★ FIGHT/TWO/HALFORD(ファイト/トゥ/ハルフォード)ディスコグラフィー ★ このアルバムがスゴイ!?| 進化系ヘヴィメタル追求のためにJUDAS PREASTを脱退したメタルゴッドROB HALFORDが繰り広げた華麗なるソロワーク!!…必聴アルバムは?

ROB_HALFORD_logo ◆ D, E, F, G

ヘヴィメタルの様式美を創り上げたメタルアイコンにして、常にヘヴィメタルの最先端モードを追求してきたイノベイターのロブ・ハルフォードが、JUDAS PREASTを脱退してまでも追求したソロプロジェクト時代の先鋭的サウンドの数々!!

70年代の後半からヘヴィメアタルの原型ともいえるサウンドを生み出し、のちにヘヴィメタルの様式となるスタイルを完成させたパイオニアのひとつとして、ヘヴィメタルの神…メタルゴッドとも呼ばれるJUDAS PREAST(ジューダス・プリースト)のヴォーカリストこそがROB HALFORD(ロブ・ハルフォード)。

現在はJUDAS PREASTに在籍しヘヴィメタルアイコンとして各界で活躍中のハルフォードですが、“古典メタルの権化”といったイメージとは裏腹に、時代ごとのミュージックシーンのトレンドをつぶさにチェックしてJUDAS PREASTのサウンドへと取り入れてきた、バンドのアンテナポジションだったことでも知られています。

JUDAS PREASTが過去に取り入れて賛否両論を起こしてきた、未来的でサイバーなメタルサウンド, レゲエロック, 大陸的アメリカンハードロック, 80年代風シンセポップ, US産業ロック/ポップメタル, ドイツ風メロディックパワーメタル, スラッシュメタル…といったその時代の先端サウンドとのミクスチャーは、ハルフォードの存在があればこそと考えられます。

JUDAS PREASTというシバリの中で満足できなくなったハルフォードは、並行してソロプロジェクトの構想を実行に移しますが、その活動をめぐってバンドやマネージメント側との間に齟齬が生じ関係悪化の一途をたどった結果、JUDAS PREASTからの脱退を余儀なくされます。
奇しくも翌年にはIRON MAIDENのブルース・ディッキンソンも、全く同様の原因によりバンドを脱退。オールドスクールヘヴィメタルの代名詞である二大UKバンドのフロントマンが、現代的なサウンドを実践するソロプロジェクトの実現
のためにバンドのしがらみを抜けるという、激動の90年代ヘヴィミュージックを象徴するような事態となりました。

ハルフォードは若手ミュージシャンを集めたバンドFIGHT(ファイト)を結成、PANTERAらグルーヴメタル勢に刺激を受けてモダンなヘヴィグルーヴを取り入れた傑作を立て続けにドロッップしたと思えば、USインダストリアルメタルのアイドルだったNINE INCH NAILSのトレント・レズナーをプロデューサーに迎えたTWOでインダストリアルサウンドに取り組んだりと、意欲の赴くままに活動を続けてゆきました。

その後は、自身の名を冠したプロジェクトHALFORDを始動して、いくぶんオールドスクールに接近したヘヴィメタルサウンドに回帰するという、やや後ろ向きなアプローチをとります。
しかし、これが高評価を得ることとなり、ハルフォードに匹敵するヴォーカリストと評されるティム・“リッパー”・オーウェンスを迎えるも、FIGHTの対抗したようなヘヴィグルーヴサウンドが失敗してドン底にあったJUDAS PREASTを尻目に、これまでのソロプロジェクトにバッシングを向けていた保守派メタラーにも大歓迎で迎えられます。
両者の評価は完全に逆転しますが、結果的にこれがJUDAS PREASTサイドのハルフォード復帰やむなしの判断を生み、JUDAS PREASTへの復帰が実現します。

JUDAS PREAST復帰後もHALFORDとしての活動は突つけていますが、さすがに本体の存在を脅かすような本格派メタルアルバムの制作は遠慮せざるを得ないようで、企画モノのクリスマスアルバムなど中途半端な作品でお茶を濁しています。

FIGHT|DISCOGRAPHY

War of Words|ウォー・オブ・ワーズ

FIGHT_War_of_Words

オリジナルアルバム – 1作目 (1993年)

当時の最先端だったグルーヴメタルと、オールドスクールヘヴィメタルが絶妙なバランスでミックスされた、ハイブリッドグルーヴメタルの超傑作アルバム。
当時すでに現役だったバンドによるモダンアプローチの数少ない成功例が、SEPULTURAをのぞくとBLACK SABBATHのギーザー・バトラーとこのハルフォードという超ベテランのみだったのは、なかなか興味深い事実です。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★★★☆☆
ヴルーヴ:★★★★★|叙情度:★★★☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Mutations|ミューテーションズ

