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★ ROB HALFORD(ロブ・ハルフォード) 関連〈FIGHT〜TWO〜HALFORD〉ディスコグラフィー ★ 進化系ヘヴィメタルの追求のためにJUDAS PRIESTを脱退したメタルゴッドが繰り広げた華麗なるソロワーク!!…必聴アルバムは?

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ヘヴィメタルの様式美を創り上げてアップデートを続けた、メタル・アイコンにしてイノベイターのロブ・ハルフォードが、JUDAS PRIESTと決別してまでも追求した先鋭的メタルサウンド!!

ロブ・ハルフォードのソロワーク関連ディスコグラフィ/レビュー、おすすめアルバムだけをチェックしたい方は【記事下部】か【目次】のリンクからも移動できます!!

ロブ・ハルフォード(ROB HALFORD)は、イングランド出身のヘヴィメタル・シンガー/ミュージシャン。

メタルゴッドと呼ばれるJUDAS PRIESTのフロントマン?!?

ハルフォードは、一般的にはJUDAS PRIEST(ジューダス・プリースト)のフロントマンとして知られています。

JUDAS PRIESTのヴォーカリストとしては、アル・アトキンスに続く2代目となりますが、デビュー以来のパーマネントなメンバーであり、1992年〜2003年脱退期間を除いては、常にバンドの顔として活動を続けています。

JUDAS PRIESTのメンバーとしては、曲づくりを含めたバンドの中心的な位置にあり、70年代の後半にはヘヴィメタルの原型ともいえるサウンドを生み出し、ヘヴィメタルの様式を確立。
その後は、それにそれぞれの時代に合わせてアップデートを行って、トラディショナルなヘヴィメタルを牽引してきました。

その実績から、ヘヴィメタルの神…『メタルゴッド』の二つ名でも呼ばれ、ヘヴィメタルシーンの代名詞でもあるメタル・アイコンと広く認められています。

ゲイゴッドとしてのロブ・ハルフォード!?

ロブ・ハルフォードは自身がゲイでることを公表しており、ハルフォードが取り入れたことでメタル・ファッションのスタンダードとして定着した、スタッド(鋲)デコレーションを施したブラック・レザーウェアも、パンクファッションとゲイファッションをミックスしたものとされています。

これについては、以前は公然の秘密といった扱いで、ヘヴィメタルのマッチョイズムを押し出したいメディアなどは触れようとしませんでしたが、90年代後半にカミングアウトしてからは自伝本などでも触れるなど、一般層にも周知の事実となっています。

ヘヴィメタルの最新モードを追い続けたロブ・ハルフォード!?

『メタルゴッド』と呼ばれるだけに、ハルフォードにはヘヴィメタル・アイコンとして“トラディショナルなメタル様式の権化”といったイメージも定着しています。

しかし、その一方でハルフォードは、時代ごとのミュージックシーンのトレンドをつぶさに捉えて、それをJUDAS PREASTのサウンドへも適宜反映させててきた、バンドのアンテナとしてのポジションにあったことでも知られています。

JUDAS PREASTが過去に導入を試みたアプローチには、未来的でサイバーなメタル・サウンド, 愛国のレゲエブームを反映したレゲエロック,大陸的なアメリカン・ハードロック, 80年代風のシンセポップやUS産業ロック/ポップメタル,ドイツ風のメロディック・パワーメタル,スラッシュメタルなどがあります。

これらは、時に賞賛され時に批判を浴びてきましたが、いずれにせよ、その時代ごとの先端サウンドとのクロスオーバーする、この野心的な展開も、ハルフォードの存在があればこそと考えられます。

理想のヘヴィメタルを求めてJUDAS PREASTを離脱!!

JUDAS PREASTという枠に囚われた上でのアプローチに満足できなくなったハルフォードは、当時の最新モードとしてシーンを塗り替えつつあった、グルーヴメタルなどに受けた刺激をアウトプットすることを目的として、JUDAS PREASTと並行したソロプロジェクトの構想を実行に移します。

しかし、その活動をめぐってバンドやマネージメント側との間に齟齬が生じ、関係悪化の一途をたどった結果、1992年にはJUDAS PREASTからの脱退を余儀なくされます。

奇しくも翌年にはIRON MAIDENのブルース・ディッキンソンも、全く同様の原因によりバンドを脱退。
オールドスクール・ヘヴィメタルの代名詞である二大UKバンドのフロントマンが、同時代的なサウンドを実践するソロプロジェクト実現のために、守りに入ってしがらみとなったバンドと袂を別つという、激動の90年代ヘヴィミュージックを象徴するような事態となりました。

ロブ・ハルフォードのモダン・ヘヴィメタル遍歴!!

JUDAS PRIESTを脱退したハルフォードは、まずは無名の若手ミュージシャンを中心に起用したバンド『FIGHT(ファイト)』を結成します。

ここでは、PANTERAらグルーヴメタル/ヘヴィグルーヴ勢のスタイルを、ヘヴィメタルのひとつの進化系として高く評価していたハルフォードが、JUDAS PREASTを脱退してまで実現させたいと考えていた、ヘヴィグルーヴやダウナーなヘヴィネスを前面に押し出した、マッシヴなストロングスタイルのヘヴィメタルを展開。

続くプロジェクトの『TWO(トゥ)』では、USインダストリアルシーンのアイドルだったNINE INCH NAILSのトレント・レズナーをプロデューサーに迎え、インダストリアル・メタルに取り組みます。

これらのアクションの後は、自身の名を冠したHALFORDを始動。
ここでは、グルーヴとアグレッション重視の同時代的なヘヴィメタルをに立脚しながらも、オールドスクールなメタルサウンドへの回帰も見せたことで、これまでのソロプロジェクトにおける、トレンドへの接近に罵声を浴びせていた保守派メタラーにも、大歓迎で迎えられます。

ファンが待ち望んだJUDAS PRIESTへの復帰!?

ハルフォード脱退後のJUDAS PRIESTは、ヴォーカルん選定に苦労するも、ハルフォード匹敵するヴォーカリストと評されるティム・“リッパー”・オーウェンスを迎えて活動再開。

しかし、FIGHTに周回遅れで対抗したようなヘヴィグルーヴ・アプローチがが失敗して、マスコミ/ファンの評価からセールスまで全面的に落ち込むことになります。

しかし、同時期にハルフォードの先進的アプローチにも限界が見えて、HALFORDとしてオールドスクールへの接近を試みて両者の評価は完全に逆転していたことから、JUDAS PRIESTサイドのハルフォード復帰やむなしの判断を生み、オーウェンスに低迷の戦犯を押し付けるかたちで解雇し、ハルフォードを復帰させます。

それ以降、ハルフォードはバンドへの忖度(あるいは契約)もあってか、先端ヘヴィサウンドを取り入れることはなくなりましたが、現在もバンドの顔として活動を続けています。

次ページはFIGHT + TWOのディスコグラフィ&レビューを紹介!!▼リンクはページ下!▼

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