- クリスチャンメタルでありながらスラッシュシーン有数のバカテクドラマーを中心にクリスチャンバンドの枠にとどまらない活動を続けて通好みな支持を集める個性派テクニカルスラッシュメタルグループにブレイクは訪れるのか?
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- Psycho Surgery|サイコ・サージェリィ
- Pathogenic Ocular Dissonance|ペイソロジック・オキュラー・ディソナンス
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- Vanishing Lessons|ヴァニッシング・レッスンズ
- Carry the Wounded|キャリィ・ザ・ウーンデッド
- The Collected Works of Tourniquet|ザ・コレクテッド・ワークス・オブ・ターニクェット
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- Onward to Freedom|オンワード・トゥ・フリーダム
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クリスチャンメタルでありながらスラッシュシーン有数のバカテクドラマーを中心にクリスチャンバンドの枠にとどまらない活動を続けて通好みな支持を集める個性派テクニカルスラッシュメタルグループにブレイクは訪れるのか?
TOURNIQUET(ターニクイット)は、すでにスラッシュメタルムーヴメントが終息を迎えていた90年代突入後に登場した、いわばネオスラッシュ/ポストスラッシュの第1世代とも言えるグループのひとつ。
いわゆるクリスチャンメタル系のクリスチャンスラッシュグループとしても知られていますが、布教や啓蒙の目的が大きなバンドとは異なるため、熱心なクリスチャン以外の一般リスナーからも広く支持されています。
クリスチャンメタルには、プログレッシヴロック/オルタナティヴロックなどのエッセンスを持った実験的なスタイルがしばしば見られますが、TOURNIQUETも技巧派のバカテクドラマーとしての評価も高いテッド・カークパトリック(Ted Kirkpatrick)を中心とした、作り込まれたテクニカルスラッシュサウンドは持ち味で、その作風はMEGADETHのインテレクチュアルメタルを引き合いに出されることもあるものです。
第一線には浮上しないものの息の長いグループで、一時はスラッシュ色を抑えて、広義な意味でのヘヴィメタル/ハードロックサウンドに接近していましたが、その後は再びスラッシュメタルを基調としたスタイルに回帰し現在もコンスタントな活動を続けています
TOURNIQUET|DISCOGRAPHY
Stop the Bleeding|ストップ・ザ・ブリーディング
オリジナルアルバム 1作目 – (1990年)
後発グループという優位性はあるものの、それを差し引いてもスラッシュメタルのデビュー作としては出色の完成度。しかしこれでも発展途上だったことが次作で証明されることになります。
引き合いに出されるMEGADETHを思わせる部分もありますが、クラシカルなフレーズを交えつつも様式美に堕することのない精緻なクールネスを持ったプログレ風味のテクニカルスラッシュは、すでに独自のスタイルとして確立されており、まだムラはあるまもののCORONERら一線どころにも比肩しうるポテンシャルを感じさせます。
テクニカル度:★★★★☆|オルタナ度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆
代表作 入門盤 賛否両論 通好み 実験作
Psycho Surgery|サイコ・サージェリィ
オリジナルアルバム 2作目 – (1991年)
スラッシュブームの旬を外したデビューだったこともあって大きな注目を集める事はありませんでしたが、バイヤーには注目されていたのか市場にはそれなりに出回っていたようで、実際にさらなる成長を遂げてテクニカルスラッシュとしては最高峰に位置する1枚にまでになったアルバム。
スリリングでありながらフックの効いたポップネスを持つ多彩な楽曲と、高い演奏力に裏付けられたテクニカルなサウンドは間違いなく一線級で、世が世ならスラッシュメタルの名盤のひとつに数えられていてもおかしくないクオリティを有しています。
テクニカル度:★★★★★|オルタナ度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 実験作
Pathogenic Ocular Dissonance|ペイソロジック・オキュラー・ディソナンス
オリジナルアルバム 3作目 – (1992年)
某メタル誌でも取り上げられ、輸入盤店での扱いも大きくなっていた作品。
これまでの作品に見られた熱量の高いテンションとスラッシュ的な疾走感は後退しましたが、緻密に練りこまれたミドルテンポ中心の作風には、たびたび引き合いに出されるMEGADETHのCOUNTDOWN TO EXTINCTIONを思わせる部分も見受けられ、MEGADETHぽさを感じさせるという点では随一かもしれません。
前作と比較するとやや通好みな作風でわかりやすさでは届かないため、前作の時点でプッシュされていればもっと認知度が伸びていたかもしれません
テクニカル度:★★★★☆|オルタナ度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★
殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 スルメ盤 実験作
Intense Live Series Vol.2|インテンス・ライヴ・シリーズ ヴォリューム2
ライヴアルバム (1993年)
クリスチャンメタルのライヴアルバムをリリースするシリーズの一作。
素人のコピーチラシのようなジャケットデザインはいただけませんが、彼らのライヴ音源作品としては唯一のものですし、さらには名曲の多い初期作品を中心としたものということもあるので、ファンなら押さえておきたいアルバム。
Vanishing Lessons|ヴァニッシング・レッスンズ
オリジナルアルバム 4作目 – (1994年)
スラッシュの終焉を受けての展開を見据えてか、これまでのようなスリリングなファストナンバーを含めたてテクニカルなスラッシュ路線も残しつつ、オーソドックスなヘヴィメタル/ハードロック曲の割合が増しました。
残念ながら新機軸は資質にマッチしておらず低調で、作風が広がった割には全体的にフラットな印象が強くなりメリハリに欠けます。
テクニカル度:★★★★☆|オルタナ度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆
賛否両論 スルメ盤 実験作
Carry the Wounded|キャリィ・ザ・ウーンデッド
EP – (1995年)
The Collected Works of Tourniquet|ザ・コレクテッド・ワークス・オブ・ターニクェット
ベスト+新録 (1996年)
Crawl to China|クロウル・トゥ・チャイナ
オリジナルアルバム 5作目 – (1997年)
Acoustic Archives|アコースティック・アーカイヴス
アコースティックアルバム (1998年)
Microscopic View of a Telescopic Realm|マイクロスコピック・ビュウ・オブ・ア・テレスコピック・レルム
オリジナルアルバム 5作目 – (2000年)
Where Moth and Rust Destroy|ウェアー・モス・アンド・ラスト・デストロイ
オリジナルアルバム 7作目 – (2003年)
Antiseptic Bloodbath|アンチセプティック・ブラッドバス
オリジナルアルバム 8作目 – (2012年)
Antiseptic Bloodbath – Voiceless|アンチセプティック・ブラッドバス – ヴォーカルレス
オリジナルアルバム 8作目:インスト – (2013年)
Onward to Freedom|オンワード・トゥ・フリーダム
オリジナルアルバム 9作目 – (2014年)
Onward to Freedom – Voiceless|オンワード・トゥ・フリーダム – ヴォーカルレス
オリジナルアルバム 9作目:インスト – (2016年)
Gazing at Medusa|ゲイジング・アット・メドューサ
オリジナルアルバム 10作目 – (2018年)
The Epic Tracks|ザ・エピック・トラックス
ベスト+新録 (2019年)