FIGHT_Mutations

コンピレーションアルバム (1994年)

当時、インダストリアルメタルやラップメタルの流行の流れでヘヴィメタル界隈にも広がりつつあった、リミックスを施した別バージョン曲とライヴ音源で構成された編集盤。マニアックなユーザー向きのファンアイテムであることは確かですが、リミックスバージョンの完成度は高く原曲を上回るカッコよさに仕上がっているので、オリジナル盤が気に入ったリスナーなら必携と言っていいでしょう。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★★★☆☆
ヴルーヴ:★★★★★|叙情度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

A Small Deadly Space|ア・スモール・デッドリィ・スペース

FIGHT_A_Small_Deadly_Space

オリジナルアルバム – 2作目 (1995年)

グルーヴメタルのみならずニューメタルにも通じるテイストを持ち、さらにはドゥーム/スラッジ的なダウナーなヘヴィネスをも内包した作風。前作と比較するとヘヴィメタル的なドラマ性とダイナミクスが薄れたフラットなスタイルとなったことで、前作を支持したリスナーからも評価を下げることになりました。
しかし、わかりやすいキャッチネスに欠け前作ほどのインパクトは無いものの、モダンサウンドを消化しきった独創的で上質な楽曲がそろっていることは間違いなく、のちにようなく時代が追いついたことで再評価の機運も高まり、リマスター音源もリリースされることになります。

メタル度:★★★☆☆|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★☆☆☆☆
ヴルーヴ:★★★☆☆|叙情度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 賛否両論 通好み スルメ盤 実験作

K5: The War of Words Demos|ケーファイブ:ウォー・オブ・ワーズ・デモズ

FIGHT_K5_The_War_of_Words_Demos

コンピレーションアルバム (2006年)

2000年代にFIGHT再評価の機運が高まり、続々と関連音源がリリースされることになります、本作もその一環でリリースされたもので、War of Words(1st)のデモ音源を集めたもの。
音質は確かにデモ音源相当の荒々しいサウンドですが、これはこれで生々しい魅力がありますし、何よりここでしか聴くけない激レアな未発表曲も多数収録されているので、ファンならこれもまた見逃すわけにはいきません。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★☆☆☆
ヴルーヴ:★★★☆☆|叙情度:★★★☆☆|総合評価:★★★★☆

通好み スルメ盤 実験作

War of Words – The Film|ウォー・オブ・ワーズ – ザ・フィルム

FIGHT_War_of_Words_The_Film

ミュージックビデオ (2007年)

活動期間が短かったため、今となってはかなり貴重で激レアな映像記録。年寄りの冷や水と冷やかされながらも、スケーター系のストリートファッションを着こなして頑張るハルフォードが微笑ましい、ファン必携ま間違いなしのますとアイテムです。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★★☆☆☆
ヴルーヴ:★★★★★|叙情度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 代表作 入門盤

Into the Pit|イントゥ・ザ・ピット

FIGHT_Into_the_Pit

ボックスセット (2009年)

FIGHTの過去3枚のアルバムが、リマスターにより大幅アレンジされたサウンドで蘇ったボックスセット。特にヘヴィネスが大幅増量されたでメタリックなアレンジにより、別モノと言っていい仕上がりとなったA Small Deadly Space(2nd)の変貌ぶりは話題になりました。
このリマスターは個別にはリリースされていないので、まさにここでしか聞くことのできない必携のボックスセットとなります。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★☆☆☆☆
ヴルーヴ:★★★★★|叙情度:★☆☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 賛否両論 実験作

Nailed to the Road|ネイルド・トゥ・ザ・ロード

FIGHT_Nailed_to_the_Road

ライヴアルバム (2008年)

こちらもファン必携の貴重なライヴ音源ですが、前記のWar of Words – The Filmからの音源で内容は同じなので、そちらを持っていれば不要です。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★★★|スピード:★★☆☆☆
ヴルーヴ:★★★★★|叙情度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★★

殿堂入り 入門盤

TWO|DISCOGRAPHY

Voyeurs|ヴォイヤーズ

TWO_Voyeur

オリジナルアルバム – 1作目 (1996年)

ハルフォードが、NINE INCH NAILSのトレント・レズナーをプロデューサーに迎え、インダストリアルメタルに挑戦したアルバム。あえて言えば、FEAR FACTORYの浮遊感のあるクリーンパートだけを取り出して引き伸ばしたような作風。ヘヴィメタル的なアグレッションやダイナミクス、ハルフォードのスクリームは完全にオミットされたことで魅力が発揮できていませんが、何より新奇性が全く見られないだけでなく、メリハリも欠いた凡庸な仕上がりの楽曲が最大の問題でしょう。

