリードした本格派のベテランバンド!!
- 1.1TWISTED SISTER|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Under the Blade|アンダー・ザ・ブレイド
- 1.1.2You Can't Stop Rock 'n' Roll|ユー・キャント・ストップ・ロックンロール
- 1.1.3Stay Hungry|ステイ・ハングリィ
- 1.1.4Come Out and Play|カム・アウト・アンド・プレイ
- 1.1.5Love Is for Suckers|ラヴ・イズ・フォー・サッカーズ
- 1.1.6Still Hungry|スティル・ハングリィ
- 1.1.7A Twisted Christmas|ア・トゥイステッド・クリスマス
キワモノ感満点のグラマラスファッションと対照的なヘヴィでソリッドな正統派ヘヴィメタルサウンドと、ポップでキャッチーなキッズアンセム系のポップメタルナンバーの二枚看板で、グラムメタル黎明期のカリスマとしてシーンをリードした本格派のベテランバンド!!
グラムメタルのパイオニア的存在のひとつに挙げられるTWISTED SISTER(トゥイステッド・シスター)は、バンド自体は70年代から当時のグラムロックムーヴメントの影響を受けて活動を続けていたベテランで、そこにフロントマンのディー・スナイダーが加入したことで彼が中心となった体制になります。
最盛期に主流となる、女性リスナーをターゲットにしてた華やかで当時の感覚でスタイリッシュなビジュアル系/アイドル系のグラムメタルとは異なり、あえてキッチュなコンセプトを押し出したKISSや悪趣味なショックロックのアリス・クーパーらの流れをくむものでした。
ターゲットも学校や家庭への不満に対する共感を織り込むなど低年齢層のキッズを視野に入れたもので、キッズ応援歌的なアンセム曲もいくつも生み出してます。
こういった、同じグラム系ビジュアルであってもアイドル的な小綺麗さセックスアピールを重視したものとは異なる、キワモノ感の強い悪趣味で露悪的なビジュアルコンセプトは、WASPやリジィ・ボーデンなどの英国風の硬派なメタルサウンドを志向するグループに共通したものでした。
TWISTED SISTERも音楽性の根幹に英国ルーツのオーソドックスなヘヴィメタルを持っており、マーケットに合わせメインストリーム向けのてわかりやすいポップネスを増量しつつも、ダークでヘヴィネスや疾走感を持ったヘヴィメタルナンバーを無くすことはありませんでした。
TWISTED SISTER|DISCOGRAPHY
Under the Blade|アンダー・ザ・ブレイド
オリジナルアルバム 1作目 – (1982年)
初期UKメタルやNWOBHMの流れをくむ作風で、特にJUDAS PREASTの影響が濃厚。JUDAS PREASTをアメリカンハードロックとブレンドすることによって、ややアメリカナイズさせたようなスタイルですが、グラムメタルは関係なくヘヴィメタルアルバムとして聴ける充実度。
USA度:★☆☆☆☆|独自性:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆
殿堂入り 代表作 入門盤
You Can’t Stop Rock ‘n’ Roll|ユー・キャント・ストップ・ロックンロール
オリジナルアルバム 2作目 – (1983年)
アメリカナイズが進んだ作風になりポップ曲とミッドテンポが増えました。曲によってはWASPやMANOWARを思われるものもあり、それらがUKメタルの米国センスでのローカライズという同じようなメソッドを元に生まれたことがわかります。
USA度:★★★★☆|独自性:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
代表作 入門盤
Stay Hungry|ステイ・ハングリィ
オリジナルアルバム 3作目 – (1984年)
ダークなヘヴィメタルとメインストリーム向けポップナンバーの二極化が進みましたが、それによりメタルナンバーは一般受けを意識せずメタル美学を追求できたことで、全体的には過去最高にヘヴィな作風に仕上がっています。
USA度:★★★☆☆|独自性:★★★★☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤
Come Out and Play|カム・アウト・アンド・プレイ
オリジナルアルバム 4作目 – (1985年)
再び全体的にポップネスが増して2ndに近いアメリカナイズされた作風になり、メインストリーム狙いの曲も目立ちます。
タイトルはTHE OFFSPRINGの代表曲と同名ですが、タイトルトラックのT-01はまさにTHE OFFSPRINGを思わせる曲で、ポップメタル/メロディックメタルから着想を得たメロコア勢が少なくないことがわかります。
USA度:★★★★☆|独自性:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論
Love Is for Suckers|ラヴ・イズ・フォー・サッカーズ
オリジナルアルバム 5作目 – (1987年)
グラムメタル爛熟期の作品で、80年代活動時のラストアルバム。全カタログ中もっともポップメタル路線に近づいていますがきらびやかでノーテンキばかりにはならず、ソリッドでヘヴィ/ハードな音像とこれまで通りのメタルナンバーも気持ち程度には維持しています。
USA度:★★★★★|独自性:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
入門盤 賛否両論
Still Hungry|スティル・ハングリィ
オリジナルアルバム 6作目 – (2004年)
3作目Stay Hungryの丸ごとリレコーディングに、未発表音源を加えたもの。新録は若干ヘヴィで厚みを増した程度でアレンジが大きく変わったわけでなく、未発表音曲もおおむね水準以上なので、これから入るビギナーならコレを入り口にするのもいいかもしれません。
すでにStay Hungryを持っているなら、熱心なサポーター以外が手にする必要があるかはに妙なラインですが、下手なメタルアルバムを買うよりは元は取れるでしょう
USA度:★★★☆☆|独自性:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 お布施
A Twisted Christmas|ア・トゥイステッド・クリスマス
オリジナルアルバム 7作目 – (2006年)
クリスマスソングのヘヴィメタルカバーという、それなりに重要があるのかときおり出てくる企画ものアルバム。聴き込むものではなくパーティやロックバーでのイベント用ですが、日本では知られるほどド定番曲ではないものがほとんどなので実用性は微妙です。
USA度:★★★★★|独自性:★☆☆☆☆|総合評価:★☆☆☆☆
賛否両論 実験作 お布施