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今回は、メタラーにとってのヘイテッド・ミュージック特集第三回。
これまで、ヘイテッド・ミュージックが生まれた経緯やそのジャンルの詳細について解説しましたが、最後にもっと根本的な一般的メタラーの音楽についての好き嫌いについてまとめてみました。
自分と周りの人の作品/アーティストに対する評価や好みが違いすぎる!!
自分が気に入ったアルバムのAmazonレビューをチェックしてみると、低評価ばかりで問題作/駄作扱いされている。
熱心なメタルファンやベテランのメタルファンの話を聞くと、自分の好みと食い違い過ぎている。
そんなことがあって、驚いたり不思議に思ったことがある人も多いのではないでしょうか?
そんな人も今回の記事を読んでもらえれば、そのあたりの事情が理解できてフに落ちるかもしれません。
ちなみに、ここでいう“一般的メタラー”はどちらかというとオールドファンをイメージしていますが、特に問題はないでしょう。なにしろ、ヘヴィメタルクラスタに極端に閉鎖的な傾向があるのは、今も昔も変わりません。ある程度ジェネレーションギャップはあるかもしれませんが、新しいメタルファンにも当てはまる部分は少なくないハズです。
もちろん、ピックアップした要素は私の独断と偏見も混じっています。とはいえ、それほど的外れなものでないのではないか?思います。
メタラーに人気がある/メタラーからの評価が高い音楽・アーティストの傾向は?(一例)
•古典的ブリティッシュハードロックをルーツにしている
•高速でピロピロ弾きまくるギターソロがある
•憂いを感じさせるエモーショナルなメロディがある
•壮大でドラマティックに盛り上がる展開がある
•口ずさめるくらいキャッチーでな歌メロがある
•演奏技術や歌唱力が高くヴォーカルはハイトーン(4オクターブ以上)
•アカデミックな音楽教育の素養がある(音大卒)アーティスト
•クラシックの素養がありそれをサウンドに反映させたアーティスト
•前衛的ではないが複雑で難解っぽいことをしているアーティスト
•貴族の家系に生まれたアーティスト
•Burrn!が支持している音楽
メタラーが音楽に必須と考え重要視するポイントは?(一例)
メタラーが愛してやまないor認めてる音楽ジャンル/スタイルは?(一例)
メタラーに人気がない/メタラーからの評価が低い音楽・アーティストの傾向は?(一例)
•米国的で雑な豪快さやおおらかさがある音楽
•歌メロやギターソロなどメロディを重視しない音楽
•わざとにしろそうでないにしろ音質が良くない/音のバランスが変
•ジャズやブラックミュージックからの影響が強い
•伝統的な演奏技術よりも、独創性やセンスで勝負するタイプ
•実験性が強く古典的ロックフォーマットを無視している
•音域の広さや音程の確かさよりも、味で勝負するタイプのヴォーカル
•ハイトーンのスクリームではなく中低音域が持ち味のヴォーカル
•伝統的な様式美に則っていない前衛的な音楽
•ギタリストがいないバンド
•特殊な編成のバンド
•シンセサイザー/サンプリング/電子音を使った音楽
•ストリート系のアーティスト
•ロッキンオン/ミュージックマガジンが支持している音楽