メタル度:★★☆☆☆|ヘヴィネス:★☆☆☆☆|スピード:★☆☆☆☆
サイバー度:★★★★★|叙情度:★★★☆☆|総合評価:★★★☆☆

代表作 賛否両論 スルメ盤

HALFORD|DISCOGRAPHY

Resurrection|レザレクション

HALFORD_Resurrection

オリジナルアルバム – 1作目 (2000年)

オーソドックスな正統派ヘヴィメタルサウンドに回帰したとして、保守メタラーに絶賛を持って迎えられたHALFORD名義での第一弾。しかし、実際のところはさほどオールドスクールなヘヴィメタルというわけではなく、あえて言えば
現状JUDAS PREAST最後の名盤であるPAINKILLERとFIGHTのWar of Wordsをミックスしたようなスタイル。
あくまでも80年前後の古典的ヘヴィメタルとは異なる、90年代以降のヘヴィグルーヴ全盛期を通過したモダンな音作りのパワーメタルがメタルのスタンダードとされるようになった、時代の趨勢が反映された作風です。
とはいえ、完成度はは申し分ないので、オールドスクールメタルを期待しなければ高品質なメタルアルバムとして楽しめる力作です。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★☆☆
ヴルーヴ:★★★☆☆|叙情度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

Crucible|クルーシブル

HALFORD_Crucible

オリジナルアルバム – 2作目 (2002年)

基本的に、パワーメタルがオールドスクールと認識されるようになった90年代以降のモダンヘヴィメタルでスタンダードの作風に大きな変化はなく、楽曲もファストナンバーからヘヴォ&グルーヴィなダウンテンポナンバーまで並んでいます。
前作と比較すると。保守メタラー受けするファストナンバーの比率がやや増えた反面、グルーヴメタルのみならずニューメタルのエッセンスまでも取り入れられるなど、モダンなアプローチもさらに強化されています。前作に続いて一級雨品のヘヴィメタルルバムであることは間違ないので、ヘヴィメタルファンなら聴いて損はありませんが、あくまでもオールドスクールな作法にこだわるリスナーには不満が残るかもしれません。

メタル度:★★★★★|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★☆☆
ヴルーヴ:★★★★☆|叙情度:★★☆☆☆|総合評価:★★★★☆

殿堂入り 代表作 入門盤 実験作

Winter Songs|ウィンター・ソングス

HALFORD_Winter_Songs

オリジナルアルバム – 3作目 (2009年)

クリスマス〜ニューイヤーにかけての、ウィンターホリデーをシーズンをテーマにしたメタルアルバム。クリスマスアルバムによく見られるいかにも企画モノ然としたゆるさやノーテンキさは薄く、比較的シリアスでシットリとしたつくりです。
ヘヴィネルやアグレッションよりも叙情性重視のメロウなサウンドなので、ヘヴィメタルとして考えるなら大きく魅力に欠けますが、クラシカル叙情派やクラシカル美メロ派リスナーには響くかもしれません。

メタル度:★★☆☆☆|ヘヴィネス:★★☆☆☆|スピード:★★☆☆☆
ヴルーヴ:★☆☆☆☆|叙情度:★★★★☆|総合評価:★★★☆☆

入門盤 賛否両論 スルメ盤 実験作

Made of Metal|メイド・オブ・メタル

HALFORD_Made_of_Metal

オリジナルアルバム – 4作目 (2010年)

US風パワーメタルやジャーマン風メロディックスピードメタルから初期のJUDAS PREAST風ナンバー、スペイシーなスタイルやエスニックテイストなど幅広い作風がそろった意欲的な作品ではありますが、JUDAS PREASTとの兼ね合いで遠慮があるのかいまひとつ突き抜けたところがなく、初期と比較するとかなりアベレージが下がった低調な仕上がりと言わざるをえません。

メタル度:★★★★☆|ヘヴィネス:★★★☆☆|スピード:★★★☆☆
ヴルーヴ:★☆☆☆☆|叙情度:★★☆☆☆|総合評価:★★★☆☆

スルメ盤 お布施

Celestial|セレスティアル

HALFORD_Celestial

オリジナルアルバム – 5作目 (2019年)

ウィンターアルバム第二弾。前作よりもベタなクリスマスアルバムで、申し訳程度にメタルナンバーも収録されているものの、もはやお布施以上の意味は感じられない作品です。

メタル度:★★☆☆☆|ヘヴィネス:★★☆☆☆|スピード:★★★☆☆
ヴルーヴ:★☆☆☆☆|叙情度:★★★☆☆|総合評価:★★☆☆☆

賛否両論 お布施
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