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サイケデリア漂うテクニカルダウナーサウンドとダークでビザールな世界観での暗黒プログレ新時代の扉を開き変態ロックリスナーを狂喜させた米国メインストリームシーンが誇る孤高の新世代ヘヴィロックバンド!!
アメリカが誇る変態(本来の意味の)プログレバンドとして名を成したTOOL(トゥール)は、MESHUGGAH(メシュガー)やNEUROSIS(ニューロシス)と並んで、エクストリームメタルをベースにした新世代プログレッシヴロック/プログレッシヴメタルとして、90年代以降のプログメタルシーンの中核をなした重要バンドのひとつ。
他の2バンド同様今日に至るまで大きな影響力を持ち続けている存在で、それはプログレッシヴロック/メタルのみならず、あらゆるヘヴィミュージック/ロックミュージックに及んでいます。
90年代ヘヴィミュージックのヘヴィグルーヴ運動の中から登場したグループで、あえて言えば80年代後期からのヘヴィなオルタナティヴロックやグランジなどの流れをくむ“ポストグランジ”的な位置づけにある存在でした。
さらに細かくいうと、METALLICA(メタリカ)のブラックアルバムなどと同様に、ALICE IN CHAINS(アリス・イン・チェインズ)からの影響が特に強いスタイルで、中でもその大きな特徴であるダウナーなダークサイケデリアを色濃く受け継いでいました。
その意味ではいわゆるドゥームメタルやストーナーロックに相通じる部分も少なくありませんが、TOOLの場合はポストハードコア系のグループと同様にニューウェイヴ/ポストパンクからの影響も強く反映されており、それに起因するストーナー系にはあまり見られないゴシック的美意識による、耽美的エッセンスとスタイリッシュなイメージが、ビジュアル/イメージ重視のリスナーまでも取り込みより幅広い層にアピールする要因となっています。
その後、アルバムリリースを重ねるごとにオーソドックスなロックフォーマットから逸脱が顕著になり、プログレ的なテクニカルな演奏とアトモスフェア重視の作風に磨きをかけ、様々な系譜の中で語られながらもそのどこのも属さないオンリーワンな孤高の地位を確立してゆきます。
TOOL|DISCOGRAPHY
Opiate|オピエイト
ミニアルバム – (1992年)
Undertow|アンダートゥ:檄流
オリジナルアルバム 1作目 – (1993年)
|ハード度:★★★★★
|メロディ:★★★★★
|大作度:★★☆☆☆
|マニア度:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Ænima|アニマ
オリジナルアルバム 2作目 – (1996年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★☆☆
|大作度:★★★★☆
|マニア度:★★★★★
|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作
Lateralus|ラタタラス
オリジナルアルバム 3作目 – (2001年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★★☆
|大作度:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 通好み スルメ盤 実験作
10,000 Days|テンンサウザン・デイズ
オリジナルアルバム 4作目 – (2006年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★☆☆
|大作度:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
代表作 通好み スルメ盤
Fear Inoculum|フィアー・イノキュラム
オリジナルアルバム 5作目 – (2019年)
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★★☆
|大作度:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
代表作 賛否両論 通好み スルメ盤