Contents
- 1スウェーデンのデスメタル黎明期の中核としてムーヴメントを支えたBIG4の一角か完成させた、メロデスとは一線を画した甘くなりすぎない硬派なメロディックデスラッシュはシーンに爪痕を残せたのか?!
- 1.1DISMEMBER|DISCOGRAPHY
- 1.1.1Like an Everflowing Stream|ライク・アン・エヴァーフロウイング・ストリーム
- 1.1.2Indecent and Obscene|インディセント・アンド・オブシーン
- 1.1.3Massive Killing Capacity|マッシヴ・キリング・キャパシティ
- 1.1.4Death Metal|デス・メタル
- 1.1.5Hate Campaign|ヘイト・キャンペイン
- 1.1.6Where Ironcrosses Grow|ウェア・アイアンクロセズ・グロウ
- 1.1.7The God That Never Was|ザ・ゴッド・ザット・ネヴァー・ワズ
- 1.1.8Dismember|ディスメンバー
スウェーデンのデスメタル黎明期の中核としてムーヴメントを支えたBIG4の一角か完成させた、メロデスとは一線を画した甘くなりすぎない硬派なメロディックデスラッシュはシーンに爪痕を残せたのか?!
DISMEMBER(ディスメンバー)は、ENTOMBED(エントゥームド),GRAVE(グレイヴ),UNLEASHED(アンリーシュド)スウェーディッシュデスメタルBIG4と並び称されるスウェーデンのオールドスクール世代を代表するデスメタルグループ。
スウェーデンのデスメタルシーンの先駆者とされ、ムーヴメント黎明期の中核として活躍するアーティストを輩出したレジェンド的二大グループ、CARNAGEとNIHILISTのメンバーを中心に結成されました。
当初はクラストコアなどのハードコアとスラッシュメタルのエッセンスが濃厚な、デスラッシュとも呼ばれるスウェーデンのオールドスクールスタイルでしたが、他のBIC4と比較すると初期の頃から扇情的なエッセンスを感じさせるメロディックなフレーズがときおり見られました。
のちにメロデス勢の登場などに刺激を受けてメロディに対してより意識的になり、積極的にメロディをエモーションを導入していったことで、メロディックデスラッシュとも呼べるような作風に移行してゆきます。
2011年に解散したのち2019年になって活動再開がアナウンスされましたが、アルバムリリースなど具体的な動きはまだ見られません。ちなみに現在音源価格高騰中なので、それなりの値付けで見つけたらマストバイ!
DISMEMBER|DISCOGRAPHY
Like an Everflowing Stream|ライク・アン・エヴァーフロウイング・ストリーム
オリジナルアルバム – 1作目 (1991年)
スウェーディッシュデスメタル/デスラッシュを代表する名盤のひとつ。この時点でリフワークやフレーズなどに扇情的なエッセンスが感じられるます。
スウェーディッシュデスメタルを掘っていくなら、とりあえず押さえておくことが義務付けられるほどの1枚です。
|スピード:★★★★☆
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|メロディ度:★☆☆☆☆
|独自性:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤
Indecent and Obscene|インディセント・アンド・オブシーン
オリジナルアルバム – 2作目 (1993年)
前作を踏襲したアルバムで、同じくオールドスクールなスウェーディッシュデスメタルの名盤。
当時からデスラッシュとも呼ばれていたオールドスクールスタイルですが、メロディーのフィーチャー度合いがアップしてより印象に残るようになりました。こちらも必聴の1枚。
|スピード:★★★★☆
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|メロディ度:★★☆☆☆
|独自性:★★★★☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤
Massive Killing Capacity|マッシヴ・キリング・キャパシティ
オリジナルアルバム – 3作目 (1995年)
これまでの作風のみに限らず、より扇情性を増したメロディックなデスラッシュナンバーや、ENTOMBEDに呼応したようなヘヴィグルーヴ曲など様々な作風に手を広げており、DISMEMBERとしてのだけでなく北欧デスメタルシーンの試行錯誤が感じられるアルバムです。
当時すでにメロデス路線への反発も生まれておりオールドファンからは賛否両論の作品ですが、アイデア豊富で多彩な楽曲はよく練られいて高品質ですし、メロディック路線も後の類型的なメロデスとは一線を画した独自のスタイルでユニークです。
|スピード:★★★☆☆
|ヘヴィネス:★★★☆☆
|メロディ度:★★★☆☆
|独自性:★★★☆☆
|総合評価:★★★★★+
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作
Death Metal|デス・メタル
オリジナルアルバム – 4作目 (1997年)
ここからメロデス化したとの記述も時折見られますが基本的には前作を踏襲した作風で、むしろ全体的にはストレートなデスラッシュに回帰した印象もあります。
メロディックな楽曲はAT THE GATESとDESULTORYの中間のようなスタイルで、甘すぎない絶妙な仕上がりが好印象な反面、オールドスクールなデスラッシュ曲はやや工夫が足りず単調に流れがちです。
セルフルロデュースながら、サウンドはこれまで重鎮Tomas Skogsbergプロデュースによるサウンドとほぼ変わらないジャリジャギ系の音。
|ハード度:★★★★☆
|メロディ:★★★★☆
|大作度:★★★★☆
|マニア度:★★★★☆
|総合評価:★★★★★
代表作 入門盤 賛否両論
Hate Campaign|ヘイト・キャンペイン
オリジナルアルバム – 5作目 (2000年)
Where Ironcrosses Grow|ウェア・アイアンクロセズ・グロウ
オリジナルアルバム – 6作目 (2004年)
The God That Never Was|ザ・ゴッド・ザット・ネヴァー・ワズ
オリジナルアルバム – 7作目 (2006年)
Dismember|ディスメンバー
オリジナルアルバム – 8作目 (2008年)